はてなキーワード: テレビカーとは
元増田の末梢血幹細胞の提供日記を読んだので、のっかってみる。元増田は家族間提供、私は骨髄バンク経由なのだけど、日記の内容は殆ど違いがない。
「あー、そうだったそうだった」と思いながら書いている。
私の時はだいたい
・入院初日(水曜日):健康診断→自由時間→夕飯→自由時間→寝る
・2日目~4日目:朝一採血・回診→飯→9時頃G-CSF→自由時間→昼飯→自由時間(朝の採血結果をこのあたりで聞く。)→夕飯→自由時間→寝る
・5日目:朝一採血・回診→飯→G-CSF→10時ごろ末梢血幹細胞の採取開始~13時過ぎ終了→車椅子で部屋に戻る(昼飯は時間が過ぎているので、院内の売店で事前に購入しておく)→自由時間→夕飯→自由時間→寝る
・6日目:採血・回診→「既に患者さんには投与されました。必要量あったので問題なしです。明日退院」→昼飯→自由(以下略)
・8日目:出社
みたいな流れであった。暇すぎる。
・ドナーになるとどうなるか?
1. ドナー手帳が交付される。 https://www.jmdp.or.jp/documents/file/02_donation/donor_techo202008.pdf みたいなやつ。
これは骨髄移植でも末梢血幹細胞提供でも中身はおなじ。家族間提供でも同じものをもらうみたい。ここに注意事項とか記載されている。
自分の提供スケジュールとか、提供までの緊急連絡先(事故などで提供できなくなった場合のバンクや病院への連絡先)を書く。
2. 骨髄バンク経由の場合、かなり頻繁にコーディネータから現状確認の電話がある。風邪引いてないかとか、不安はないかとか。オカンかってくらい心配される。
3. 骨髄バンク経由の場合、提供にかかる費用は原則負担しない。
私の場合、田舎にすんでいるのだが、ドナー候補者としての説明(これだけ最寄りの大規模な病院であった)、提供の意思確認~提供後1ヶ月検診まで、提供のために必要となった交通費は支給された。入院中、個室になったがこれも私は負担していない。
患者さんが個室料金を負担されたようだが、高い負担で大変だなと思う。ドナーは健康な体なので病院側としても病人や怪我人と同じ部屋にするのにリスクを感じるのだろうな。
4. 骨髄バンク経由の場合、提供後に事実を証明する書類を発行してくれる。近年は市区町村の条例で骨髄・末梢血幹細胞を提供すると補助金を出してくれたり、医療保険で請求できる場合があるが、このときに使用する書類である。
1. なぜ提供したのか? …… ①骨髄バンクのことは過去何度か献血をするなかで、パンフレットなどをよくみたため知っていた。 ②知人がバンク経由で骨髄移植を受けて復職した。 提供してみようと思ったのはそういう理由。
2. 骨髄提供か、末梢血幹細胞か選択できるか? …… 原則できない。どちらが患者さんの状況に適しているのか、によって採取する方法が決定される。
3. 仕事はどうしたのか? ……有給を使用した。提供時期はたまたま忙しくない時期だった。これもまた、患者さんの状況によって決定される。このあたり、ドナー選定時に確認されるため、「忙しいけど提供させられた!」みたいなことはない。提供できるような時間的余裕があるときにだけ応じたらよい。
4. 入院中は何してた? ……自由時間はだいたい読書か動画。個室なのでテレビカードなくても見放題だったが。あと、飲酒喫煙を除き飲食に殆ど制限がないので、おやつ食ってもいい。
元増田も書いているが、ドナーには医療上の特別な制限はほとんどない。病院の入院上のルールくらい。なお、入浴は他の患者さんとの調整が必要なので、若干制限されることがあるかも。
5. 提供中は何してるの? ……末梢血幹細胞提供は両腕に針刺して、片方から血を抜き、幹細胞を分離してからもう片方の腕に返すため、なにもできない。
暇潰しの準備をするようアドバイスされる。元増田も書いているが、タブレットとかノートパソコンを持ち込んでもいいし、飲食も準備しておけば手伝ってもらえる(今はどうなんだろう、コロナの件もあるからだめかも?)
ちなみに、そうやって暇潰しの準備をしたが、立ち会いの血液内科医や看護師とお話しするほうが面白かった。
6. G-CSFってなに? どうなるの?……簡単に言えば、血液中に幹細胞などをたくさん放出させるためのお注射。インフルエンザの予防接種くらいの痛み。毎日、注射してもらう腕を交互に変えてもらった。
あと、3日目くらいから、骨のいたみがあった。私の場合は腰だけでなく、胸の間の骨(胸骨圧迫するときに手をあてるあたり)。この痛みはロキソニンが欲しくなるくらいズキズキくる。
注射を止めて1週間くらいまで残った。
7. 宝くじあたった? ……全部外れた。
・ 今どうしているか
1. 患者さんとドナーとは1年間で2回まで手紙のやりとりができるが、1回だけした。正直書きたいこととかはあんまりなかったし、どうされているかとかもあまり知りたくない。患者さんが元気になってくれればと思うだけ。
2. ドナー登録は削除した。提供後は自動的に保留となるが、1年経過後はまたドナー候補となる。これ以上提供しようって気にはならない。
これは患者さんがどうとか今回の提供がどうとかっていうより、自分の家族のことを考えての判断。あと、ドナー候補に選定されてから、抹消血幹細胞を提供しおえて採取室から車椅子で運びだされる瞬間までの緊張感(何かあったら患者さんの命が! とか思うと、寝られん日もあった)はけっこうつらい。
3. 厚生労働大臣の感謝状を貰ったが、スッポンスッポンする賞状入れの筒にはいったまま。飾ってどうってはなしでもないしね。
4. 市町村の補助金を頂戴した。上でも書いているが、市区町村の条例で骨髄・末梢血幹細胞を提供すると補助金を出してくれる場合がある。ドナーとして活動するために必要な日数×単価みたいな内容なので、1ヶ月後の検診もカウントしていただいた。あと医療保険のドナー給付金も。頂けるものは頂いた。
上記の緊張感とか仕事を調整することの負担を考えると、こんなお金を目当てにするのは割にあわないと思うよ。
5. 献血は、ドナーとして選定されてから提供後半年くらいまでできない。半年ちょっとたってから再開した。最後に献血したときとかわらず、とくに異常はなかった。
おしまい。
美容院→イケイケの美容師に圧倒されて「あっあっ」とコミュ障を発揮し、「大丈夫?(苦笑)」と言われて死にたくなる。6,000円
焼肉→家族連れとカップルに囲まれて一人肉を焼く。バイトの女子高生と男子大生が笑いながらこちらを見ているのは嘲笑か?疑心暗鬼になり死にたくなる。4,000円
綺麗なスパ→じいさんとおっさんばかりの銭湯の光景を求めてスパに出向くも、春休みとあって子連れパパと学生の集団が騒がしく死にたくなる。隅っこで頭を洗いながら死にたくなる。2,000円
ホテル→ホテルのフカフカなベッドでチューハイを飲み一服。テレビカードで課金しアダルトビデオを見る。どこにいても何をしても孤独な自分と向き合い死にたくなる。8,000円
計画入院とかあるけど、突然の入院はかなり多い。そこで「急に家族が入院することになったら用意したいものリスト」を作ったのでここで共有します。
着替え
携帯充電器
洗面具
少額の現金
2本くらい買って荷物に入ってると嬉しい。
人によるけど、のんびり歯磨きしにくいし風呂にも入りにくいのでスッキリするものは嬉しい。
荷物の整理かできる。最近の病院はどこも面会禁止で荷物の受け渡しだけやってると思うので、着替えを持って行ってもらうときなど看護師さんに渡しやすいしっかりした袋があると恥ずかしくないし看護師さんも誰から預かったのかわかりやすい。
病気や怪我で結構ストレス溜まるので好きな本などをたくさん読めるようにしておこう。クロスワードパズル的な雑誌もいいかも。
既婚者は配偶者が急遽入院したときどうすればいいかを日頃から聞いておくといいと思う。例えば化粧品(退院時必要)や生理用品などいざ必要になっても「家のどこにあるの?いつも何を使ってるの?」となる。入院中でコミュニケーションが取りにくい時に双方とても負担になるので「もし具合が悪くなったらどう動くか」を避難訓練のように日頃確認しておくといいかもしれない。
「紙コップ、どこにあるん」
まだ絶食期間中で、手術当日に看護師から持ちこんだ食べ物を持って帰るように言われた。
それと一緒に紙コップを持って帰ってきていた。
「はよう持ってこいや」
鋭くイラついた声。
痛みが引かず、慣れない環境。
「体を拭くシートを持ってきて」
面会時、言われた物を渡す。
「水もってこいって言わんかったか?」
メールにそんなことは書いてなかったけど。
「昨日言っただろうが」
言ったっけ?
「はぁ……(ため息)、財布は?」
それも言ってないよね。
「お前、ホンマに使えんな」
あ?
ちょっとこれには腹が立った。
そのあとも水買ってこい、テレビカード買ってこい、と用事を済ませる。
他に持って帰る物はないかと尋ねると「ない」と返されたのでそのまま帰る。
ふだん会話らしい会話もあまりしない。
話したいこともないので帰宅する。
「洗濯物を取りに来てくれる?」
1時間後。
「洗剤持ってきて」
1時間後。
完全に小間使いにされている。
何かあったときのためにと、忙しい職場でありながら融通つけてもらって、長期間の有休を習得させてもらっている。
上司は心配してくれているし、同僚は「しっかりお父さんを看てあげてね」と優しい言葉をかけてくれた。
父に対して良い思い出はない。
中学生の頃は突然怒鳴られることにいつもおびえ、目をあわせることもできず、話しかけられまいと気配を消していた。
高校生になると、知らぬ間に私室を片付けられ、整理されて、子どもにプライバシーはないのだと実感した。
昔に比べていきなり怒り出すことは少なくなった。
そうそう怒鳴ることもない。
おかげで今では目を見て話せるし、主張できるようになってきた。
「明日面会するときに持っていくから。必要な物をリストアップしておいてください」
もしも容態が急変して、なにかが起きたときのために、いつでも連絡を取れるように。
「お前、ホンマに使えんな」
もういいや。
絶食が終わるまで面会には行きません。
そうメールした。
返事はない。
「あんたのお父さんがね、ガンガン怒って電話をかけてきたんよ」
それで?
「そんなに言ったらいけんよ、って返したら突然切られてね」
「それでね、ちょっとあなたとも話をしたいなって。お父さんのことどう思ってるのか、気持ちを聞きたいのよ」
「もう、そういう強情なところ。あなたもお父さんに似てるわよ」
そうだね。
でも怒鳴ることはしないけどね。
母が死んで、誰も怒りを受け止める者がいなくなったから、母方の祖母に文句を言いにわざわざ電話したのだろう。
父はどこまで甘え続けるのだろうか。
私はもう付き合いきれない。
生前の母もそうやってきた。
着替えとかシャンプーとかは言わずもがななので、その他細々としたもの
・耳栓
・イヤホン
子宮収縮抑制剤の点滴の副作用で動悸はするわほてって汗だくになるわで唇がばりばりになるので
これがMVPかもしれない。上記のように点滴の副作用で汗かきまくるわ、安静度があがるとシャワーにもろくに入れないわで不快指数はねあがりだったので、非常に助かった。要するにすごく低刺激なウエットシートなので全身を拭くのに使える。名前で損してるわこれ。
・ナプキン
お腹が張って一瞬でも起き上がる時間を短くしたいときに。あとやっぱり点滴の副作用で息苦しく口呼吸になりやすいので。
なお、タオルやパジャマ類は病院でレンタルやってるなら絶対そっちに頼ったほうがいい。衛生的だし家族の負担を少しでも減らせる。
夫には思いつく度に上記を小出しでお願いしまくってしまった。仕事後のお見舞いの肉体的、精神的負担は本当に大きかったと思う。下着類も洗濯をして持ってきてもらって、ありがたいやら申し訳ないやら。どんどんつかれた顔になっていって、心苦しかったがそれでも頼るしかない。でもずっと私と胎児の心配をしてくれて、家族のすばらしさとか夫の優しさ、かけがえなさとか再認識できた。
でも願わくば世の中のハイリスク妊婦さんが一人でも減って、少しでも症状が軽くなって、家族が元気な赤ちゃんと会えますようにと祈らずにいられない。