今月から2010年度新卒採用のためちょくちょく面接をしている。募集職種はいくつかあるが、オレは技術部のプログラマ募集の担当である。大手ではないので理系のデキル子がガンガン応募してくる、ということはまるでなく、むしろ文系でシステム・エンジニア志望という人が多い。
若いというのは可能性があってたいへん羨ましいことだ。こわいものなしという言葉もよく当てはまり、ぼくはやれば出来るんです、きっとプログラムが書けます、どうやったらいいか解らないけど素晴らしいウェブサイトが作れます、などなど、夢広がりんぐな意見満載でたいへんおもしろい。
文系からプログラマを目指すのは、基本的には自分が学んだことと異なる分野に進むことになる。良い挑戦だと思うし、頑張ればなんとかなることも多い。ただ、何人も面接をしていくと、別分野へ挑戦するにあたり、努力している・していないの差が露骨に出る。
具体的には「趣味でPerl CGIを改造しています」、「○○というツールを頑張って覚えました」という趣味的なものから「(お金を払って)パソコンスクールに通って言います」という学生なのに大変だね!すごいね!と感じるものまで多々ある。
同時に面接している中で「今は何も解りませんけど、就職したら頑張ります!」となると、相対評価で選考から漏れてしまう。ポテンシャルは感じるんだけど、後一歩が足りないように思えて残念。
で、ここからが書きたかったんだけど…。
今日面接に来た応募者はすごかった。志望動機を聞いてみると「自分の専門分野では競争力が無いと感じたのと、誰でも出来るような仕事には就きたくなくて、アイデアで勝負できるIT業界を受けています」という。しかし、特にプログラムの勉強をしているわけでもないとか。
うちの会社は何だと思われているのかな〜。
プログラムは言語だから、自分が表現したいことが実現出来れば何でも良いと思う。とりあえず動くレベルであれば学習もさほど難しくないでしょう。
しかし、ミリセカンド単位でチューニングしたり、高負荷でもダウンしない仕組み作りに腐心したり、大量の統計データを分析したり、保守性を考えてデザインしたりというのは、ひたすら現実の積み重ねなのだが、競争心や誰かへの尊敬心無しには到達できるものじゃないでしょう。
「楽でステキで勉強しなくてもいい会社」と思われているようで腹が立ち、いかんなあと思いつつ、途中から説教タイムになってしまった。途中で面接を投げ出したい気分にすらなった。
学生諸君、4年も勉強してきたんだからそれを活かせることを選びましょう。転身するにしても、楽な仕事を選ぶんじゃなくて、やりたいことをする努力をしましょう。
ガッカリすぎたので思い切り愚痴です。
増田も何かズレてね?
「自分の専門分野では競争力が無いと感じたのと、誰でも出来るような仕事には就きたくなくて、アイデアで勝負できるIT業界を受けています」 立派な志望理由だと思うが? 確かに...
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