2010-04-18

2010年4月17日(土)付朝日新聞天声人語より

若き日の谷川俊太郎さんは詩集『二十億光年孤独』で世に出た。本の題名にもなった名高い詩は、〈人類は小さな球の上で/眠り起きそして働き/ときどき火星に仲間を欲しがったりする〉と始まる。

(略)

谷川さんの詩を、オバマ大統領に献上したくなった。2030年代を目標火星に人を送るという新しい宇宙政策を打ち出した。(略)「月へ行く」とケネディ大統領がぶち上げたとき、米国はまだ地球を回る軌道にも人を送ってはいなかった。それから8年後、人類は月に降り立った。

想像を刺激されたのだろう、その年に福島県小学生が書いた「うちゅう人とお話を」という詩がある。〈わたしは まほうじてんを開いて/うちゅうのことばで 話しかける/「ガガガ ルル ルル ララララ ピル」っていうと/「ルルル ダダダ テテラ テテラ」てしゃべるかな〉(児童詩誌『青い窓』から)

子ども感性には詩人も脱帽だろう。この詩もオバマ大統領に献上したくなる。宇宙人と話すための「まほうじてん」を探し出して、そっと添えながら。

http://www.asahi.com/paper/column20100417.html]

「フテンマ キチ イセツアン デス」っていうと/「ワカッタ ソノアン デ イキマショウ」てしゃべるかな

いやマジで、これ、朝日新聞皮肉だったりする?

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