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2020-11-01

で、シリコンバレーいくら稼げるのか(Part 9)

承前 : Part-8 https://anond.hatelabo.jp/20201018143903

次回 : 予定無し

今回は路頭🙏おじさん専用回だ。毎回コメントをしてくれたお礼に救いようのない話をする。

学歴があり頭が良く生産性の高いエリート達が高給を稼いでいるように見えるシリコンバレー

しかし随所に吐き気を催すような糞溜りがある。首切りである

Unvested RSU, Visa, GC

時折、日本記事で以下のような言説を見ることがある。

シリコンバレーではlayoffは日常茶飯事。皆慣れたものであっけらかんと次の職に移る」

大嘘である

シリコンバレーで職を失うことは母国で職を失うことよりも悲惨な状況になる場合が多々ある。

まず、Unvested RSUはすべて没収される。以前取り扱ったXさんのような場合、3年目以降のvestを目前にして首を切られようものなら号泣では済まない。

場合によってはvested stock optionさえ没収されることもある。Skype買収の際の詐欺紛いの雇用契約書によるSO没収を覚えている人もいるのではないだろうか: https://techcrunch.com/2011/06/26/skypes-worthless-employee-stock-option-plan-heres-why-they-did-it/

さらに、外国人場合visa問題となる。H1場合「すぐさま」(実際に何日かの解釈は未決定)次の職を見つけねば帰国しなければならないし、F1 OPTの場合は数週間だ。

Lの場合問答無用であるさらに、こうして帰国することになった後、また米国に戻ってくるのはかなりの骨だ。求職難易度は一段跳ね上がる。H1が取りにくいインド人などは死活問題である

GC手続きもやり直しだ。PERMまで終わっていれば大した影響はないが、それ以前ならほぼ一からのやり直しである

こうした状況で心底あっけらかんとできる人はそういない。表情には出さなくても、心中絶望と怒りで満杯だ。

Fire, Layoff, Performance-based Layoff, Voluntary leave

社員の首を切る場合、いくつかの方式がある。

'Real' Fire

社員が職を追われる状況全体を指してFiredと呼ぶ人は多くいる。これは無知かoversimplificationだ。ごく一部のみが本当のFire経験する。つまりmutual agreementが一切無くinvoluntaryなfire for causeだ。

何故か。カリフォルニアat-will employmentであるから社員の首を切るのはいつでも如何なる理由でも自由のはずではないか

現実は随分と違う。例えば、ある社員パフォーマンスが悪かったとしよう。単なる中間管理職であるその上司が"You are FIRED!"とBTTF一場面のようにその社員fireしたとしよう。

何の事前準備も無く、何の契約書もない状況でそれをした場合、その社員会社をdiscrimination提訴する可能性がある。つまり、このfireパフォーマンスが原因であったというのはbaseless、実際はその社員race, religion, genderなど法律差別禁止されている要素によってなされたものだ、と。実際に提訴する社員は少ないし、勝訴する可能性もそれほどではない。しかしその可能性があること、その場合会社への損害が、特にブランド大事大企業場合多大であることからのっけから示談に持ち込まれ可能性がある。その社員は大枚をせしめることになる。そうでなくても、首を切られた社員はunemploymentを受給できる(社会通念に触るようなcauseの場合を除く)ので翌年からinsuranceに影響する。たか一社員のために全社に関わるそんな問題を起こした中間管理職運命推して知るべしだ。

まり、だれの目から見てもその社員社会通念上あるいは雇用契約上の何かに抵触したような場合(GoogleJames Damoreが記憶に新しい)でない限り、何らかの事前準備、あるいはその社員との間の何らかの承諾書なしに首を切ることは大企業中間管理職にとって考慮の外なのである。一部下のパフォーマンスどうこうで自分危険さら人間がどれだけいるのか。いるとしたら馬鹿である

しかし、まだブランドを気にする段階にないstartup、あるいは法律HRにまだ詳しくないその経営者などによってこのreal fireが行われることもある。訴訟されないのはsheer luck。後でlegalやHRに釘を刺されることだろう。

部署ごとLayoff

これはWork Force Reduction (WFR)あるいはReduction In Force (RIF)と呼ばれる、本物のlayoffだ。

ビジネス上の理由があり、きちんと書面で事前準備をして、その部署の全部または一部をlayoffする。

LegalとHRがしっかり事前準備をしている限り、訴訟リスクはほぼ無い。但し、その部署は縮小傾向にあることが前提なので、翌年からH1/GC手続き制限がかかる。

個人パフォーマンスどうこうの事由ではないので、大抵severanceは太っ腹であり、他部署へのtransferもできるだけ支援される。

社員にとっては悲劇ではあるが、全体でみるとまだ地獄入り口にも達していない場合である

Performance-Based Layoff

今回の主眼である

その社員が本当にlow performerだったとしても、fireはできない。ではどうするか。以下のどちらかが必要となる。

どのようなlayoffだっとしても、まず一つ目の選択肢が与えられる。severanceもきちんと払われる。逆に言えばそれを人質にしてこの選択を迫る。

あくまでもvoluntaryなので離職後にunemploymentは出ない。早急に次の職を探さねばならない。

Performance Improvement Plan (PIP)

社員が承諾しない場合のため、二つ目選択肢の準備が必要だ。これこそが恐怖のPerformance Improvement Plan (PIP)だ。

その社員は即座に辞めることを拒否する代わりにPIPに入ることを選択し、一定期間その上司と何らかの「プロジェクト」に携わる。

名前が示す通り、表向きの目的社員パフォーマンスを向上させることだ。実際にそういう場合もあるだろう。しかし、囁かれる事例のほとんどは訴訟リスクを下げる形式付け以外の何物でもない。

上司がせっかく用意したPIPでも向上の兆候が見られなかった。明らかなlow performerでありこれを事由として解雇する、となる。

中には明らかに達成不可能な「プロジェクト」をあたえられる場合もあるし、たとえ達成してPIPを抜けたとしても今後の出世はほぼ無理だ。

PIPをもってdeath sentenceと呼ぶことが多くあるのにはこういう背景がある。ほとんど全員が宣告と同時に職探しを始める。

想像してほしい。訴訟リスク低下のためだけに、達成不可能なように、自分で辞めるように、調整された拷問を受けるのである

しかもそれを執行するのは自分無能判断した上司。実際どちらが根本原因なのか他人は知る由もない。

まさに糞である

何故こんなことになるのか。

会社としてもこんな制度があるのは好ましくない。しか現実には存在する。何故か。

社員が実際にlow performerである場合

残念ながら、この場合も多い。一流大学から来た、LeetCode面接を華麗に突破した新入社員たち。

彼ら全員が実務で使える技術者になれるか? No way!

説明が難しいのだが、実務で使える技術者になれるかどうかはその人の資質による。LeetCodeをたくさん練習してきたかどうかとは殆どかかわりがない。

脳の回線が何か違うのか、実務でとことんダメな子はいくら教育してもダメなままであることがほとんどだ。そのような例を多数目にしてきた。それこそ大事コードを書かせてはいけない人々だ。

自分は、面接でLeetCodeを重視することに反対である

自分面接でLeetCodeは一切させない。Unit testについての経験、難しかったdebugの経験などについて質問することにしている。

しかし、業界全体ではLeetCodeを多用し(楽なのだ!)、LC面接に向けて特化練習してきたダメな子とそうでないが実務で使える子と、評価が逆転することになる。

ただの暗記・努力コンテストなら四書五経の暗唱と変わりないではないか

糞すぎる。LeetCode delenda est!

Coaster, slackerの場合

Coasterというのはもともと、ある種の成功者達を指していた。Google/FBなどが買収した企業社員であったり、長年いて大事システムの難しいところをすべて心得ている人だったり、とにかく会社が失うわけにはいかない人々だ。そういった人々の中には、遮二無二働くのをやめ、会社に来るだけでほとんど仕事をしない。しかしRSUたっぷり支給されているので辞めるわけにもいかない。Rest and vest. Retired at office. 悠々自適人生を送る、つまりcoastingしているのだ。そういった人々の中には年間$1Mを得ているひともいる。

ある種の糞コミュニティではこの言葉意味を広げ、単なるslackerにも適用するようになった。

真のcoasterほど会社必須の、高ランク社員ではないが、長期間昇進しなくても首を切られないterminal level (GoogleのL5, AmazonのL6等)に達し、あとは流している人々だ。

会社によっては沢山いる。こういったslackerの方が真のcoasterよりも問題である

すでに功成り名を遂げた真のcoasterは他人プロジェクトに口を挟まず、その卓越した経験から時にpinch hitterをすることもある。彼らが高給をせしめようが、会社が傾かない限り自分はどうとも思わない。

逆に、slackerは自分存在正当化し、最低限必要評価(GoogleCME等)を得るために他人の成果を横取りしたりpoliticsに興じる場合がある。

Passive-aggressive masterも多くて非常に苛立たしい。Nefarious shxtbag. Atrocious slacker. GTFO for god's sake!

まさに癌である。是非ともPIPられて欲しい。

マネジメント場合

本当に救いようがないのはこの場合だろう。

上記のようなlow performer, slackerという判断は誰がするのか?もちろん上司である

ではその上司判断は常に正しいのか? NO FUXKING WAY!

実際はできる社員が糞上司に陥れられてPIPられる話は枚挙に暇がない。

大体、本当にその社員ダメだったとして、そのような状況になった原因のある程度は面接手法だったりプロジェクトの進め方だったりにもある。

その全責任を部下に押し付けて、自分被害者かのようにふるまうのだ。

まさに悪である。心の底から路頭🙏おじさんに共感する。

地獄ランキング

さて、各会社でどの程度PIPが行われているのか?

コミュニティ筆頭blindで"PIP"で検索して出た中から、ある程度スクロールダウンした後のキーワード発生回数を見てみよう。

Amazon+AWSFacebookMicrosoft+MSFT GOOG APPLNetflix
653+46 8559+16 55 40 2

単なるブラウザ上のキーワード検索なのでその会社でのPIPなのかどうかとは関係いかもしれない。しかし、以上のFAANG+Mの中で一つだけダントツヤバいのがいるのは確かだろう。

平和教室に一人ジェイソンが座っているかのような異質さだ。

AmazonのPIPは際立っている。そもそも、他の企業と違い、unregretted attrition (URA)が「最低で」5-10%になるように管理職にPIP対象者選定を強制する地獄のもの制度があるのだ。

FBのPIPもよく知られているが、少なくとも建前上は必要場合のみ行われるもので、最低首切り率などという制度は(自分の知る範囲では)無い。

このような状況で、自分やそのお気に入りがPIPられないように、管理職はbackstab, throw under the bus, hire to fireに長けていくことになる。

まさに地獄である。いや、正直さや善行appreciateする閻魔様に管理される地獄の方がどれだけ良いか

ところで、上のランキング最下位であるNetflix。ではPerformance-based layoffが無い楽園なのかというとまったくの逆である

どんどん首を切る。制度として確立したPIPすらなく、単に首を切るのだ。もちろんseveranceは選択肢にあるが、多くの社員がそれを選択せず提訴したらどうなるのか、興味がわく。

この辺り、技術者間にランクけがないのと合わせ、startupの気風を色濃く残すFAANGの変わり種といったところだろう。

PIPという点ではもっと安全なのはGoogle. PIPがほぼ無く、L5に到達してCME以上なら他のチームに渡り歩くだけで首を切られることは無い。

それはいことなのかどうか、また色々と風聞のあるGCPではどうなのか、という点まで行くとdepends on whom you ask。興味があれば自分情報収集してほしい。

終幕

今回までで9回、時には30分よりも大幅にかかって書くことになった。

面白がってくれた人、役立つ情報として何かを学べた人、がいれば幸いである。

他に何か、多くの人が興味を持つトピックがあれば次回を書くかもしれない。

但し、「どうしたらシリコンバレー就職できるか」などの他人任せの質問に答えるつもりはない。自分人生自分で切り開いて欲しい。

2019-12-31

cityからAMSにCME移転して急速に発展すると予想する

2019-11-15

あ、やっぱりCMEアムス移転するじゃん。1日の売買代金24兆円だぜ。その何パーセントオランダに入るんだろう。離脱後のロンドンティーの動きとアムスの発展が気になってしまう。

やばくない?

2019-11-12

英国EU離脱した後、「シンガポールのような規制緩和(テムズのシンガポール)」を目指すのではという懸念が強まっています。「テムズのシンガポール」とはロンドン中心部流れるテムズ川沿いにシンガポールのような規制緩和地区を設けるという意味です。筆者はマクギネス氏に質問してみました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20191111-00150499/

面白い記事

イギリスはどうなるんだろう

CMEグループは既にアムステルダム移転してるんだよな

2015-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20150111222802

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/自然放射線

太陽フレアが発生すると、多くのX線ガンマ線、高エネルギー荷電粒子が発生する。

またフレアに伴い、太陽コロナ中の物質惑星空間放出される(コロナル・マス・エジェクション(CME))ことが多い。

また地球磁気圏外(例えば月面滞在火星有人飛行時)では、フレア時のX線ガンマ線による被曝が、人の致死量を超えることもある

2013-03-31

http://anond.hatelabo.jp/20130331210155

「円安が進むと日本の景気が良くなる」というコンセンサス世界的にあるから、円が下落すると、先物価格の上昇を期待して大証、SGX、CMEで取引される日経225先物世界投資家が買い、先物価格理論価格に比べて割高になる。そうなると、「先物売り、現物買い」の裁定取引が行われ(先物ではなく)日経平均株価が上昇する。


んー? いやでもさ

日本の景気が良くなる」=「現物価格(単純化すれば日経平均株価)が騰がる」って展開を予測するからこそ「先物価格の上昇を期待」するわけでしょ

円が下がったらあとはいつも通りの展開だから、先んじて「先物世界投資家が買」うわけじゃん

裁定取引によって日経平均株価が騰がる」というのはちょっと違う気がするんだけど

例えば普通にお店で売ってる商品で言えばさ、消費者がいて生産者がいるわけじゃん

消費者が商品に殺到すると需要供給価格が騰がるじゃん

で、ワイドショーで話題になったとかで、消費者が殺到することが予測できたとするじゃん

そうすると中間業者(仲買人とか卸とか)はわれさきにと買い占めるじゃん

それによって生産者価格も騰がるし卸価格も騰がるし中間業者も儲かるじゃん

先物っていうのは、この中間業者みたいなものじゃないの?まあちょっと違うかもしんないけどww

とにかくそうだとすると、ワイドショー(円安)によって消費者価格現物価格)が騰がるっていうのがあくまでも本質じゃん

中間業者の買占めによって騰がったとも言えるけど、それはあくまでも値上がりの先取りでしかないじゃん

と思ったけどやっぱ違う?w  もう分かったと思うけど俺は完全な素人なのでw

 
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