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2009-06-12

6/12「インターネット未来像:ポストインターネット」(夏野×ひろゆき)2

http://anond.hatelabo.jp/20090612194543

続き

トピックス:メディアを取り巻く環境市場

夏野

 大変なことが起きているんです。

 グラフを見ると、新聞出版市場が3%とかづつ減ってる。

 そういえば、最近Googleリリースをした、

 絶版になってる本をスキャンして公開するサービスは騒がれたね。

 なんで?絶版のものだけでしょう。

ひろゆき

 まあ、分かんないものはやめとこう、っていう。

夏野

 私も3冊ぐらい売れてない本出したんですけど、

 別にいいじゃん、って思いますねえ。

ひろゆき

 絶版と言えば、アマゾンで10万で売ってる本があるんですけど、

 最近、それを読みました。

 元ニンテンドウの人、横井軍平さんが書いたやつなんですけど。

 それに、「遊びとかゲームとかはコピーされてなんぼだ」、って書いていて。

 (会場爆笑)

夏野

 つまり、それは圧力ってこと?

 ていうか、10 万もするのに買ったの?それ。

ひろゆき

 いや、知り合いから借りたんで。

夏野

 まさにコピーだね。(笑)

トピックス:テレビ市場

夏野

 テレビ業界は大変ですよね、ローカルテレビ局は赤字状態。

 キー局で、ギリギリ黒字だけど、映画とかノベルティとかの収入で持ってる感じ。

ひろゆき

 本当にリアルタイムな状況を知りたい人はネットにきちゃってますね。

 雑誌とか新聞テレビだんだん下がってるのはそれが理由かと。

夏野

 テレビはどうなるんでしょうかね?

ひろゆき

 うーん、それなら生放送だけしてればいいんじゃないですか。

夏野

 過去に、TBS番組改編して、60%を生放送にしたんですね。

 そうしたら視聴率が激減。

 ちなみに、再放送水戸黄門が一番だったそうで。

 (会場爆笑)

夏野

 生放送は平時に弱いんです。

 何かしらイベントを出さなきゃいけなくて、

 平時だと、どうしても内容が弱くなってしまう。

ひろゆき

 まあ、じゃあ、TBSさん頑張ってください。

夏野

 ダメじゃん、生放送

ひろゆき

 テレビモデルって100万人を面白いって思わせないといけないので、

 それは非常に難しいですよね。

 例えば、「女の子バナナの皮で滑った」。

 それは面白いけど、テレビでわざわざみたいものじゃない。

 

 一番面白いのは、楽屋とか知り合いモノですよね。

 ・・・っていうのを松本人志さんがいってました。

 (会場笑)

夏野

 なんなの!?(笑)

夏野

 テレビってのが面白いって思ってる理由があって、

 あんだけお金かけて、選び選んで編成して出してんだから、

 その時間にみれてもうみれないってのはおかしいでしょ。

 で、オンデマンドでやりましょう、っていったら、

 「オンデマンド」の言葉意味が分からない、って。

 ある編成の人は

 「テレビはその場で見て欲しいんだ!

  その場でお茶の間に座って見て欲しいという意気込みでいるんだ!その場で視て欲しい」って言ってたし。

ひろゆき

 願望はもっててもいいんですけどね。

 それを押しつけられても困ります。

 なんだろう、服を買うときに、服のサイズを決めつけられちゃうのと似てる。

 お客さんにあわせるのは難しい分野です。

夏野

 まあ、でも、ダイエット的に言えばいいのかも。(笑)

資料:NHKオンデマンド

夏野

 こういうのがやってるんですけど(資料)

 全然ダメっぽいですよ。

ひろゆき

 NHKオンデマンド

夏野

 声に出して言わないで!(笑)

夏野

 そういえば、NHKスペシャルで特集されたんですよ、私。

 ミッキー(楽天三木谷さん)と、あと、今あんまいない人で…。

ひろゆき

 堀江さん…。

 本人聞いてたら怒りますよ?(笑)

夏野

 ブログとか…まあいいや。

 その特集番組なんですが、権利書を見れないんです。

 権利処理が分からない。

 NHK オンデマンドで配信してくれればいいのに

 そこで権利処理が出来ていないから配信されない。

 …でも、あの頃は一緒にミッキーと、テレビに出れるくらいな感じだったのに、

 ミッキーお金持ちになっちゃって。。。(遠い目)

ひろゆき

 夏野さんいい暮らししてるじゃないですか!

 ほら、さっきもアイフォンワイン買っちゃったーって。

 袖で言うことじゃないですよ。

夏野

 いやいや、オークションだから、入札してたのが落ちちゃったんだもん。

ひろゆき

 てか、夏野さん、楽天好きですよね。

夏野

 …あ、いや、今回は楽天じゃないです。

ひろゆき

 いい暮らししてるじゃないですか、ともかく。

夏野

 最近、奥さんに別荘たてられないって怒られた。

 理不尽です。

ひろゆき

 ほらー。

(話を戻して)

夏野

 米国動画配信サイトHuluFOXNBCが始めたが、

 Youtubeについで、再生回数がトップですね。(資料)

 成功した理由は、全ての映像を出してるんです。テレビの。

 そこに広告もばっちりつけて。

 で、2008年広告収入が6500万ドル。祖利益が1200万ドル

 これ、向こうではすっごい流行ってるんですよね。

ひろゆき

 つまり、テレビの「コンテンツが」悪いって訳じゃないんですよね。

 お茶の間に来ないと見せない、ってのが悪いんです。

夏野

 やっぱ、忙しいんだもんね。

ひろゆき

 9時にドラマを見るとなると、7時には会社を出ておかないといけない。

 今の時代、7時に会社を出る人はあんまり優秀じゃない人じゃないですか。

夏野

 それは朝が遅いだけなんじゃないの?

ひろゆき

 優秀な人がテレビ見ないってことは、

 そりゃレクサスCM打たないですよねという。

夏野

 そこは、プリウスにしとこう、安いから。

ひろゆき

 まあ、つまり、生の電波じゃなくてもいいんじゃね?っていうことです。

夏野

 テレビってなんだろう?

 「コンテンツとしてのテレビ」「箱としてのテレビ」っていうのがあって、

 その後者は、最近ではほとんど意味がなくなってる。

 なのに、テレビ局は、後者意識しすぎちゃってるんじゃないかなって。

ひろゆき

 いいものを作ってたら、いろんな人にみてもらいたいって思うはずですけどね。

夏野

 …まあ、いろいろあるんでしょ。

 あんま言ったらかわいそうです。

 話題をかえましょう。

トピックス:ジェネレーションギャップ

夏野

 世代によってインターネットのとらえ方が違いますね。

 ITやインターネットの話をしてても、20代にとって当たり前のことが50代に取って宇宙語になってる。

 これはどう?

ひろゆき

 50台の人って、使ってる人か、使ってない人っていう差が激しいです。

夏野

 使わなくても困らないしね。

ひろゆき

 ウチの父親はまったく使わないっすね。

夏野

 ところが、ウチの母親が使うようになったのよ。

 親父が定年したことがきっかけでインターネットやりはじめるようになった。

ひろゆき

 おいくつ?

夏野

 70。

 親父が家に帰ってきたのがきっかけになってるのが寂しいですよ。

 そこでは、サークル的な同世代の人達ネットワークが形成されてる。

 余暇を楽しんだり。

 で、そういう人たちとは必ずケータイメールネットやるんですよね。

ひろゆき

 ネットコミュニケーションツールですからね。

夏野

 レシピサイトが話題ですよね。

 すぐにみなさん取り残されますよ。(会場に向かって)

ひろゆき

 まあ、ここに座ってる人たちは大丈夫でしょう。

ひろゆき

 実際問題、ウチの父親は生活が確立できているから死ぬまで使わないでしょう。

夏野

 息子がしてる事知りたくないんでしょう?

 (会場爆笑)

資料:年齢別のメディア接触時間

夏野

 テレビは年代毎に毎年数字が特にかわらないですね。

 

 でも、パソコンって言っても、Windows は超面倒くさいですから、

 もしここに、Microsoft の方いらっしゃったら、ウインドウズ改良しろ、反省しろ、と。

ひろゆき

 機能が限られててもよければ、ケータイのほうがいいですね。

夏野

 …すいません。

ひろゆき

 今更言われてもw

トピックス:インターネット生放送

夏野

 ネット生放送経験したことない方いらっしゃいますか?

ひろゆき

 ネットだと、ライブなのか、動画区別つかないんじゃないですか。

夏野

 じゃあ、ニコニコ動画生放送視たことあるかた?

 (会場少しだけ挙手)

 いま、ニコニコ動画で、共産党の志井さんが人気があって、

 若者が入党者として増えたらしいです。

 しかも、ニコ動の C さんって呼ばれて、

 ノリで「Cリターンズ」とかって企画して。

 ここまでやりはじめると「何かが壊れた」って感じがする。(良い意味合いで)

ひろゆき

 結構緩いっすよね。

夏野

 そういえば、野球中継ソフトバンクvsオリックスをやったんですけど、

 カードとしてまったく面白くないんですけど、無茶苦茶面白かった。

 野次をコメントでやってる。まるで広島球場に居るようで。

 

 まあでも、文字だから見た目は綺麗でした。

ひろゆき

 会議中に視てましたよね。なにやってんすか、って。

夏野

 そのうちコメントに解説するひとが出てきて、

 投げた瞬間に「スライダー!」とかって。

 おもしろいんだよ…。

資料:

 ニコニコ動画過去番組平均値

  81,600コメント

  13,500人の視聴視聴者

  平均放送時間63分

夏野

 昔はテレビが生だったが、最近は逆になりつつあるように思えます。

 それに、みんなブロードバンドなので流しやすい。

 インフラ的にだいぶスムーズにやれるようにもなった。

ひろゆき

 パソコンが目の前にある時間のほうが増えたでしょう。

 会社でも目の前にずっとあるわけで。

 テレビに会うのは家ぐらい。

資料:

 ユーザー生放送

  番組数:41万番組/月

  放送者:9356人/月

  視聴数:722万視聴/月

  視聴者数:26万人/月 (ユニーク)

夏野

 さらに新しい潮流があって、ユーザー素人)が誰でも生放送出来る仕組み。

 webカメラを使って簡単にできます。

 あ、最近キリスト教宣教者の人がやってて。

ひろゆき

 なんか右翼な人ですよね。

夏野

 いつもは優しい普通の人なのに、

 仏教とかになると、「異教徒は滅びろ!」とかって。

 おもしろいですよ。

ひろゆき

 ね、急に「異教徒地獄に堕ちろ」とかってw

夏野

 まあ、とりあえず相手が30人とかなら、

 気兼ねなしに簡単に放送できるし、

 書かれるコメントにしっかり相対もできる。

 これは新しいコミュニケーションスタイル

 映像動画が双方向になりました。

ひろゆき

 100万人が面白い1個を作るより、

 1000人が面白いと思うものを1000個作るようにすればいいじゃない、と。

夏野

 ユーザーの傾向を見ていると、

 最近は、ニコ生でなにをやってるかチェックしてから、

 通常の動画をみるって人が増えました。

 おそらく、これからインターネットは対決的なものではなく、

 どんどんインフラになります。

 伸びてますね。

ひろゆき

 まあ、でも、根本的にインターネットはかわってないですから。

 どうせ v6 ならないし。

 (会場大爆笑、拍手まで)

 あと、外でのブロードバンドっていうの?

 FOMAとかイーモバイルとかで、ユーザーが外にいって、1000人に伝えるってのが出来る。

 小沢さん秘書が捕まったときとか、

 シンゴくんが捕まった公園とか

夏野

 いやいや、草薙くんでしょう。

ひろゆき

 ああ、そうツヨシくんが捕まった公園で。

 そこからユーザーが放送して実況したりしている。

夏野

 それは興味深いし面白いよね。

 メディアの役割がいらなくなってきたってのが。

 

 そういう動画の面白いところは編集しないっていうのかな。

ひろゆき

 このあいだの、銀座ダイヤモンド配ったやつ。

 それを4時間か5時間くらい生放送してる人がいてそれが面白かった。

 あまりみんなちゃんと並んでないとか。

 

 それに比べて、テレビは切り取った映像でやってます。

 で、それを時系列にするとちゃんとしていなかったり。

 本当のリアリズム生放送じゃないと伝わらない部分があるのかも。

 だから、ユーザー生放送っていう、メディアが必要です。

夏野

 有名人の肩にカメラを常にのせるようになっちゃうよ?

ひろゆき

 どうですか?それ。

夏野

 うーん

ひろゆき

 それは気まずいですよ、元カノとかに会っちゃった時のリアクションとか。

 誰にも見せたくない。

トピックス:日本プレゼンスをあげよう!

夏野

 日本ダメだろう、というのをすごい嬉しそうに言う日本人がいっぱい居ますね。

ひろゆき

 日本人って、そう言うの自体が好きですよね。

夏野

 ITについては日本はかなりの先進国

 

 私も最近クレイジー海外出張がなくなりまして、

 ゆったりと海外を楽しむんだけど、

 例えば、ブロードバンド

 アメリカでは 1M でブロードバンドです。

 あと、ケータイも。

 正直、Google フォンは何が新しいのかわからないですよね。

ひろゆき

 iPhone についても日本は冷めてませんでした?

夏野

 まあ、海外で大流行した、っていうのもあるけどね。

 それでも、日本ケータイガラパゴスって言われる。

ひろゆき

 多分、すこしフォーマットを変えて海外に出すとうけるのでは。

夏野

 そういえば、4chanってのがアメリカ流行ってるみたい。

ひろゆき

 フタバのパクリですよね。

 かなり管理人が有名になってて、Wall Street Journal とか、Times とかでも取り上げられて。

 匿名が面白いよね、ってとこをもっていった形。

 日本で作られたものを海外にもっていっても競争力があるということ。

夏野

 ほかにも、ブログでも、日本語世界で一番多いらしいです。

 内容も、日本ユーザーのほうが、よりしっかりとした主張をしてたり。

ひろゆき

 高校生プロフとか。

 使いやすいモノを切磋琢磨しているイメージがあります。

 あ、プロフってわかります?前略プロフとか。

夏野

 ・・・。

ひろゆき

 前もって質問があって、それに答えてそれを公開するんです。

 若い子って語るべきことをあまり持ってないので、

 もともと何にもない人がどうしたら情報を出せるか、それを考えて出している。

 他にはそこまで考えているものがないし、海外にもない。

夏野

 なんとなく、インターネット系でいうと、アメリカって感じがしますが。

 でも日本はかなり強いのに。みんな自信をもってほしい。

 ほら、interop世界を制していく、みたいな。

 今ここ、日本人かいないじゃないですか。

 でも、海外からもたくさん偵察にくる、みたいな。

ひろゆき

 まあ、ツールじゃないですか。インターネットって。

 誰でも思いつくものを資本の規模でやるのはインフラとしてはありだと思うけど、

 やっぱりインフラの上にくるのはコンテンツ

 例えば、ゲームとかアニメ日本はずば抜けて能力が高いです。

 多少、ネットでも出せてはいるが、世界にもっていくのをやらないので、

 どんどんガラパゴスになっていくんでしょう。

夏野

 まあ、よくわかんない、ってのもあるんでは。

ひろゆき

 自己満足自己満足が好きですよね、日本人

夏野

 それ、キミが好きなんでしょ。(笑)

ひろゆき

 まあ…。

 もう、日本人だけを相手したたら食えなくなるでしょう。

 SONYとか松下, HONDA もそうですよね。

 日本会社でも増えていくんではないんでしょうか。

夏野

 だから、ITについても、海外に出て行くべき。

 インターネット未来を作っていきましょう。

 まあ、こんな講演きいても、なんにもならないですよ。(笑)

ひろゆき

 本当ですよね、こんなアホ2人。

 あと、文化圏の問題もあるかな、と。

夏野

 あの、シメに入ってるので…。

ひろゆき

 ああ、時間ヤバいんすか。ですね。

 同人誌英語翻訳して売るのが海外流行ってるんです。

 日本本屋でも流通していないようなものを、英語翻訳して海外本屋で売ってる。

 それはメインカルチャーではないし、

 マスメディアでも評価されないので、裏にいっちゃった形。

 で、たまに取り上げられると、陵辱レイプモノだったりになっちゃう。

 表の人たちがあんまりすごいって言わなくても、

 裏で細々とやってる人たちがいます。それが底上げになっています。

夏野

 もちろん、大きな舞台でやってる人達もすごいですよ。

 シリコンバレーとか、夜は何にもないところだから、

 あんなところのコンテンツには負けたくないですね。

 負けたくないでしょう?頑張りましょう!以上。

二人

 ありがとうございました。

12:40 終了

おまけ

見にくくてゴメン。

2009-05-19

上海の国際的な金融センター実現にはまだまだ距離がある

箱モノは出来た。インフラも整備された。しかし言論の自由はないままだ。

衝撃的な変化が連続している。

中国外貨準備は1兆9540億ドルだが、このうち、7679億ドルが米国債権の保有であることが分かった(三月末現在)。ちなみに日本は6867億ドル、優に一千億ドル、中国日本より多い。

これを背景に「2010年にもGDPで中国世界第貳位になる」などと傲慢な自信が溢れる。

注目の経済フォーラム上海で開催された。陸角嘴フォーラムという。

テーマは「上海をいかにして香港ロンドン、NY並みに世界金融センターにするか」。(この題名から東京が落ちていることに注意)。この討論のために中国を代表するバンカー中央政府からは周小川人民銀行総裁ら700名が出席した。

金融センターと化す“容れ物”だけは既に出来た。

嘗て朱容基首相は「箱ものばかりつくってどうするんだ」と嘆いたが、金融センターに必要なのは第一にNY証券取引所のようなコンピュータ管理の巨大システムである。

日本森ビル建設した「世界金融センタービルは101階建て、すでに昨年、上海の陸角嘴の一等地に鳴り物入りでオープンしたが、賑わうのは展望台だけで、入居したテナントはまだ45%程度。関係者は真っ青になっている。

しかも上海は、森ビルの隣にもうひとつ金融センタービル建設する。

第二は規制緩和がなお必要なことである。

フォーラムの席上、上海市をおさめる兪正声・共産党上海市委員会書記は「上海を国際金融センターとすることは、中国金融分野を開拓するためでもあり、経済発展方式の変換と調和的な持続可能発展の実現のための選択でもある。上海にはすでに比較的整った金融市場システム金融機構システム金融業システムがあり、国際金融センター建設を加速するための良好な条件が備わっている」

などと獅子吼した。

 

中央政府上海市政府の政策すりあわせが前途に山積み

ところが同フォーラムで周小川人民銀行総裁はこのことに深くは触れず「世界金融危機は、G7の間で解決可能であり、中国はこの一連の動きの中で発言力を高めた」と述べるに留めた。

席上、会場からは「中国は国際化のために人民元建てのボンドを発行し、世界に買わせろ」などと威勢の良い発言もあった(ウォールストリートジャーナル、5月18日付け)。

問題点を指摘したのは屠光紹・中国証券監査委員会副主任だった。

金融センター化する鍵はなんといっても中央政府の権限になる規制緩和である。上海市政府中央政府との政策のすりあわせがない限り、すぐに国際化することは無理があり、また上海市条例など、中央政府の政策改正にともなって地方政府レベルでの規制緩和が夥しい」と問題点を指摘した。

第三に必要なのは透明な情報、それを可能とするための言論の自由である。

言論の自由がない国では、マーケット情報操作を受けやすく、決して国際的な取引が出来ない。

上海では市場に必要不可欠の企業情報からしてインサイダー取引デタラメ資産内容、虚偽に満ちた業績報告など、一から出直すべき状況の中で、貧弱な情報空間を放置たま金融センター化を目ざすという剛気な姿勢は良いにせよ、基本的に矛盾なのである。

おりしもこのフォーラムと同じ日に、中央政府電子台(つまり国営放送)CCTVの会長が更迭された。

上海市トップの愈正声は、金融国際化に一言だけ言及した後、次のようなインフラ整備に関して自慢げな報告をした。

上海南匯区を浦東新区に組み入れることを中国国務院がこのほど認可した。新たな浦東地区は国際的な金融センターと水運センターとして上海建設するにあたっての機能集中エリアとなる」

また兪正声・上海市共産党委員会書記(兼中央政治局員)は、「国際金融危機という重要な時期に、国務院は、『現代サービス業と現代製造業の発展と国際金融センターと国際水運センター建設上海による加速推進に関する意見』を発表し、上海南匯区を浦東新区に組み入れることに同意した。この措置は、改革開放をいっそう推進し国家全体の競争力を向上させようとする中国の決心を示すだけでなく、上海経済構造転換と長期的発展を促進するという戦略的な意義を持つ」と発言した。

つまり土建屋的発想のインフラ整備に関しての成果を自慢しただけで、言論の自由に触れていない事態が浮き彫りになった演説である。

上海市場の国際化、まだまだ道は遠い。

顔を覗かせた中国第六世代は60年代生まれ

周強(湖南省省長)と胡春華(河北省省長)のふたりが急浮上

2012年の第十八回中国共産党大会で、おそらく習近平(国家主席)と李克強(副首相)が、それぞれ国家主席首相になるだろう。現在の胡―温体制が「習―李」体制に移行する。

現代中国政治は「保八」と「保穏」の二つに集約される。GDP8%成長死守と「安定化社会」、これに執権党の改革と強化、つまりリーダーシップ確立である。

さて、次の次の世代である。

現在の第四世代は党官僚エリート出身、次の第五世代「習―李」は太子党青年団との連立になる。青年団とは共産主義青年団。いわゆる「団派」(トァンパイ)。

胡錦涛は団派のボスでもあり、共産主義イデオロギー学習してチベットへ赴任し、トウ小平に見いだされた。だから団派重視である。

「団派」は党幹部の子弟という理由だけで利権がらみ、特権階級の維持が目的の「太子党」を嫌ううえ、思想を投げてビジネス志向の「上海派」とは肌が合わない。

だが胡錦涛は党総書記国家主席、党軍事委員会主席という最高ポストを三つも握りながら、その権力基盤はまだまだ弱く、上海派に妨害されて軍を掌握しきれないために、新しい人事は時間をかけて、徐々に徐々に第六世代のリーダーに団派出身を当てるのだ。

第六世代で注目は周強(湖南省省長)と胡春華(河北省省長)だろう、と世界的に有名なチャイナウォッチャーのウィリー・ラム予測する(『チャイナブリーフ』09年5月16日号)。

とくに周強(49歳)は胡錦涛とおなじ経歴を重ね、団派の第一書記もつとめた。胡春華も北京大学時代から青年団書記、それからチベットへ赴任、20年間をチベットですごし、08年に河北省省長代行、09年に省長。周と胡はともに河北省出身。

この列に第六世代の注目は努爾白克力(ヌルベクリ)新彊ウィグル自治区副書記、孫政才(農林大臣)、陸晃(北京副市長、団派書記)らが後を追う。

また欧米留学からの帰国組(海亀派という)は20万人もいるが、すでに12名ほどが閣僚級レベルに抜擢されている。

胡錦涛は『21世紀の中国のあり方』として、科学技術の発展により競争力の強化、経済運営の効率化を重点目標としている。

このため党官僚マンネリ化を克服するには政治能力の高い者を抜擢し、親の七光り(太子党)の無能力者を次第に排除してゆく方向にあるという。

(注:「陸晃」の晃は「日」の下は「天」)

2009-05-10

WSJ日本語版が出るという話

本家ニュース日本語翻訳するというのであれば、不要である。

日本ニュースを流すのに、看板が欲しいのでWSJ提携するというのであれば、志が低い。

ビジネスの立ち上げには、時間がかかる。その時間を、看板を買うことで短縮できるというのは、企業買収における最大のメリットである。SBIは、ライブドアともつながりがあったせいか、まだ、あの時代の考え方が抜けていないらしい。

情報媒体看板には、余り価値が無いというのが、出版業界常識である。というのも、インクのついた紙の束に何を載せるかが重要で、毎号毎号の積み重ねが無ければ、実売部数はあっという間に落ちていくという現実がある。放送媒体の様にチャンネル数が制限されていたり、新聞のように宅配ネットワーク実存によって市場を独占していると、他が酷ければ再放送で数字が取れ、ラテ欄とお悔やみ欄と折込チラシ以外は、誰も読んでいないというような、ぬるい環境ではないからである。

インターネット上での情報媒体も同じで、毎日毎週の積み重ねが重要で、スタートラインに下駄をはかせても、記者クラブ発表を並べているだけでは、競争力は無い。独自のネタをやるには、一歩踏み込んでリスクを背負う必要があり、それを法人看板でやる事は、事実上不可能である。週刊誌月刊誌が、署名記事や証拠写真といった物証に頼らざるを得ないのは、このリスクを背負わずに事実踏み込む為である。

言論機関のオーナーは、主筆として自ら筆を取るタイプと、内容には口は出さないが商売人としてがっちりやるというタイプに分かれる。

WSJ日本語版は、どちらのタイプになるのであろうか。前者人材がいるようには見えないから、後者タイプになると思うのだが、どんなビジネスモデルを提示してくるのであろうか。

2009-04-17

http://anond.hatelabo.jp/20090417095746

確かにね。

制度インターンの長期化をすすめてしまうと、当然地方大学生都心部への雇用機会を失う事になる。

この話ってどこか一社が始めても、その会社だけ損するだけだから説明会を含めた採用活動は卒業年の1月からってルールを決めないと成立し得ない。

単位卒業出来るような学部にいる文系の殆どは内定もらったあとはモラトリアム期間だと思ってる。遊ぶのは大いに結構だけど採用活動が早いから勉強しなくなるっていう弊害もあると思う。

何も言われなくてもモチベーション高く勉強できる人って少なくて、課題とか試験とかが膨大にあってクリアしないと「卒業できない」っていうプレッシャーで必死で学ぶ。これが普通アメリカ大学生

日本もそうすべき。

上記二点から雇用形態の一元化を考えたのさ。

もちろん全員正社員じゃなく、全員有期契約社員という形で。

デキナイ奴なのに新卒の関門をくぐっただけで雇用が保障されて、最初甘えて派遣でいいやと思ってた人が覚醒してデキル奴だけど雇用不安定っていけないと思う。

シュウカツ頑張った頑張らないで一生決まるんじゃなくて、それ相応の実力が認められれば何時でもやり直せる社会にしないと競争力が低下しちゃうよ。

クビにする場合は次の仕事を保障しないといけない事を厳格化すれば、その会社の実力に見合った人材が均等に分布するのでは?

2009-04-09

http://anond.hatelabo.jp/20090409030903

よし、じゃあオレの主張を書こう。

「絵の才能は見切れない」

もしもこの命題が正しいとしよう。

であるならば、見切れないものについてどう判断するべきか?

見切れないまま人生を進んでみるべき?

答えは「見切れるもので判断する」だ。

見切れるものは下記のようなものだ。

収入はどのくらい必要になるか?

・どのくらいの学校にいけば、どういう職業に就くことができるか

・その職業ではどういう技能が必要で、どのような資格をとっておくべきか

・何歳まで働くつもりなのか。老後のためにはどの程度の蓄えが必要か

扶養家族はいるか。いるとしたらどのような対処をとるべきか

実に明確だ。

つまり「見切れない要素」はもう「見切れないこと」である時点で要素間の競争力を失っている。

「見切れないこと」に賭けるということは計画性を破棄したということと同義であり、

非常に確率の悪いギャンブルに賭けているようなものだ。

宝くじを買うようなものだぞ?

2009-04-08

http://anond.hatelabo.jp/20090407234136

自分の専門分野では競争力が無いと感じたのと、誰でも出来るような仕事には就きたくなくて、アイデアで勝負できるIT業界を受けています」

立派な志望理由だと思うが?

確かに何も解らない状態から始める文系学生理系の生徒じゃ最初はかなりの差があるけど、持っているモチベーションコーチング次第で丸1年経つ頃には殆ど差がない状態だよ。(優秀な学生さんは先輩すら追い越す)

志望理由自体は問題ないんだけど、付随していたコメントが「商品企画が出来ないと現場まわりの仕事になるんです。お給料が安くて物作りの仕事ではないので、物作りが出来てお給料のいいIT業界にしました。」(原文ママだとまずいのでイメージで)という…。職業に貴賎なし。単純な仕事でも、仕事仕事、他人の仕事尊敬できない人は要らない。

野心があるのは良いことだが、勉強もせず、苦労しないで何かを達成できるほど甘くないぞ、と。

そんな本当にやりたい事をはっきりと決めて受験したかもわからない大学勉強内容なんかにこだわらずに

これ疑問なんだけど、何のために学校行ってるんだ?

2009-04-07

http://anond.hatelabo.jp/20090407230909

自分の専門分野では競争力が無いと感じたのと、誰でも出来るような仕事には就きたくなくて、アイデアで勝負できるIT業界を受けています」

立派な志望理由だと思うが?

確かに何も解らない状態から始める文系学生理系の生徒じゃ最初はかなりの差があるけど、持っているモチベーションコーチング次第で丸1年経つ頃には殆ど差がない状態だよ。(優秀な学生さんは先輩すら追い越す)

学生諸君、4年も勉強してきたんだからそれを活かせることを選びましょう。

採用担当するような責任のある立場にある元増田なんだから、

そんな本当にやりたい事をはっきりと決めて受験したかもわからない大学勉強内容なんかにこだわらずに

学生内面を引き出すような上手い面接してほしいもんだ。

2010年新卒面接をしたわけだけど

今月から2010年新卒採用のためちょくちょく面接をしている。募集職種はいくつかあるが、オレは技術部プログラマ募集担当である。大手ではないので理系のデキル子がガンガン応募してくる、ということはまるでなく、むしろ文系システムエンジニア志望という人が多い。

若いというのは可能性があってたいへん羨ましいことだ。こわいものなしという言葉もよく当てはまり、ぼくはやれば出来るんです、きっとプログラムが書けます、どうやったらいいか解らないけど素晴らしいウェブサイトが作れます、などなど、夢広がりんぐな意見満載でたいへんおもしろい

文系からプログラマを目指すのは、基本的には自分が学んだことと異なる分野に進むことになる。良い挑戦だと思うし、頑張ればなんとかなることも多い。ただ、何人も面接をしていくと、別分野へ挑戦するにあたり、努力している・していないの差が露骨に出る。

具体的には「趣味Perl CGIを改造しています」、「○○というツールを頑張って覚えました」という趣味的なものから「(お金を払って)パソコンスクールに通って言います」という学生なのに大変だね!すごいね!と感じるものまで多々ある。

同時に面接している中で「今は何も解りませんけど、就職したら頑張ります!」となると、相対評価で選考から漏れてしまう。ポテンシャルは感じるんだけど、後一歩が足りないように思えて残念。

で、ここからが書きたかったんだけど…。

今日面接に来た応募者はすごかった。志望動機を聞いてみると「自分の専門分野では競争力が無いと感じたのと、誰でも出来るような仕事には就きたくなくて、アイデアで勝負できるIT業界を受けています」という。しかし、特にプログラム勉強をしているわけでもないとか。

うちの会社は何だと思われているのかな〜。

プログラム言語だから、自分が表現したいことが実現出来れば何でも良いと思う。とりあえず動くレベルであれば学習もさほど難しくないでしょう。

しかし、ミリセカンド単位チューニングしたり、高負荷でもダウンしない仕組み作りに腐心したり、大量の統計データを分析したり、保守性を考えてデザインしたりというのは、ひたすら現実の積み重ねなのだが、競争心や誰かへの尊敬心無しには到達できるものじゃないでしょう。

「楽でステキ勉強しなくてもいい会社」と思われているようで腹が立ち、いかんなあと思いつつ、途中から説教タイムになってしまった。途中で面接を投げ出したい気分にすらなった。

学生諸君、4年も勉強してきたんだからそれを活かせることを選びましょう。転身するにしても、楽な仕事を選ぶんじゃなくて、やりたいことをする努力をしましょう。

ガッカリすぎたので思い切り愚痴です。

2009-03-19

アメリカ企業って、ビジネスモデルには何ら優れたところがなく、

単に政府の信用保証、事業の金融化で辛うじて競争力を維持しているだけの糞企業ばかり。

だから少し不況になったくらいで大赤字が連発して、さらに社員ボーナス返還を強いることになる。

ヨーロッパ企業ビジネスモデルが優れているから今回の経済危機でも回復は早いだろう。

アメリカはこのまま沈没するね。

2009-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20090309001240

老人は割合保護されてるよな。

私は、どちらかというと自己責任論者だと思うけど、

本当は自己責任論振りかざすと、自分に返ってくるから

あまり主張したくないんだよ。

かと言って安易に社会保障充実化、高福祉化は反対なんだよな。

当然、ヨーロッパのように税金高くなるだろうし。

そうすると物価があがるし、ただでさえ不況なのに企業競争力失う。

ヘタすると「セーフティネット充実してるから、働かない。」ってやつも出てくると思う。

結局、今のまま自己責任論はベストではないけど、ベターに思える。

だけど、老人/病人などの弱者は守りたい。

難しい問題ですね。

2009-03-08

http://anond.hatelabo.jp/20090308052318

そりゃね、100%GMだけにしか出してない部品工場以外の工場GMが潰れたら苦しくなるだろ

で、苦しくなると潰れるところも出てくる、潰れたら、サプライチェーンを作り直す必要が出てくる

だから、不況の折に設備投資や、部品工場の誘致をしなくちゃいけなくなる

結果、苦しくなるってのが、豊田の言ってる、苦しさなんだが?

これ、まさか豊田だけの特殊事情だとでも思う?

どこも平等の条件なら、結果どうなるかってのはただの競争、それに負けるってのなら潰れるしかないな

それと、企業としては、今、余裕です、設備投資できます、って言うより、苦しくて困ってます、どうしましょう?

って言う方がメリットがあるからそう言ってるって側面も無いでは無いよ?

基本、不況の時期はうちも苦しいから、安くしてくれって安く設備を買えるチャンスでも有るし、日本みたいなほ正社員解雇するのが不可能な国では

寄生虫を退治できる貴重な時期なのに、そこで、余裕ですうちは平気とか言う人は経営者に向いてないわ

だから、金がかかってこまるのはまぁ、確かなんだろうが、だから豊田競争力が阻害されるとかそう言うレベルの話はしてないと思う。

って事で、GMが持つなら、支援するのも悪くはないだろうけど、GMが持たないならさっさと潰して景気の回復を早めるってのが一番国益にかなうと思うよ?

2009-02-28

http://anond.hatelabo.jp/20090228210226

個性はお山の大将を気取るためのツールであって、別にグローバル競争力など必要ないし、単に局所的ニッチにおさまるかどうかだけの問題である、というのが、今の若者達の「平均的」(先端ではない)理解じゃないかな。

仕事先にExcel使いこなせる奴が一人もいなければ、ちょっと弄れる程度の人でも、職場における十分有効な「個性」になる。

世界一になれないから個性の礼賛が馬鹿らしい、などという物言い若者からは鼻で笑われるだろうな。ウブ過ぎて。

2009-02-19

ミンスでも自滅党でもどっちでもいいから早く太陽光発電を推進すべき その1

ごめんね、タイトル釣りだよ。

大仏が率いる政党太陽電池パネルを全世帯に普及させるぞ!と吠えた、と言う記事がはてなブックマークで出ていたのを見たんだけど、すごく批判が多いのでぼくおどろいちゃった。

よく読んだら、僕がの知ってる程度の知識でもおはなしできるようなコメントがあったので、書いてみる。とはいっても「優先度が違うよ!」「この金があれば××ができるからむだだよ~」と言った話の本質からちがっちゃうコメント(そんなこと僕が知るわけないよねっ!)とか「政治的な意図に騙されるな!」なんて話は興味がいないのであんまり反応してないからよろしくね。

と言っても僕は専門家ではないので増田に書くチキン野郎ですさ~~~せん。なにか間違ってたらおしえてエロエライひと!

……なんて記事を書いてたら、あるふぁぶろがーさんが似たような記事をしかもコンパクトに書いてるじゃないか!むっきー!ひきょーだぞ!

さらにそれに対して反応だって?ちっくしょー。おぼえてろよ!

元が取れるの?系

まずいっちばん最初に、「自然エネルギーとして、どの段階から環境にやさしくなるか」という環境コストと、「いくらから儲かるか」という金銭面のコストを混同していると話は全く違う事をはっきりさせておくよ。そうしないと利権屋さんの詭弁に騙されちゃうからね!

これってどういう事かって言うと、たとえば「自然にやさしいことが付加価値ですから普通のやつより値段が高い」というありがちなボッタクリ商品だとこの環境コストと金銭面のコスト反比例することになるんだけど、一緒にしたら自然に優しいという付加価値をつけたボッタクリ商品のほうが自然に厳しい、地球いじめ商品なっちゃう。

この点で例の武田のおいちゃんなどは、意図的に混同してミスリードをさそってるね。(ちなみにこのおいちゃん、出している資料が古かったり間違っていたり、目盛りや単位がないグラフを載せていたり、下手すると事実無根なことを根拠なしに言いふらしてお金儲けしているよ! 商売上手だね! 僕もお金大好きだから、あんなコンビニ300円コミック並に原価が低そうな、はなっから出版社さんもキワモノ本として作ったに違いない簡易装丁の本であんなに売れるなんてうらやましいな~っておもうよ。僕もそういうボロい商売してみたい~っ)

環境コストの話よりもやっぱりお金だよね!というわけで、この間セールスにきた工務店のおいちゃんにきいてみたんだけど、うちの日照条件で2kwをコンスタントに使えるぐらいにすると、だいたい償却まで一回の電気系統の交換と年間メンテナンス、ローン金利等含めたパックを利用してだいだい27年かかると言われたよ。この年数、一般的な家の償却年数とほぼ同じだね。ちなみに工務店のおいちゃんによれば、メンテナンスのパックに入ってもらえば、年間いくらで保守できて保証もしますよって言ってた。

もうかるの?って話について、工務店のおいちゃんによれば「はした金程度しか儲からんけど、地球環境のために行動していますと表明したときに集まる注目の視線と優越感や、災害などで停電している時、愚民共が助けを求めてくるのをエアコンの効いた室内からワイン片手に眺める最高のながめの事を思えば安いもの(意訳)」だっていってたよ!すごいメリットだね!

ちなみに、僕にとってはどうでもいいことだけど、環境コストについてもてきと~にに調べてみました。算出方法にもよるけど数年で環境コストが取れると言う試算もあるみたいで、そうじゃなくてもだいたいの試算では一桁年数で環境コストプラスに転ずるとするのが多いよ。ちなみにこれはよく比較対象になる原子力発電所に比べれば圧倒的に早い数字なんだ。なんか原子力推進派の人は意図的に事故の際の環境への影響や、海などに大量に熱をまき散らすことなんかのコストを無視して単純に経済コストだけ問題にする人がいるけど(すごいのだと太陽光発電パネル製造コストは加味するのに原発製作コスト、燃料の採掘・処理コストは無視するんだよ! 人に意見を通すときはこれぐらいの能力がひつようだね!僕もみなわらなくっちゃ)環境コストは、リスク評価まで含めてまじめに計算するとすごいことになるはず。ただ規模も用途も耐用年数も能力も違うので全く評価対象としては不適切だけど。(ここをわざと家庭用太陽光発電原子力発電を比較対象に選んでる人は大抵わかっててやってるから気をつけようね!)

ちなみに、環境コストだけど、これ最近大幅に改善したので、5年ぐらい前の文献の数字はすでに古いので注意が必要です。ここのところの高効率化戦争は恐ろしいな~。しかもこの不況の中で集中的に投資されて中の人プレッシャーも大きいんだろうね~。中の人!死なない程度にせいぜいがんばってね!

それから、儲かるとわかったからか、最近いろいろな新技術や新方式がでてコスト削減に結びつきそうなものもたくさんあるけど、その割には量産品の効率と経済性がなかなか向上しないのはおそらくお金の問題なので、そのあたりに血税をつっこんで一気に競争力を上げるというのはありだと思うよ!

で、この環境コスト現実コストのボッタクリ価格環境保護が当たり前になってくれば来るほど縮まってくるはずだとおもう。環境にやさしいことがあたりまえになって、付加価値と言うより「環境保護がうたわれていなければ売れない」ようになれば。だけど残念ながらそうなるまでが一番コストがかかるかなって思う。そこの部分のコストを国が請け負って、一気にすっ飛ばしてある程度許容できるぐらいの量産効果が現れるまでの段階まで一気に押し上げるのはありだと思うな。今のタイミングでうまくすれば国家として見れば元を取るどころかガイジンから金をむしり取れるしね!

だけど結局は環境にいくら金がはらえるか、って話だよなーとおもったり。

結局は今まで集中的に税金なども使われて賄われてきたインフラの一部を各家庭に分散化するわけだから、設置者が負う有形無形の余計なコストが増える、手間が増えるのは当然だよね。それをどこまで許容できるかなーという。

あと「作る方が削減できる効果よりも環境コストが高い」と言うのは思いこみだと思うので、ちょっと資料をあたってみてくださいな。近頃の文献でそういったことが書いてあるのなんて武田のおいちゃんの本と、武田のおいちゃんのビジネスモデルをぱくった人ぐらいだよ。(資料を読んでも本気でそういうことを言っている人は、きっと数字の読み方もわからないイエローモンキーかクロンボかホワイトトラッシュゆとりユダヤ三国人か、もしくは何かやましいことのある既得権益利権を持つ政治家とその一派に違いないね!)

耐久性が悪く、減価償却できるまでもたないだろ 系

太陽発電パネルそのものは基本的には致命的な劣化は起きないよ。だいたい20年で10%効率低下と言われているみたいだけど、そこまで劣化が起きる場合は理論値一杯まで高効率で発電しての結果だから、とっくに元が取れているわけで実際にはもっと低いはずだよ。基本的にエネルギーを変換だけだし、可動部分がないしね。「機械は必ず壊れるもの」と言っている人がいたけど、機械メカ)じゃないから壊れないよ!(形あるものはいつか壊れると言われちゃうと厳しーけど、そんなこと俺も貴様もいつか死ぬのでどうでもいいね!)ただこれは過去の例なので、今後はさらに改善していくっていってた。

このあたりって、太陽発電パネル技術は実は結構古くさいいいかんじに発酵してそろそろ隣のおいちゃんみたいな臭いすらだたよいそうなそうな技術なので、明らかに投資する時期を間違えたかわいそーな先人の遺体肥料にして育てた経験保証しているよ。すっごく枯れた技術なんだ。近頃おはやりのシリコン使用量を減らした太陽発電パネルとかも、フレーム保護材などの耐久性ノウハウは基本的には一緒だから、もうかなり枯れた古くさい技術と言ってもいいと思うよ。

ちなみにパネルメーカーも20年保証と長期保証普通みたい。つまり、経済的なコストが償還できるぐらいは平均保証があるんだね!僕んちに来た工務店のおいちゃんは、メンテナンスプランに入れば30年は保証するって言ってた。

で、一番劣化するのはコンバータなんかの電気を整える部分。これがだいたい15年ぐらいといわれてる。太陽発電パネルからできる電気直流なので、それを交流に変換して家庭で使えるようにしたりするシステム面なんだけど、(いわゆる変圧器とか、AC-DCコンバータとかいわれる部分)。で、こいつのコストだけど、こいつは人類電気を扱い始めてからずっとついて回ってる技術なので、予想寿命のころにだいたい壊れる。なので、馬鹿正直な業者にお願いすれば、コストに組み入れて計算できちゃうんじゃないかな。

後当然バッテリーを使っていればバッテリーも。まぁこちらは車載用ほどはシビアじゃないから問題なくなるだろうと思うよ。なんたって自動車産業が自腹切って大実験やってくれるんだから! だからそんなに過大な負担かな?こんなレベルで「耐久性に問題がある」なんて言われたら僕泣いちゃうよ。泣くと絡むよ僕。それでもいい?

ちなみに、AC-DCがかなりエネルギーをロスするんだよね。なので、大電力が必要なもので、なおかつ設備として一度設置すればほとんど動かしたり電源を抜き差ししたりしないものについては、AC-DC等を通さないシステムを考案するのも手だと思うんだ。たとえば電気自動車の充電システムや、空調、給湯、廃人正気じゃないドライヤー内蔵暖房機能付きゲーミングPCや、キチガイ自宅サーバロリ画像のためにWinnyを24時間稼働させてるPC、冬でもあたたかいPS3などにね。上手くすればXBoxの本体並みにでっかいアダプタだってすごく小さくできるかも知れない。そういうのに専用配線を使って供給すると言うのも手だと思うよ。え?ACにすると感電しやすくなって危ないって?そんなこと僕が知るわけないじゃないか。エライ人なんとか考えてよ。

メンテナンスできるの?系

砂などによる太陽光発電への劣化って、せいぜい最悪でも5%程度なんだって。なのでその分見越して多めに設置すればOKなレベルなのさ。ちなみに電気発電所から送られてくる際の送電ロスは5%だから、ほとんど無視できるレベルだってことがわかるよね!

なので今のものでも基本的にメンテナンスフリーでOK。時代遅れだって評判の自動車趣味の人の車みたく、いつでもぴっかぴかにしておきたいなら別だけど、多少の落ち葉や鳥の糞といったものでもそんなに影響しないそうだよ。というか、発電パネルに影響するぐらいの極端と主張する場合は、まず家の心配するか、施工業者を話が違うと訴えるか、キミ自身の強迫症のおそれを心配した方が良いと僕は思います。そんなところを気にするなら、日照条件なんかを気にしようね!

それに、従来一番やっかいだと言われていた幹線道路沿いの家の劣悪な環境で発生していた煙害や油分を含んだ粒子状物質などによる曇りだけれど、今は太陽発電パネル光触媒をはじめとした汚れ除去の技術が発達してきているので、ほとんど磨いたりする必要はないよ。

光触媒って紫外線によって働く触媒で、強烈な太陽光に晒すことが前提の太陽電池パネルはまさに光触媒と相性が良い技術なんだって。え?光触媒で透過率がおちないかって?そりゃ落ちるでしょうけど、それを感じられるほど発電量が落ちるなら、きっときみはなにか騙されているから訴訟の準備をしたほうがいいよ。

で、砂、ほこりやちりじゃなくって、雪じゃどうなの?と言う話があったけれど、融雪機能付き太陽電池パネルなんてのがあるよ!シャープさんによる技術解析がわかりやすい(PDF注意!)これ結構よくできていると思いました。さすが目の付け所がシャープだね!商品の特徴を一切説明しない意味不明キャッチコピーCMばかりの会社とはおもえないね!

普及にはやっぱりコスト課題なんだけど、基本的にはコンバータを双方向にするかどうかの話だけみたいなのでこれは時間の問題だと思うよ。で、普通太陽発電システムと比較してのコストが下がれば、あの雪下ろしの腰の痛さを知っている身からすると下手すると雪国の方が早く普及するかも知れないとすら思っちゃうな~。だって死活問題だもの。あ!ちなみに勘違いしないでね。雪は全部溶かす必要はないのよ。滑らせて雪を落とせばいいので。

何かあったときの専門的なメンテナンスの方だけれど、こちらは量産されればほとんど問題がない話だね。たとえば上下水道が普及したから「水道トラブル五千円!トイレトラブル八千円! 払えなきゃ、奥さん体ではらってくれてもいいんだぜ?」なんて商売ができるようになったわけで、量産さえ始まればメンテナンスを請け負う業者は増えるはず。なので、産業としてのスタート時のコストを国が請け負って、一番コストのかかる時期を全部すっ飛ばしていきなり普及期に押し込むと言うのもありだと思う。

自然エネルギーは安定供給ができないから電力計画が狂うだろ 系

おそらく自然エネルギーが普及する上で一番の問題はこれだと思う。そして、時期はともかくとして、将来的にこれが問題になり、長い間問題として続いていくことは明らかだと思う。だってこれは構造的な話だものしょうがないね。

なので、学者連中が禿頭をさらにハゲさせるぐらいハゲんだのか、結構いろいろな解決案が出てるよ。

その中で僕一押しなのが一番シンプル太陽電池とともに大容量のバッテリーを備える方式。いや、これをしても限度があるだろ、って話はありますがね。でも、これを利用することでピーク電力の山を大幅に落とすことができるはずなんですよ!

現在日本の電力は、高効率で高出力が可能な原子力や、安定していて低コストの水力をベース電力として、変動する電力を火力やその他の調整しやすい発電方法でまかなってるのは周知事実だね。え?知らない? 貴様!謝れ!でんこちゃんに謝れ!今すぐ謝れ!土下座してすりむけるまで頭を擦れ!ハゲろ!腐れ!

と言うことはどーゆうことかというと、大都市部のヒートアイランド現象が発生する真夏冷房をがんがん使うようなピーク時と、深夜寝静まって、かわいそうな労働条件でしか働けない弱者負け組のみなさんと、オンラインゲーム廃人馬鹿学生ぐらいしか起きていない深夜との電力差は、高効率で環境負荷も低い発電ではなくて、石炭発電や火力と言った発電に頼らざるをえないんだ。このベース以外の調節可能な電力というのは、高コスト環境コストも高いものがおおい。そりゃそうだよね!高効率の発電所を常に回しておくほうに使った方が、全体に金がかからなくて済むもの。

と言うことは、ここを削減するキーは、いかにピークの消費電力をあげないか、と言うことになるわけ。

で、ここに太陽光発電ですよ。太陽光発電はピーク時はだいたい真夏の一番暑い=一番太陽光が強い時期だからだいたい気温に比例して太陽光発電発電効率が上がるって性質がある。と言うことはつまり、ピークの時に必要なベースに加えての発電量を削減する効果があるんだ!

で、ここで「暑い夏の雨の日などはどうする気だ」とか「夕立とかの時どうするの?」と言う話が出てくるんだけど、そこで出てくるキーポイントが「各家庭で備蓄する」というのと「日本全国規模で平準化する」と言うこの二点。

「各家庭で備蓄する」というのは非常に単純な話で、いくからかの蓄電池を設置すればいいわけさ。早朝まだ暗いうちから電車に乗り、深夜終電でへとへとになって帰宅して、楽しみが唯一アニメ鑑賞という一体何が楽しくて生きてるのかわからないような人だって、これがあれば安心! 昼間の電気をためておけば、摩擦運動による自家発電するときも便利!であると同時に、特定のタイミングによる急激な需要の増加を和らげる効果が期待できるはずなんだ。洪水時の調整池みたいな感じかな。

え?バッテリーが高い?それは大丈夫だよ。ほっとけば車屋共が勝手に改良してくれるから。奴ら今かわいそうなぐらいに必死だからまぁニッポン名物カロウシは多少起きるかも知れないけど、その屍と悲しみを乗り越えた先には、数年以内には急速に値段が下がるはずさ。

で、日本全国規模で平準化するというのはつまり、規模がでかくなればなるほど、局地的な夕立などの現象にもカバーしやすくなると言う事。

わかりやすく言うと一人で走りに行って信号無視をすると捕まるけど、たくさん仲間を引き連れて走れば、多少一人や二人捕まっても全体としては一定量の人が確保できるってわけ。上手くすればポリ公や権力の犬共を混乱させて、全員うまいことまけるかもしれない。

と言うことは普及しはじめが一番つらいということで、本来なら誰か馬鹿な奴をだまくらかしておっかぶせる必要があるけど、リスクがあるし訴えられたりしたら面倒だよね!だからそこの部分のコストを国が請け負って、一気にすっ飛ばしてある程度カバーできるぐらいの規模まで一気に押し込むというのもありだと思う。

この手の話題を出す人の中の一定数は、エネルギーミックスのことを全く考えてない人がいるんだけど、あんまり相手にしちゃいけないよ。彼らはなぜか「火力」なら「火力」「原子力」なら「原子力」「太陽光」なら「太陽光」と特定のものですべて賄うかのように反論してくるんだけど、それぞれ一長一短。カバーしあえばいいのさ。

たとえるならたまにやたら不細工な馬鹿男に綺麗なよくできたお嫁さんがついてることあるでしょ? でもよくよく聞いてみると旦那は性格はよくって、奥さんがアレだったりするよね!そんな風に世の中は全体でバランスがとれるようにできているのさ!

ちなみにこの件については、家庭でも常時通電保証のある電源ラインと、別にある程度ダウンタイムがあってもいい電源ラインをわけて、各家庭のブレーカーをさらにインテリジェントにして契約で振り分けを行うようにすれば解決するって話もあったね。これも僕はいいとおもうな。

風力発電のことも忘れないであげてください……系

別に太陽光発電を設置しても、風力発電ができない、と言うことではないので対立する話ではないのだけれど……。

日本の場合、各地で大型の風力に対して、「正気かな?」って思わず疑っちゃうようなおばちゃんや既得権益の犬、宗教その他反対運動でご飯を食べている人たちが沸いて結構反対運動が多いんだ。景観を崩すだの、よくわかんないけど科学的には測定できない「低周波」と言った話もあるんだけど(スカラー波みたいなものかな?)、結構感情的とも言える反対運動が起きてるんだよ。これにのせられる脳が足りない政治家も多くてこまっちゃう。

その点で、なんとなくいい物ってイメージのある太陽光発電の方がデメリットうまいことイメージの向こう側において、たくさんの人をだましやすいと思うんだ。また、可動部分がないだけ太陽光発電の方がメンテナンスフリーだっていえちゃうので(機械なので必ず壊れるよ!)、一般人が仮定に設置するなら、風力より太陽光だと思う。

僕としては、峰に回る巨大な風車ってな光景は、いかにも人類が緩やかに滅びていく終末的な光景でいいな~って思うんだけど、わりと感情的な反対が多いみたいで残念だなぁ。「無風と強風が入り乱れる季節のはっきりした日本のような土地でわざわざあんな馬鹿みたいなもの建てるなんて馬鹿じゃねーの?そもそも風力で独立して採算がとれる見込みなんてあんのかよ?プゲラ」とかなんておもってないですよ?

もちろん!風力発電装置のかなりの部分は外国から買わないといけないってのも問題だと思うよ。わざわざホワイトトラッシュ共に金をくれてやることなんかないもの。あいつら金を与えるとすぐに戦争するでしょ?まるで発情期のわんこみたいに。

とは言っても、産業としては普及させないことには奴らにやられっぱなしになっちゃうんで、研究費はどこかで助成する必要があると思うけど。だって儲け損なったらもったいないじゃない。

なぜか長文を投稿すると最後まで表示されない増田の糞バグ仕様のせいで分割する羽目になったので、その2へ続くよ!

2009-02-13

[][]比較優位とは、国内における他の財との生産費の比

小国労働者一人当たりでワイン2単位、または毛織物4単位生産できるとする。

大国:労働者一人当たりでワイン10単位、または毛織物30単位生産できるとする。

小国はどちらの商品生産においても大国より生産性が低いということになる。いいかえれば、大国は小国よりも毛織物およびワイン生産性が高いため絶対優位となる。では小国は大国に対してどちらも競争力がないのであろうか。答えはノーである。小国ワイン生産において比較優位なのである。なぜかというと、小国ではワイン1単位と毛織物2単位等価、大国はワイン1単位と毛織物3単位等価であるからだ。つまり、小国のほうがワインを割安に作れるのである。

比較優位とは、国内における他の財との生産費の比によるものであり、「他国との差」ではない。よく使われるたとえでいえば「アインシュタイン秘書よりタイピングがうまくても、彼がタイプしてはいけない」のだ。輸出競争力を決めるのは、(藤本氏の混同している)絶対優位ではなく比較優位だから、中国のように生産性の低い国が日本に輸出できるわけだ。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/266531b9b5a85f5bac001c2a96fff300

2009-02-07

ベーシック・インカムって労働力ダンピングじゃないのか

世界で一斉にベーシック・インカムができればよいのだけど、現実的に実施できる可能性があるのは先進国だけだよね。まともな社会保障すらない開発途上国には、そんな財政的な余裕はないはず。

仮に日本EUベーシック・インカムを導入したとすると、所得保障の分だけ賃金が下がるので、経済競争力が劇的に高まる。いままで中国東南アジア太刀打ちできなかった産業でも互角の戦いができるし、すでに優位にある産業ではもう勝負にならない。これって、開発途上国の立場からすると本当に酷い話だと思うんだけど。すでに優位な立場にある先進国が、国家的な規模で労働力ダンピングをするわけだから。「貧乏な国は未来永劫、貧乏でいろ!」って言ってるようなもんじゃないか。

ベーシック・インカムってリベラル系の人にもてはやされる気がするけど、なんでだろう。こんなのが実現したら、世界経済格差はいつまでたっても解消しないんじゃないの? この理解って、間違ってる?

2009-02-03

 内航フェリー補助金

 高速道路国道化して無料化すると、内航フェリーのほとんどは競争力を失うので、廃業することになる。廃業しないで済むのは、短距離便と空港の無い離島便ぐらいという事になる。短距離便は橋梁や海底トンネルによって置き換えられるし、離島便も、空港が作れないほど小さい島だけという事になるであろう。

 内航フェリー事実上完全廃止という事になるが、何か、不都合があるというのであろうか。

 貨物船や客船は成立するが、貨客船の需要は、もともと落ちている。船舶輸送中のサービスを一切しない貨物船においては、荷役コスト重要要素であるし、船舶輸送中のサービスが命である客船においては、イメージ戦略こそが重要となる。貨客船は、そのどちらでもなく、橋やトンネルが無くて、それを使うしかないという客の弱みに付け込む商売でしかない。貨客船が不便で高価だから、橋やトンネルを望む客が出てきた時点で、存在意義が否定されているのである。

 地方の港に揚がった鮮魚大都市に運ぶ船便というのは、ナンセンスである。船で運ぶのならば、地方の港に揚げずに、漁船が直接消費地の港に行った方が、合理的である。そもそも、地方の港に揚がった鮮魚は、トラック便で運ばれる。貨客船の巡航速度は20ノット(時速37km)ぐらいで一番燃費が良くなるように設計されている。10時間で370Kmである。トラックならば時速90Kmで走れるので、4時間ちょっとで追いついてしまう。地方の港に揚げてセリにかけてトラックに積み込むまでに3時間かかったとしても、7時間後には追いついている。休憩や道路事情による予備時間を加えたとしても、トラックの方が、はるかに早いのである。

 工業製品を運ぶのにも、郵便物を運ぶのにも、速度が重要であり、高速道路が張り巡らされている状態では、わざわざ港で船待ちをしなければならない船便よりも、トラック便の方が速い。

 競争力の無い内航フェリー補助金を出すのであれば、かつての石炭鉱業合理化臨時措置法と同様に、廃業を前提とした処理とするべきであろう。

2009-01-27

[][]競争力生産性、時々床屋

クルーグマン「良い経済学 悪い経済学」p53(日経ビジネス人文庫

経済概念に対する誤解がいくつもある。たとえば、世界市場競争している産業生産性は、貿易対象にならないサービス産業生産性よりはるかに重要だとプレストウィッツは主張している。輸出産業賃金によって、経済全体の賃金水準が決まるのがその理由だという。たとえば、アメリカ第三世界に比べて、製造業労働者生産性がはるかに高いので、アメリカの理容師も、生産性の面でそこまで優位に立ってるわけではないが、高賃金を得られるという。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。

先進国床屋途上国床屋より何倍も稼ぐのは、先進国世界市場競争してる製造業生産性を大幅に押し上げ、それがさほど生産的でもない床屋に、ずっと高い賃金水準をもたらす、と言うのは誤解か。

この誤解って、一向になくならないよな。

競争力とか生産性重要だ、と言う人ってたくさんいる。

マクロ経済学って、難しいね。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。サービス業生産性は、製造業労働者実質賃金に影響をあたえているのだ。アメリカ製造業生産性は高いが、理髪業の生産性はそれほど高くないため、高賃金の理容師がはたらくアメリカの理髪店では、第三世界の理髪店に比べて、散髪代がはるかに高くなっている。この結果アメリカ製造業労働者実質賃金(つまり散髪も含めて、どれだけの財とサービスを購入できるかという基準で見た賃金)はアメリカの理髪業の生産性がもっと高かった場合より低く抑えられる。注意深く考えていけば、実質賃金経済全体の生産性によって決まることが分かるはずだ。製造業生産性、あるいは貿易対象になる産業全体の生産性を特別に扱って、他の産業生産性以上に注目すべきだとも、支援策をとるべきだとも言えないはずである。

製造業貿易対象になる産業を特別視するのは間違いか。

でも普段の経済ニュースではこれと全く逆だよな。

2009-01-14

[][][][][][][]



ジョルダーノ・ブルーノ。地動説を擁護し火刑に処せられた。

1932年ナチス党230議席を獲得し第一党となる

はてなブックマーク - 今起きていること。日本人の賃金を下げよ。リストラせよ。雇うな

404 Blog Not Found:結局自己責任が一番安上がり

同じ仕事日本人なら月20万円、中国人なら月1万円が相場とする。

搾取者は日本人をクビにして中国人採用し、その際に他の会社競争力を持たせるために、月2万円を中国人に払うとする。

この時点で、搾取者は月18万円の得。中国人は2万円の得、日本人20万円の損。

泣く者は一人、笑う者は二人。合計金額は変わらないのに、この方が笑う者が増えている。



身長10インチ未満の世界最小の超未熟児、順調に成育 - 米国

21週6日の早産で生まれた世界最少の超未熟児

http://www.afpbb.com/article/1352228

人工妊娠中絶

日本では母体保護法第2条第2項により、人工妊娠中絶を行う時期の基準は、

胎児が、母体外において、生命を保続することのできない時期」と定められており、

厚生事務次官通知等により、現在妊娠22週未満となっている

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E4%B8%AD%E7%B5%B6

胎児人権宣言

http://gospel.sakura.ne.jp/wikiforj/index.php?%C2%DB%BB%F9%A4%CE%BF%CD%B8%A2%C0%EB%B8%C0

胎児に障害があるとわかったとき・・・~先端医療人権

胎児ダウン症などの障害が発見された場合ほとんど中絶されるのが現状である

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999412060130113/

2008-12-13

税金に欠けているもの

税金を徴収するという行為にかかるコストの最小化。

あのなー、俺製造業とかその辺にいるけどさ、あらゆる製造業はいっつもコストとの戦いなのよ。

同じ商品を作るのに以下に安く作れるか。そこをすごくすごく頑張るわけよ。以下に人手をかけないか。以下に短時間で出来るか。会社全体でリードタイムを短くするのにどうするか。

自分コストだけじゃないぞ。お客様コストも下げるんだ。それが競争力につながるから。買ったらすぐ使えるとか、ちょうど良い時間に届けるとか、発注に悩まなくて済むとか、そういうのも全部コストで、価値

所得税払うときいっつもおもうけどさ、お前らちゃんと仕事しろよと。役人政治家さんよ。

おまえらさ、国全体が良くなるように金があるところから金を集めて金を使うのが仕事な訳だろ?

無駄遣いするな」っていう金の出力先の事ばっかり言われるけど、それって一定のパイの中での奪い合いじゃん?それは製造業で言うと経営者と営業の人のところなの。

責めるのはそこだけじゃないだろと。国の「工場現場」とか「生産技術」とかはなにをしてるんだと。

税金に関する手続きや法律はどんどんどんどん簡素になって納税が凄い楽になるように無駄をとっていかなきゃいけないんだよ。

「所得移転機能」を持つ「所得税」「健康保険」「年金」がばらばらになってるのなんてアホ以外の何者でもねえよ。

2008-12-07

http://anond.hatelabo.jp/20081206191737

まあ、食い扶持なくなったらイベントなんていってられないからね。

それとも増田は「仕事に対する勤勉さ・滅私奉公を美徳とする」「買い医者に対し個人の権利を主張することはわがまま(悪徳)とみなす」ってあたりの倫理観が問題だって言ってる?だったら「その倫理観は結局、雇用者に負荷をかけることで短期の収益改善を図り、長期的な競争力低下を招く怠惰経営を招く」とかいって批判したほうが良いと思うよ。

2008-10-25

http://anond.hatelabo.jp/20081025142444

後半の言ってることは基本同意なんだけど。前半をちょっと訂正させて。

まず、最近大阪は学区を4つにまで減らしたから、ちょっと遠めの通学さえ我慢すれば、どこに住んでるやつでもトップランクの公立に行ける。同様に、どこに住んでても底辺の公立には行ける。

まぁ、学区が統合される前もわりと綺麗に分布してたと思うけどね。

次に、入学難易度としての偏差値は公立のトップは68前後、私学トップは約70。京都の洛南とかでも72くらい。だから、入学時の学力は公立も私立もトップは大きく変わらない。変わるのは入学してから。

ここからは俺の意見なんだけど、公立の大学入試での競争力の低さはちょっとひどい。まぁ、私立トップだとクラブとか禁止で勉強するらしいから、それに比べて平均値が低いのはしょうがないけど、トップの層の東大京大阪大に行ってる数とかがリアルに桁違い。

橋下さんには、公立ではやる気があっても学力を伸ばせない、っていう現状をどうにかしてほしいもんだ。全然そんなこと考えてないのかもしれないけど。

http://anond.hatelabo.jp/20081025084752

そんななか、戦後理系権力を持ちにくい社会構造が構築された。

理系権力者は生まれず(sonyとかは例外だったのかな)、理系待遇も、社会的評価も向上せず。むしろ後退した。

その結果、日本技術的な競争力は目減りしてしまった。

戦後になって本当に目減りしてるなら製造業世界トップクラスまで伸びることもなかったと思うんだが。被害妄想じゃね?

http://anond.hatelabo.jp/20081025021516

そういう単純なことならこんなに問題になったりしないよ。

まず、理系の需要を作るのは会社とかで権力を持っている人。ここが消費者ではないのがミソ。消費者が喜ぶのは、技術力自体ではなくて、その結果だけ。

しかも、それだって「要求」するのではなく、「望んで」いるだけ。実際のところ実現しなくても誰も会社側に文句を言ったりしない。(特に革新的な技術なら、それがありえるとも思わないので、望むことすらしない)

そんななか、戦後理系権力を持ちにくい社会構造が構築された。

理系権力者は生まれず(sonyとかは例外だったのかな)、理系待遇も、社会的評価も向上せず。むしろ後退した。

その結果、日本技術的な競争力は目減りしてしまった。でも、理系が減っても要求したものが得られないわけではない消費者理系の再興なんてもちろん望まず。どんどん社会的に評価されなくなった理系に魅力を感じる若者は減ってしまって…

と、言うのが理系離れの流れ。

でも、資源もない日本から技術力をなくしたら国家がやっていけなくなるってのに最近は気付く人が増えて、ようやく理系離れが問題視されるようになったんだよ。

2008-09-21

http://anond.hatelabo.jp/20080921224233

30??40年前の1億総中流社会って言われてた日本がまさしくそう。

それが、すごく頑張った人でも全然頑張っていない人でも横並びっておかしくない?って風潮と

国際社会で闘っていける競争力をつけるために、能力に応じた報酬や待遇を与えようと

いうことで、今のような成果主義的な社会になった。個性重視って言われるようになったのもこの辺り。

良い悪いはおいといて、かつての日本は横並び社会で、しかもそのような世の中の仕組みを

捨てたという事実は覚えておいた方がいいと思う。

そして、俺はその選択は間違っていなかったと思う。

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