はてなキーワード: ニンテンドーラボとは
なんか出してたじゃんニンテンドーラボ?みたいなの
いまもその考えは変わりません。(ちなみに任天堂信者と思われたくないので書いておくと、私はPSVRも大絶賛していますし、発売日に購入しました)
しかし、大絶賛したのは、これがWii fitや昔のドラクエのように社会現象のように売れるだろうということではなく、
どちらかといえば、SFCにおけるマリオペイントだったり、サテラビューに似た意味で絶賛しました。
サテラビューは多くの人が商業的に失敗したと評価しているはずなので、
ニンテンドーラボが(サテラビューと同様に)商業的に失敗するだろうという予測をしていた方はその通りではないかと思います。
この意味で言えば、「商業的に失敗(=ハードを牽引するほどの成功ではない)」と「私が大絶賛した理由」は両立します。
私以外のはてなで大絶賛していた方々の考えはわかりませんが、私は次の3点でニンテンドーラボを大絶賛しました。
私が小学生のときにSFCでマリオペイントを購入しました。マリオペイントが現在どのように評価されているのかわかりませんが、
作品名があまり挙がらない時点で、忘れられた商品の一つだと思います。
しかし、マリオペイントで「初めてマウスを触った」という経験をした子どもたちは多いのではないかと思います。
少なくとも私の周りでは、マリオペイントを持っている子供の家で、ハエ叩きをしたり、お絵かきをしたりしていて子供は多かったです。
これが将来的に、デジタル絵描きを増やした要因であるとは言いませんが、新しい道具に子どもを慣れさせるきっかけを与えるということは
ニンテンドーラボは将来電子工作につながることを意図した工作を主体にした作品だと思っているため、
この作品は10年後、20年後に「ニンテンドーラボ、あったねー」という子どもたちを増やし、この原体験がなにか新しいものを生み出すと信じています。
現在、多くのゲーム機はあまり差別化できていない状況にあります。
Googleもゲームストリーミングに参入するという話もありますし、
ゲームがストリーミング時代に入ると、個別のハードウェアは無価値になりえます。
一方で、ニンテンドーラボは別のゲーム機に移植することができません。エミュもできなければ、PCで遊ぶこともできません。
これは「Nintendo switchらしさ」という個性を有しています。
もちろんこれは必ずしもメリットではありません。
Wii特有の操作によるゲームがその後リメイクや移植がされにくかったのと同様、
扱いづらいソフトとなる可能性はあります。しかし、(他では体験できないので)switchを買ってよかったという体験にもなるはずです。
この手の一過性をどう捉えるべきかというのはゲーム業界でも難しい問題ですが、
任天堂はあまり気にせずに果敢にチャレンジしているように見えます。
(3)新しい面白さを追求する
そもそも工作は面白いものです。それをゲーム機と組み合わせるという発想はとても面白いです。
そして、このような新しい面白さを追求することはゲーム業界では本当に難しくなっています。
和ゲー、洋ゲーともに発売されるタイトルがみな続編になっていることを思い出してください。
またはあるヒット作のフォロワーばかりになっていることを。
任天堂も同じでマリオ、ゼルダ、ポケモン、スマブラ、マリカ、どうぶつの森、(FE、カービィ、ドンキーなど)を
サイクルで発売するだけになってきています。
もちろんそこまでIPを大切に育ててきたということはものすごいことですが、
みなさん、ニンテンドーラボが売れない、売れないと言っていますが、
売ろうと思えば、マリオをキャラに使う、ポケモンをキャラに使う、マリカで使う、など
他のIPを混ぜれば、いくらでも売ろうとすることができたはずです。
でも、これはあくまで実験作だということを強調してのニンテンドーラボなのではないでしょうか。
このような3点で私はニンテンドーラボを絶賛し、また大爆死の声も気にせずに、4作目も出そうとしている任天堂に頭が下がります。
この4作目のVRが売れなかったとしても、5作目をきっと出すでしょう。
(ちなみにこの4作目のVRはハコスコという先行者がいたため、個人的に発表時にはあまり驚きはありませんでした。)
また、この(1)(2)(3)の三つの理由は実はPSVRにも概ね当てはまります。
PSVRもkinectもそうですが、このような新しいチャレンジはだいたい商業的には失敗します。
それはゲームユーザーが保守的であるというのも理由でしょうし、
追加で周辺機器を買わされるという経験はユーザーにとって、事実あまり面白いものではありません。
ですが、このような取り組みが、次の面白いゲームにきっと繋がると信じて、私はお布施をしています。
爆死だ、爆死だと評論家ぶるのも良いですが、爆死に付き合うのもなかなか良いですよ。