■この記事のテーマ:私の母校の薙刀部が漫画のモデルになった事実を基に、運動部漫画と現実の運動部の違い、運動部の光と影についてを書いた。
(文化部にも言えることとは思う)
その2:部活の活動時間・日数(あくまでも一般論として親のサポートと部活熱心な顧問の実態についても書いた)
■書いた目的:小中高校生とその保護者に「部活選びは将来の進路のことも見据えて慎重に考えて欲しい」と伝えるため
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今年2017年に舞台化、映画化された漫画『あさひなぐ』の薙刀部のモデルとなったのは私の出身高校の薙刀部だ。
私は『あさひなぐ』を読んでない(観てない)けど、ネットであらすじを読む限りは爽やかで熱い運動部漫画という印象を受けた。
野球にせよサッカーにせよ何にせよ運動部漫画は、運動部のきれいな部分しか見せない。
■飲酒について
時々ニュースになる先輩から後輩への暴力、指導者から生徒への暴力(いわゆる体罰)、生徒の飲酒喫煙などはまず扱われない。
先輩後輩間の暴力と顧問やOGの体罰というのは聞いたことはないが、薙刀部所属の生徒複数人は高校生(未成年)のうちに飲酒していた(喫煙は聞いたことがないし見たこともないが)。
私が知っているのは学校行事の打ち上げ(夕食会)のことであり部活関係で飲酒があったかは知らない。
しかし時・所が部活とは関係なくても未成年の飲酒は犯罪だ(軽犯罪だが)。
私も含めて先生にちくる人が誰もいなかったから彼女達は退学や停学にもならないどころか部活も引退まで続けていられた。
彼女達が飲酒していた証拠はない。少なくとも私は持っていない。
私は母校の薙刀部もしくは母校全般を貶めるためにこれを書いたのでは全くない。同様に『あさひなぐ』という作品とその関係者を貶める意図も全くない。
「部活を頑張っている高校生(未成年)が裏で飲酒や喫煙、いじめや後輩への暴行をしているというのは、特定の学校や特定の部活に限った話ではない」ということを言いたかったから書いたのだ。
部活の活動時間の長さ、活動日数の多さについても、部活漫画で触れられることはほとんどないと思われる。
(ちゃんと調べたことはないが)
多くの教師がTwitterなどで発言したり、マスコミが報道するようになって段々有名にはなってきたけど、今の部活の活動時間はとにかく長いし、活動日数も多い。
土日のどちらか1日は休みだったのか、土日両日が部活だったのかまでは知らない。
先生にも親戚付き合いはあるだろうし。
正直なところ、大学進学を目指すならこういう部活と勉強を両立させるのはすごく大変だ。
両立して、学年トップクラスの成績を維持するような生徒もいたが稀な存在だった。
薙刀部の部員ではなかったけど、同じぐらい忙しい部活に入っていて、勉強は試験1週間前から慌てて始める生徒達も高校にいた。
そういう生徒はさほど珍しい存在ではなかった。
『あさひなぐ』に限らず部活を扱った漫画等の影響でその部活をやりたがる小中高校生は多いだろう。
それ自体は悪いことではないけど、自分が卒業後(または将来)どうしたいのか(具体的に言うとどんな職業に就きたいか。高校受験や大学受験の場合はどんな学校に行きたいか)きちんと考えて、親ともよく相談して入部するか否かを決めて欲しい。
部活って、一度入ると辞めたくなっても辞めづらいので。
そうして悩んでいる間に勉強が疎かになって行きたい高校や大学に受かりにくくなってしまったら、時間の無駄なんじゃないかなと思う。
AO入試またはスポーツ推薦入学という手段もあるので、卒業さえすれば勉強できなくてもいいかもしれない(極論だが)。
私は今の入試のことは何も知らないので、入試のことも含めて親と相談してから入部を決めて欲しい。
■親のサポートについて
話は逸れるが親(ほとんどの場合母親)も子どもが運動部に入ると、朝練や土日の練習に間に合うようにお弁当作ったり、ユニフォーム洗濯したり、部費を支払ったり、大会の送迎・応援に行ったりと、子どもの部活関係の仕事が増える。
そういう意味でも生徒の皆さんは忙しい部活に入る場合は必ず親(ほとんどの場合母親)に相談して理解を得てから入部して欲しい。
母親が外で働いていようが専業主婦だろうが、母親にも母親の人生がある。
大抵の親は子どものやりたい事をサポートしてくれるものだが、だからといって甘えないように(既に理解していたらお小言すみません)。
親にとって部活関係の仕事が大きな負担で、やりたくてもできないケースもあるのだから。
どこの部活の顧問かは書かないけど、部活が教師という職業のやりがいになっているかのような顧問は何人かいた。
そういう先生方は生徒・学生時代からその部活をしていて、部活の顧問になりたくて教師になった様子だった。
うち2人は体育教師。
母校に限らず、体育教師には部活の顧問になりたくて教師になった(体育大学に入った)人が全国的に多いんじゃないかと思う。
近年ネットでもそういう体育教師がいるって話を読んだことがある。
いや、体育以外の教師にも特定の部活の顧問になりたくて教師になった方もいるようだが。
しかし、国語や数学、英語なら入試に関わるから生徒や保護者から分かりやすい授業や学力向上や進学実績を求められるけど、体育は違う。
小学校ならまだしも、高校ともなれば生徒本人も運動ができない事を改善しようとしなくなるし(少なくとも私の目にはそう見えた)、保護者もそういう要望を体育教師にはしない。
部活以外の生徒及び保護者からあれこれ言われないから、部活の顧問に力を入れるなら教科は体育(もしくは音感や技術家庭など実技全般)が適任なんだろう。
そういう部活の顧問は、部活を生き甲斐にするタイプであることが多いだろう。
(部活にあまり興味ないけど保護者や生徒の要望で活動日数を増やしているケースもあるだろうが)
先生にとって部活が生き甲斐なら土日や夏休みが練習でも平気、それどころか嬉しいのだろうけど
活動日数や長時間の練習が負担になり苦悩する生徒もいるし、子どもの部活をサポートするのを負担に思う親もいる。
そういう生徒や保護者は珍しくはない。
私は『あさひなぐ』のモデルとなった薙刀部を(部員ではなかったが、同じ学校に在学して)知っている。
だからこそ漫画で描かれる運動部と、現実の運動部の違いを(運動部の光と影と言ってもいいが)、小中高校生に知って欲しい。
母校の薙刀部に限らず、運動部・文化部を問わず、部活に入る前は活動日数や時間の長さ、先輩達が飲酒喫煙や暴力に手を染めていないか、先生のパワハラ(体罰含む)を可能な限り調べて欲しい(生徒だけでなく保護者も)。
入部する前に親子でよく話し合って欲しい。
私個人的には部活をする学校生活は良い物だと思うし、本人にやる気があって部活に打ち込む中高生を悪くは思わない。
部活で勉強が疎かになり受験や就職試験に落ちたら、その人にとって部活は弊害だったと言わざるを得ない。
すぐには答えが出ないことだが、中高生のうちに「自分は将来何になりたいのか、どんな人生を送りたいのか」をよく考えて欲しい。
将来の目標や卒業後の進路に、特定の部活が必要なのかよく考えて、親ともよく相談して欲しい。
部活でやった事を将来の仕事(スポーツ選手や演奏家など)にできる人は少ない。
しかし、部活をやることで勉強が疎かになったり、健康を損ねること(多すぎる練習や飲酒喫煙などで)になるんだったら、その部活には入らない(続けない)方がいいと個人的には思う。
繰り返しになるが、私は母校の薙刀部もしくは母校全\般を貶めるためにこれを書いたのでは全くない。同様に『あさひなぐ』という作品とその関係者を貶める意図も全くない。
多くの漫画では描かれることがない「部活の実態」を伝えることで、小中高校生とその保護者に後悔のない選択をして欲しいと思い書いた。
(『忙しい部活に入るな』って意味ではありません。プロ野球選手になりたい少年には野球部が必要であるように、部活が子どもの将来に必要なら是非入部して欲しいと個人的には思っています)
なお、母校の名前は書かないでおく。
今の薙刀部のことは全く知らないし、現役の生徒達がかわいそうなので。
都立校、とだけは明かしておく。
学校の公式サイトの薙刀部のページにも『あさひなぐ』の薙刀部のモデルはウチだという主旨のことが書かれているし、検索すればすぐに分かりますよ。
それで、どうしたいのです?
わざわざ調べ方まで教えてくれるとかお前煽ってるだろう?
読んでないけど、陰キャか
大阪府立汎愛武道科?https://twitter.com/ware_bluefield/status/1322337997665136645?s=46