2019-06-22

無料提供されるウェブサービスはもう限界なのか? コンテンツブロック機能の普及に思う

nanapiが今月末でサービスを終了することが発表された。【重要】暮らしの情報サイトnanapi 更新停止のお知らせ | nanapi [ナナピ]

nanapiは何かと検索するとヒットすることも多く、日常生活におけるためになる情報を発信してきたが、ついに更新

終了し、ページ自体アーカイブとして残すという決断をしたのだそうだ。

ここ数年、無料提供されてきたニュースサイトウェブサービス有料化や終了が相次いでいる。記憶に新しいのは

ジオシティーズだろうか。過去にはInfoseek Iswebや、フリーティケットシアター、そしてプロバイダ系では@nifty

接続会員向けに提供してきた@homepageなどが存在していたが、いずれも閉鎖してしまい、現在1990年代2000年代

貴重な個人サイトを再び見ることはほとんどできなくなってしまった。

閉鎖の理由は昨今では必須とされるhttps通信にどうしても対応できないとか、既に利用者も減っておりこのまま継続

する必要が無いと判断されたなどいろいろな理由が考えられるが、ここ数年で一気に普及してしまい終了につながる

ことにもなりかねない問題が出てきた。コンテンツブロック(いわゆる広告ブロック)機能の定着である

コンテンツブロック機能簡単歴史

コンテンツブロック機能は、過去から一部のユーザーにとっては当たり前のように利用されてきたが、hostsを書き換

える方法や、その機能を搭載したブラウザを導入し設定をしてようやく使えるようなものが多かったため、2013年あたり

までは大きな問題にはならなかったのだろうと思う。しか2014年、続けて2015年に転機が訪れた。

2014年の「uBlock(現在はuBlock Origin)」と、2015年のiOS9で搭載された「コンテンツブロッカー」の登場である

それ以前は、NoScriptやAdblock PlusPCでは主流のコンテンツブロックソフトとして使用されてきたが、上記ソフト

と比べてしまうと洗練されておらず、使いこなすにはそれなりの知識必要とされた。uBlockはメニューから1クリック

するだけで特定コンテンツ許可または無効化したり、フィルターの強度を調節したり設定をすることが非常に容易に

できるようになった。元々、増田Firefoxビルトイン画像無効化機能とNoScriptを使うユーザーであったが、2014年

はいわゆる口コミでuBlockの存在を知り、インストールをした。NoScriptとは違う、インストールするだけであらゆるコ

ンテンツが表示されなくなることに衝撃を受け、当時はまだ使用回線ADSLで遅かったのもあり、それ以来使用するよう

になる。光回線になってからしばらく使用を辞めたが、あまり広告の多さにあっけらかんとなってしまい、もはや中毒

だなと思いつつもコンテンツブロックは使い続けることになってしまった。

iOS9は既にご存知と思うが、解説すると、コンテンツブロック機能が入ったアプリを導入して有効化することにより、

ページを読み込む際にコンテンツブロックする機能だ。無料または有料で提供されているアプリインストールしなけ

れば使うことができない。しかし、これもまた、今までの同じような機能よりも格段に洗練され使いやすい。日本人にお

けるiPhoneの普及率がそれなりに高いことも相まって、また2015年にはすでにスクロール追従して表示される広告や、

ページの閲覧を妨げるような広告非難されていたこともあり、一気に普及した。

しかし、コンテンツブロックが普及したことによって無料提供されていたサービスが終了したり、有料化をすることに

なってしまったのも事実として考えられよう。

明らかに減り続けた広告から収入

増田ウェブサイトを作って運営していたことがあり、現在でもその一部は続いているが、無料サービスが終了すること

によって提供し続けるにはそれなりの資金必要とするため、広告掲載している。しかし、毎週欠かさず更新をしてい

ても、閲覧数が増えるのと広告収入が増えるのは比例しなくなっており、全盛期には1日2,000円ほどあった運営収入は、

現在では多くて1日に500円程度、酷いと100円を下回っている状態となってしまっている。サイトへの訪問者数は増えて

いるのに、広告による収入が増えない、これではサーバーの増強をしようとすると自費で賄わなければならず、何度かは

増強したが、これ以上増強をすると赤字となってしまう。そんな状況になってしまったのだ。このままではサイトを閉鎖

するか、身を削ってでも維持するかを選択させられそうな状態になってしまった。nanapiでは、個人運営するサイト

は違い、多くのライターを雇って記事を増やし続けたため、ライターに払える分の収入ほとんど広告から得られなく

なったとして今回の更新終了という結論に至ったと考えても不思議ではないだろう。実際に理由は書かれていないため憶

測にすぎないが、実際ライター単価は上昇傾向にあり、今後そのようなビジネススタイル運営されているサービスは同

じような末路を迎えるようになるのではないだろうか。

アットウィキがした決断Web未来はどこへ

ご存知の方も多いと思うが、アットウィキが今年になってからコンテンツブロック機能を利用してサイトを閲覧した際

に「広告ブロック禁止」と表示するようになった。アットウィキには元々アットページズという無料ウェブホスティング

サービスがあったが、2018年02月末で閉鎖してしまっている。減り続ける広告収入の中苦渋の決断ブロックしている

ユーザーに対してメッセージを発信するようになったが、すぐに回避方法発見されてほとんど意味を成さなくなって

しまった。どれだけ難読化しようとしてもページの内部を見られるJavaScript実装している機能のため、すぐに回避

段ができてしまう。元々無料で見ることができていたニュースサイトほとんどの記事も、現在では月額制サービス

移行してしまい読むことができないものも増えてしまった。月額制サービスというのは継続的に利用するのであれば払う

価値があるとは思うのだが、たまたま検索して見つけた記事を読むために払うというのに月額制サービスしか存在しない

のはどうかと思う。ログインせずに一定期間はその記事だけ1記事分の料金を支払えば見られるみたいなサービスのほうが

使用されるのではないかと思うが、まだそういったシステム実装するのは難しいようだ。Google Contributorというも

のが海外では展開されているが、日本ではまだ展開されていない Google Contributorが利用できる国 そのため、現在では

コンテンツブロックをした人から収入を得る方法が、サイト自体への寄付か、有料化という選択肢しなくなってきて

しまっており、今後もコンテンツブロック利用者が増えれば、もはや無料提供してきたものは終了せざるを得なくなる

だろう。アフィリエイト収入という手もあるが、しつこいくらいにAmazon等への商品リンクを載せるサイトにはすでに

嫌悪感を抱く人も多いように思う。noteという日記の続きを有料化するサイトもあるが、そういったプラットフォーム

は頼りたくない人も多いだろう。既にウェブサイト収益化して維持するという手法通用しなくなっているのではない

だろうか。

ならばYouTube? いや、もうやめてくれ...

YouTube動画を共有するサイトだったが、現在ではYouTuberと呼ばれる人が低品質テレビ番組のようなもの投稿する

ことによってかなりの収益を得る方も出てきたようだ。残念ながら、増田YouTuberを嫌いというよりは、あの手の安っ

ぽいテキストの後ろで人間が踊るような動画はあまり好きではない。vTuberは新しい文化に思えたが、既に引退者もかな

り出てきているようだ。ほとんど毎日動画撮影してテロップ等を付けてアップロードするといったような作業普通

人間が続けるのは大変だと思う。検索するとYouTuberブームも相まって大量の必要ない動画が出てくるため、ほとんどYou

Tube検索機能使用しなくなってしまった。Google検索にもいえることだが、あまりにも公式ではないウェブサイト

ヒットしすぎではないだろうか。YouTubeはこれから批判を受けつつも動画共有サイトとしては最大手なので続くと思わ

れるが、パーソナライズ化をしてほしいものだと思う。

これからどう歩むべき?

ウェブサイト運営での収入には大した期待をしない、もう続ける必要が無いと感じれば見てくれている方がサイト運営

なら閉鎖をしてしまってもいいと思う。個人サイトでも有名なサイトであれば閉鎖理由を諸事情とかじゃなくて収入

得られなくなったとでも書いて閉鎖すれば多少の影響力はあるだろうか?などと考えてしまう。Google Chromeはこれから

コンテンツブロック制限を厳しくし、サイト改竄的なコンテンツブロック機能使用できなくする予定のようだ。

これからどうなるかはわからないことだらけだが、ウェブコンテンツ完全無料ではない。そのことを日記を見て感じて

いただければと思う。

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