2019-04-10

ぼっち充の一人言

ある界隈で長いことオタクをしているんだけど、未だに行動を共にできるような友達がいない。

沼に落ちたばかりの頃、同じ趣味の人がリアルには誰もいなくてネット上でなら…とそのジャンル専用のTwitterアカウントを作った。

推しへの萌えを語りながら、あわよくばいつか現場に一緒に行くような仲間ができないかな、とぼんやり期待していた。

その頃は何人かとリプやDMのやり取りもちょくちょくあって、推しとは別の共通趣味(音楽とか)が見つかって雑談することもあった。

現場が被ったらいつかご挨拶でも、みたいな言葉が交わされることもあった。

ただ基本がコミュ障な私は自分からリプの一発目を送ることはあまりなく、会話中も一つの返事を打ち終わるのに数十分単位時間をかけるぐらい毎回緊張していた。

それから全国ツアーが決まり

演舞台が決まり

次のツアーのそのまた追加公演が決まり

そのたびに

今日は○○行く」「会場着いた!会える方いたらご挨拶させてください!」

といったツイートが飛び交い、TLは賑わった。

私は行きの新幹線の中で、会場近くのタリーズの中でそれを追っては、ドキドキと胸が跳ねた。

返信マークを押して、

「私も今日来てるんです!」「●●さん会いたいです!いまどこにいます?」

ここまで打ち込んでから、急に不安になった。

この人の言う「会える方」の想定内果たして自分はいるのか?

だって他のフォロワーさんに比べたら私とのリプ回数って少なくない?むしろ内容も他の人との方がいつも盛り上がってない?ここで返信送ったら優しいからきっと「会いましょう!」って返してくれるけど(お、おう…お前か…)って内心がっかりさせない?気遣わせない?今後気まずくならない?

こんな考えが一気に押し寄せてきて、舞い上がってた自分が急に恥ずかしく思えてしまった。そうこうしてるうちに各発信者共通フォロワーがリプで反応したのが見えてますます送りづらさを感じてしまい、結局Twitterを閉じた。

公演後は「会えて嬉しかった」というやり取りを後悔と嫉妬を抱きながら眺めた。

これが毎回だった。

そうして少しずつできていく輪のどれにも自分は入っていない気がしてしまって、現場が近づくほど黙るようになり、実際その通りになってしまった。

周りはチケットを一緒に申し込んだり、LINEで連絡を取り合う仲間ができていた。

いつしかTL内で会う人を募るツイートを見かけることもなくなった。

一時期はこの劣等感に苛まれ過ぎて、公演が終わった後打ち上げなんてこともなく一人で帰るだけなのがすごく惨めな気がして、家に着くとボロボロと泣いていた。最中はすごく楽しかったのに、その余韻を押し退ける寂しさがあった。

さらに見なきゃいいのにTwitterを開いては、それぞれの推しメンバーカラーカクテルが並ぶ写真(会場近くの居酒屋だとメンバー名前を付けたサワーとかがその期間限定で用意されたりしている)や、カラオケの壁一面に映されたライブDVD映像写真が溢れるTLをわざわざ追って、勝手劣等感を増幅させていた。完全にSNSとの距離感おかしくなっていた。

今はそれから年数も経って、専用アカウントをやめて雑多に趣味のことはなんでもフォローするアカウントを作り直した。公演期間中も、推しドラマ放送中もおかまいなくいろんな情報自分の目に入るようにしたことで、なんとなく人は人、自分は自分、と割り切れるようになってきた気がする。掟ポルシェさんには感謝してます

人との交流が向いてない、一人が向いてる性格なんだともわかったので、一人のオタク活動も、無理なくできる今の自分ベストなんだと納得している。

もう一人で遠征もするし、一人で推し写真ご当地名産並べて撮影会するし、一人でロケ地も巡るけど、隣で一緒に盛り上がってくれる人がいたらもっと楽しいんだろうな…ってやっぱりときどき考えてしまう。

一人が向いてる=一人が平気(好き)というわけではないから難しい。

ここまで書いてたの見返すと、仲良くなりたい特定の誰かがいるわけじゃないのに(たぶん好きな人彼氏にしたいじゃなくて彼氏という存在が欲しい的な感覚自己中ですね)めっちゃ重い。この感じがなんとなく伝わってるんだろうな…。

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