2020-07-23

コピー本が欲しいと問い合わせから自分が敗者だと実感した話

同人女感情という漫画Twitterでバズってる。

その中でも『7年前の本が欲しい!』と似たような体験をし、そこから一種の敗北を味わったのでツラツラと書こうと思う。

ぶっちゃけ負け犬の遠吠えだ。

まだまだ生意気JCからJKに上がる直前の冬に、友人Yととある特撮の本を作った。

私が挿し絵と校正編集彼女が本文。

彼女キャラの心情を書くのとオリジナル要素を混ぜるのが好きな物書きで、ある意味悪癖なそれが一種作風になっていた。

20ページもない本をひーこら言いながら作って、とある雑誌の片隅の同人誌作りましただったか売りますだったかのコーナーに投稿して、載った事にはしゃいだ思い出がある。

売れなかったが。

その雑誌情報からまさか問い合わせしてくるとは思わないだろう。

その人はとにかくそ特撮の本を集めていた。

平成初期の特撮だ。今でもファンは多いが、本を出すほどの情熱家はさすがに居ない。と思う。探してないけど。

JCの頃に書いたコピー本だし、本文は違う人の物だから私にはどうしようもないと返すと、どうにかその人とは連絡が取れないかと食い下がってくる。

そこまで欲しいならと私はYに連絡を取ってみることにした。

連絡がつかなかった。

携帯メアドは変えているだろうから、連絡が着くまいと思い電話をしたのに、携帯の番号が変わっていた。

仕方ないのでご実家に掛けるとYのお母さんが出て、

結婚して家を出て、今は関東にいる。だがいくら親友だったあなたでも、あの子が連絡先を教えてない人に勝手に教えるわけにはいかない。申し訳ない」

ととりつく島もなく切られてしまった。

厨二全開の彼女は、お人好しというか素直すぎるバカというか面倒見の鬼というか、いややっぱり騙されやすバカと言おう。

とにかく騙されやすいので、借金保証人にもホイホイなりそうだとは思っていた。お母さんもそれを警戒したのだろう。わかる。だっての子バカだ。

しかし、バカでも結婚しているとは。オタクはいつの間にか卒業して、マトモになったのか。

それはそれで悲しいな。騙されてないといいな。と思いながら、彼女と同じく厨二全開だった友人Tに連絡をしてみた。

Tも結婚していた。しかも第二子が腹にいるという。

仕事バリバリ出来て同人活動ガッツリしているせいで、彼氏と長続きしない(告白してきながら活動理解しない相手が悪い)私とは違い、なんか愛を育んでいた。しか旦那と2人FG重課金者。なんだその理解あるどころか同士の旦那は。ずるい。私も理解して欲しい。シレッとフレコ交換した。二人とも強かった。

まぁそんな彼女はYと大親友だった。当時は険悪だったと本人は言うが、私からすれば当時から互いを嫌悪しながらも理解して、何かあったら背中を任せるくらいには信頼してる関係だった。例えるなら蒼い槍兵と赤い弓兵の関係だ。

から連絡しているだろうと思ったが、彼女も連絡先は知ってるが連絡はしていないという。

しかし、問い合わせの本は大事に保管しているので、スキャンして送ってくれることになった。お前がおけパだ!感謝しかない。

問い合わせた人にも連絡して、問い合わせの本の話は終わった。

友人二人の結婚に若干の敗北感を感じつつも、良かった良かったと思っていたら、特大の感想文がきた。

これは、Yに送らねばならない。(使命感

しかし。Yとは連絡がつかない。

Tに事情を話したら、彼女経由でなんとか直接Yと連絡が取れた。

緊張しながらYにメールする。だって相手オタクを辞めた(と思われる)のだ。ここでこちらがオタク臭のあるメールをして「その歳でこんな文章しか書けないの?」とバカにされたくない。

なんせ彼女は、バカだった。私が面倒を見てやらねばならない友人だった。

服はスーパーの服飾コーナーで買ったような適当な物。髪はいつもボサボサポニテダサい眼鏡に小太りの小動物。それが私の中の彼女だ。

まぁつまり、完全に見下していた。

結婚しても、どうせ悪い男に騙されて言い様にこき使われてぼろ雑巾になってる事だろう。私が別れさせて、更正させてやらねば。だってバカだし。なんて酷いことを思っていた。

メールには、過去の本とはいえ無許可コピー本相手に送付した事の謝罪と、その感想がきていたことを伝え、全文を載せた。そして少しだけ自分の近況を伝えた。

それに対する返信は、少しだけ砕けた感じはあったが、れっきとした社会人の返信で、そこでまず頭を殴られた。

彼女からも近況があり、子供がいること、まだオタクをしていて、本まで出していたこと。

LINEしてるのでよければとあったので、即友達申請を送った。送ってから社交辞令ではと思ったが、彼女からすぐに受理されて、FGスタンプ挨拶された。そこから色々話した。

彼女は一次小説二次小説も書いていた。

確認すると二次小説ブクマしてた。心臓が止まった。数ある中でも超好きな設定の奴だったからだ。

一次小説はエタってたので続きはよぅ!と急かしておいた。まだ読んでないが、きっと面白い

二次小説プレイ終わってから続きを書くと書いてあったのに半年経っていた。急かしたらこちらはもう書かない関わらないと断言された。何とか頼み込んで、くっつくとこまでは頑張ると言質を取った。

布教されたゲーム二次小説も書いていたので三話まで読んで、ちょうど半額セールしてたので即買った。

国民ゲームとマイ○ク○フトのシステムが合体したゲーム連休中にクリアして続きを読もうと思う。

小説は、昔と同じようにオリジナル要素をうまく混ぜて、より面白くしていた。その作品をよく愛し、調べ、必死に設定を考えなければこうはならない。本人は言わなかったが、きっと昔と同じように必死に設定ノートを作ったのだろう。

同人作家として負けた。と感じた。

そして旦那の話を振ってみると、待ってましたと言わんばかりに惚気られて、子供自慢もされた。ポケ○ン新作のバッヂ七個取る幼稚園児ってすごいな。さすがに親の育成手伝いはあると思いたい。

ともかく話ぶりから騙されて居ないし、旦那さん理解あるどころか同レベルオタクで楽しそうだというのは感じた。

女としても負けてる。いやいや、結婚幸せとは限らないし。いま私も幸せだし。と強がってみたが独り身さみしい。一緒にゲームしてくれる彼氏欲しい。

とりあえず、ゲームを終わらせて小説を読みきったら、彼女の本を買おうと思う。

散々見下していた人間が言う台詞ではないが、私は彼女小説ファンなのだ

じゃなかったら、あれだけ厨二全開の小汚ないオタクだった彼女に本を作ろうなんて声をかけていない。

と書いていたら、Yから旦那出会った当時の写真が送られてきた。

何とか写真はないかせがんだ結果、最近はないが昔なら。と渋々出してくれたものだ。

最後出会った成人式ではまん丸で、白い着物も相まってマシュマロなんてからかった。

写真には、ほっそりした脚に黒タイツはいた、膝丈スカートふわふわブラウスをきた、こじゃれた眼鏡の丸顔の女の子がいた。

別人だった。

二十歳当時の精神DVしてくる彼氏浮気してたことで別れてからストレスが減ってがっつり体重が落ちたらしい。待って。情報が多い。

当時に彼氏が居たことにも驚いたが、朗らかに笑いつつもあの裏にはDV受けてたの?しか浮気されてたなんて。解放されて良かった。本当に。そこから今の旦那さんに出会えて本当に良かった。

今は育児疲れでボロボロらしい。せめて眼鏡写真をとせがんだら、送ってくれた。いい人過ぎないかしかもこじゃれてた。子供に曲げられても大丈夫眼鏡らしい。すごいな。

ここまできたら自分はもはや矮小人間しか思えなくなってきた。

もうダメだ。完全に敗者だ。幸せレベルの格が違う。

そんな彼女は言った。ジャンルが合えばまた本を出したいね。と。

冗談じゃない。社交辞令に飛び付くほど子供じゃない。

私の返信はこうだ。

喜んで!!!!!!

追記:ごめん。読み返したら長かった。はてぶのが良かったか

まりはまぁ、

見下していた相手

自分よりもリア充

ボロ負けした喪女の話

  • どうでもうんこ

  • 💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩三🐉🔥⚡️🔥⚡️🔥⚡️🔥⚡️

  • 嫌な話だけど見下してた相手が自分よりよっぽど上の人間だった時のメンタルダメージって半端ないよな

  • 三行で

    • 共に同人活動してバカだと見下していた同性の相手(親友だと思ってた)が、自分の知らない所で人生経験を積んで、幸せになってた。 自分は負けたと思った。

  • 油かすうんち

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