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2021-02-23

官僚に対する政治家支配

今をときめく(皮肉総理が主になって、政治家による官僚支配を進めてきたことの弊害が、問題となりつつある。公文書の廃棄・偽造から総務省接待問題に至るまで、この数年の政権の腐敗問題は全てこれに端を発していると言って過言ではない。

だが忘れてはいけないのは、これは全て

 「聖域なき構造改革」(小泉内閣

 「政治主導」(旧民主党内閣

 「内閣人事局の設置」(第二次安倍内閣

…といった過程を経て、官僚支配こそ悪の根源とばかりに公務員叩き執拗に繰り返す政治家喝采を送ってきた国民自身選択の結果だということである。ここで勘違いしてほしくないのは、「公務員を叩いて弱体化したか政治家暴走している、公務員の力を復活させよ」と言いたいわけではないということだ。

自分に見えている側からしか断言的なことは言えないので、あくま限定した意見しかないが、行政については「叩かれたから弱くなる」なんていうことは特にない。その結果大幅に予算人員が減らされ権益が低下すれば別だが、どうせ誰かがその仕事をやらなくてはならないなら、金も人もそうそう減らせないのは自明のことだからだ。

ただ、「自分たちを叩いて人気が出る人を喜ばすのは嫌だな」ということだけははっきりしている。ならば、なるべく叩かれないよう外面を整え、偉そうに指示する人に責任を被せられるような体裁に仕立てて、その上で自分たちが力をふるう余地だけは確保することに最大限の労力を使うのが最善ということになる。そして、そのためには「政治家に正しい情報提供しないこと」が重要になってしまう。こうして、膨大な労力が、極めて無駄なことに投下され続ける現象が生じる。

人気取りをする人に正しい情報提供しても、それを人気取りしか使われないなら害にしかならない。だから情報隠蔽は政官いずれにおいても重要課題となる。政官は同床異夢とは言いながら、国民に対しての振舞いにおいては似た姿を見せる。ところが、情報公開から得られる利益規準が異なるため、あるとき官僚が突然「正直に情報を公開」して政治家が「慌てる」ように、両者の仲は特によいわけではない。ただし、そうやって事態が表に出る段階では、すでに手打ちが始まっている。事態国民の眼には見えないところで、収拾されてしまい、その構造は温存され続けるのだ。この構造、結局誰も得をしていないのではないだろうか。

もちろん、政と官の間には、緊張関係必要である。ただ、個人的には、それが空転するような無駄な労力の投下にならないでほしいと願っていて、そのために重要なのは政治家の選び方を変えるべきでは?ということだ。現状の問題の大きな部分は、この高度に複雑化した社会において、「官の人材能力」に比べて「(二世三世頼りの)政治家人材能力」が非常に劣っていることにあると思う。その原因は、官と対等に議論できる政治家でなく、毛並みがよかったりむやみに官を叩いて人気を博すれば二選・三選できる現状の「選挙」が糞システム過ぎるのではないかということなのだ。考えてみてくれ。最近政治家の顔ぶれを。あれが本当に「国民代表」として、厳しく選抜された能力集団である官僚とまともに「議論」が交せる人だろうか? なんで政治世界が「人脈」とか「長老支配」とかが跋扈する体育会系世界で、自浄能力がないのか。なんで日本の政治家だけあれほど「発信力」がないのか。もちろん、似たことは世界中で起きているわけだから日本システムが悪いとか出羽守をしたいわけではない。ただ、選挙制度アップデートできれば、上記のような問題はかなり解決に向かうんじゃないか(言い換えればそれは即、政治家の顔ぶれをかなり挿げ替えることにつながるわけで、決して簡単な話ではないのだが)ということが言いたかったのだ。

これが難しいとすれば、第二案は「党の勢力に比例した内閣大臣ポスト配分の義務化」言い換えれば「一定以上の勢力政党全て与党」策だ。これだけで、国会効率化と活性化情報の透明化、権限分散国民政治関心の高まりを全て実現できるナイスアイデアだと思っている。もちろん、閣内の意志統一が難しくなるなどの問題は想定でき、たとえば国難の際にどうするか、などの問題も考えられるが、それは現在自公政権でも同じであるし、そもそも国会自体が多数政党により運営されていながら日本と言う国家安定的運用できているのだから、言うほど現実的には問題ないと思う。何より、国対政治よりもはるか政党同士の駆け引きは「見える化」するし、現実の国の施策として各党の主張も「見える化」されるわけだから国会における白々しく無駄な論戦もかなり減らすことができ、官僚負担も大きく減るのではないか。ぐちゃぐちゃ政策文句を言われ続けるくらいなら、予算を与えて省庁を一個任せればよい。えんえんと言い逃れ無意味答弁書作成させて誤魔可し続けるより、ずっと効率的で透明である

いずれも簡単な話ではないが、たたき台提案として、どうか。

2017-09-20

自民党しか選択肢がない」っていう人はなぜ中選挙区制を支持しないのか

メリット

・「選択肢の中の選択肢」を選ぶことができる。

自民党内での政権交代が促され、政治的安定と柔軟性が両立する。

・同時に野党にも一定議席保障され、国対政治によって意見与党に汲み取られる。

デメリット

派閥政治が幅を利かせる。

・それによって必然的に腐敗が進行する(が、小選挙区制だって腐敗するのはご承知の通り)。

2014-06-24

日本野党が育たない理由

新聞で「集団的自衛権」にまつわる記事を見て気がついた。

日本の政治が幼稚なのは、大枠としてマスコミ責任がある。

その理由を書く。

集団的自衛権に反対している一般市民の理由に、「議論が足りない」という項目がある。

これ、それなりに進んでいる、あるいは同じ事の繰り返しに終始しているのかもしれないけど議論の中で、ただの一つも与野党合意した要素って無いのか?

一部は合意したところもあるが多くが不合意なのか、実は一つも合意した点がないのか、その説明が一切なく「議論が足りない」、これはメディアの説明不足だろ?

ここから俺の頭の中でロジックが飛躍して、マスコミって「野党通信簿」を真剣に報じないのな。

理由は「自分たちの反対意見野党意見だ」として公表するから、実は一部合意されているなんてことは、あっても報道できないんだよ。与党には一分の理があると、そこからまぁなぁ…)と与党の声に耳を傾けようとする人が出てくる。それだと反対陣営の中に亀裂が走る可能性が高まる

野党の反対にも理由がいくつかあって、是々非々総論賛成各論反対、党のアイデンティティに関わる反対、議事進行上の反対(昔の国対政治だ)、理解出来なくて賛成できない、等々グラデーションがあるのに、マスコミはそういうことも報道しないんだよな。

から現実主義者には「野党って本当に「何でも反対」だな。馬鹿なんだな」としか見られない。

これじゃぁ野党国民の目に晒されて育つことは、不可能だよ。

2009-02-21

http://anond.hatelabo.jp/20090221151244

社会保障番号管理社会だとか言う人や税方式は企業の負担が減るからけしからんという人もいたからじゃね?昔の自民党は表では野党と対立しても裏では仲良くという談合国対政治してたし、今ほど野党意見は切り捨ててなかったので労組の意向もある程度反映されてた。よく言えば少数派の意見も切り捨てない真の民主政治ともいえる。

でも名前が同じ政党なだけで中の人国民新党民主党にいったり、チルドレンが急増して今の自民党も半分ぐらいは単独政権時代知らない議員だったりするからむ貸しの自民党の功罪を今の自民党に適用するのも不毛だろうけど。

2008-09-07

http://anond.hatelabo.jp/20080907142337

そういう人たちはボトムアップ調整型じゃなくトップダウンで反対派には抵抗勢力レッテル張って叩きのめす爽快な政治が見たいんだろう。

国対政治とか密室談合とか批判されがちだから足して2で割ってなあなあのコンセンサスをとること自体を悪とみなす風潮があるから小泉劇場がもてはやされるんでしょ。

 
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