全世界で一斉にベーシック・インカムができればよいのだけど、現実的に実施できる可能性があるのは先進国だけだよね。まともな社会保障すらない開発途上国には、そんな財政的な余裕はないはず。
仮に日本やEUがベーシック・インカムを導入したとすると、所得保障の分だけ賃金が下がるので、経済競争力が劇的に高まる。いままで中国や東南アジアに太刀打ちできなかった産業でも互角の戦いができるし、すでに優位にある産業ではもう勝負にならない。これって、開発途上国の立場からすると本当に酷い話だと思うんだけど。すでに優位な立場にある先進国が、国家的な規模で労働力のダンピングをするわけだから。「貧乏な国は未来永劫、貧乏でいろ!」って言ってるようなもんじゃないか。
ベーシック・インカムってリベラル系の人にもてはやされる気がするけど、なんでだろう。こんなのが実現したら、世界の経済格差はいつまでたっても解消しないんじゃないの? この理解って、間違ってる?
ベーシックインカムを実現するための金がどこかから沸いてくるのなら真実かもしれないね 所得保障の分だけ賃金を下げるなら、下げた分だけ税収が減り 税収が減った分で、どうやって...