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2018-01-20

anond:20160117194406

いわゆるバリウムの後処理方法の報告(2018年版)

今年も胃のバリウム検査の季節がやってきた。昨年までの経験(下記)を踏まえて、トイレクイックルの詰め替え用パックを事前に購入し、今年も万全の態勢で臨んだ。

http://anond.hatelabo.jp/20160117194406

しかしながら、今年は下剤の効きが今一つで、自らが書いた下記の教訓を活かせなかった。

早期に排便することの重要

昨年は、検査直後に排便できたことに油断して追加の下剤を飲まなかったのだが、検査翌日になってからの便にかなり粘度の高い硫酸バリウムが混ざるハメになった。

今年は、硫酸バリウムが完全に排泄されるまで指示通りに下剤を飲んだところ、当日中にすべて排泄できたようであるが、便に混ざる硫酸バリウムの粘度があまり高くなかった。どうも、体内に長く残留すると、硫酸バリウムの水分が吸収されてしまうのか、固まりやすくなるようである

すなわち、検査当日の夜中にもなって、硬めの白い便が出てきて、不運なことに水面に浮かべたトイレクイックルからこぼれ落ちてしまったのだ。こうして、何度水を流しても底に鎮座する白くて茶色い塊と、2年越しの再戦をするハメになった。

一瞬、2年前の、あの、地面に踏みつけられたガムのようにまとわり付く物体を、物理的に処理するという、思い返すも気分の悪くなる戦いを繰り返すのかと絶望しかけたが、冷静になって2年前の自分記事を読み返すと、末尾にかすかな希望が。そう、あのときには論文を見付けたときにはすでに処理済みで、試すことができなかった、「お湯で流す」という手段が、私にはまだ残っていた(下記参照)。

これによると、検査で使われる硫酸バリウム懸濁液には粘度を増すための添加物が入っているが、水温によって大きく粘度が変わるらしい。粘度自体は、メーカー添加物の種類によってだいぶ違うのだが、水温が20から40度になるだけで、50%ぐらい粘度が下がるものもある。

まり、他のページで見かける「トイレにお湯を流したらバリウムが流れた」という記述は、硫酸バリウム懸濁液のこの性質に基づいていて正しいという可能性がある。

次回の胃ガン検査では、お湯を用いた処理方法についても試してみたい。

なお、調べたところ、便器に熱湯を流すと割れることがあるため、お湯の温度は40~50度程度までにとどめる必要があるらしい。試す方は注意されたい。

結論としては、「2年前の私、グッジョブである。そう、お湯を何度か便器に流したら、まもなく水面が白く濁って来ると同時に、白くて茶色い塊がほぐれて、いくつもの茶色い欠片となって舞うようになったのだ(これはこれで、なかなかキツい光景だが)。つまり、白い硫酸バリウムは、再び懸濁液となって流れ去ったのである。十分にお湯を流したところで、あとは普通に水を流したところ、無事、便器の底の白くて茶色い塊は消え去った。

今後この方法を試す人および未来自分のために、今回私がやったことをもう少し詳しく記録しておく。

  • 蛇口の給湯温度を60度に設定する(高温だと便器割れるという説があるため、当初、48度に設定したが、あまり効果が見られなかったため変更。後述の作業中に、おそらく人肌よりちょっと高温程度にまで温度低下していると思われる)。
  • 洗面器(約3リットル)と手おけ(約1.5リットル)を用意(容量は、戦闘終了後に計量カップで計測した)。
  • 洗面台でお湯を出しっ放しにし、洗面器で受け、いっぱいになったら手おけに交換しつつ、洗面器をトイレに持って行き、お湯を飛び散らない程度の勢いで素早く流し、取って返して手おけと交換。以下、5回ほど同様の手順を繰り返す。
  • 便器内がある程度白く濁ってきたら、普通に水を流す。

私の自宅便器は、2年前に書いた通りTOTOのC482というもので、便器の底の水が比較的少ないタイプである最近の、底の水が多いタイプ場合は、お湯の効果が現れるまでにより多くの回数が必要となるかもしれない。または、あらかじめ水を汲みだして減らしておくという、これまた考えたくない工程を追加する必要があるかもしれない。

2017-01-09

いわゆるバリウムの後処理方法の報告

今年も胃のバリウム検査の季節がやってきた。昨年の調査結果(下記)を活用した結果、なかなかの成果であったのでまとめておく。

http://anond.hatelabo.jp/20160117194406

トイレクイックルはきわめて効果

昨年の記事に書いた通り、排便の前に、水面にトイレクイックルを浮かべておくという手法を取った。このおかげで、昨年はあれだけ悩まされた白くて茶色物体が、実にスムーズに流れて行った。大成功である来年以降も、バリウム検査の時期には忘れずにトイレクイックルを買い置きしておきたい。

早期に排便することの重要

昨年は、検査直後に排便できたことに油断して追加の下剤を飲まなかったのだが、検査翌日になってからの便にかなり粘度の高い硫酸バリウムが混ざるハメになった。

今年は、硫酸バリウムが完全に排泄されるまで指示通りに下剤を飲んだところ、当日中にすべて排泄できたようであるが、便に混ざる硫酸バリウムの粘度があまり高くなかった。どうも、体内に長く残留すると、硫酸バリウムの水分が吸収されてしまうのか、固まりやすくなるようである

なお、今年は上記の通り、便器内にたまることがなかったため、お湯による処理は試していない。

2016-01-17

いわゆるバリウムの後処理方法科学検討

若い読者は知らないかもしれないが、健康診断に胃ガン検査があると、バリウムを飲まされる。白くてねっとりしていて飲みにくいことこの上ないのだが、最近技術進歩により必要量が少なくなるなど、だいぶ改善している。

しかし、飲みにくさなど、実は大した問題ではない。最大の問題検査後に待ち受けている。このバリウム、体内でいっさい消化されずに、そのまま排泄されるのだ。

ここでは、この排泄された物体の後処理について、自分が集めた情報をまとめる。自分は、医療化学水道工事も専門外なので、有識者からコメントトラックバックでより良い情報が集まることを期待している。

なお、これ以降、かなり尾篭な話になるので、読み進む方は覚悟されたい。

検査後にトイレで起きる事件

胃ガン検査後に渡される下剤が効き、トイレに行く。すると、大便とともに、いっさい消化されていないバリウムが出てくる。そして、このバリウムと便の混ざったものは、便器の底にどっしりと鎮座するのである。この白くて茶色物体は、通常の便に比べてかなり重く、またべったりしているため、便器の底にへばりついたままなかなか流れない。便器構造にもよるが、バリウム混じりの便は、10回ぐらい水を流したところでビクともせずに鎮座し続ける。実際に目撃すると、自分のものであってもなかなかつらい光景である。ましてや、他人のものなら…。

グーグルで調べてみると、悩んでいる人は多いものの、ブラシ等で物理的に解決ぐらいしか方法がない。しばらく原始的手法で格闘してみたが、つらすぎるので、徹底的に調べてみることにした。

なお、上記の「べったりしている」という性質は、原始的手法を試みる過程で、イヤと言うほど確認することになった。ぱっと見た目は、石のような硬さに見えるのであるが、実際には地面に踏み付けられたガムのようなものである

バリウムとは何か

通称バリウム」だが、正しい化合物名は硫酸バリウムである。「バリウム金属から重い」などと書いてあるサイトもあるが、金属バリウムと、化合物である硫酸バリウムとはまったく別の物質である

物質性質原子によって決まるわけではない。化合物によって決まることを忘れてはいけない。水素に火を着けると爆発するからといって、一酸化二水素が爆発するわけではない。ちなみに、一酸化二水素化学式H2O一般的には「水」と呼ばれる。ナトリウムを水につけると爆発するからといって、塩化ナトリウムが爆発するわけではない。ちなみに、塩化ナトリウム化学式はNaCl。一般的には「食塩」と呼ばれる。

話がそれたが、そういうわけで、便器の底に鎮座する白くて茶色物体対処するには「硫酸バリウム」の性質を調べなくてはいけない。

硫酸バリウムを溶かせないか

しかし、硫酸バリウム性質を調べると、ほとんど水に溶けない。溶解度水100mlに対して0.22mgしかない(水温18度)。食塩の約35gに対して、10万分の1以下であるネットではお湯を流せば溶ける説もあるが、水温100度でも100mlに対してわずか0.40mgであるしかも、ほとんどの酸にも溶けないらしい。絶望である

考えてみればこの溶けなさゆえに、体内の水分にも、強酸である胃液にも溶けることなく、レントゲンに写ってくれるわけだが、ここではその性質が大きな障害となり、白くて茶色物体は、便器の底に鎮座し続けるのである

便器構造調査

サイトによっては「しばらくすると自然流れる」という記述もあるのだが、自宅のトイレを眺めている限り、とてもそうは見えない。何度水を流しても、白くて茶色物体はビクともしない。そこで便器の仕組みについても調べてみた。

洗浄レバーを引いたときに、いったん水が流れ込んできて渦を巻いたあとに、「ゴーッ」という音と共にすべての水がいったん排水されてから、再度ゆっくりたまる洗浄方式は「サイホン式」と呼ばれる(サイホン式のバリエーションは色々あるが、ここでは省略)。

そこで自宅の便器の型番表示を探してみると、TOTOのC482というものである。調べてみると、この便器は「洗い落とし」という洗浄方式である。この方式は、サイホン式と違って、「すべての水がいったん排出される」という過程がない。要するに上から水を流すとあふれた分が下水管に回るだけの、単純な仕組みである。これでは、底にへばりついた白くて茶色物体がビクともしないのも道理である

とりあえずの解

ここまで調べたが、たまの検査のためだけに「サイホン式の便器に買い替える」という選択肢はありえないので、「そもそも便器の底に鎮座させない」しかなさそうだ。トイレットペーパーを水面に浮かべてから排便するという手法もあるようだが、トイレットペーパーだと溶けやすく破れてしまうこともあり、結局着底して鎮座されてしま可能性が高い。代わりに、トイレに流しても良いが、多少は破れにくい「トイレクイックル」を使おうと思う(ちなみに、トイレクイックルは、トイレットペーパーJIS基準に適合している http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/06/consumer_commission_n_3225990.html )。

さらなる検討課題

以上の検討をしているうちに、今年の検査摂取した硫酸バリウムは処理できたのだが、その後、さらなる情報発見した。下記2点の論文である

これによると、検査で使われる硫酸バリウム懸濁液には粘度を増すための添加物が入っているが、水温によって大きく粘度が変わるらしい。粘度自体は、メーカー添加物の種類によってだいぶ違うのだが、水温が20から40度になるだけで、50%ぐらい粘度が下がるものもある。

まり、他のページで見かける「トイレにお湯を流したらバリウムが流れた」という記述は、硫酸バリウム懸濁液のこの性質に基づいていて正しいという可能性がある。

次回の胃ガン検査では、お湯を用いた処理方法についても試してみたい。

なお、調べたところ、便器に熱湯を流すと割れることがあるため、お湯の温度は40~50度程度までにとどめる必要があるらしい。試す方は注意されたい。

追記

翌年以降の記事(随時追加)。

 
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