はてなキーワード: 借用証とは
(anond:20190601000848 の続き)
銀行への預金も一応は投資ということはできる。ゴミみたいな利息とはいえ一応お金は増えるし、一定金額まで元本保証されるんで。普通預金だと0.001%だったものが、定期預金にすると0.01%の金利を付けてくれる。定期預金は一定期間原則として解約しないという約束をするので少し高め。(実際には解約できるけど)
ここで出た「元本保証」というのは重要で、投資する場合99.99%くらい大丈夫というものでも元本保証されていないと元本割れ、つまり最初の投資金額より少なくしか戻ってこない場合もある。実際に、発生している。(中期国債ファンドとか、MRFとか)
みんなが大好きな株式。投資の王道だね。これは株式会社が発行する株を購入して、配当金や値上がり後の売却との差益を得ようとする投資。個人株主だとあまり関係無いけど、株主として会社の一部を所有することになるので、株主総会で役員を選任したり、経営に関する決議をしたりすることができる。一定水準に達した株式会社は証券取引所に上場することができて、個人投資家は基本的に証券会社を通してこの取引所で株を売買することになる。
債券は発行体 (国や企業) がお金を借りるときに発行する有価証券。持ってる人が自由に取引できる借用証だと思えば大体合ってる。とはいっても、今時は紙は無いことがほとんどで、電子化されてるけど。
一番知られているのは、国債だね。最近個人向けにも売ってくれるようになって、銀行や証券会社でも買うことができる。利率低いけど。厳密に言えば元本保証されていないけど、国が発行しているということで、実質的に元本保証と見なされている。元本割れしたり紙くずになったりしたときは、日本が財政破綻して債務不履行 (デフォルト) した場合なので、そのときは諦めよう! たまに外国で国の債務不履行があって大騒ぎになってるね。地方公共団体が発行する地方債も国債と似てるけど、信頼度は国債よりも低い。
あとは社債。会社が資金調達するために発行してる。有名どころだと、ソフトバンクの社債が利率高くて人気だね。格付機関3社中2社は「投資不適格」(ジャンク債) にしているけど。
これらの債券は満期まで持っていれば額面分が戻ってくるけど、それより前に債券市場で売買すると額面より高かったり低かったりするので注意。株式ほど流動性が高くないので、実際には後で説明する投資信託の形で保有することになると思う。
基本的に株式と比べると価格変動が少なく、その代わり利回りは低めの傾向。資産に債券を組み入れておくと価格変動がマイルドになるので、下落相場でも少し安心。特に国内債券はリーマンショックでもほぼ無風で、ローリスクローリターンの典型。
ちなみに、最近EB債 (仕組債の一種) というゴミ商品がよく売られているので注意。利回りが高いからといって飛びつくと死ぬ。(カジュアルに個人向けとして売られてる。)
不動産、土地や建物自体ももちろん投資の対象になる。土地やマンションの部屋を貸して、賃料を受け取るというビジネスだね。地主の家に生まれたかった。
ここ10年くらいサラリーマン大家になってウハウハ! みたいな記事や番組あるけど、個人に回ってくる物件はゴミが多いので気をつけて。スルガっちゃうよ。
普通の個人が投資する範囲だと、持ち家以外は後で述べるREIT (リート) の形で投資するのが無難。
生命保険が金融商品? と思う人も多そうだけど、じつは貯蓄機能も備えた生命保険がかなり多いのだ。とはいえ、バブル時代ならともかく現代では予定利率がゴミなのと、非常に分かりにくい。貯蓄 (投資) 部分は自分で運用して、掛け捨ての生命保険にしておくのがベスト。共済かネット生命保険で十分だよ。
コモディティとは商品先物市場で取引される農産物や鉱物資源、貴金属などの総称。歴史の文脈で「米相場で一財産築いた」みたいな話を聞いたことがあると思うけど、これはまさにコモディティ取引。ちなみに、現代では少し前に米の取引所があったけど消滅。
株式や債券のようにそれ自身が利益を生み出すわけではなく需給と思惑によって上下するのみなので、これに投資する必要性はあまり無い。とはいえ、他の金融商品との連動性が小さいので、ポートフォリオに入れる流派もあり。
ちなみに、世界的にリスクが高まると金が買われて値上がり傾向、その逆もまた同様。
つづく (かも)
友人「持ってるけど?」
友人「当たり前だろ」
友人「証明って、さっきまで僕の財布に入ってたじゃない。」
この論法がコマーシャルとしてあまりよくないのではないか、という話をいかにしていくぞ。
論点は一つだ。これを実際にやったらどうなるのか? という点だ。
あなたが、友人の万札を取って「これお前のって証明できる?」とやったとしよう。
そして万札をそのまま懐にしまいこんでもいいし、「冗談だ」と言って返してもいい。
どちらでもいい。
友人は「○○は人の金をくすねるやつだ」と周りに言いふらすだろう。
証明がないからと言って、人の金を取ってしまうことはできない、というか、やれない。
それは信用を失うからだ。
近い事例に、知り合いに借金を申し込む奴ってのがいる。
そして、それは一対一の関係ではなくなる。
金を貸した方は、「あいつは人から金を借りるやつだ」と警戒の意味も含めて周囲に触らす。
現金の強かさはここにある。あのCMは、逆に現金の強かさ示す証拠になってしまっている。
自分のものと証明できなくとも、奪われることは滅多にないのだ。
奪われたら、高確率で処罰される。あるいは述べてきたとおり信用を失う。
人のお金を、その人のものだって証明できないから奪い取る人はいない。
あのCMは、現金の不確かさを示そうとして、みごとに失敗している。
あんなことは成り立たないのだ。現金は安心で確実だということを裏返しで示してしまっている。
普通に「こんな場面でキャッシュレスが役に立つ」というシーンでコマーシャルを作成すればいいものを、変に相手を腐す内容で、逆にやられてしまっている。
俺はキャッシュレス進めていくべきだと思っているし、長い時間をかけてそのように社会は変化していくと思う。
けれど同時に「敵」はそこまでヤワじゃないぞ、と思う。