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はてなキーワード: 教誨師とは

2023-11-13

anond:20231112225347

現状の死刑制度も充分キモい

どうせ死刑にするのに教誨師反省させる。意味あんのか?

被害者遺族が「極刑を望みます」と言ったら

犯人に対する)殺人肯定してるのに誰も突っ込まない

ここで遺族が自分で「犯人を殺してやりたい」と言うのなら

日本には長らく仇討ち伝統があったか

法制度的にはともかく感情論としてはまったく違和感なく納得できるのだが

その場合仇討ち人もまた殺人者になる覚悟を背負っていた(ここが重要!!)

そういう個人的殺意覚悟がきれい脱臭されて

私的復讐心司法に預けて遺族が殺人代行を公言するのは何かキモい

2019-10-24

午前七時半過ぎ、麻原の独居房の出入り口にある窓ごしに、いつもと違う刑務官が「出房だ」と声をかけた。

大抵の死刑囚はこの見慣れぬ顔と声で自分運命悟り顔面を蒼白にしてうなだれながら刑務官の指示に従うか、大声を出したり暴れたりして抵抗するか、いずれもいつもと違う行動に出る。

麻原は二人の刑務官に両腕を抱えられ、「チクショー。やめろ」と叫びながら独居房から出ると、三人の警備担当者身体を押されるように両側に独居房が並ぶ死刑囚舎房の通路を歩き、長く薄暗い渡り廊下を通って、何の表示も出ていない部屋の前に到着した。

そこで待機していた刑務官二人の手でギギッと妙に響く音を立てて扉が開けられると、その前には分厚いカーテンがかかった狭い通路があり、カーテンに沿って先に進むと急な階段が現れ、上で別の刑務官大勢の人が待っている気配が伝わってくる。

ここまで来ると、この先に何があるのか察する死刑囚が多いのだが、麻原はブツブツと小声で何か言うだけで、四人の刑務官に押されるように階段を上がった。

カーテンの下から流れる冷たい風が頬を撫でたか、麻原はブルッと身体を震わせた。実はカーテンの向こう側は刑場の地下室、つまりロープで吊り下がった遺体を処理する場所であり、冷たく血なまぐさい風が吹くのも当然なのかも知れない。

階段を上がった横にある部屋には、五人の男たちが待っていた。

麻原には誰が誰か分からなかったが、正面に拘置所長、その後ろに検事総務部長ら拘置所幹部がいて、横には祭壇が設けられ、教誨師僧侶も立っていた。

松本智津夫君。残念だが、法務大臣から刑の執行命令が来た。お別れだ」

2018-08-30

階段を上がった横にある部屋には、五人の男たちが待っていた。

麻原には誰が誰か分からなかったが、正面に拘置所長、その後ろに検事総務部長ら拘置所幹部がいて、横には祭壇が設けられ、教誨師僧侶も立っていた。

松本智津夫君。残念だが、法務大臣から刑の執行命令が来た。お別れだ」

2018-07-06

死刑囚視点思考実験する死刑制度

死刑が確定し、収監されるのは集団生活を行える刑務所ではなく留置所独房だ。当然ながら周囲の死刑囚との会話は禁止されている。

日々顔を合わせる人間刑務官警察官弁護士精神医療関係者教誨師(宗教家など)。家族や友人との面会は容易に許可されないこともある。

規則正しい生活矯正され、気分転換は1日3回の食事と狭い空間での30分の運動刑務所囚人と同様に軽作業も割り当てられている。

運動時間以外は独房内でも行動に制限が掛けられカメラ常時監視され続けている。

大罪を犯して死刑が確定しても、死刑囚は直ぐに死ねるわけではない。

死刑囚へ死刑執行が伝えられるのは死刑執行当日の朝。

それまでは精神医療関係者教誨師との会話の中で日々命について考えさせられる。

死刑判決が確定したとき絶望または諦念が無為味だったかのように、その後の独房生活は死が確定していながらも死ねない不安や焦燥、そして恐怖が襲いかかる。

いつ死ねるのか、いつ殺してくれるのか、早く死刑執行を、今日の朝も死刑執行はされない、次の日の朝も死刑執行はされなかった、また次の日も自分は生きている、その次の日はどうか、自分明日生きているのだろうか。

いつ来るかわからない死、自分で決めることのできない死、死はある日突然やってくる、無遠慮に思い掛けないタイミングで死はやって来てしまう。

そして死刑死ぬことが刑なのではなく、死ぬまでが刑なのだと悟る。

2018-05-03

第一回 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ」見てますか? 面白いですよね! 原作全部読んじゃって「もっと・・・状態

そんなあなた明治維新前後(18世紀20世紀前半)の北海道舞台にした伝奇/アクション作品を紹介してみようと思います

1)

「地の果ての獄」

 言わずと知れた山田風太郎大先生明治もの

 ”北海道一般の人にとって地の果ての島だった明治19年。薩摩出身青年有馬四郎助は月形の樺戸集治監の看守に着任した。そこは刑期12年以上の凶徒を集めた人間運命の吹きだまりであった。正義感あふれる四郎助は、個性的囚人たちが起こす奇怪な事件に厳しく対しようとする。だが、元与力キリスト教教誨師・原胤昭との出会いがその運命を変え始め...。明治に生きる人々の姿をつぶさに拾い上げた圧巻の人間ドラマ。”

 原さんは『明治十手架』にも出てきます

2)

「旋風(レラ=シウ)伝」

 北海道出身朝松健先生作品。本作はクトゥルーネタあんまりない。

 ”明治二年、箱館五稜郭は陥落し、戊辰戦争最後の戦いは終わった。南部藩出身の若き遊撃隊士・志波新之介は、古参兵士たちのはからいで死をまぬかれ、榎本武揚から手渡されたスペンサー・カービン銃を手に北へ向かう。前途に広がるのは、コロポックル邪悪な罠を仕掛け、犬神が姿をあらわし、淫魔が歌声を響かせる、いまなお伝説が息づく蝦夷の大地。残虐きわまりない北海道開拓使・仙頭左馬之介が率いる討伐隊と死闘を繰り広げながら、新之介は自由の地を目指して歩を進める。” 

 現代北海道ものでは「魔犬召喚」「凶獣幻野」がお勧めです。北海道こわい!

3)

五稜郭残党伝 」「婢伝五稜郭

 こちらも北海道出身佐々木譲氏の作品

 ”戊辰戦争もあと二日を残し、五稜郭で幕を閉じようとしていた。「降伏はせぬ。」と、陥落前夜、自由を求めて脱出した旧幕府軍の凄腕狙撃兵、蘇武と名木野。逃げのびる二人は、アイヌ土地を蹂躪する新政府の画策を知り義憤燃えた。だがその背後に迫る、新政府軍残党狩り部隊足音酷薄執拗な追撃戦が開始された…。広大な北海道を血にそめて追われる者と追う者が、男の誇りを賭けて戦う冒険小説。”

 佐々木氏北海道舞台キング風の現代ホラー「白い殺戮者」で「アイヌ・ライケ・ウパシ」=「人を殺す雪」というアイヌ民話について登場人物に語らせていたりします。

4)

蝦夷地別件」

 船戸与一氏の作品

 ”十八世紀末蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。商人による苛烈搾取、謂れのない蔑みや暴力、女たちへの陵辱…。和人との戦いを決意した国後の脇長人ツキノエは、ロシア人船長に密かに鉄砲三〇〇挺を依頼する。しかし、そこにはポーランド貴族マホウスキの策略があった。祖国を狙うロシア南下政策を阻止するべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。一方で、蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑も入り乱れていた。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。”

  脇長人て何?って思って検索したら 夷酋列像 が はてなキーワード登録されていました。

5)

天動説

 山田正紀作品山田氏の北海道舞台作品というと「謀略のチェスゲーム」「人喰いの時代」なんかがすぐ思い浮かぶけど、昭和なんですよ。時代を合わせると「ツングース特命隊」「崑崙遊撃隊」あたりになるんですが…

 本作は第一部が江戸編(ザ・”江戸時代”)、第二部が蝦夷編の伝奇小説ラストはむりくり明治維新期まで到達。あんまりアイヌは出てきません。

6)

カムイの剣

 矢野徹作品アニメもある。

7)

王道の狗」

 安彦良和のまんが 全編北海道ってわけではない。

 ”明治時代中期、北海道開拓使役させられていた若い囚人二人は脱獄し、それぞれの道を歩み始めた……。壮大なスケールで描く歴史長篇漫画

どうでしたか? アフィサイト並みに読んでない作品も挙げてみました。

ちなみに「ゴールデンカムイ」読んでません! ごめんなさい!!

2016-02-25

*[Twitter]44才男と女性と夜廻り猫

昨日、TLにて紛糾した話題を改めてまとめたいと思ったのでここに記す。

「夜廻り猫114」

https://twitter.com/fukaya91/status/702078119272779776

この44才男の言動に対し

  1. コミュニケーションを取ったこともない相手にいきなり告白するなんて気持ち悪い
  2. 非モテ童貞44才なのに美人の27~8才と付き合えると思っているなんておこがましい
  3. 勝手想像したイメージ事実が違うから詐欺だと吐かすなどクズな奴だ
  4. 女性たちは距離なしキモ男に告白なんかされて傷ついているはずだ、被害者面するな
  5. 慰められてまた頑張ろうとしているが、またそのコミュ症で女性を傷つける気か

などなどの意見散見された。

そして夜廻り猫に対し

  1. 何故傷ついたであろう女性の方に行かず、こんな男の話を聞くんだ
  2. こんな男、慰める必要はない。まして「よくやった」とは何事だ

という意見が出ていた。

1~3の非難へのレスポンスは次に公開された続きを読むとこうやって出来上がったのだなというのはわかる。

「夜廻り猫115」

https://twitter.com/fukaya91/status/702442532576350209

経験がないなら気持ちの悪い行動をしてもいいか、といえばそうではないが、あくまで背景として理解はできまいか。

問題は男への非難4・5と猫への意見である

今回の漫画に強く憤っている方々は、実際に過去似たような経験をし、その際に不快な思いをした人達が多いようである

「ほぼ面識のない男性好意を示され、断ると罵倒してきた」

「通っていた場所挨拶程度の付き合いの人に告白され断り、行きづらくなって通うのを諦めた」

職場仕事のこと以外交流のない同僚に好意を示され、その気がないので事務的対応をしていたら逆恨みされ、

 仕事に支障が出るようになり辞めることになった」

etc...

気の毒としか言い様がない。

しかし、今回の漫画にそのような描写はない。

「44才男側の視点から描写されなかっただけで、大学の時の女性喫茶店の奥さんも身の危険を感じて

から逃げ回らざるを得なくなったはずだ」

と断定するのは少々飛躍し過ぎなのではないか。

楽天的すぎると思われるかもしれないが

大学の時の女性はその時は不審に思うもののすぐ彼の存在を忘れ、彼とは無関係場所楽しい大学生活をエンジョイ卒業した」

とか、

喫茶店の奥さんとはこれを機会に軽い世間話をする関係になり、彼のコミュ症を軽減する大きなきっかけとなる」

とか考えることも出来るのではないか。

描かれていない部分を妄想することは楽しいものである

それはシュレーディンガーの猫のようなものであり、この漫画には

「見ず知らずの女性を無神経に傷つけたにも関わらず、被害者面して反省もせずに女性非難するクズ男」と

女性たちに歯牙にも掛けられず、自信が持てないまま歳を重ねてしまったコミュ症で無害で哀れな男」が同時に存在している。

どちらを感じ取ったかでこの漫画への評価は真っ二つに分かれそうだ。

さて、猫への意見

もし傷ついた女性がいるのであれば、それを作者が描くかはわからないが、いずれ夜廻り猫は訪れるのではないかと思われる。

そして何故この男を慰めるのか、という点。

傷ついた女性がいないのであれば、この男が成長するための一歩を踏み出した勇気への慰めと受け取ることが出来る。

もし傷ついた女性がいるとしたら。

この猫の行動は、刑務所に訪れる牧師や坊さん

(教誨師https://kotobank.jp/word/%E6%95%99%E8%AA%A8%E5%B8%AB-52465)

に似た存在といえるのではないであろうか。

罪を犯し、刑に服役しても、己の罪を振り返り繰り返さないと誓わなければきっとまた罪を犯してしまう。

しかしそこでじっくりと話を聞き、自問自答の手助けをし、心から罪を償い過ちを繰り返さないという結論へ導くのが彼らの仕事と聞く。

改心したとしても傷つけられた人たちから許されることはないかもしれないが、

更に誰かを傷つける事のないように残りの人生を全うするための大きな力だと思う。

男が一人だった場合、上手くいかなかったことへの憤りから自分の行動を振り返ることをせず、

またいつか同じことを繰り返すかもしれない。

そうすれば、傷つく女性は増えるであろう。

だが、猫と話すことで彼は「親切と好意は別である」と知り、世の中にはいろんな女性がいることを知り、

相手自分のことを知ってもらったり、相手のことを知ってからでなければ先に進むのは難しいことを知り、

自分が誰かに求められる存在になるには手遅れ」ではないことを知る。

今後、彼が傷つけるかもしれなかった女性は、猫のおかげでいなくなるかもしれない。

それでも、猫がこの男の元に訪れ、話を聞いたことは批難されるだろうか。

視点を変えればなんとでも読める作品というのは脳みそが揉まれるようで面白い

この話を読んで男の言動や猫の行動に憤り、作品から離れる人がいたとしたら、それはもったいないことではないだろうか。




長ぇよオイ。

2011-10-10

http://anond.hatelabo.jp/20111009232759

絞首刑だよ。

それまで拘置所で何度もあって、なじみが出てきたような人を…

受刑者拘置所暮らしで本読んだり、教誨師と話したりして、かつての凶悪犯の性格はなくなり、普通の人になってるそうだ。

(そもそも根っからのワル、というのも少ないらしい)

 
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