2009-12-22

真実 (アル・ハーッカ)本章名は,1節の語にちなみ名付けられる。マッカ中期の初めころの啓示であある。真理は破れることなく,必ず勝利を収める。それで現世の生活において,外見の偽りに惑わされてはならないことが,来世に関する論議により教えられる。慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 確かな真実,{1} 確かな真実とは何か。{2} 確かな真実が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。{3} サムードとアード(の民)は,突然来る災厄を虚偽であるとした。{4} それでサムードは雷雲の嵐によって滅ぼされた。{5} またアードは,唸り狂う風によって滅ぼされた。{6} 7夜8日にわたり,かれらに対し絶え間なく(嵐が)襲い,それで朽ちたナツメヤシの木のように,(凡ての)民がそこに倒れているのを,あなたは見たであろう。{7} それであなたは,かれらの中,誰か残っている者を見るのか。{8} またフィルアウンやかれ以前の者や滅ぼされた諸都市(の民)も,罪を犯していた。{9} かれらは主の使徒に従わないので,かれは猛烈な懲罰でかれらを処罰した。{10} 大水のとき,われが方舟であなたがたを連んだのは,{11} それをあなたがたへの数訓とさせ,注意深い耳がそれを(聞いて)記憶に留めるためである。{12} それでラッパが一吹き吹かれた時,{13} 大地や山々は持ち上げられ,一撃で粉々に砕かれ,{14} その日(一大)事件が起る。{15} また大空は千々に裂ける。天が脆く弱い日であろう。{16} 天使たちは,その(天の)端々におり,その日,8人(の天使)がかれらの上に,あなたの主の玉座を担うてあろう。{17} その日あなたがたは(審判のため)みな(剥?)き出しにされ何一つとして隠しおおせないであろう。{18} それで右手にその(行状)記を渡される者は言う。「ここに(来て),あなたがたはわたしの(行状)記を読め。」{19} 「いずれわたし(信者)の清算(審判)に合うことが,本当に分っていた。」{20} こうしてかれは至福な生活に浸り,{21} 高い(丘の)園の中で,{22} 様々な果実が手近にある。{23} 「あなたがたは,過ぎ去った日(現世)で行った(善行の)ために,満悦して食べ,且つ飲め。」(と言われよう)。{24} だが左手にその(行状)記を渡される者は言う。「ああ,わたしの(行状)記が渡さオになかったならば」{25} 「わたしは自分の清算が,どんなものであるかを知らなかった。」{26} ああ,その(死)が(わたしの)終末であったならば,{27} 富は,わたしに役立たなかった。{28} 「権威は,わたしから消え失せてしまった。」{29} (だが厳命が下ろう。)「かれを捕えて,縛れ。」{30} それから燃え盛る火で,かれを焼け。{31} 更に70腕尺の長さの鎖で,かれを巻け。{32} 本当にかれは,偉大なるアッラーを信じず,{33} また貧者を養うことを勧めなかった。{34} それでこの日かれは,そこに友は無く,{35} また,穢しい腐敗物の外に食物はない,{36} 「それを食べるのは,罪人だけである。」{37} われは,あなたがたが見得るものにおいて誓い,{38} またあなたがたが見得ないものにおいて誓う。{39} 本当にこれは,尊貴な使徒言葉である。{40} これは詩人言葉ではない。だがあなたがたは,ほとんど信じない。{41} また,占い師言葉でもない。しかしあなたがたはほとんど気にもしない。{42} (これは)万有の主から下された啓示である。{43} もしかれ(使徒)が,われに関して何らかの言葉捏造するならば,{44} われはきっとかれの右手を捕え,{45} かれの頸動脈を必ず切るであろう{46} あなたがたの中,誰一人,かれを守ってやれないのである。{47} 本当にこれは,主を畏れる者への訓戒である。{48} われはあなたがたの中,(それを)拒否する者を知る。{49} 本当にこの(クルアーン)は,不信者にとっては悲しみ(の種)であろう。{50} だがそれは,本当に確固たる不動の真理である。{51} だから至大なる御方,あなたの主の御名を讃えなさい。{52}

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