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2016-05-06

自分の性志向わからん

私は同性愛者です、とカミングアウトする動画を見た。

その勇気覚悟に心を動かされると同時に、己を振り返ってみたのだが

そもそも、私は、自分異性愛者か同性愛者かそれ以外か、断言することができないな、と思った。

高校生の頃、友人と思っていた男子告白された。

友人としては決して嫌いではなかったのに、その好意はまったく嬉しいと思えなかった。

多分、私は、友人が私に対して、恋愛的な好意を持った瞬間がどこだったかを知っている。

一瞬「あれ、いま、変な雰囲気になったな?」と思ったのだが、疑ったりへんに距離を置くことは友人として失礼だと思ったため

意識的スルーして、友人として付き合い続けていたのだ。その数ヵ月後に告白されるに至ってしまった。

告白はすぐさま断った。そうしたら、もう友人としてさえ話せなくなった。

それ以来、「あれ、いま、変な雰囲気になったな?」を感じ取ったら、その男からは離れるようにしている。

その気もないのに好かれるのは重荷だし、応える気もないなら早めにはなれるべきだと思ったからだ。

もともと友人だったり同僚だったり、恋愛以外の関係性を築いてきた人から

恋愛対象として見られるのがすごく苦手だ。

気持ちが悪いとさえ思ってしまう。

そんな風に思わせてしまった己に問題があったのか、とどこかで自分を責めてしまう。

それでも、何度かは男性と付き合った。

「人と一対一で付き合うってことから逃げちゃいかん、人生の中で必要なことだ」と己を鼓舞し、

たとえば昔の同級生であったり、ライブなどに出かけた先で知り合った人であったり、

付き合っても別れても周りに一切影響が出ない人を選んで付き合った。

そういうとき、「好かれる」ことは嬉しいことだなと一瞬だけ思えた。恋愛の高揚らしきものもあった。

けれどもその後は、ただひたすらに面倒で、性的な接触が気持ち悪くて、

3ヶ月と耐えることができなかった。

付き合ってくれた男性には申し訳ないことをしたと思う。

かといって、同性愛者なのか、と考えるとそれもそうは思いがたい。

なぜ、とかどうして、とかの理由説明できないけれど、

私は女性恋愛対象とはしていないと思う。


尾篭な話で申し訳ないが、ではお前には性欲がまったくないのかと言われると、あるにはある、とは思う。

でも、別に、そのためにお金を使う気はしないし、相手を探す気もしない。一人でひっそりと処理できる程度のものだ。


アセクシャルという言葉を知ったときわたしはそれかもしれないと思った。

けれど、アセクシャルは性欲自体がないのだという。そうとも言い切れない。

なにより、「私は無性愛者だ!この先恋愛もしないし結婚もしない!」と言い切るのは不安だ。

しかしたら、精神の成長がどこかいびつなだけかも知れないし、

性嫌悪や何か別の要因があるのかもしれない。

誰かを好きになるならば同性でも異性でも両性でも言えてしまうのだろうが、

「だれも好きではない」状態がいつまで続くのか、これは性志向問題なのか、それがわからない。

幸いに友人はいる。仕事もあるし趣味もある。

結婚なんてしないよ、恋人なんていなくてもたのしいよ。今のところは、そういって笑っていられる。

けれど、自分の性志向について、いつまでもブラックボックスのようなものが足にまとわりついている。

きっとこのブラックボックスは、これから年齢を重ねるとともにその存在感を増すだろう。

どう向き合っていけばいいのか、未だに覚悟を決められずにいる。

2016-01-17

いわゆるバリウムの後処理方法科学検討

若い読者は知らないかもしれないが、健康診断に胃ガン検査があると、バリウムを飲まされる。白くてねっとりしていて飲みにくいことこの上ないのだが、最近技術進歩により必要量が少なくなるなど、だいぶ改善している。

しかし、飲みにくさなど、実は大した問題ではない。最大の問題検査後に待ち受けている。このバリウム、体内でいっさい消化されずに、そのまま排泄されるのだ。

ここでは、この排泄された物体の後処理について、自分が集めた情報をまとめる。自分は、医療化学水道工事も専門外なので、有識者からコメントトラックバックでより良い情報が集まることを期待している。

なお、これ以降、かなり尾篭な話になるので、読み進む方は覚悟されたい。

検査後にトイレで起きる事件

胃ガン検査後に渡される下剤が効き、トイレに行く。すると、大便とともに、いっさい消化されていないバリウムが出てくる。そして、このバリウムと便の混ざったものは、便器の底にどっしりと鎮座するのである。この白くて茶色物体は、通常の便に比べてかなり重く、またべったりしているため、便器の底にへばりついたままなかなか流れない。便器構造にもよるが、バリウム混じりの便は、10回ぐらい水を流したところでビクともせずに鎮座し続ける。実際に目撃すると、自分のものであってもなかなかつらい光景である。ましてや、他人のものなら…。

グーグルで調べてみると、悩んでいる人は多いものの、ブラシ等で物理的に解決ぐらいしか方法がない。しばらく原始的手法で格闘してみたが、つらすぎるので、徹底的に調べてみることにした。

なお、上記の「べったりしている」という性質は、原始的手法を試みる過程で、イヤと言うほど確認することになった。ぱっと見た目は、石のような硬さに見えるのであるが、実際には地面に踏み付けられたガムのようなものである

バリウムとは何か

通称バリウム」だが、正しい化合物名は硫酸バリウムである。「バリウム金属から重い」などと書いてあるサイトもあるが、金属バリウムと、化合物である硫酸バリウムとはまったく別の物質である

物質性質原子によって決まるわけではない。化合物によって決まることを忘れてはいけない。水素に火を着けると爆発するからといって、一酸化二水素が爆発するわけではない。ちなみに、一酸化二水素化学式H2O一般的には「水」と呼ばれる。ナトリウムを水につけると爆発するからといって、塩化ナトリウムが爆発するわけではない。ちなみに、塩化ナトリウム化学式はNaCl。一般的には「食塩」と呼ばれる。

話がそれたが、そういうわけで、便器の底に鎮座する白くて茶色物体対処するには「硫酸バリウム」の性質を調べなくてはいけない。

硫酸バリウムを溶かせないか

しかし、硫酸バリウム性質を調べると、ほとんど水に溶けない。溶解度水100mlに対して0.22mgしかない(水温18度)。食塩の約35gに対して、10万分の1以下であるネットではお湯を流せば溶ける説もあるが、水温100度でも100mlに対してわずか0.40mgであるしかも、ほとんどの酸にも溶けないらしい。絶望である

考えてみればこの溶けなさゆえに、体内の水分にも、強酸である胃液にも溶けることなく、レントゲンに写ってくれるわけだが、ここではその性質が大きな障害となり、白くて茶色物体は、便器の底に鎮座し続けるのである

便器構造調査

サイトによっては「しばらくすると自然流れる」という記述もあるのだが、自宅のトイレを眺めている限り、とてもそうは見えない。何度水を流しても、白くて茶色物体はビクともしない。そこで便器の仕組みについても調べてみた。

洗浄レバーを引いたときに、いったん水が流れ込んできて渦を巻いたあとに、「ゴーッ」という音と共にすべての水がいったん排水されてから、再度ゆっくりたまる洗浄方式は「サイホン式」と呼ばれる(サイホン式のバリエーションは色々あるが、ここでは省略)。

そこで自宅の便器の型番表示を探してみると、TOTOのC482というものである。調べてみると、この便器は「洗い落とし」という洗浄方式である。この方式は、サイホン式と違って、「すべての水がいったん排出される」という過程がない。要するに上から水を流すとあふれた分が下水管に回るだけの、単純な仕組みである。これでは、底にへばりついた白くて茶色物体がビクともしないのも道理である

とりあえずの解

ここまで調べたが、たまの検査のためだけに「サイホン式の便器に買い替える」という選択肢はありえないので、「そもそも便器の底に鎮座させない」しかなさそうだ。トイレットペーパーを水面に浮かべてから排便するという手法もあるようだが、トイレットペーパーだと溶けやすく破れてしまうこともあり、結局着底して鎮座されてしま可能性が高い。代わりに、トイレに流しても良いが、多少は破れにくい「トイレクイックル」を使おうと思う(ちなみに、トイレクイックルは、トイレットペーパーJIS基準に適合している http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/06/consumer_commission_n_3225990.html )。

さらなる検討課題

以上の検討をしているうちに、今年の検査摂取した硫酸バリウムは処理できたのだが、その後、さらなる情報発見した。下記2点の論文である

これによると、検査で使われる硫酸バリウム懸濁液には粘度を増すための添加物が入っているが、水温によって大きく粘度が変わるらしい。粘度自体は、メーカー添加物の種類によってだいぶ違うのだが、水温が20から40度になるだけで、50%ぐらい粘度が下がるものもある。

まり、他のページで見かける「トイレにお湯を流したらバリウムが流れた」という記述は、硫酸バリウム懸濁液のこの性質に基づいていて正しいという可能性がある。

次回の胃ガン検査では、お湯を用いた処理方法についても試してみたい。

なお、調べたところ、便器に熱湯を流すと割れることがあるため、お湯の温度は40~50度程度までにとどめる必要があるらしい。試す方は注意されたい。

追記

翌年以降の記事(随時追加)。

 
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