お医者さんの天海祐希に食事のとりかたを教わり、ゲームのなかで何回も殺される。1月11日。
ボタンを押しても止まらないカラオケ店のエレベーターに閉じ込められる。ひたすら上下に揺さぶられつづける。1月18日。
居場所のない卒業式に出る。1月26日。
旧上九一色村にあるうまいラーメン屋まで家族で小旅行に出かける。夢のなかの上九一色村は自宅から電車1本で行けて、サティアンの廃墟が放置されたままになっている。2月10日。
昔働いていた会社の社長と上司が世間話をしている。おしゃれだがまったく掃除のされてないキッチンをオフィス代わりに使用し、シンク前のせまい空間に2人でぎゅうぎゅうに詰まっている。シンク側面に吸盤で取りつけられたカゴに書籍が並べられ、水道の水でびしょびしょに濡れていて不衛生な印象を受ける。オフィスにはねずみが這いまわり、そのうちの1匹がわたしの背中に飛びかかったところで目が覚める。2月16日。
老婆とセックスする。2月25日。
病院で精液検査する。看護婦 AV的な展開を期待したもののエロ要素はなく、変な椅子に固定され上下に激しく揺さぶられた。当然精液が出るわけもなく、夢のなかでふざけんなとブチ切れる。4月25日。
今日仕事が休みであることを夢のなかで知る。5月30日。
ワニを飼う夢の続きを見る。ワニめちゃデカかった。6月24日。
球状の殻といっしょに生まれてきた猫を育てる。殻は張り子の骨組みに昆虫の外骨格を張り合わせたようなもの。殻の表面部分は邪魔だからといって、骨組みだけ残し殻をぜんぶ剥がしてしまう。乱暴に殻を外すと猫は痛みを感じるらしく、本来なら専用の工具を使うらしい。猫には申し訳ないことをした。気づいたら猫は消え、生まれたばかりの犬が球体内にいる。困ったなと思っているうちに、今度は人間の赤ちゃんに変わっている。赤ちゃんの人間未満の振る舞いを眺めながら、こいつはちゃんとした人間になれるのかな…と心配になったところで目が覚める。6月30日。
取引先のグレーな会社の偉いお兄さんに、ハンコは押せてもサインは無理です！とにこにこ笑顔で言われる。あなたももっとちゃんと強く出ないとだめだよ、とグレーな職場の上司にたしなめられる。7月2日。
数年前に絵画で賞を受賞している。描いた絵は、それほど悪くはないが、傾向と対策で描かれた先行作品の模倣にすぎない。7月14日。
シュッとしたイケメン男性にレイプされかける。8月7日。
ゴッドタンから北村ヂンみたいな笑い声が聞こえるな〜と思ったら北村ヂンが番組見学に来ている。8月7日。
掟ポルシェが離婚する。10月25日。
今年のハロウィンはまたずいぶん和装一辺倒に流れたなぁ、という感想を抱く。10月25日。
眠っているダッチワイフの頭部をゴルフクラブでボコボコに叩き割り、内部から溢れ出る緑色のゲル状物体を見つめながら、ひとを殺した罪悪感に苛まれる。11月14日。
杉作J太郎が「Gジェネレーション」と言いながら鉄道の話するテレビ番組を見る。11月15日。
EXITの友達を数日間線路上に生き埋めにしたあと解放する。11月15日。
セクハラ DMを送ってきたおじさんの家を特定し友人とともに押しかける。おじさん家の庭にはへんてこなモニュメントが置かれ、24 時間ビデオアートが上映されている。おじさんは不在だったため、勝手に家の屋上にのぼったあと、古い映画を見に行くという友人を見送る。11月15日。
寝起きする生活空間と職場が丈の足りないカーテン1枚でしか隔たっておらず、自身の歪んだ性的嗜好が職場に露見してしまうのではないか、じつはカーテンの裾の下からまる見えなのではないかと恐怖を覚える。12月3日。

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2019-04-10

■ぼっち充の一人言

ある界隈で長いことオタクをしているんだけど、未だに行動を共にできるような友達がいない。

沼に落ちたばかりの頃、同じ趣味の人がリアルには誰もいなくてネット上でなら…とそのジャンル専用のTwitterアカウントを作った。

推しへの萌えを語りながら、あわよくばいつか現場に一緒に行くような仲間ができないかな、とぼんやり期待していた。

その頃は何人かとリプやDMのやり取りもちょくちょくあって、推しとは別の共通の趣味(音楽とか)が見つかって雑談することもあった。

現場が被ったらいつかご挨拶でも、みたいな言葉が交わされることもあった。

ただ基本がコミュ障な私は自分からリプの一発目を送ることはあまりなく、会話中も一つの返事を打ち終わるのに数十分単位で時間をかけるぐらい毎回緊張していた。

それから全国ツアーが決まり、

出演舞台が決まり、

次のツアーのそのまた追加公演が決まり、

そのたびに

「今日は○○行く」「会場着いた！会える方いたらご挨拶させてください！」

といったツイートが飛び交い、TLは賑わった。

私は行きの新幹線の中で、会場近くのタリーズの中でそれを追っては、ドキドキと胸が跳ねた。

返信マークを押して、

「私も今日来てるんです！」「●●さん会いたいです！いまどこにいます？」

ここまで打ち込んでから、急に不安になった。

この人の言う「会える方」の想定内に果たして自分はいるのか？

だって他のフォロワーさんに比べたら私とのリプ回数って少なくない？むしろ内容も他の人との方がいつも盛り上がってない？ここで返信送ったら優しいからきっと「会いましょう！」って返してくれるけど(お、おう…お前か…)って内心がっかりさせない？気遣わせない？今後気まずくならない？

こんな考えが一気に押し寄せてきて、舞い上がってた自分が急に恥ずかしく思えてしまった。そうこうしてるうちに各発信者へ共通のフォロワーがリプで反応したのが見えてますます送りづらさを感じてしまい、結局Twitterを閉じた。

公演後は「会えて嬉しかった」というやり取りを後悔と嫉妬を抱きながら眺めた。

これが毎回だった。

そうして少しずつできていく輪のどれにも自分は入っていない気がしてしまって、現場が近づくほど黙るようになり、実際その通りになってしまった。

周りはチケットを一緒に申し込んだり、LINEで連絡を取り合う仲間ができていた。

いつしかTL内で会う人を募るツイートを見かけることもなくなった。

一時期はこの劣等感に苛まれ過ぎて、公演が終わった後打ち上げなんてこともなく一人で帰るだけなのがすごく惨めな気がして、家に着くとボロボロと泣いていた。最中はすごく楽しかったのに、その余韻を押し退ける寂しさがあった。

さらに見なきゃいいのにTwitterを開いては、それぞれの推しのメンバーカラーのカクテルが並ぶ写真(会場近くの居酒屋だとメンバーの名前を付けたサワーとかがその期間限定で用意されたりしている)や、カラオケの壁一面に映されたライブ DVD 映像の写真が溢れるTLをわざわざ追って、勝手に劣等感を増幅させていた。完全にSNSとの距離感がおかしくなっていた。

今はそれから年数も経って、専用アカウントをやめて雑多に趣味のことはなんでもフォローするアカウントを作り直した。公演期間中も、推しのドラマ放送中もおかまいなくいろんな情報が自分の目に入るようにしたことで、なんとなく人は人、自分は自分、と割り切れるようになってきた気がする。掟ポルシェさんには感謝してます。