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金曜日にプロ野球が開幕して、われらが阪神タイガースはマツダスタジアムでカープと三連戦を戦った。
試合の内容自体は最悪で、あと140試合残して早々に阪神が終戦したことを悟ったんだけど、一方で巷で評判の悪いDAZNが意外といい感じのサービスだったことに気づかされた。
DAZNの話の前に簡単にプロ野球のネット中継事情について触れておきたい。
地上波で野球の試合が殆ど放送されなくなって、一般層には野球観戦の敷居が高くなったけれど、近年ではスポナビライブをはじめネット中継が充実していて、ファンからしてみると、逆に以前よりひいき球団の試合を観戦するのは簡単になってきている。ただ、カープ主催のゲームは去年までネット中継がなく、都民である私が阪神対広島@マツダを観戦するためには近所のネカフェでスカパーを視聴するしかなかった。もっとも、昨年の広島戦はトラウマ量産機だったので視聴環境が整ってないことが逆に幸運だったとも言える。
少し長くなったが、そんな感じで去年までネットと無縁だった広島東洋カープの主催試合が今年からDAZNで配信されている。開幕戦は何としてもリアルタイムで観戦したかったので、DAZNの評判の悪さは重々承知の上で、先週から無料体験に入った。
見る前のDAZNの配信の印象は、①ラグがひどい②画面が新井③途中で中継が止まるといった感じだったけど、結論から言うと個人的には①~③のどれも気にならず、快適に観戦することが出来た。楽しい試合ではなかったけれど。
確かにラグはあるのでTwitterやなんjで実況しながら見るのには向かないけれどせいぜい30秒程度だし、PC上で見る分には画面もきれいで白球がちゃんと追えた。フリーズはたまにあるもののF5で解決。これは私が普段見ている阪神タイガース主催の「虎テレ」と似たようなもんなので取り立てて言うほどではない。
マイナス面がなかった、ということを強調してきたが、それに加えて「虎テレ」に比べて明らかに優位な点も見つかった。解説者の質である。一般にネット中継における解説者の質はひどい。ギャラの問題もあるのだろうが、地上波やCSに上澄みを取られた搾りかすのような、精神論と結果論しか語れない元プロ野球選手ばかりが幅を利かせている。安かろう悪かろうなのでしょうがない部分ではあるのだが、その点DAZNで見た今回の3連戦はいずれも地上波やCSで実績のある「まともな」解説者を起用していた。野球はサッカーなどほかのスポーツと違って「間」が非常に多い。その分解説及び実況の話術が中継をダレさせないためには必須なのだ。これはとてもユーザーフレンドリーなお金の使い方で非常に好感が持てた。
一方で、インターフェイスが貧弱であること、球速表示が出ないことなど不満点もあったのでそこは直してもらいたいところ。
ただ、全体として野球のネット中継の中では、DAZNはかなりクオリティが高いということが分かった。先月のJリーグ開幕のごたごたでだいぶ世間的な印象が悪いDAZNだが、少なくともいち野球ファンとしては、結構いいサービスじゃないの?という印象を受けた。ほかのスポーツファンがどう思っているかは分からないけど、イメージで叩くべきものではないと思う。