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はてなキーワード: 詩人とは

2010-06-18

そういや『奇跡詩人』の子って今どうしてるんだろう。

ふと思い出した。

2010-06-05

哲学者は思索し自己完結しがち。

詩人抽象的な歌詞を唄いがち。

はたから見てるとイライラする。

2010-05-24

[][][]id:kazu119211関連

http://k.hatena.ne.jp/kazu119211/編集

はてなキーワード祈祷師 山内日豊

A護国寺鹿児島別院。山内日豊です。予約して下さい。http://www.gokokuji.com/soudan.form.htm

http://d.hatena.ne.jp/keywordlog?klid=1172820

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%A7%C5%F8%BB%D5%A1%A1%BB%B3%C6%E2%C6%FC%CB%AD?kid=295896

明らかに宣伝目的である。

Wikipedia

ついでにWikipedia山内日豊」も調べてみた。

山内日豊 - Wikipedia
現在、削除の方針に従って、この項目の一部の版または全体を削除することが審議されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%86%85%E6%97%A5%E8%B1%8A

変更履歴

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B1%B1%E5%86%85%E6%97%A5%E8%B1%8A&action=history

利用者「山内日豊」、「岩間」、 「林 884」、「駒場」に注目

山内日豊」の編集履歴

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%8A%95%E7%A8%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E5%B1%B1%E5%86%85%E6%97%A5%E8%B1%8A

山内日豊」の編集がほとんどである。「井上日召」も編集しているようですが、

井上 日召(いのうえ にっしょう、1886年4 月12日 - 1967年3月 4日)はテロリスト日蓮宗僧侶戦前右翼テロリスト集団血盟団戦後右翼団体護国団の指導者

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%97%A5%E5%8F%AC

右翼と何らかのつながりがあるのでしょうか。

利用者:山内日豊
山内日豊(やまのうちにちほう 宗教家 詩人 随筆家)1954年2月10日生まれ

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%97%98%97p%8E%D2:%8ER%93%E0%93%FA%96L&diff=prev&oldid=32038641

おそらく本人ですね。

岩間」、「駒場」、「駒場」の投稿記録

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%8A%95%E7%A8%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E9%A7%92%E5%A0%B4

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%8A%95%E7%A8%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E6%9E%97884

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%8A%95%E7%A8%BF%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E5%B2%A9%E9%96%93

山内日豊」の編集がほとんどである。「ザイン (団体)」の編集が見られることから、その団体とのつながりもあるのでしょう。

2010-04-18

2010年4月17日(土)付朝日新聞天声人語より

若き日の谷川俊太郎さんは詩集『二十億光年孤独』で世に出た。本の題名にもなった名高い詩は、〈人類は小さな球の上で/眠り起きそして働き/ときどき火星に仲間を欲しがったりする〉と始まる。

(略)

谷川さんの詩を、オバマ大統領に献上したくなった。2030年代を目標火星に人を送るという新しい宇宙政策を打ち出した。(略)「月へ行く」とケネディ大統領がぶち上げたとき、米国はまだ地球を回る軌道にも人を送ってはいなかった。それから8年後、人類は月に降り立った。

想像を刺激されたのだろう、その年に福島県小学生が書いた「うちゅう人とお話を」という詩がある。〈わたしは まほうじてんを開いて/うちゅうのことばで 話しかける/「ガガガ ルル ルル ララララ ピル」っていうと/「ルルル ダダダ テテラ テテラ」てしゃべるかな〉(児童詩誌『青い窓』から)

子ども感性には詩人も脱帽だろう。この詩もオバマ大統領に献上したくなる。宇宙人と話すための「まほうじてん」を探し出して、そっと添えながら。

http://www.asahi.com/paper/column20100417.html]

「フテンマ キチ イセツアン デス」っていうと/「ワカッタ ソノアン デ イキマショウ」てしゃべるかな

いやマジで、これ、朝日新聞皮肉だったりする?

2010-04-10

小学館ミニレディー百科」シリーズ関連の記事まとめ

初期の「ミニレディー百科」に関する記事をまとめてみた。

なお、「『ミニレディー百科』? 何それ?」という人は下の記事を参照してください。

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*『小学館ミニレディー百科』に見る、女子の関心の移り変わり

http://www.excite.co.jp/News/bit/00091190470502.html

*chelucy本誕生秘話ミニレディー百科~

http://yaplog.jp/matsu-you/archive/3

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んでもって以下、各巻についての個人の感想などをまとめたもの

1.おしゃれ入門

http://ameblo.jp/youkizmit/theme-10008776396.html

http://plaza.rakuten.co.jp/hidamari8tama/diary/200808280000/

http://adieutristesse.blog39.fc2.com/blog-entry-220.html

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/9840/minilady.html

http://sapporovin.blog90.fc2.com/blog-entry-159.html

2.しあわせ星うらない

http://adieutristesse.blog39.fc2.com/blog-entry-220.html

http://himedaria.exblog.jp/2234541

3.たのしクッキング

http://adieutristesse.blog39.fc2.com/blog-entry-220.html

http://himedaria.exblog.jp/2234541

http://blog.livedoor.jp/skysail135/archives/10307630.html

4.エチケット入門

http://adieutristesse.blog39.fc2.com/blog-entry-220.html

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/9840/minilady.html

http://himedaria.exblog.jp/2234541

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0224/226772.htm

5.手芸アイデア手作り入門

http://members2ami-go.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-67cb.html

6.少女まんが入門

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/9840/minilady.html

http://himedaria.exblog.jp/2234541

7.スポーツおしゃれファッション入門

8.チャームアップ入門

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/9840/minilady.html

9.おしゃれな花入門

http://himedaria.exblog.jp/2234541

10.おしゃれカタログ

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/9840/minilady.html

11.すてきなおかし作り

http://himedaria.exblog.jp/2234541

12あなた詩人

http://koshokotoba.seesaa.net/article/17376271.html

13.すてきなお部屋―アイデア手作りインテリア

14.おしゃれ紙工作

15.バレエ入門

http://mt2.jugem.cc/?eid=433

http://plaza.rakuten.co.jp/anzukko777/diary/201104180001/

16.楽しくぬえるすてきなおしゃれ着

17.世界おかし作り

18.かわいいペット

http://himedaria.exblog.jp/6059362/

19.おしゃれカレンダー

http://kaeru2.sblo.jp/article/14851105.html

20.星の神話入門

http://mt2.jugem.cc/?eid=432

21.愛のトランプうらない

22.少女まんがイラスト百科

23.たのしい編みもの

24.たのしいかわいいぬぐるみ

25.やさしい英会話

26.かわいいネコ

27.愛の星うらない

28神和住純のすてきな テニスレッスン

29.クッキングカレンダー 春夏秋冬

30.かわいいイヌ

31.つくっちゃおう わたしの小物

32.きょうとあしたの しあわせうらない

33.I LOVE チョコレート

34.問題小説性へのめざめ 夢みてマイ・ラブ

35.平和への祈りをこめて 光の中のアンネ・フランク

36.小説 初恋リリーが丘

37.愛の花うらない

38.らくらく手作り おいしいおべんとう

39.清水太郎森下洋子の バレエファンタジー


今田美奈子の愛のフランス料理シリーズ

40.ヨーロッパお菓子めぐりと作り方 お菓子物語

41.楽しく作りましょう やさしいフランス料理

42.すてきなパーティー およばれとおもてなしマナー

43.パリからウィーンヨーロッパの旅とお料理


44.小説 ぼくはドキ♥どきボ~イ!

45.まんが こんにちはホッペちゃん

http://yukacinnamon.jugem.jp/?eid=133

46.おとなになるあなたへ小説 いちごタルトレット

47.ピッタリ! 血液型うらない ドッキリ!

48.花のメルヘン入門

49.つつんプレゼント かわいい手作りパッケージ

女の子のなやみ相談

50.女の子の心とから

51.友だちとBF

52.学校ってなんだろう

53.あなたの今あなたのあした わたしってなに?

54.わくわく 楽しいキャンデー百科

55.小説 小さな恋の12か月

56.たのしビーズ手芸144

57.やさしいお茶とお花入門

58.ヒラメキ直感うらない

59.すてきなヘア&ビューティ




残念ながら絶版となっているので、「読んでみたい!」と思われた方は、以下のサイトにてご投票ください。

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復刊ドットコム:復刊リクエスト投票

http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=25732

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2010-03-01

http://anond.hatelabo.jp/20100228215523

これを書いた増田やけど、もうちょっと茶々入れとこか。なんか釣られてるようにしか思えへんけど、まあええわ。

折田大仏」が潰された事件をご存じないのですか?

折田像」は既得権保護で成り立った虚像ですよ。

調べてみたけど、俺が在学中(俺は修士修了)の事件やったにもかかわらず全然知らんかったわ。

要するに普通学生にとってはその程度の興味しかないってことやん。既得権とか保護とか言われても、そんな大層なもんとちゃうやん、そもそも。

そんなん言うんやったら、中央食堂の一言カード書いてた某さんが「生協の白石さん」よりよっぽどおもろい人やった話とか、ネタにすることなんぼでもあるやろ。まあええけど。

しかし「もののたとえ」は、どんなものにでも当てはまる。必ずしも崩壊は大きな音を立ててやってくるわけじゃない。

大げさやなー。そりゃ無理矢理当てはめたらなんとでも言える、ってだけのことやん。

で、上の文章の後半、"not with a bang, but a whimper"って、T.S.エリオット引用でもしてるつもりかい?君こそ、名作の詩をそうやって陳腐化することに貢献してるやん。

詩人になりたいとしても失格やし、研究者として実証的にものを言う態度にも欠けとるなー。そんなんでええんか?

そして残念ながら、自己保身と、それから私にとっての「折田像」に忙しくて、私にはリアルの「折田像」を作っている暇がなかったのです。

それやったらそれでええやん。君は君のやりたいことをやっとるわけやし、君が陳腐やという折田像を作っとる人らもやりたいことやってるだけなんやし。

だいたい、「京大生たるものこうであらねばならぬ」いうて力んどる君みたいな奴こそ、一番「京大生らしく」ないんとちゃうのん?別に俺は「京大生は京大生らしくあれ」なんて下らんことを言うつもりはないけど、君自身がそういうこと言うとるんやし、自分が言うたことはそのまま当然自分に返ってくるのは気ぃつけなあかんで。

とりあえず、君は自分らの内輪ネタブクマあたりでこんな若気の至りの与太話に本気で感心してる人らや、特に我田引水で喜んでるid:elm200みたいなオッサンみたいなんに売って嬉しいんかい?と問うてみたい。それって君自身が今の折田像のあり方に向けた批判そのまんまやん。

2010-02-04

去年読書中に遭遇した未知ないし理解が曖昧だった単語

ちなみに読んだのは小説や思想書。

【行状】人の普段のおこない。身持ち。品行。 「―を改める」 ※ぎょうじょう

隠退】一切の社会的仕事を辞め、静かに暮らすこと。退隠。 「郷里に―する」

【駐屯】軍隊がある地にとどまっていること。 「―部隊」「―地」「一個師団が―する」

【要綱】根本的な、重要な事柄。また、そのような重要事項をまとめ上げたもの。 「政策の―」

【眼目】(1)物事のたいせつな点。要点。主眼。 「教育の―は人間形成にある」 (2)目。まなこ。

【獄門】(1)牢獄の門。 (2)〔斬罪になった囚人の首を (1) にさらしたことから〕江戸時代の刑罰の一。斬首のうえ、その首を一定の場所または悪事をした場所にさらすこと。獄門台にのせ、そばに罪状を記した立て札を立てた。梟首(きようしゆ)。晒首(さらしくび)。「――に懸ける」

【当座】(3)(あることから)しばらくの間。一時(いつとき)。「結婚した―は生活も苦しかった」

【おさおさ】(1)(下に打ち消しの語を伴って)どんな面からみても十分に。全く。ほとんど。「準備―おこたりなし」「―おとらない」

【大儀】(1)手間のかかる面倒なこと。骨の折れること。また、そのさま。「―な仕事」(2)くたびれてだるいこと。何をするのもおっくうなさま。「体がだるく起きるのが―だ」

【芬々】においの強いさま。多くよい香りにいうが、悪臭にもいう。「香気―たり」「酒気を―と匂はせつつ/鉄仮面(涙香)」

【荒涼】風景などが荒れ果てて寂しいさま。また、精神がすさんでいるさま。荒寥。「―とした枯れ野原」「―たる寂寞感」「―たるその景色/或る女(武郎)」

【胴震い】寒さや恐怖・緊張・興奮などのために体が震えること。

【怖気】こわがる気持ち。恐怖心。おぞけ。「―がつく」

【嘶く】馬が声高く鳴く。 ※いななく・いなく

【人好き】多くの人に好かれること。人が好くこと。「―のする顔」

【掛け金】(1)戸・障子などが開かないようにかける金具。

【按排】(4)ほどよく物事を処理すること。ほどよく物を並べること。「九個が整然と同距離に―されて/草枕漱石)」

【進捗】(1)物事が進みはかどること。「工事の―状況」※しんちょく

【皓々】(3)光るさま。明らかなさま。「―たる月/緑簑談(南翠)」

【銘記】しっかりと心にきざみこんで忘れないこと。「心に―すべき言葉

【徴発】(1)強制的に物を取り立てること。特に、軍需物資を民間から集めること。「民家から食糧を―する」(2)強制的に人を呼び集めること。「堤防工事に人員を―する」

【口伝】(1)口で伝えること。くちづたえ。(2)奥義・秘伝などを口伝えに伝授すること。(3)奥義を書き留めた書。秘伝の書。

【前哨】敵陣近くに軍隊が陣を張る場合、敵状を偵察したり敵の奇襲を防ぐために前方に配置する部隊。

【矮人】背の低い人。 ※わいじん

翻刻】(1)写本や刊本を、そのままの内容で、新たに木版または活版で刊行すること。翻印。(2)外国の刊本を、そのままの内容で新たに刊行すること。

拙劣】へたであること。まずいこと。また、そのさま。「―な文章」

【縞瑪瑙】縞模様の特にはっきりした瑪瑙。

【稠密】多くの人家・人間などがある地域に密集している・こと(さま)。「人口が―な地域」「人家の―する日本橋区の中央(まんなか)へ/花間鶯(鉄腸)」 ※ちゅうみつ

【立役者】(1)芝居で一座の中心になる役者。立役(たてやく)。立者(たてもの)。(2)ある方面で中心となって活躍する者。中心人物。「優勝への―」

【いくたり】「いくにん(幾人)」に同じ。「―来たかわからない」「―かは成功した」

【成算】物事をやりとげることができるという見込み。成功する見込み。「―がある」「―が立たない」

馬力を掛ける】精を出して仕事にはげむ。馬力を出す。

【尖塔】細長く先がとがった形屋根をもつ建物ゴシック建築教会などに多く見られる。

【拱廊】アーケード建築用語。円柱などの柱によってささえられたアーチの連続,または片側がアーチをのせた柱列からなる廊。ローマ時代以降盛んに用いられ,中世にはバシリカ式教会堂の身廊と側廊を仕切る内部構成の重要な要素となる。

【重畳】(1)幾重にもかさなっている・こと(さま)。「―たる山脈」(2)この上もなく喜ばしいこと。きわめて満足なこと。感動詞的にも用いる。「―の至り」「御無事でお帰りなさるは何より―/色懺悔紅葉)」※ちょうじょう

【はかばかしい】(1)物事が順調に進んでいる。望みどおりの方向にいっている。うまくいっている。また、はかどっている。「病状が―・くない」「―・い返事が聞けない」

【奇態】風変わりなこと。不思議なこと。また、そのさま。「予言したのがちやんと適中してゐるから―だ/うづまき(敏)」

【風雪】(1)風と雪。(2)風とともに降る雪。吹雪。(3)きびしい試練や苦難のたとえ。「―に耐える」

【以遠】ある地点よりさらに遠いこと。また、その場所。「東北本線宇都宮―が不通」

【鷹揚】ゆったりと振る舞うこと。余裕があって目先の小事にこだわらないこと。また、そのさま。ようよう。「―な態度」「―にかまえる」

【物堅い】実直である。律義である。まじめ一方である。「―・く信用できる人」

【暗影】(1)暗いかげ。(2)不安・不吉なきざし。「前途に―を投げかける」

【暗影を投ずる】不安を投げかける。「国際情勢に―・ずる出来事」

【模糊】はっきりしないさま。ぼんやりとしているさま。「曖昧(あいまい)―」「四辺(あたり)は―として霧の中に隠れるが如く/あめりか物語荷風)」

【戦慄く】(1)寒さ・恐怖・発熱などのために体が小刻みに震える。おののく。「恐怖に―・く」 ※わななく

【空恐ろしい】これから先のことを考えると、なんとなく不安で恐ろしい。「ゆく末が―・い」

【稀覯】〔「覯」は見るの意〕めったに見られないこと。「―の古書

稀覯本】めったにない珍しい本。古写本・古刊本・限定出版本などのため、数がきわめて少ない本。稀覯書。稀書。珍本。

【蔵書】書物を所蔵していること。また、その書物。蔵本。

【悪鬼】(1)たたりをする魔物。「―のごとき形相(ぎようそう)」

【染む】(3)打ち消しの語を伴って、自分の気持ちになじまない、気にいらない意を表す。「意に―・まぬ結婚」 ※そむ

【総身】からだじゅう。全身。満身。そうみ。

【悠久】はてしなく長く続いている・こと(さま)。「―な営み」

【繁茂】草木が生い茂ること。「夏草の―する野原」 ※はんも

【閲する】(1)よく調べる。検査する。「此編を綴るに至りて或一書を―・せしに/近世紀聞(延房)」(2)年月を経過する。「諸邦を遊歴して多年を―・し/花柳春話(純一郎)」 ※けみする

【霊廟】(1)先祖など、人の霊をまつってある建物おたまや。みたまや。(2)卒塔婆(そとば)のこと。 ※れいびょう

【蕭然】がらんとしてもの寂しいさま。「沈々たる孤灯に対(むか)ひ―として窓下に縫衣す/世路日記香水)」 ※しょうぜん

【冷徹】冷静で、物事の根本まで深く鋭く見通している・こと(さま)。「―な目」「―に事の推移を見通す」

【瞥見】ちらりと見ること。ざっと目を通すこと。一瞥。「―すると女が四人でテニスをして居た/趣味の遺伝(漱石)」

【新緑】初夏の頃の、木々若葉のつややかなみどり。[季]夏。

【壮麗】大きく立派で美しい・こと(さま)。「―な会堂」

【興趣】楽しく愉快に感じること。おもしろみ。「―が尽きない」「―がわく」

【古雅】古風でみやびな・こと(さま)。「古代の人像は―にして奇(くし)く/慨世士伝(逍遥)」 ※こが

【円蓋】半球形の屋根ドーム

【着意】(1)気をつけること。気をとめること。注意すること。「然るにこれに―するもの、甚だ少なし/西国立志編(正直)」(2)思いつき。着想。

【刻限】(1)指定した時刻。定刻。「―に遅れる」(2)時刻。時間。「日の暮れる―」

【蒼枯】古びていて深みがあるさま。「太い幹は―として白い粉をふいている/わが愛する山々(久弥)」

【遠戚】血筋の遠い親戚。

【純朴】素直でかざりけのないこと。人情が厚く、世間慣れしていないさま。「―な気風」「―な人」

【購う】(1)買い求める。「最も価(あたい)低き入場券を―・ひたれば/ふらんす物語荷風)」(2)ある物と引き換えに別の物を得る。「汗と涙で―・われた成功」

【贖う】罪の償いをする。「死をもって罪を―・う」

【和毛】やわらかな毛。うぶ毛。 ※にこげ

意趣返し】仕返しをして恨みを晴らすこと。報復。意趣晴らし。

【譴責】(1)不正・過失・失敗などをとがめしかること。「怠業のかどで―する」※けんせき

【ひとかたならず】ひととおりでない。普通でない。たいへんである。「―ぬお世話になりました」「―ず驚いた」

【峻厳】(1)いかめしくきびしい・こと(さま)。「―な態度」「―に自己を難詰した彼も/彷徨(潤一郎)」

【難詰】欠点を挙げ、厳しく相手を非難すること。「失態を―する」 ※なんきつ

【懐郷】故郷をなつかしむこと。「―の念抑えがたし」

【往時】昔。以前。「城跡に―をしのぶ」

【顔容】顔かたち。容姿。容貌(ようぼう)。

【突兀】物が高く突き出ているさま。山や岩などの険しくそびえているさま。とつこつ。「英雄の鼻柱が―として聳えたら/吾輩は猫である漱石)」 ※とっこつ

【刻苦】自らを苦しめ努力すること。「蛍雪(けいせつ)の窓に―して/慨世士伝(逍遥)」

【登攀】高い山などをよじ登ること。とはん。 ※とうはん

【闃然】ひっそりとして静かなさま。人気がなくさびしいさま。「―として空家の様に見えるのは/琴のそら音(漱石)」 ※げきぜん

【凛然】(1)寒さの厳しいさま。「―として寒冷(さむさ)膚へに徹り/竜動鬼談(勤)」(2)りりしく勇ましいさま。凛乎(りんこ)。「―たる態度」「精神爽(さわ)やかに意気―として/復活(魯庵)」

【凛乎】きりっとして勇ましいさま。りりしいさま。凛然(りんぜん)。「―たる態度」「彼方(かなた)を睨(にら)みし有様は、―として四下(あたり)を払ひ/慨世士伝(逍遥)」 ※りんこ

【篤実】情にあつく誠実であること。他への思いやりがあり、また、まじめであること。また、そのさま。「温厚―の好青年」「―な人柄」「―家(か)」

【惻隠】かわいそうに思うこと。あわれむこと。 「―の情」

【碩学】〔「碩」は大きい意〕学問が広く深いこと。また、その人。 ※せきがく

【詰屈/佶屈】文字・文章が堅苦しく難しい・こと(さま)。

【遺愛】死んだ人が、生前に愛用していたもの。「亡父―の万年筆

【先考】死んだ父。亡父。

【先妣】死んだ母。

【粛然】(1)静まりかえっているさま。また、かしこまり静まるさま。 「恩師の前に―と控える」「此満堂―として鎮静し/経国美談(竜渓)」(2)礼儀正しく、おちついたさま。また、おごそかなさま。「彼等は…火の気のない室(へや)に―と坐つてゐた/門(漱石)」

【酔歩】酒に酔って歩くこと。また、その足どり。千鳥足。「阪東君が―蹣跚(まんさん)として這入(はい)つて来る/続風流懺法(虚子)」

【蹣跚】よろめき歩くさま。「―として定めなき足を引摺り/緑簑談(南翠)」 ※まんさん

【憂愁】うれえもだえること。悲しみなげくこと。うれい。「―の色が濃い」「享楽し、―する人間らしき行為言動を/文学評論漱石)」

【幽愁】深い物思い。深い憂い。「―を催す」「―の美に酔ふばかりであつた/ふらんす物語荷風)」

【幽囚】捕らえられて牢などにとじこめられること。また、その人。囚人。「―の身となる」「ブリグハム、ヤングを―せり/八十日間世界一周(忠之助)」

【有終の美】物事を最後までやり通し、立派になしとげること。 「―を飾る」

【虚心坦懐】心になんのわだかまりもなく、平静な態度で事にのぞむ・こと(さま)。「―に話し合う」

【沈滞】(1)一つところにとどこおって動かないこと。(2)活気がなく、積極的な動きのみられないこと。「全体に―した雰囲気だ」

私生児法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子をいった語。民法旧規定では父の認知を得ていない者をいい、認知された子は庶子として家籍に入れられた。現在民法では「嫡出でない子」という。私生児

【分限者】金持ち財産家。 ※ぶげんしゃ

【手練手管】人を思うままに操りだます技巧。「―の限りを尽くす」

【籠絡】うまくまるめこんで自分の思う通りにあやつること。「主君を―するに至れば/日本開化小史(卯吉)」

【不倶戴天】〔「礼記(曲礼上)」から。ともに天をいただくことはできない意〕この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。「―の敵」

換骨奪胎】古人の詩文の発想・形式などを踏襲しながら、独自の作品を作り上げること。他人の作品の焼き直しの意にも用いる。

【機微】表面からは知りにくい微妙な心の動きや物事の趣。「人情の―に触れる」「人生の―」

【機微を穿つ微妙な心理や趣を巧みに言い表す。

【恵投】人から物を贈られることを敬っていう語。恵贈。恵与。 ※けいとう

【看取】見て、それと知ること。事情などを察知すること。「人に由りて其の―する処の事実なり/欺かざるの記(独歩)」

【看過】見過ごすこと。大目に見て見のがすこと。「決して―できない不正

【指弾】つまはじきすること。転じて、人を非難・排斥すること。「―を受ける」「偽善者を―する」

瑕疵】(1)きず。欠点。(2)法的に何らかの欠陥・欠点のあること。

【謙抑】へりくだって控え目にすること。

【宥和】相手の態度を大目にみて仲よくすること。

面従腹背】うわべは従順にみせかけ、内心では従わないこと。 ※めんじゅうふくはい

【附和雷同】自分にしっかりした考えがなく、他人の意見にすぐ同調すること。

【威武】威光と武力。武力が強く、威勢のあること。武威。「―を示す」

【威光】自然に人を服従させるような、おかし難い威厳。「親の―をかさにきる」

【断案】最終的な考えを決めること。また、最終的な考え・案。「―を下す」

【存否】(1)存在しているかいないかということ。「詩人の生家の―を問い合わせる」(2)健在であるかないかということ。安否。「両親の―を問う」 ※そんぴ

【出立】(1)旅に出ること。旅立ち。「早朝―する」(2)物事を始めること。「此(この)根本義から―した代助は/それから漱石)」 ※しゅったつ

根本義】根本の意義。原理。「人生の―を悟る」

【零落】おちぶれること。「―して今は見る影もない」 ※れいらく

【落魄れる】以前の身分や財産を失い、みじめなありさまになる。零落する。「―・れて今は見る影もない」

【布置】物を適当な位置におくこと。配置。

【鬼胎】(1)心中ひそかに抱くおそれ。「―を抱く」(2)〔医〕「胞状奇胎(ほうじようきたい)」に同じ。

【胞状奇胎】妊娠初期に胎盤を形成する絨毛膜の絨毛が病的に増殖し、葡萄(ぶどう)状の嚢胞(のうほう)になって子宮腔を満たすもの。大出血を伴って流産したり、癌が発生する確率が高い。俗に「ぶどう子」と呼ばれる。葡萄状鬼胎。

【阿る】気に入られようとする。へつらう。「大衆に―・る」「時流に―・る」 ※おもねる

【腑分け】解剖のこと。「手医師何某といへる者、千寿骨ヶ原にて―いたせるよしなり/蘭学事始」

【流謫】罪により、遠地へながされること。島流し。謫流。「―の身」 ※るたく りゅうたく りゅうてき

貴種流離譚】〔折口信夫の命名〕説話の一類型。若い神や英雄が他郷をさまよいさまざまな試練を克服し、その結果、神や尊い存在となったとするもの。在原業平(ありわらのなりひら)の東下り伝説かぐや姫伝説、また、源氏物語須磨流謫(るたく)の条などがこれにあたる。

【局外】(1)当面の事柄に直接関係のない立場。「―に立つ」

【局外者】その物事に関係のない人。。

蛭子記紀神話で、伊弉諾命(いざなきのみこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)の子とされる。古事記では伊弉諾・伊弉冉が日本の国土を生み成す際、国土とは認定し得ぬ失敗児、日本書紀では統治者の資格を欠く不具児としてそれぞれ位置づけられる。中世以降、恵比須(えびす)として尊崇された。ひるのこ。

ゲリマンダー】自党に有利になるように選挙区の区割りをすること。

【斜交い】ななめ。また、ななめにまじわること。「―にまじわる道路」 ※はすかい

博覧強記】広く書物を読みよく覚えている・こと(さま)。「―で鳴る男」

【惑溺】まどいおぼれること。夢中になって、正常な判断ができなくなること。「古習に―する者は/文明論之概略諭吉)」

糜爛】(1)ただれること。「―した歓楽/悪魔(潤一郎)」 ※びらん

【歓楽】(1)喜び楽しむこと。喜びと楽しみ。快楽

【瀰漫】(ある風潮などが)広がること。はびこること。蔓延(まんえん)。「退廃の気が―する」 ※びまん

【頑迷】頑固でものの道理がわからない・こと(さま)。「―な人」

【頑迷固陋】考え方に柔軟さがなく、適切な判断ができない・こと(さま)。

【疎隔】関係がうとくなること。遠ざけること。「妾を―せんと謀りしなり/妾の半生涯(英子)」

独立独歩独立して他から支配も影響も受けずに自分の思うとおりにやること。独立独行。

【宿痾】前々からかかっていて、治らない病気。持病。痼疾(こしつ)。宿病。

八紘一宇】天下を一つの家のようにすること。第二次大戦中、大東亜共栄圏建設意味し、日本海外侵略を正当化するスローガンとして用いられた。

【侏儒】(1)こびと。一寸法師。 (2)見識のない人をののしっていう語。

【深更】夜ふけ。真夜中。深夜。「激論は―に及んだ」

【黒暗々】まっくらなこと。「―日光も穿ち得ぬ森林の裡(うち)/日光山の奥(花袋)」

【波濤】大波。高い波。

【炯々】(目が)鋭く光るさま。「眼光―として人を射る」「―たるまなこ」

【盲滅法】何の見当もつけずにむやみに事を行う・こと(さま)。やみくも。 ※めくらめっぽう

【文質】〔「文」はあや・かざりの意〕文華と質朴。また、外見と実質。

【彬彬/斌斌】(1)文章の外形と実質とが共に備わっているさま。「文質?其宜を得る/明六雑誌 21」 (2)文物が盛んに興るさま。「大宝の令は制度儀文全く備り―として観る可し/新聞雑誌 40」 ※ひんぴん

【文質彬彬】外見と実質とがほどよく調和していること。「文質彬彬としてこそ君子というものである」

【赫赫】(1)はなばなしい功名をあげるさま。「―たる戦果」(2)光り輝くさま。「―たる南国の太陽」 ※かっかく

【墨守】〔墨子がよく城を守り通し、楚軍を退けたという故事から〕昔からのしきたりや自説を固く守ること。「旧習を―する」

【旧習】昔からの習慣。古くから残っているならわし。

【旧慣】古くからの習慣。昔からのならわし。旧例。

唯唯諾諾】何事にもはいはいと従うさま。他人の言いなりになるさま。「―として命令に従う」

【係争/繋争】当事者間で争うこと。特に、訴訟を起こして法廷で争うこと。「―中の事件」

擬制】〔法〕〔fiction〕相異なる事実を法的には同一のものとみなし、同一の法律的効果を与えること。失踪宣告を受けた者を死亡とみなし、電気を有体物とみなすなどの類。

【緒言】(1)論説の言い初めの言葉。(2)前書き。序文。 ※しょげん

【徴表】その事物のあり方を特徴的に示し、他の物と区別する性質。属性メルクマール

【骨絡み】(1)梅毒が全身に広がり、骨髄にまでいたってうずき痛むこと。また、その症状。ほねうずき。(2)悪い気風に完全にそまっていること。

抹香臭い】抹香のにおいがする。転じて、いかにも仏教的な感じがする。ぼうずくさい。「―・いお説教

【可及的】できるかぎり。なるべく。「―速やかに撤去せよ」

【通暁】(1)夜を通して朝に至ること。夜通し。(2)すみずみまで知ること。「その分野に―している」

【掉尾】〔尾をふる意〕物事・文章などの終わりになって勢いを奮うこと。また、終わりごろ。最後。「―を飾る」 ※ちょうび

【掉尾の勇を奮う】最後の勇気を出して奮闘する。

【囲繞】周りをとりかこんでいること。「山々に―された地」 ※いにょう・いじょう

【畏友】尊敬している友人。

【言下】相手が言い終わったすぐあと。言い終わるか終わらないうち。「―に断られた」 ※げんか・ごんか

【淫奔】(女性が)性的享楽におぼれやすい・こと(さま)。多情。 ※いんぽん

【知解/智解】知識によって悟ること。 ※ちかい・ちげ

【哀訴】相手の同情心に訴えること。なげき訴えること。哀願。「彼は地主に―して/土(節)」

【充溢】満ちあふれること。「気力が―する」 ※じゅういつ

【釈義】文章・語句などの意味を解きあかすこと。また、解きあかした内容。解釈

【蹉跌】つまずくこと。失敗し行きづまること。挫折。「研究は―をきたした」「出立点から、程遠からぬ所で、―して仕舞つた/それから漱石)」 ※さてつ

【逢着】出あうこと。でくわすこと。「難関に―する」「屡々此の問題に―した/彷徨(潤一郎)」 ※ほうちゃく

【衡平】(1)つりあうこと。平衡。(2)〔法〕 一般的規定である法を、その適用において具体的事例に適するように修正すること。

語の意味はここからコピペ http://dictionary.goo.ne.jp/jn/

2010-01-14

夜と霧 ヴィクトール・E・フランク

夜と霧

ヴィクトール・E・フランク

時機にかなった言葉

 収容所で集団を対象に精神ケアをほどこす可能性はきわめて限られていた。これには言葉よりも効果のあるものがあった。模範だ。たとえば居住棟の班長の中に公正な人物がいたが、その毅然とした、見ているだけでも勇気づけられる存在は、ことあるごとに彼の統率下の被収容者に深く広く影響をおよぼしていた。存在、それも模範的存在の直接の影響は、言葉よりも大きいものだ。だが、なんらかの外的根拠を挙げて内的な共感をよびさますときには、言葉も有効だった。わたしは集団に話をし、外的状況を伝えて一居住棟のすべての被収容者に心の準備をさせ、精神的なケアに役立てたことがある。

 あれは最悪の日だった。今しがたの点呼で、古い毛布を帯状に切り取ることも(即座にゲートルを作るのによく使った手口だ)、ほんのささいな「窃盗」も、今後すべてサボタージュと見なし、即刻、絞首刑をもって罰せられる、という布告がなされた。さて数日前、飢えかけた被収容者がじゃがいも倉庫に忍びこみ、数キロジャガイモを盗むという事件が起こった。浸入は露見し、被収容者たちは、「侵入者」が誰か、知っていた。収容所当局は、このことをどこかから聞きおよび、違反者の引渡しを要求してきた。これを拒めば、収容所の全員に一日の絶食を課すという。もちろん、二千五百名の仲間は、ひとりを絞首台にゆだねるよりは断食のほうがましだと判断した。

 この断食日の夕方、わたしたちはむき出しの土の床の居住棟にごろごろしていた。気分は最悪だった。ほとんど口をきく者もいない。なにか聞こえるとすれば、とげとげしい言葉だった。そこへ、停電が追い討ちをかけた。悪い雰囲気はここに極まった。居住棟の班長は賢明な男だったが、全員が耳をそばだてるような短い話をした。ここ数日に病死したり自殺したりした仲間のことを語ったのだ。そして、死因はさまざまでも、彼らの死のほんとうの原因は自己放棄だと言い、これについて、そしてどうしたら精神的な崩壊でつぎの犠牲者が出ることを未然に防げるか、少しばかり解説してもらいたいのだが、といって私を指名したのだ。

 私は、心理学の視点から解説をしたり、居住棟の仲間に精神医として話をして、いわば医者としての立場から魂を教導するなどとんでもないという気分だった。寒さに凍え、空腹で、ぐったりとし、またいらいらしていた。だが、わたしは力をふりしぼって立ち上がり、このまたとない機会を利用した。なぜなら、今話をすることは、かつてないほど必要だったからだ。

医師、魂を教導する

 こうして、わたしは語りはじめた。まず、とらわれのない目には、お先まっ暗だと移ってもしかたない、と言った。また、わたしたちはそれぞれに、自分が生き延びる蓋然性はきわめて低いと予測しているだろう、ともつけ加えた。収容所にはまだ発疹チフスはひろまっていなかったが、生存率は五パーセント見積もっていた。そして、そのことを人々に告げた。わたしは、にもかかわらずわたし個人としては、希望を捨て、投げやりになる気はない、とも言った。なぜなら、未来のことはだれにもわからないし、つぎの瞬間自分になにが起こるかさえわからないからだ。そして、たとえあしたにも劇的な戦況の展開が起こるとは期待できないとしても、収容所での経験から、すくなくとも個人のレベルでは大きなチャンスは前触れもなくやってくることを、わたしたちはよく知っている。たとえば、とびきり労働条件のいい特別中隊への小規模な移送団に思いがけなく編入されるとか、同じような羨望の的の、被収容者を「幸福」で舞い上がらせるようなことは、いつも突然起こるのだ。

 わたしは未来について、またありがたいことに未来は未定だということについて、さらには苦渋に満ちた現在について語ったが、それだけでなく、過去についても語った。過去の喜びと、わたしたちの暗い日々を今なお照らしてくれる過去からの光について語った。わたしは詩人言葉引用した。

「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」

 わたしたちが過去の充実した生活のなか、豊かな経験のなかで実現し、心の宝物としていることは、なにもだれも奪えないのだ。そして、わたしたちが経験したことだけでなく、わたしたちがなしたことも、わたしたちが苦しんだことも、すべてはいつでも現実のなかへと救いあげられている。それらもいつかは過去のものになるのだが、まさに過去のなかで、永遠に保存されるのだ。なぜなら、過去で<ある>ことも、一種の<ある>ことであり、おそらくはもっとも確実な<ある>ことなのだ。

 そしてわたしは最後に、生きることを意味で満たすさまざまな可能性について語った。わたしは仲間たちに語った。横たわる仲間たちはひっそりと静まり返り、ほとんどぴくりとも動かさなかった。せいぜい、時折かすかにそれとわかるため息が聞こえるだけだった。人間が生きることには、つねに、どんな状況でも、意味がある、この存在することの無限意味は苦しむことと死ぬことを、苦と死をもふくむのだ、とわたしは語った。そしてこの真っ暗な居住棟でわたしの話に耳をすましている哀れな人々に、ものごとを、わたしたちの状況の深刻さを直視して、なおかつ意気消沈することなく、わたしたちの戦いが楽観を許さないことは戦いの意味や尊さをいささかも貶めるものではないことをしっかりと意識して、勇気をもちつづけてほしい、と言った。わたしたちひとりひとりは、この困難なとき、そして多くにとっては最期の時が近づいている今このとき、だれかの促すようなまなざしに見下ろされている、とわたしは語った。だれかとは、友かもしれないし、妻かもしれない。生者かもしれないし、死者かもしれない。あるいは神かもしれない。そして、わたしたちを見下ろしている者は、失望させないでほしいと、惨めに苦しまないでほしいと、そうではなく誇りをもって苦しみ、死ぬことに目覚めてほしいと願っているのだ、と。

 そしてしめくくりとして、犠牲としてのわたしたちについて語った。いずれにしても、そのことに意味はあるのだ、と。犠牲本質は、政治理念のための自己犠牲であれ、他者のための自己犠牲であれ、この空しい世界では、一見なにももたらさないという前提のもとになされるところにある、と。もちろん、わたしたちのなかの信仰をもっているものには、それは自明のことだろうし、わたしもそのひとりだ、と。

 わたしは、ひとりの仲間について語った。彼は収容所に入ってまもないころ、点と契約を結んだ。つまり、自分が苦しみ、死ぬなら、代わりに愛する人間には苦しみに満ちた死をまぬがれさせてほしい、と願ったのだ。この男にとって、苦しむことも死ぬことも意味のないものではなく、犠牲としてのこよなく深い意味に満たされていた。彼は意味もなく苦しんだり死んだりすることを望まなかった。わたしたちもひとり残らず、意味なく苦しみ、死ぬことは欲しない。この究極の意味をここ、この居住棟で、今、実際には見込みなどまるでない状況で、わたしたちが生きることにあたえるためにこそ、わたしはこうして言葉をしぼりだしているのだ、とわたしは語り納めた。

 わたしの努力が報われたことを知ったのは、それからほどなくのことだった。居住棟の梁に電球ひとつともった。そしてわたしは、涙を浮かべてわたしのほうへ、礼を言おうとよろめき寄ってくるぼろぼろの仲間の姿の見たのだ。しかし、この夜のように、苦しみをともにする仲間の心の奥底に触れようとふるい立つだけの精神力をもてたのはごくまれなことで、こうした機会はいくらでもあったのにそれを利用しなかったことを、わたしはここで告白しなければならない。

p.135

2009-12-27

読書映画で見る)大人/子供、そして批評哲学

確かこれは高校の現国の授業でやったネタだ。

「大人は読書をする時、それまでの経験を踏まえ、解析を試みながら”読む”。つまりは半ばその是非を疑いながら読むのである。」

子供読書をする時、経験が無い為に移入する。そのものに成り切ってしまうように。その世界観に染まるのである。」

これも極端な話だ。読書中に大人がスキゾで子供がパラノとはね。

と考えると、ワタシは「読書中に限り」子供パラノイアだ。自分で言うのもアレだが、移入の鬼だろう。

小説キャラクター台詞をパクってそのものに成り切ったりとかね。コスプレだよコスプレ(笑)

しかしながら、普段のワタシはそれを否定する。裏切る。

網状言論F改』だろう?「オタク」の奴。アレは当初物凄い没頭した。

でな、2年前に裏切ったんだ。呆気なく。切っ掛けはスラヴォイ・ジジェクだった。(例の東さんもお好きなようですが・笑)

要するに「裏切りの過程」を全部見せていた訳さ。ひょっとすると、今までに無いパターンだったのかもしれない。

「そのものに移入し、それが後になって全否定される。」という強烈な振り幅。

因に『身体なき器官』の冒頭に有った「対話こそ哲学に対する最も際立ったアイロニーである。」は今でも正しいと思っている。

山月記』の詩人は人と一切交わらず虎に成っただろう?虎のままで居たければ人と交わらない事しか無いんだろうか?

哲学コミュ非コミュ詩人/虎、大人/子供。それにな、今は「メディア」が介入する。

情報公開/非公開という要素は案外無視出来ない。過去日記は非公開にしている。

最近じゃ「自分の所有物である」という主張すら止めた。だから増田。それも今年で終わりにしようと思う。20世紀が終わったからだ。

でもこの状況でも「怪物」と言えばマイルス・デイヴィスだ。エヴァンゲリオンの方がネタとしては解り易いかもしれない。

TV版の最終回は単なる「悪戯」だ。だが「通過儀礼」でもある。

アニメという強シンクロ、「見たまんまが総て」という全能感からたった2晩でそれを総て裏切る。

と言っても所謂「酷いオチ」では無く、総てへの裏切りである。失恋に近い感情を抱いた人が多かったのだろう。

(これ実際有りましたよそりゃ。良い歳こいた大人が「はぁ〜」とか言いながら人生語ったりするのよ。エヴァ語りながら・笑)

で、次の映画版ラストは前も言ったけど「中途半端な破滅願望」な。

失恋すると世界が終わるような幻想を抱く事で自分精神を防衛する」これはアンナフロイトが言っていた事だけど、

世界が終わっても結局シンジアスカが残っていた訳。これは新しいパターンだよ。「破滅した。だが人類は滅亡していない。」

後輩の女の子エヴァ劇場2作を振り返ってこう解釈していた。「あれはアダムとイヴなのだ。」とね。

で、次だよ。今のシリーズ

アニメは言わば強シンクロ世界だ。そこに映る物で総てが説明出来る。」とは『アフロディズニー』のネタなんだけど、

先の『破』はとてつもない強シンクロ世界シンジは男らしく、レイは女らしくなった。恋をして、守ろうとした。言うなればただそれだけ。

それだけに素晴らしい。監督自分の望む世界を雄弁に語った。それに尽きると思う。

評価は分かれたな。移入出来れば、まるで自分が恋をしているかのような感情すら抱くと思うし、

出来なければアレだ。「今更庵野と手を組む気は無い」とか言ったりする。両方ともファザコンに近いなぁもう。

東の新作は実はコッソリ読んでみようと思う。哲学談義が現在大パニック状態なだけに多分面白い。(好事家なので)

やっべ。クソ長ぇ文に成っちまった。多分こんなのまともに読まれないだろう。

(まぁ、誰か読んでくれるかもしれないからこのまま落とす。)

http://anond.hatelabo.jp/20091226193955

2009-12-22

真実 (アル・ハーッカ)本章名は,1節の語にちなみ名付けられる。マッカ中期の初めころの啓示であある。真理は破れることなく,必ず勝利を収める。それで現世の生活において,外見の偽りに惑わされてはならないことが,来世に関する論議により教えられる。慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 確かな真実,{1} 確かな真実とは何か。{2} 確かな真実が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。{3} サムードとアード(の民)は,突然来る災厄を虚偽であるとした。{4} それでサムードは雷雲の嵐によって滅ぼされた。{5} またアードは,唸り狂う風によって滅ぼされた。{6} 7夜8日にわたり,かれらに対し絶え間なく(嵐が)襲い,それで朽ちたナツメヤシの木のように,(凡ての)民がそこに倒れているのを,あなたは見たであろう。{7} それであなたは,かれらの中,誰か残っている者を見るのか。{8} またフィルアウンやかれ以前の者や滅ぼされた諸都市(の民)も,罪を犯していた。{9} かれらは主の使徒に従わないので,かれは猛烈な懲罰でかれらを処罰した。{10} 大水のとき,われが方舟であなたがたを連んだのは,{11} それをあなたがたへの数訓とさせ,注意深い耳がそれを(聞いて)記憶に留めるためである。{12} それでラッパが一吹き吹かれた時,{13} 大地や山々は持ち上げられ,一撃で粉々に砕かれ,{14} その日(一大)事件が起る。{15} また大空は千々に裂ける。天が脆く弱い日であろう。{16} 天使たちは,その(天の)端々におり,その日,8人(の天使)がかれらの上に,あなたの主の玉座を担うてあろう。{17} その日あなたがたは(審判のため)みな(剥?)き出しにされ何一つとして隠しおおせないであろう。{18} それで右手にその(行状)記を渡される者は言う。「ここに(来て),あなたがたはわたしの(行状)記を読め。」{19} 「いずれわたし(信者)の清算(審判)に合うことが,本当に分っていた。」{20} こうしてかれは至福な生活に浸り,{21} 高い(丘の)園の中で,{22} 様々な果実が手近にある。{23} 「あなたがたは,過ぎ去った日(現世)で行った(善行の)ために,満悦して食べ,且つ飲め。」(と言われよう)。{24} だが左手にその(行状)記を渡される者は言う。「ああ,わたしの(行状)記が渡さオになかったならば」{25} 「わたしは自分の清算が,どんなものであるかを知らなかった。」{26} ああ,その(死)が(わたしの)終末であったならば,{27} 富は,わたしに役立たなかった。{28} 「権威は,わたしから消え失せてしまった。」{29} (だが厳命が下ろう。)「かれを捕えて,縛れ。」{30} それから燃え盛る火で,かれを焼け。{31} 更に70腕尺の長さの鎖で,かれを巻け。{32} 本当にかれは,偉大なるアッラーを信じず,{33} また貧者を養うことを勧めなかった。{34} それでこの日かれは,そこに友は無く,{35} また,穢しい腐敗物の外に食物はない,{36} 「それを食べるのは,罪人だけである。」{37} われは,あなたがたが見得るものにおいて誓い,{38} またあなたがたが見得ないものにおいて誓う。{39} 本当にこれは,尊貴な使徒言葉である。{40} これは詩人言葉ではない。だがあなたがたは,ほとんど信じない。{41} また,占い師言葉でもない。しかしあなたがたはほとんど気にもしない。{42} (これは)万有の主から下された啓示である。{43} もしかれ(使徒)が,われに関して何らかの言葉捏造するならば,{44} われはきっとかれの右手を捕え,{45} かれの頸動脈を必ず切るであろう{46} あなたがたの中,誰一人,かれを守ってやれないのである。{47} 本当にこれは,主を畏れる者への訓戒である。{48} われはあなたがたの中,(それを)拒否する者を知る。{49} 本当にこの(クルアーン)は,不信者にとっては悲しみ(の種)であろう。{50} だがそれは,本当に確固たる不動の真理である。{51} だから至大なる御方,あなたの主の御名を讃えなさい。{52}

2009-12-09

人狼と人虎。

以下大V/O。よく突っ込まれなかったな、2年近くも(汗)

1)所謂『人虎伝』の話は日本人作家中島敦の『山月記』が有名で、これは『唐人説薈』のリアレンジである。

2)孔子が言ったのは『苛政は虎よりも猛し』であり、詩人が虎に成る話はしていない。

                       〜T/H

2009-09-22

短歌句読点

最近になって初めて知った。

なるべく句読点は使うべきではないと言うルール

今の詩人は詠うのではなく書く詩人なのだから

句読点を使った表現も、もっと許されて良いのではないだろうか?

2009-07-24

もともと無理やりつれ出された世界なんだ

生きて悩みのほか得るところ何があったか?

今は何のために来り住みそして去るのやら

わかりもしないでしぶしぶ世を去るのだ

オマル・ハイヤーム(11世紀ペルシャ詩人

2009-07-23

佐野元春の「ザ・ソングライターズ」Vol.1 「小田和正・1」(1/3)

こんにちは佐野元春です。

毎回、音楽文学に興味がある学生達が参加します。

テーマは歌詞。つまり、音楽における言葉一体どのように産み出され多くの人に届いていくのか、学生達と探求していきます。

ぼくは、ポピュラー音楽のソングラーターこそが現代の詩人なんだと思っています。

記念すべき第一回のゲストは、シンガーソングライター小田和正さんです。

(始業のチャイムの音)

ポップソングは時代の表現である。時代を超えたポエトリー。ぼくはそう思っています。

佐野元春の「ザ・ソングライターズ」、それでは開講です。

(生徒達の拍手の音。ジングル

佐野:こんばんは。「ザ・ソングライターズ」、今日は第一回目ですけれども、一回目に相応しいゲスト今日は呼んでいます。紹介します。小田和正さんです。

学生達から拍手

小田:こんばんはあ(と言いながら登場)

佐野:こんばんは。どうですか、大学の雰囲気は?

小田:いやあ、緊張しましたね。

佐野:そうですか。

小田:はい。

小田和正の曲をバックに、プロフィール紹介)

ナレーション:…小田和正さんのソングライティングの世界に、佐野元春さんが迫ります。

佐野今日は集まってきてくれたのは大学生ですので、小田さんを紹介するのにまずここからぼくは紹介したいなと思ったのですが、神奈川県横浜市出身、東北大学工学部、その後早稲田大学理工学部建築修士課程卒業、なんですね。ということは、若かりし頃は建築勉強をなさっていた?

小田:そうですね。ぼくは建築科になる予定でしたね。

佐野:そうですか。

小田:うん。

佐野:ぼくちょっと単純に思うんだけれども、建築デザインっていうのは、音楽デザインと共通するところがあるんでしょうか?

小田:まあ何もないところから作るっていうのは、まあ一応共通しているけれど、やっぱ最終的にディテールを決めていかなくちゃいけないいっていうところ、具体的に言うと、ぼくは、音楽は、たとえばサビへむかっていくときはこう盛り上げてってサビにはいるみたいのが、そこは最後に決めばいいじゃんみたいにほっとくことが多かったんだけど、その、建築課題で、トイレ階段を必ずつくらなくっちゃいけないって。

佐野:ああ。

小田:で、階段とか面倒くさいじゃん? で、そこを最後に描いて、で二階に繋がっていく感じとか、そこがずごく「トイレ階段」に似てるなと思って(笑)それで、最終的にそういう規格に入れてやるとき(?)「ああ、後はトイレ階段だ」って自分に言い聞かせてやったりしてたけど、だんだん、もう30年もやってくるとそういう感じもなんかなくなってきたね。

佐野:うん。ぼくと小田さん関係は、だいたい小田さんがぼくの10歳くらい年上、そうすると、60年代末から70年代、そのころの時代背景はよく言われるところの団塊の世代、ですよね。そうすると、政治の季節、世代はその中でもスチューデント・パワーなんて言ってずいぶんと荒れていて授業なんかできる状態じゃなかった、と。学生達が理想を強くアピールした、まれな時期だったと思うんだけど。そう考えると、歌の、取るべきテーマがたくさんあるような時期だったと。

小田ストライキとかやってた時期だったからね。大学立法もあったり。でもそれは歌にならなかったね。

佐野:そもそもぼくたちが詩をかく、曲をかくっていうのはきっかけがあると思うんだけど、最初に曲を作る、詩をかく、作曲をなさるのは、いろいろと苦労しました?

小田;しましたねー。

佐野:ぼくも。

小田:しましたか。

佐野;はい。

小田:ぼくらは、その、オリジナルを書く、ということを、ようやくまわりがスタートしだした時期だったから、まあ拓郎さんが出てきて、なかなかこう神秘的なね…。それでね、実はぼくは早稲田に行ってるころ、そこのすぐ近くに千歳橋、っていう交差点があるでしょ、あの近くのアパート借りて、そしてそっから早稲田に通ってたんだけど。で、学生しながらそんな仕事をやってたり。で、バンドで部屋に集まってオリジナルを書こうって話になって。

佐野バンドっていうのは初期のオフコースメンバー

小田:はい。で、曲なんて書いたことないからどうかいていいかわかんない。でも作ろうって言って。でね、まだ覚えてるんだけどね、「いーつでもー♪」って、いうの、作って、「おうできたじゃん」って。で、その後なんにもできないで一日終りました(笑)

佐野:あー(笑)

小田:どうにもにっちもさっち(笑)コピーすることと作ることは全然違うじゃない? 

佐野:はい。

小田:全然違うんだよね。アマチュアのときはうまくコピーできればできただけウケる、みたいな。まあ、プロっぽくなったときに、どんなに洋楽をうまく演っても全然ウケないんだよね。

佐野:初期は、小田さんが独占的につくるというよりは、4人による共同作業?

小田:けっきょくね、同級生がひとりいたんだけど、そいつと二人で手分けして作っていくっていうのが最初のスタイルで。で、基本的には、歌いたいことないから、

佐野:そうだったんですか?

小田:全然なかったですね。で、コピーしてきた曲は、まあ、たわいのない愛の歌か、それからまあ当時の反戦フォークみたいな。で、戦う相手みたいなのがはっきり見つかる時代じゃなかったから、戦争もないし、だからなかなかメッセージソングっていうのは…。それでもまあ泉谷にしても拓郎にしても、青春ののたうちまわっている感じを歌にして。でもなかなか無理があって…。で、そのときいつも意識にあったのは同級生のことで。

佐野:あー。

小田:同級生が聞いたらどう思うだろうって。あいつ、建築やめてまで何やってるんだろう、って思われるんじゃないかってね、脅迫観念みたいのがあるから、それも書けない。じゃあ何を書いたらいんだろう、みたいな。それで…。今は聞いてくれる人がいるじゃん? その人たちに対して書くっていう、なんかその横暴性みたいなのが。当時は聞いてくれるやつなんていないわけだから。だから、同級生がどう聞くんだろうみたいなことが大きなテーマだったね。

(続く)

2009-07-15

自称「護憲活動家」の9条教信者ナイフ学生の腹部を刺し逃走 大阪

自称「護憲活動家」の9条教信者ナイフ学生の腹部を刺し逃走 大阪

箕面署によると、男は、箕面市桜ケ丘1丁目、会社役員中井多賀宏(たかひろ)容疑者(36)。現場から約40メートル東の市道交差点で、2人の車が出合い頭に衝突しそうになったことから、中井容疑者大学生の車を追いかけて口論になり、所持していたナイフ大学生の腹を数カ所刺した疑いが持たれている。中井容疑者の自宅から凶器とみられる折りたたみ式のナイフが見つかったという。

http://www.asahi.com/national/update/0713/OSK200907130147.html

中井 多賀宏(なかい たかひろ、1973年6月17日 - )は、詩人憲法活動家ミュージシャン、。大阪府大阪市生まれ、大阪府箕面市出身。関西学院大学法学部法律学卒業関西学院大学大学院法学研究科中退

略歴

大阪府箕面高等学校27期生。大学入学を機に、本格的に詩作を始める。関西学院大学在学時から、主に差別問題を中心に各種人権問題に取り組み、大学院中退後、憲法価値を広めるべく憲法講師としての活動を始める。2004年に「みのお9条の会」の立ち上げに参加、呼びかけ人となる。2005年に在野の法律家で構成するベーツ憲法研究所を立ち上げる。

伊藤真香山リカなどが「成功させる会」の呼びかけ人代表となっているドキュメンタリー映画シリーズ憲法と共に歩む」の賛同呼びかけ人。 日本国憲法の制定にまつわる映画日本青空」の制作委員(ベーツ憲法研究所として)。 「共謀罪新設反対国際共同署名」の呼びかけ人。

2007年3月、「箕面市平和のまち条例」請求代表者として箕面市議会にて陳述。

2009年7月13日午後7時5分頃、大阪府箕面市箕面8丁目の路上口論となった大学生ナイフで刺し現場から逃走、その後自宅で発見され殺人未遂容疑で緊急逮捕される。[1] [2]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%95%E5%A4%9A%E8%B3%80%E5%AE%8F

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はてサ言い訳が聞きたいもんだなw

自称「護憲活動家」の9条教信者ナイフ学生の腹部を刺し逃走 大阪

自称「護憲活動家」の9条教信者ナイフ学生の腹部を刺し逃走 大阪

箕面署によると、男は、箕面市桜ケ丘1丁目、会社役員中井多賀宏(たかひろ)容疑者(36)。現場から約40メートル東の市道交差点で、2人の車が出合い頭に衝突しそうになったことから、中井容疑者大学生の車を追いかけて口論になり、所持していたナイフ大学生の腹を数カ所刺した疑いが持たれている。中井容疑者の自宅から凶器とみられる折りたたみ式のナイフが見つかったという。

http://www.asahi.com/national/update/0713/OSK200907130147.html

中井 多賀宏(なかい たかひろ、1973年6月17日 - )は、詩人憲法活動家ミュージシャン、。大阪府大阪市生まれ、大阪府箕面市出身。関西学院大学法学部法律学卒業関西学院大学大学院法学研究科中退

略歴

大阪府箕面高等学校27期生。大学入学を機に、本格的に詩作を始める。関西学院大学在学時から、主に差別問題を中心に各種人権問題に取り組み、大学院中退後、憲法価値を広めるべく憲法講師としての活動を始める。2004年に「みのお9条の会」の立ち上げに参加、呼びかけ人となる。2005年に在野の法律家で構成するベーツ憲法研究所を立ち上げる。

伊藤真香山リカなどが「成功させる会」の呼びかけ人代表となっているドキュメンタリー映画シリーズ憲法と共に歩む」の賛同呼びかけ人。 日本国憲法の制定にまつわる映画日本青空」の制作委員(ベーツ憲法研究所として)。 「共謀罪新設反対国際共同署名」の呼びかけ人。

2007年3月、「箕面市平和のまち条例」請求代表者として箕面市議会にて陳述。

2009年7月13日午後7時5分頃、大阪府箕面市箕面8丁目の路上口論となった大学生ナイフで刺し現場から逃走、その後自宅で発見され殺人未遂容疑で緊急逮捕される。[1] [2]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%95%E5%A4%9A%E8%B3%80%E5%AE%8F

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はてサ言い訳が聞きたいもんだなw

2009-07-14

自称「護憲活動家」の9条教信者ナイフ学生の腹部を刺し逃走 大阪

自称「護憲活動家」の9条教信者ナイフ学生の腹部を刺し逃走 大阪

箕面署によると、男は、箕面市桜ケ丘1丁目、会社役員中井多賀宏(たかひろ)容疑者(36)。現場から約40メートル東の市道交差点で、2人の車が出合い頭に衝突しそうになったことから、中井容疑者大学生の車を追いかけて口論になり、所持していたナイフ大学生の腹を数カ所刺した疑いが持たれている。中井容疑者の自宅から凶器とみられる折りたたみ式のナイフが見つかったという。

http://www.asahi.com/national/update/0713/OSK200907130147.html

中井 多賀宏(なかい たかひろ、1973年6月17日 - )は、詩人憲法活動家ミュージシャン、。大阪府大阪市生まれ、大阪府箕面市出身。関西学院大学法学部法律学卒業関西学院大学大学院法学研究科中退

略歴

大阪府箕面高等学校27期生。大学入学を機に、本格的に詩作を始める。関西学院大学在学時から、主に差別問題を中心に各種人権問題に取り組み、大学院中退後、憲法価値を広めるべく憲法講師としての活動を始める。2004年に「みのお9条の会」の立ち上げに参加、呼びかけ人となる。2005年に在野の法律家で構成するベーツ憲法研究所を立ち上げる。

伊藤真香山リカなどが「成功させる会」の呼びかけ人代表となっているドキュメンタリー映画シリーズ憲法と共に歩む」の賛同呼びかけ人。 日本国憲法の制定にまつわる映画日本青空」の制作委員(ベーツ憲法研究所として)。 「共謀罪新設反対国際共同署名」の呼びかけ人。

2007年3月、「箕面市平和のまち条例」請求代表者として箕面市議会にて陳述。

2009年7月13日午後7時5分頃、大阪府箕面市箕面8丁目の路上口論となった大学生ナイフで刺し現場から逃走、その後自宅で発見され殺人未遂容疑で緊急逮捕される。[1] [2]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%95%E5%A4%9A%E8%B3%80%E5%AE%8F

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はてサ言い訳が聞きたいもんだなw

2009-07-06

だけどもな、幕僚長

http://anond.hatelabo.jp/20090706025508

ユーザーが金落とすにはなんといってもまずはユニークユーザー数の獲得だよな。

それってSNSもそうだしポータルサイトもそうだし、結局はウェブマーケティングの基本だしmixiなんてある意味MMOに近いもんだわさ。mixi層に合わせたニュース出してるもんな。あ、アメーバニュースもか。

まあそれはいいとして、長時間遊ばせる=鍵という構造自体を取っ払おうって事なのね。

俺からすればこの暇人を最強とする仕組みはとーっても開発者の怠慢に思えちゃいます。

現実起きてる問題は、5000時間使ったプレーヤーと2時間遊んだプレーヤーとでは、例え2時間が頭の回転速かろうが操作系が得意だろうが、5000時間クリック1つには全く歯が立たない。でもあんまりにも「時間をかけました的要素」を省いてしまうと、もうRPGじゃなくなってしまう。

やったらやっただけ恩恵がありつつも、センスによっちレベル低くても強くなれるというこのバランス重要なのだと思うのよ。

例えばーマウスクリック魔法が出ちゃう戦闘シーンを工夫してシューティングゲームさながらの銃系武器だったり、タイピングスキルがないと呪文が唱えられない魔法使いだったり、音感リズム感が無いと敵を倒せない詩人だったり、

プレイ時間による優位性:プレーヤーの知力・技術力を問うもの

が3:7くらいなのが望ましい。

そうすればギルドマスターさん達は何かしら実世界でもスキルをもってるギルドマスターさんなわけで、暇人マスターなんて思われずに誇っていいでしょう。どうよこれ。

2009-06-08

世間の人のすることはみなおしゃべりの種になるために行われるのだ

専制政治の腐敗や革命時代の退廃はしばしば描写されてきたが、情熱のない時代の堕落もそれに劣らず危険である。ただそれが曖昧であるために、あまり目立たないだけのことである。

・・・・・自分自身ではなにひとつ理解せず、また自分自身ではなにひとつする気もない、この無精な群集、この立見席の観衆は、そこで、気晴らしを求めて、世間の人のすることはみなおしゃべりの種になるためにおこなわれるのだ、という空想にふける。

この無精者は、いかにもえらそうに足を組んで御輿を据えていて、働きたがる人間は、王さまだろうと役人だろうと、国民の教師だろうと有能な新聞記者だろうと、詩人であろうと芸術家であろうと、だれもかれもがみんな、他人はすべて自分の馬だと思ってえらがっているこの無精者を引っ張ってゆくために、いわば馬車の前につながれるということになる。

仮にわたしがこういう公衆をひとりの人物として考えてみるとしたら(思うに、少しすぐれた個人であれば、たとえ一時的には公衆に属することがあっても、自分自身の内に組織統合する凝集力をもっているはずで、彼らが最も高い宗教性を獲得するにはいたっていなくても、それが彼らをささえてくれるだろう)、わたしはまずローマ皇帝のだれかを思い浮かべるだろう。

でっぷりと太った大男で、退屈に苦しんでいて、そこで思いきり笑いを発散できるような官能の刺激ばっかり欲しがっているといった人物である。

キルケゴール 「現代の批判」より

最近ネットの論争でこれに近いのを見たことがある。

世の中すべてネタなんです派が云々。

キルケゴールの昔からある話なのねぇ

2009-05-27

http://anond.hatelabo.jp/20090527231628

何かしてあげたくなるような相手じゃなかったらさっさと別れちまえ

http://anond.hatelabo.jp/20090527232210

詩人

2009-02-09

http://anond.hatelabo.jp/20090209171559

愛するものが死んだ時には、

自殺しなけあなりません。

(c)中原中也

彼氏詩人なんだよきっとw


まぁ普通は無理でしょ

じゃなきゃこの世に妻に死別した男とか、未亡人とかいるはずがない

2008-11-16

自分へのメモ 偉人言葉から

「可能性をぎりぎりにおしすすめて行く

 ことこそが、私の存在理由を決定する。」

 *田宮虎彦作家

現状を維持しているだけじゃ成長もないし、つまらない。

「ひとは軽蔑されたと感じたとき最もよく怒る。

 だから自信のある者はあまり怒らない。」

 *三木清哲学者

確かに私はそういう理由で怒ることが多いかも・・・

何に反発しているのかよくわからないけれど、

失恋して怒ったのも、相手が惜しくてじゃなくて、軽蔑されたと感じたのかもしれないね。

人間には上・中・下の三種類がある。

 上というのは、他人の良い分別を学んで、

 自分の分別とすることである。

 中というのは、他人から意見をされて、

 その意見を自分の判断に変える人物である。

 

 下というのは、他人から良いことを言われても、

 ただ笑って聞き流す人間をいう。」

 *鍋島直茂江戸時代藩主

素直に、柔軟に生きていきたい。

「男は、そのすべてを捧げることを女に求める。

 女がその通り生涯をかけて尽くすと、

 男はその重みに苦しむ。」

 *ボーボワール(フランス小説家

あはは。まったくもってその通りw

・・・・orz (今度からは出し惜しもう)

男女は逆でも通じるけどねー!

「女の涙は、必ずしも今、口にしている事を

 理由として流れているのではない。」

 *伊藤整作家

これもおもしろいな。女性って言っていることと思ってることも違うよね。

「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、

ほめてやらねば人は動かじ。」

 *山本五十六軍人

人をモチベートするのは、とても大変!

そういう仕事をしてみたいけどなぁ・・・

「傷つきやすい人間ほど、複雑な鎖帷子を身に

つけるものだ。そして往々この鎖帷子が、自分の

肌を傷つけてしまう。」

 *三島 由紀夫(作家

いつまでも傷ついてられないから、もう殻を脱ぎ捨てなければ。

人生には2通りの生き方がある。

1つは何も奇蹟なんてないと思って生きること。

もう1つは、すべてが奇蹟だと思って生きることだ。」

 *アインシュタインアメリカ物理学者

中途半端だから苦しいのかもしれないですね。

「知っていると思い込んでいる人が利口なのではなく、

自分が知らないということを自覚した人が賢いのである。」

 *クラウディウスドイツ詩人

無知の知』、ですね。

できるできる!

やれるやれる!

松岡修造ノリもちょっときついなぁ・・・)

2008-11-13

釣り役がバカだった。ログアウトしたい…2

anond:20081113154736

これはだめだwww俺が変わりに書いてやるwww

白マムやら青マムやらついでにワイバンまでトレインされた時なんか恥ずかしいww

地面向いちゃうしww

釣り役にはせめてちゃんと1??2匹ずつ釣って欲しい・・・

釣りとかされたら・・・・もう最悪ww

せめて普通に遠隔攻撃やエレジーで釣って欲しい。

常識的に考えて欲しいだけなんです!

ごめん^^;4きた^^;とか青文字流れてきた時の恥ずかしさとか分かる?

あのね?たとえば週末段丘6PTで取り合いしてるでしょ?

それぞれ詩人とか場合によっちゃ総出で釣るわけじゃない?

みんな普通に寝かせてるでしょ?

ララスリ全部レジられて全滅したら大恥かくでしょうがww

2008-11-12

404 Blog Not Foundの書き手は筆を折ることを考えた方がいい。半分ほど。

404 Blog Not Found:言葉は何を乗せているのか

よいエントリだ。このブログの書き手の言葉に対する無関心、あるいは悲しむべき無神経さを端的に明かしている。

小飼は文章とその書き手の関係について無知だ。あるいは少なくとも、あまりに配慮が足りない。

突拍子もないことかと思われるかもしれぬが、感じたことを感じたままに書いておく。

以下は小飼と同じ日本語に生きる者としての感想だ。

誰でも、小学生くらいのときに「私は言葉を〈使っている〉のか? あるいは言葉に〈使われているのか〉?」というどうしようもない疑問を抱いたことがあるはずだ。私は言葉で考えたことを言葉で書いている。はたしてこれは私が本当に考えていることなのか、そうでないとすれば一体なんなのか。私の考えというものはどこから来たのか、と。

書き言葉を覚える頃に感じるこの漠然とした感触は、認識言語のどちらが先か、という設問にまで整理された問題ではない。これは単に、人間内面(そんなものがあるとして)が言語と絡みあいつつ出来上がってゆくものだという単純な事実を、幼い肉体が感得しているということに過ぎない。

具体的な経験は無数の形をとるだろう。誰もが人生のある時点で言葉不思議さに触れる。ここで書きたいのはそれだけのことだ。

だがこの経験は決定的なものだ。彼はその感触を通じてまず〈言語で〉語ることの困難を知り、自らの洞察が由来する暗部に触れ、〈言語を〉語る不可能を悟る。そしてそれを道具として語ること、それ〈について〉語ることに正面から向き合ってつまづいた人間が、なお人間として生きるための方途はその厄介な存在と必死に〈戯れる〉ことしか残っていない。これは彼自身が自覚的に行う選択ではもはやない。

こうして幼い者たちはいつの時代であっても常に大人を驚かせる詩人となる。また、彼らは毎日のように聞き手の深奥を揺さぶる語り部となる。なぜ我々は子供達の言葉に涙するのか。そしてなぜ彼らのように〈無邪気に〉言語と戯れることを羨望するのか。それは彼らの必死の戯れが放つ生の輝きが、我々のどこかに眠っている言語自我への畏れに共鳴しているからにほかならない。我々は彼らを通じて、はじめて言語不思議に触れ、途方に暮れた日のことを思い出しているのだ。

子供は主題ではない。

ここに書いておきたいのは、言葉に少しでも配慮しようとする者はその感触を忘れてはならないということだ。なぜならそれを感じ続けるということは、人間言葉の骨絡みの関係を最もシンプルに引き受けることであるからだ。

人間言葉の骨絡みとは、言葉は我々とともに今この瞬間も変化しているという、これまた単純なことだ。これはいわゆる言語の乱れとかそういう話ではない。たとえば、今だれかが〈たぬき〉と発言し、あるいは書いた瞬間、日本語の〈たぬき〉はそれまでの〈たぬき〉ではもはやない。それは彼が発したという歴史を背負う。そしてこの微細な変化は〈きつね〉や〈どうぶつ〉や〈やま〉や〈にほんご〉といった周囲に広がる言語の網の目に静かに拡がってゆく。そしてこの小さな波紋に触れない領域は存在しない。我々は今まさに言語の中で、言語とともに生きているのだ。

だからこそ、自覚的に何かを語ろうとする人間は、配慮せねばならない。当たり前のことだ。この配慮とは言語を配慮することであり、言語の網の中で生きる他者を配慮することだ。このことを自覚さえせずに何かについて、とりわけ言語への配慮について語ることができるとは思えない。

これを思うとき、小飼が何を思って「『文学者』」が言語の利用者であると述べているのか、私には見当がつかない。

言葉生業にするとは、自らの言葉に自らの生のすべてを託すことだ。とりわけ文学とよばれる言語を媒介にした人生には、文字通りの夥しい生命が費やされてきた。小飼は彼らが言葉をネジか何かのように「利用」して生きたと言いたいのだろうか。言葉について書こうとする小飼に私が感じる違和感はとりあえずこれにつきる。

果たして「鴎外」は「いい文章を書いた」のだろうか。

「『文学者』」とは「『言語利用者』」だろうか。一体だれが言語を「利用」し、「虐げる」ことができるというのか。

こう問うてもいい。一体だれが、自らの生を賭さずして真に言語を「傷つける」ことができるというのか。

そして一体だれに言語を「護る」ことができるというのか。

我々にできることは、言語とともに生き、言語と死ぬ気で戯れることだけだ。つまり、配慮することだ。

小飼は自分でもわかっているように、一生エンジニアとして生きるべきだ。小飼が言語と戯れる道はそこにあり、そこにしかない。

文学を語る資格がないと言っているのではない。上に書いたように言語を語り、文学に遊ぶ資格人間すべてにあるはずだ。

私は単に、みずからが言説に生きる身でありながら、言語に対してあまりに冷淡で不誠実な小飼の態度が気に入らないのかもしれない。

だが小飼が「日本語」と書くそ日本語に我々は生き、そしてその日本語を我々は死んでゆくのだ。

小飼という存在もまた言語であり、日本語なのだ。

今回のエントリはその後半だけについて、門外漢にもよく分かるように詳しく、言葉に配慮して語るべきだった。

それが人並みに日本語を使えるエンジニアとしての、日本語に対する、そして自らに対する誠実さではなかったのか。

鴎外に至っては、いくらいい文章を書いたところでその罪の大きさを拭えるものではないとすら感じている

重要なのは、たとえ「ナショナリズムと悲観と無知と傲慢さ」の果てであっても、やっと、そうやっと「文学者」という「言語利用者」の頂点にいる者が、言語利用者の底辺にいるものたちが面してきた問題と危機感を得たということそのものにある

日本語を虐げて来たのは他ならぬ国家であり、その走狗たる役人であり、その役人たちに一目おかれていた文学者たちであった

私が今使っている日本語も、「傷ついた日本語」である。なぜなら私は「傷つく前」の日本語を何とか読めても、書くほどの教養がないからだ。私の名前が「彈」ではなく「弾」なのも、実はその余波である

404 Blog Not Found:言葉は何を乗せているのか

2008-11-11

http://anond.hatelabo.jp/20081108170922

なるほど。数日の議論を読んでみて、水村本の目次を確認してみると、否定派および肯定派がそれぞれの立場に別れた理由が少しわかっってきた。

目次・水村美苗日本語が亡びるとき』http://books.yahoo.co.jp/book_detail/32157995/

1章 アイオワの青い空の下で「自分たちの言葉」で書く人々

2章 パリでの話

3章 地球のあちこちで「外の言葉」で書いていた人々

4章 日本語という「国語」の誕生

5章 日本近代文学奇跡

6章 インターネット時代の英語と「国語

7章 英語教育日本語教育

なるほど。本で第4章以降を読んだ人からは、もう知ってるよという反応や具体的提案についての否定的コメントが出てくるのも頷ける。日本語とか英語とかあるいは語学教育とかについて何か語りたくなる人も現れるだろうし、反対に、多文化主義的な観点からのコメントも出てくるだろう。

わたしなどは、8月に読んだからでもあるが、むしろ第1章がとてもおもしく感じられた(そりゃあだって、理論的な解決がこの本にあると思って読む人なんているだろうか。水村さん作品に親しんでいる人はもちろんそんなこと思わないだろうし、煽った人たちの力点もそこにないだろう)。

おそらく、

柄谷周辺の論者の問題意識に沿って書いた議論の向かう先・解決策を期待してこの本を手に取るか、あるいは、「アイオワの青い空の下で「自分たちの言葉」で書く人々」と交流しながら問題の所在を発見するというその出発点に着目するか、これにより、この本の評価はかなり分かれるのではないか。

多分、梅田さんがこの本について語りたくなったのも、水村さんがアイオワで様々な国からやってきた文学者と触れあう内に、日本日本語についての問題に近づいていったというプロセスを、梅田さんの場合であればシリコンバレーでの経験になるかと思うが、この本を読みながら追体験し共感したからのではないか、とわたしは思った。

第1章のところだが、アイオワに各国の作家とともに招かれて出会った内の一人が、若いころロシア娘と恋に落ちたりもしたことがありその頃学んだロシア語を用いて盆栽に詳しいリトアニア青年と会話のできるモンゴルの老詩人で、何かの時に水村が老詩人に向かって“You are an important person”といったときに、英語が苦手なのでたどたどしいながらもゆっくりと静かに“Everbody is important”と答える場面やそのほかの場面は、外のものに触れることでいくつかのばらばらの点が繋がり問題が自分のものとして感じられるプロセスとして見ることができ、さすがにマドル・スルーというようなものではないが、問題を自分のものとして受け止める過程はそれなりに緊張し疲れるのだが充実した読書だった。

そういうことが問題となってるのはずっと昔から知っているよ、何この話、古くさい、というのは十分あり得る反応だろう。ただ、問題の所在を個々人がそれぞれ理解するというのはそれとは独立重要なことだろう。もちろん、この本とは別の入り口でも全然かまわないのだが。

そういう意味では、今回の騒ぎをきっかけに、こういう問題があるんだあ、と思った人にとっては水村さんの本は一つの入り口として悪いものではないと思う。

別の話。

http://d.hatena.ne.jp/Thsc/20081109/p2

話は少しそれるが、これを読んで、まず、「あたし彼女」読もうと思った。

もうひとつ思ったのは、

新潮9月号に載った前半部読んだ感想としちゃ、読めたもんじゃないよ。

何の説明もなく日本文学は一人で幼稚なものになっていっていたと断じている作家が、この『ひとり』をひらがなに開く言語センスすら持ち合わせない作家が、<叡智を求める人>は今の日本文学など読まないなどとぬかしているのだよ。

という記述について。この方の水村本の理解からはそのように読めるし、きっと正しいだろうと思う。

ただ、もうひとつの可能性もあるのではないかとわたしは考えた。(いま新潮および本が手元にないので原文を確認することができない。「一人で」あるいは「ひとりで」が本のどのような箇所でどれくらい用いられれているか確認しないままではあるが、Thscさんの指摘にインスピレーションを受けてわたしの理解を書いてみることにする。)

Thscさんの主張はおそらくこうだろう。

日本文学は一人で幼稚なものになっていっていた」

という文の「一人で」は、「おのずから(自ずから)」あるいは「ひとりで勝手に」というニュアンスで用いられていると理解できる。そうであれば、「ひとりで」とひらがなで表記するべきであろう、と。

しかし、もしかすると別の考え方もあるのではないか。

「一人で」と漢字で表記するという点に固有の意味を見ようとするならば、日本語が「ひとりで勝手に」幼稚なものとなっていった、という理解とは別の理解でこの文を読まなければならない。その理解とはこうだ。

水村の議論全体をふまえると、水村は「言語というものは孤立すると衰退する」と考えているのではないだろうか。言語は「一人」になると衰退する。

このようなニュアンスを込めて、ひらがなにせず、あえて漢字を用いて「一人で」と表記したと考えることはできないだろうか。ここではそのような理解の可能性を指摘してみよう(もちろんこれはまだ単なる思いつきの段階であり、実際には、本文で語が使用されている箇所を逐一チェックしていく必要がある)。

ただし、このように考えたとしても、それならば違った書き方をするはずだ、等の疑問は当然に出てくるだろうし、結局のところは、Thscさんの理解が穏当なところだろうとわたしも思う。

別の可能性を指摘しただけでは水村さんが確信犯で「一人で」を用いたことの立証にはならないし、ひらがなか漢字かの選択だけでこのような微細な部分をオミットするのは文章家として正しい態度ではないのだから、いずれにせよ批判されても仕方のないところだろう。

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