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2012-05-14

世の中のゲームルールの話

http://ulog.cc/a/fromdusktildawn/17378

フロムダさんは結局のところ絶対の価値なんて存在しないと思ってる。

「ほんとうにいいもの」だとか「ほんとうによいこと」や「ほんとうのしあわせ」なんて存在しないと思っている。

そして、だからこそ一定の程度でルールとして価値を測れる軸は存在するべきだと思ってる。

そして、その根拠のかなりの部分を市場メカニズムに求めている。そして、それは一定の程度正しい。

なにせ、そもそも「ほんとうの価値」なんて存在しないのだから

「学術的には価値があるが、市場的には価値がないものに対して、公的にどれだけ支出してもいいか」という問いに対して

「その学術的『価値』って何なの、あやふやすぎないか」と思う人は少なくないだろう。

そんなものよりも、市場価値を軸にした方が明解だと思っても不思議ではないだろう。

需要供給提供できるものと、人が欲しがってるもの。それが釣り合い、高い価格がつけられる。明解だ。

そして、それはまた一定の程度欺瞞を含む。

市場メカニズムで評価されているものなのだから、それは肯定すべきものだ」という言い訳に容易くつながる。

僕はソシャゲーのプランナーが実際にそう語っているのを聞いたことがある。

そして、その需要や欲望をゲーミフィケーションや己の持つ技術を駆使して操作して最大限に利益を貪ることは正しいことだと。

彼は本気でそう考えているのだろう。骨の髄まで市場メカニズム内面化させているのだろう。

そうやって心の底ではくだらないと思っていることで、洒落オフィスで働き高収入を得ていることに対する罪悪感を消し、自分正当化させている。

そう僕は考えるから、これを自己欺瞞だと勝手に断定する。そして自己欺瞞であるが、一定の程度正しい物言いでもあるのだ。

なにせ、そもそも「ほんとうの価値」なんて存在しないのだから

そして、この経済ゲーム市場ルールという価値を測る軸に対して、

「そもそもある種ソシャゲーって違法じゃん」という法律ルールという価値軸による反論がある。それも正しいのかもしれない。

ただ、「クソ」なソシャゲーについて、市場メカニズム法律も、合法か違法か、儲かっているか儲かっていないかしか答えない。

倫理や美意識価値について答えられない。それが本当に「クソ」なものであるかについて答えられない。

というよりも答えない。

あらゆる価値軸というものは「一定程度」正しくて、「一定程度」間違っている。

世の中はゲームルールというシステムほとんど全てのものが動いている。貨幣ゲーム政治ゲーム恋愛ゲーム権力ゲーム道徳ゲームetc

すべてを超越する価値を想定し、他人に押し付けることはできない。ある一定の範囲である一定ルールが定められたある一定ゲーム内での結果が出るだけだ。

付け加えれば、「人生ゲーム」だとか「超越的価値ゲーム」なんて存在しない世界に僕らは生きているというのが、ウィトゲンシュタインニーチェお話だ。

から法律ギリギリの線で見切って、ギリギリ法律内で市場メカニズムにおいて稼ぐものに対して、確かな答えは出ない。結局、個人的な答えしか出ない。

から「多くの人がソシャゲーはくだらないと思っているが、着メロのようにささやか幸せ提供するものだ」と言うことはできる。

そしてフロムダさんが、ここの部分で「もののような気もする」とふんわりと述べているところに一定の揺れを僕は感じるのだ。

ソーシャルゲームで金を稼ぐこと自体が社会的に無価値であるかのように言うのは、ちょっと違うんじゃないかと思うのだ。」というのも

「金のために作ってるクソ商品の方が顧客幸せにしたりする」というのもレトリックだ。

「合法のソシャゲーが社会的に無価値である」ということを断定することはできる訳がないし、

金のために「クソ」なものを売ったって、市場メカニズム内で評価されていれば、それは「クソ」ではなく「顧客幸せにしている」と定義づけることも可能だろう。

ただ、そこから「合法の範囲で市場メカニズムで稼ぐことは正しいことだ」という価値観に走ることは容易い。

「オレはこんなクソみたいなものビジネスにして楽しいけがないが、金が儲かるんだからしかたがない」という信条

「合法の範囲であれば市場メカニズムで稼ぐことこそ正しいことだ」という信条あいだで揺れる

フロムダさんの心の揺れがこのエントリーにはあるのではないかと僕は愚推するのだ。

2012-02-03

http://anond.hatelabo.jp/20120203093239

そうかな?ミーハーな女にかっさらわれて余計悩んでそうだけどな

そんでその真摯さ悩ましさに母性本能をくすぐられた女やらゲイやらがまた寄ってきて、常に気が抜けないイメージ

いや、ウィトゲンシュタインよく知らんけど

語りえぬことに関しては沈黙せねばならない

ウィトゲンシュタインって女にはモテなそう・・・

2011-09-11

語りえぬミクさんのパンツは、沈黙されなければならない(ウィトゲンシュタイン

2010-07-21

http://anond.hatelabo.jp/20100721220741

それは記号学とか論理学の方だな。

「体系」を見る学問ソシュール以後しばらくは(もっと古くはグリム兄弟とか)こっちがメインだった。

でも、最近クリステヴァとかチョムスキーとか

「産出」の方が言語学メインになって来てるイメージ

言語によって語られる限界を規定するってのは、数学なんかも絡んでくるかな。ゲーデルウィトゲンシュタインみたいな。

言語学を語る」ってのは案外難しいことなんですよね。

2009-12-09

ミニスカートに欲情するとはいかなる事態か?

 ミニスカートに欲情するというとき、いったい欲情している男には何が起こっているのだろうか。ミニスカに欲情するということを、即「ミニスカをはいている女とセックスしたがっている」と解釈するのは間違っている。

 僕の考えでは、ミニスカに欲情するとは、ミニスカをはいている「状況」あるいは、その状況が喚起する「イメージ」に対して欲情しているのである。森岡正博も、『感じない男』のなかで、征服萌えについての説明の中で、「制服射精したい」という言い方を、「少女制服を着ているという状況そのものに向かって精液をかけたい」と言い直している。ミニスカへの欲情も、これと似たことがいえるのではないだろうか。

 ここで一人の天才の話を出そう。哲学者ウィトゲンシュタインである。彼は、数式を解きながらオナニーをしていたという。どうしてそんな話を持ち出すのかというと、ウィトゲンシュタインオナニーと、ミニスカへの欲情は構造的に似ていると思われるからである。

 ミニスカという格好は、その中に隠されたパンツが、見えるかもしれない、という予期を強く喚起させる。欲情するかどうかはともかくとして、とにかく他の格好と比較して圧倒的にパンツが見える可能性が高いのがミニスカである。ミニスカを見れば「自然に」欲情してしまう、という意見に賛同できない人も、それがパンツの見える可能性を高める格好である、ということには同意していただけるのではないだろうか。そして、ここに数学の問題とミニスカの共通構造が見出される。すなわち、隠されているものが露わにされることへの予期を与える、という構造である。

 違うのは、隠されているが露わになる可能性のあるものが数式の答えであるのか、パンツであるのかということである。このように考えてみると、性的興奮を感じる本質的構造の一つとして、「隠されているものが露わになることへの予期」ということが定式化できるのではないだろうか。

 他に補足的なことも少し述べる。ミニスカが「自動的な」欲情の対象ではない、という意見を主張するために、ミニスカの機能性に注目し、「ミニスカは動きやすさのためのものだ、それに欲情するのは欲情する人間が下衆なだけだ」という主張がなされることがある。しかし、動きやすさだけを考えるなら、そもそもスカートそのものをはかなければよい。パンツ一丁になればよい。なぜそうしないのか。恥ずかしいからである。パンツを覆う服は絶対に必要である。ゆえに、パンツの上に穿くミニスカは「パンツを隠している」という意味の読み込みを避けられないのであり、そしてパンツが他の服に比べてより見えやすい格好であることによって、ミニスカは「パンツを隠す」という意味をより強く読み込ませてしまうのである。そして、上述のように、そのことに対する欲情とは、ミニスカをはいている女とセックスしたいという即物的なものではなく、あくまでも構造的な問題であって、女そのものというよりは、「状況」に対する欲情なのである。

 ついでに、いわゆる、「男は獣」という表現についても一言。「男は獣」というとき、批判派はすぐに「男は獣」→「男は理性では性欲を抑えられない」→「レイプ自然なこと」→「加害者は免責される」という自動化されたロジックを前提にしている。しかし、僕としては、理性で制御できない欲望がある、ということと、レイプ自然なこと、レイプ加害者に非はない、ということは自動的に結びつくわけではないと考える。たとえ自分の意のままにならない欲望があるとしても、それに責任を負うのが人間てものでしょう。それに、「今」は制御できない欲望も、「将来」は制御できるかもしれない。人間は変わりうるからね。だから、そのために、加害者を免責するのとは別の意味で、加害者の欲望を、なぜそんな欲望を持ってしまうのかということを考えるのは重要だと思うよ。

2009-05-30

日本文系、とりわけ法学部教養がない。

(この手の本を読んでいる人が、読んでそうな本を他にも挙げてほしい)


日本文系、とりわけ法学部教養がない。


理系学生書斎安藤忠雄建築事務所研究所)みたいな資料の山だとしたら、

文系(特に法)学生書斎立花隆ネコビルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


規模だけでなく質でも文系(特に法)は見劣りがするね。

何度か連中の自宅に招かれたから、ちょっと参与観察してみたんだ。

冗談半分でさ。

仔細に文系 (特に法)学生本棚とか見てみると、これがもう滑稽なんだwwwwwww


面白いから蔵書タイトルを全部メモしたんだけど、

まずいきなり机の上に開いた状態の宮台真司権力の予期理論』!(笑)

プゲラを抑えるのに必死だったぜ。


続いて 何度も読んだ形跡のある伊藤柴田司法試験論文対策即席要点集(笑)。

お前サル かよ、それでも人間かよ、って問い詰めたくなったね(苦笑)。


他にもオママゴトみたいな社会学大辞典(笑)

カントマルクスをはじめとする岩波文庫300冊程度(笑)(日本語であって原文ではない)

オクスフォード英英辞典シソーラス(笑)

小林康夫『光のオペラ』(笑)

我妻民法(笑)佐藤憲法(笑)前田刑法商法(笑)新堂民訴法(笑)

山本国際法(←物凄い日本語w)

○○学がわかるシリーズ(プッ)

ソシュール言語学講義』(笑)

ダンスマガジン(お前ホモかよww)

スティグリッツ経済学 (笑)(しかも原文じゃなくて翻訳

ウィトゲンシュタイン論理哲学(笑)

アリストテレス詩学(笑)(せめてギリシャ語で読めよな)

フーコー『知の考古学』(笑)(「パンのように売れた」ベストセラー

三島由紀夫文庫(笑)

仏露独蘭伊中国語辞典(笑)

トクヴィル(笑)大江 健三郎(笑)コーポレート・ファイナンス(笑)ドストエフスキー文庫(笑)西尾行政学(笑)

柄谷行人文庫(笑)フロイトの技法(笑)Yale Law Journal(笑)ハンナ・アーレント(笑)浅田彰(笑)『構造と力』(笑)

別冊ジュリスト判例百選(笑)大前研一ワラシェイクスピア文庫(笑)

田中行政法(笑)中公『世界歴史』(お前高校生かよw)マンデル貨幣理論、(笑)

岩井克人ヴェニスの商人資本論』(プッ)


女子大生(特に法)が読む雑誌と大差ないMarie Claire(笑)

magazine litteraire(笑) Cosmopolitan(笑)Critical Inquiry(笑)

Le Monde(笑)The London Economist(笑) American Economic Review(笑)

Fortune(笑)Foreign Affairs(笑)Yale Law & Policy Review(笑)

The New England Journal of Medicine、Michelin(笑)


これだもんねぇ。

他にも数百冊 持っていたようだがあとは推して知るべし。

で、トドメ


ピーター・ドラッカー(笑)


ピエール・ブルデュー(笑)


フォーリン・アフェアーズ(笑)


ハーバードビジネス・ レヴュー(笑)


知の論理!!(笑)


もう俺その場で大爆笑。

プゲラー止まらなかったぜwww



参考までに連中の持ってた理系テキスト挙げようか。


ま、予想通りだけど、杉浦・ 解析入門(高校4年生の一般教養にはいいかもね)

岩波講座・現代数学の展開 (なぜかモジュライ理論、Lie環、Weil予想、コホモロジーw)

リーマン・アティヤー・岩澤・シュバレーヴェイユセールブルバキ・ウィーナーなど書店で目につくもの(持ってるだけね、知的ファッション

The Cell教育ママに 買わされた赤い電話帳ね)

東京化学同人分子細胞生物学』(ゲノム解析ブームの名残だろうな)

岩波数学辞典第3版(お前、万引きしたヤツだろ?これ)、

ノイマンゲーム理論経済行動』(笑)

プリゴジーヌ『散逸構造』(笑)

ファインマン 物理学講義(笑)


これだもんねぇ。

他にも何十冊か持っていたようだがあとは推して知るべし。


で、トドメ


日経サイエンス(笑)


ニュートン(笑)


大学受験過去問東大京大理系)(笑)


数学セミナー!!(笑)


もう俺、こんな連中と面識あるなんて、恥ずかしいね。

あいつらよく平気で外を歩いてるもんだ。

せめてNatureくらい読めよな、

文系(特に法)なんだからさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



2008-12-19

http://anond.hatelabo.jp/20081218235536

本当に関係のない追記

ヴィトゲンシュタインでずっと覚えてたけど

ウィトゲンシュタインを使う人のほうが多いのね

彼がベルリンケンブリッジ、と行ったので、過去には漠然ドイツ系の哲学者のように誤解されて「Wittgenstein」を「ヴィトゲンシュタイン」と誤読されてた時期があったけど、本当は彼はオーストリアの人で、しかも本人自身が「『ヴィ』ではなく『ウィ』だ」と主張していたという話があって、'90頃からはずっと「ウィトゲンシュタイン」が基本表記になってます。

2008-12-18

http://anond.hatelabo.jp/20081218220127

僕はあまり好きでないし、ヴィトゲンシュタイン的に言うならば「私の美的感覚に反する」ってところですね


本当に関係のない追記

ヴィトゲンシュタインでずっと覚えてたけど

ウィトゲンシュタインを使う人のほうが多いのね

2008-07-08

猿ベージ

http://anond.hatelabo.jp/20080315152400]

これを全部読んでいない人間は「猿」です。

ちなみに猿に人権はありません。ネットで表現をする権利も自由もありません。よく覚えておくように。

プラトン『饗宴』岩波文庫

アリストテレス『詩学』岩波文庫

アウグスティヌス『告白』岩波文庫

レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記』岩波文庫

マキァベッリ『君主論中公文庫BIBLO, 岩波文庫

モア『ユートピア岩波文庫

デカルト方法序説岩波文庫

ホッブズリヴァイアサン岩波文庫

パスカル『パンセ』中公文庫

スピノザエチカ岩波文庫

ルソー『社会契約論』岩波文庫

カント純粋理性批判岩波文庫

ヘーゲル精神現象学平凡社ライブラリー, 作品社

キルケゴール死に至る病岩波文庫

マルクス資本論岩波文庫

ニーチェ『道徳の系譜』岩波文庫

ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神岩波文庫

ソシュール『一般言語学講義』岩波書店

ヴァレリー精神の危機』

フロイト『快感原則の彼岸』ちくま文庫

シュミット政治神学』未来社

ブルトンシュルレアリスム宣言』岩波文庫

ハイデッガー存在と時間ちくま文庫, 岩波文庫, 中公クラシック

ガンジーガンジー自伝中公文庫

ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品』複製技術時代の芸術, 晶文社クラシック

ポランニー『大転換 市場社会の形成と崩壊』東洋経済新報社

アドルノホルクハイマー啓蒙弁証法岩波書店

アレント全体主義起源みすず書房

ウィトゲンシュタイン哲学探求』大修館書店

レヴィ=ストロース『野生の思考』みすず書房

マクルーハン『グーテンベルグの銀河系みすず書房

フーコー『言葉と物』新潮社

デリダ『グラマトロジーいについて』

ドゥルーズガタリアンチ・オイディプス』河出書房新社

ラカン精神分析の四つの基本概念』岩波書店

ウォーラーステイン『近代世界システム岩波書店

ケージジョン・ケージ青土社

サイードオリエンタリズム平凡社

ベイトソン精神と自然』新思策社

アンダーソン『想像共同体NTT出版

本居宣長『玉勝間』岩波文庫

上田秋成『胆大小心録』岩波文庫

内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』岩波文庫

岡倉天心『東洋の理想』講談社学術文庫

西田幾多郎西田幾多郎哲学論集?・?・?』岩波文庫

九鬼周造『「いき」の構造』岩波文庫

和辻哲郎『風土』岩波文庫

柳田國男『木綿以前の事』岩波文庫

時枝誠記国語学原論』

宇野弘蔵経済学方法論』

海外文学

ホメロスオデュッセイア岩波文庫

旧約聖書創世記岩波文庫

ソポクレスオイディプス王新潮文庫岩波文庫

『唐詩選』岩波文庫

ハイヤーム『ルバイヤート』岩波文庫

ダンテ神曲岩波文庫

ラブレー『ガルガンテュアとパンタグリュエルの物語』岩波文庫

シェイクスピアハムレット角川文庫新潮文庫岩波文庫ちくま文庫

セルバンテスドン・キホーテ岩波文庫

スウィフトガリヴァー旅行記』岩波文庫

スターントリストラム・シャンディ』岩波文庫

サド『悪徳の栄え河出文庫

ゲーテファウスト新潮文庫岩波文庫

スタンダールパルムの僧院』

ゴーゴル『外套』

ポー『盗まれた手紙』

エミリー・ブロンテ『嵐が丘』

メルヴィル『白鯨』

フローベール『ボヴァリー夫人』

キャロル不思議の国のアリス

ドストエフスキー『悪霊』

チェーホフ桜の園

チェスタトンブラウン神父の童心』

プルースト失われた時を求めて

カフカ『審判』

魯迅『阿Q正伝』

ジョイスユリシーズ

トーマス・マン『魔の山』

ザミャーミン『われら』

ムージル『特性のない男』

セリーヌ『夜の果ての旅』

フォークナー『アブサロム、アブサロム!』

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』

サルトル嘔吐

ジュネ『泥棒日記

ベケットゴドーを待ちながら

ロブ=グリエ『嫉妬』

デュラス『モデラートカンタービレ

レム『ソラリスの陽のもとに』

ガルシアマルケス百年の孤独

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

ブレイクブレイク詩集

ベルダーリンヘルダーリン詩集

ボードレール悪の華

ランボーランボー詩集

エリオット『荒地』

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

ツェランツェラン詩集

バフチンドストエフスキーの詩学』

ブランショ『文学空間』

日本文学

二葉亭四迷浮雲

森鴎外舞姫

樋口一葉『にごりえ』

泉鏡花高野聖

国木田独歩武蔵野

夏目漱石我輩は猫である

島崎藤村破戒

田山花袋『蒲団』

徳田秋声あらくれ

有島武郎『或る女』

志賀直哉『小僧の神様』

内田百〓『冥途・旅順入城式』

宮澤賢治銀河鉄道の夜

江戸川乱歩『押絵と旅する男』

横山利一『機械』

谷崎潤一郎『春琴抄』

夢野久作ドグラ・マグラ

中野重治村の家

川端康成『雪国』

折口信夫死者の書

太宰治『斜陽』

大岡昇平『俘虜記』

埴谷雄高死霊

三島由紀夫仮面の告白

武田泰淳ひかりごけ

深沢七郎楢山節考

安部公房砂の女

野坂昭如『エロ事師たち』

島尾敏雄『死の棘』

大西巨人神聖喜劇

大江健三郎万延元年のフットボール

古井由吉『円陣を組む女たち』

後藤明生『挟み撃ち』

円地文子『食卓のない家』

中上健次『枯木灘』

斎藤茂吉『赤光』

萩原朔太郎『月に吠える』

田村隆一田村隆一詩集

吉岡実吉岡実詩集

坪内逍遥『小説神髄』

北村透谷人生に相渉るとは何の謂ぞ』

福沢諭吉『福翁自伝

正岡子規『歌よみに与ふる書』

石川啄木『時代閉塞の現状』

小林秀雄『様々なる意匠』

保田與重郎『日本の橋』

坂口安吾堕落論

花田清輝『復興期の精神

吉本隆明『転向論』

江藤淳『成熟と喪失』

by 柄谷行人、他

追記

必読書150』柄谷行人浅田彰、他(太田出版

http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%85%E8%AA%AD%E6%9B%B8150-%E6%9F%84%E8%B0%B7-%E8%A1%8C%E4%BA%BA/dp/4872336569

ネットにはほとんど「猿」しかいないんじゃないかと思うことも多いので、是非、脱「猿」してみて下さい。2chは「猿」の巣窟でもかまわないのですが、はてなが「猿」の巣窟であってはインフラリソースの損失だと思っています。実のありげな議論が起こっているなと思いきや、はてな「猿」が集団でやってきて議論を潰しているケースがほとんどなので。

2008-06-27

http://anond.hatelabo.jp/20080627215801

知能が低いというより、話をいったん一般原理的なところに落とし込むのが

好きなだけじゃないのかな。

命題A:「人の目を見る人は失礼である」

命題B:「人の目を見ない人は失礼である」

これが別々の人間によって全称命題として提起されている場合、

矛盾する両方の全称命題を共に回避することは不可能である。

……ということなんだろう。

はてなってこういう形式論理立脚した理屈っぽい話が好きな人が多そうだし。

ラッセルとかフレーゲとかウィトゲンシュタインとか好きそうな人多そうだし。

2008-03-15

anond:20080315145308

本当だ。消えないうちにグーグルキャッシュからサルベージしておこう。

グーグルキャッシュ初版なので違うところがあるかも。

プラトン国家』 

アリストテレス形而上学』 

ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』 

ヘーゲル精神現象学』 

デカルト省察』 

パスカル『パンセ』 

ライプニッツ『単子論』 

カント純粋理性批判』 

キルケゴール『不安の概念』 

スピノザエチカ』 

ルソー社会契約論』 

バークフランス革命省察』 

ジェイムズ『宗教経験の諸相』 

ニーチェ権力への意志』 

フッサール論理学研究』 

ハイデガー存在と時間』 

サルトル存在と無』 

ベルグソン時間と自由』

レヴィナス『全体性と無限』 

フロイト快感原則の彼岸』 

ラカン精神分析の四つの基本概念』 

レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』 

フーコー言葉と物』 

ソシュール『一般言語学講義』 

チョムスキー『文法理論の諸相』 

ヴェイユ重力と恩寵』 

アーレント精神の生活』 

ブーバー『我と汝・対話』 

ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』 

ミンスキー『心の社会』 

ライル『心の概念』 

アドルノホルクハイマー啓蒙弁証法』 

ドゥルーズガタリアンチ・オイディプス』 

ウェーバープロテスタンティズム倫理資本主義精神』 

デュルケム『自殺論』 

バタイユエロティシズム』 

モース『社会学人類学』 

キャンベル『千の顔をもつ英雄』 

マクルーハンメディア論』 

ブローデル地中海』 

ウォーラステイン『近代世界システム』 

アダム・スミス国富論』 

ゾンバルト恋愛と贅沢と資本主義』 

ベンタム『道徳立法の原理序説』

ミル『自由論』 マルクス資本論』 

アルチュセール資本論を読む』 

シュンペーター経済発展の理論』 

ケインズ雇用・利子および貨幣の一般理論』 

ヴェブレン『有閑階級理論』 

ポランニー『大転換』

ボードリャール消費社会神話と構造』 

オルテガ『大衆の反逆』 

ミルズ『パワーエリート

リースマン『孤独な群衆』  

イリイチシャドウ・ワーク』 

ベル資本主義の文化的矛盾』 

ネグリ『構成的権力』 

バーマス『晩期資本主義における正統化の諸問題』 

アンダーソン『想像共同体』 

バレーラマトゥラーナ知恵の樹』 

ルーマン社会システム理論』 

ロールズ正義論』 

ハイエク『法・立法・自由』 

ブルデュー資本主義ハビトゥス』 

オング『声の文化と文字の文化』  

M・ポランニー『暗黙知次元』 

クーン科学革命の構造』 

ポパー『推測と反駁』 

サイードオリエンタリズム』 

メルロ=ポンティ知覚現象学』 

フッサール論理学研究』 

ラッセル西洋哲学史』 

フロム『自由からの逃走』 

ベイトソン精神生態学』 

ベンヤミンパサージュ論』

デリダ『グラマトロジーについて』 

クール時間物語』 

ペンフィールド『脳と心の正体』 

スローターダイクシニカル理性批判』 

フレイザー金枝篇』 

シュミット政治神学』 

クラウゼヴィッツ戦争論』

ドラッカー『「経済人」の終わり』 

リップマン『世論』 

マンハイムイデオロギーユートピア』 

ブルームアメリカンマインドの終焉』 

ヴァイツゼッカー『ゲシュタルトライス』 

パノフスキー『イコノロジー研究』 

クーン科学革命の構造』 

ホワイトヘッド科学と近代世界』 

ソンタグ『反解釈』 

ドーキンス 『利己的な遺伝子』 

ギブソン生態学的視覚論』 

フランシス・フクヤマ歴史の終わり』 

ケストラー『機械の中の幽霊』 

ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊』 

ホーキング『ホーキング宇宙を語る』 

イーザー『行為としての読書』 

イーグルトン『文学とは何か』 

ホフスタッター『ゲーデルエッシャーバッハ』 

ド・マン『ロマン主義レトリック』 

シオラン歴史ユートピア』 

ブランショ文学空間』 

ガダマー『真理と方法』 

ローティ哲学自然の鏡』 

セラーズ『経験論と心の哲学』 

パーソンズ社会的行為の構造』 

ジジェクイデオロギーの崇高な対象』 

アガンベンホモ・サケル』 

ダマシオ『生存する脳』 

クワイン『ことばと対象』 

マッキンタイア『美徳なき時代』

こういう時、トラバツリーが各所に残る今の仕様は便利だ。

ツリー内主要エントリ

2008-03-13

http://anond.hatelabo.jp/20080313030006

これを全部読んでいない人間は「猿」です。

ちなみに猿に人権はありません。ネットで表現をする権利も自由もありません。よく覚えておくように。

プラトン『饗宴』岩波文庫

アリストテレス『詩学』岩波文庫

アウグスティヌス『告白』岩波文庫

レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記』岩波文庫

マキァベッリ『君主論中公文庫BIBLO, 岩波文庫

モア『ユートピア岩波文庫

デカルト方法序説岩波文庫

ホッブズリヴァイアサン岩波文庫

パスカル『パンセ』中公文庫

スピノザエチカ岩波文庫

ルソー『社会契約論』岩波文庫

カント純粋理性批判岩波文庫

ヘーゲル『精神現象学平凡社ライブラリー, 作品社

キルケゴール死に至る病岩波文庫

マルクス資本論岩波文庫

ニーチェ『道徳の系譜』岩波文庫

ウェーバープロテスタンティズム倫理資本主義の精神』岩波文庫

ソシュール『一般言語学講義』岩波書店

ヴァレリー『精神の危機』

フロイト『快感原則の彼岸』ちくま文庫

シュミット『政治神学』未来社

ブルトンシュルレアリスム宣言』岩波文庫

ハイデッガー存在と時間ちくま文庫, 岩波文庫, 中公クラシック

ガンジーガンジー自伝中公文庫

ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品』複製技術時代の芸術, 晶文社クラシック

ポランニー『大転換 市場社会の形成と崩壊』東洋経済新報社

アドルノホルクハイマー『啓蒙の弁証法岩波書店

アレント全体主義の起源』みすず書房

ウィトゲンシュタイン『哲学探求』大修館書店

レヴィ=ストロース『野生の思考』みすず書房

マクルーハン『グーテンベルグの銀河系みすず書房

フーコー『言葉と物』新潮社

デリダ『グラマトロジーいについて』

ドゥルーズガタリアンチ・オイディプス』河出書房新社

ラカン精神分析の四つの基本概念』岩波書店

ウォーラーステイン『近代世界システム岩波書店

ケージジョン・ケージ青土社

サイードオリエンタリズム平凡社

ベイトソン『精神と自然』新思策社

アンダーソン『想像の共同体NTT出版

本居宣長『玉勝間』岩波文庫

上田秋成『胆大小心録』岩波文庫

内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』岩波文庫

岡倉天心東洋の理想』講談社学術文庫

西田幾多郎西田幾多郎哲学論集?・?・?』岩波文庫

九鬼周造『「いき」の構造』岩波文庫

和辻哲郎風土岩波文庫

柳田國男『木綿以前の事』岩波文庫

時枝誠記国語学原論』

宇野弘蔵経済学方法論』

海外文学

ホメロスオデュッセイア岩波文庫

旧約聖書創世記岩波文庫

ソポクレスオイディプス王新潮文庫岩波文庫

『唐詩選』岩波文庫

ハイヤーム『ルバイヤート』岩波文庫

ダンテ神曲岩波文庫

ラブレー『ガルガンテュアとパンタグリュエルの物語』岩波文庫

シェイクスピアハムレット角川文庫新潮文庫岩波文庫ちくま文庫

セルバンテスドン・キホーテ岩波文庫

スウィフトガリヴァー旅行記』岩波文庫

スターントリストラム・シャンディ』岩波文庫

サド『悪徳の栄え河出文庫

ゲーテファウスト新潮文庫岩波文庫

スタンダールパルムの僧院』

ゴーゴル『外套』

ポー『盗まれた手紙

エミリー・ブロンテ『嵐が丘』

メルヴィル白鯨

フローベール『ボヴァリー夫人』

キャロル不思議の国のアリス

ドストエフスキー『悪霊』

チェーホフ桜の園

チェスタトンブラウン神父の童心

プルースト失われた時を求めて

カフカ『審判』

魯迅『阿Q正伝』

ジョイスユリシーズ

トーマス・マン『魔の山』

ザミャーミン『われら』

ムージル『特性のない男』

セリーヌ『夜の果ての旅』

フォークナー『アブサロム、アブサロム!』

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』

サルトル『嘔吐』

ジュネ『泥棒日記』

ベケットゴドーを待ちながら

ロブ=グリエ『嫉妬』

デュラス『モデラートカンタービレ

レム『ソラリスの陽のもとに』

ガルシアマルケス百年の孤独

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

ブレイクブレイク詩集』

ベルダーリン『ヘルダーリン詩集』

ボードレール悪の華

ランボーランボー詩集』

エリオット『荒地』

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集』

ツェランツェラン詩集』

バフチンドストエフスキーの詩学』

ブランショ文学空間』

日本文学

二葉亭四迷『浮雲』

森鴎外舞姫

樋口一葉『にごりえ』

泉鏡花高野聖

国木田独歩武蔵野

夏目漱石我輩は猫である

島崎藤村『破戒』

田山花袋『蒲団』

徳田秋声あらくれ

有島武郎『或る女』

志賀直哉『小僧の神様

内田百〓『冥途・旅順入城式』

宮澤賢治銀河鉄道の夜

江戸川乱歩『押絵と旅する男』

横山利一『機械

谷崎潤一郎『春琴抄』

夢野久作ドグラ・マグラ

中野重治村の家

川端康成雪国

折口信夫死者の書

太宰治斜陽

大岡昇平『俘虜記』

埴谷雄高『死霊』

三島由紀夫仮面の告白

武田泰淳ひかりごけ

深沢七郎楢山節考

安部公房『砂の女』

野坂昭如『エロ事師たち』

島尾敏雄『死の棘』

大西巨人神聖喜劇

大江健三郎万延元年のフットボール

古井由吉『円陣を組む女たち』

後藤明生『挟み撃ち』

円地文子『食卓のない家』

中上健次『枯木灘』

斎藤茂吉『赤光』

萩原朔太郎『月に吠える』

田村隆一田村隆一詩集』

吉岡実吉岡実詩集』

坪内逍遥小説神髄』

北村透谷『人生に相渉るとは何の謂ぞ』

福沢諭吉『福翁自伝

正岡子規『歌よみに与ふる書』

石川啄木『時代閉塞の現状』

小林秀雄『様々なる意匠』

保田與重郎日本の橋』

坂口安吾堕落論

花田清輝『復興期の精神』

吉本隆明転向論』

江藤淳『成熟と喪失』

by 柄谷行人、他

追記

必読書150』柄谷行人浅田彰、他(太田出版

http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%85%E8%AA%AD%E6%9B%B8150-%E6%9F%84%E8%B0%B7-%E8%A1%8C%E4%BA%BA/dp/4872336569

ネットにはほとんど「猿」しかいないんじゃないかと思うことも多いので、是非、脱「猿」してみて下さい。2chは「猿」の巣窟でもかまわないのですが、はてなが「猿」の巣窟であってはインフラリソースの損失だと思っています。実のありげな議論が起こっているなと思いきや、はてな「猿」が集団でやってきて議論を潰しているケースがほとんどなので。

http://anond.hatelabo.jp/20080313030006

気合の入った釣り(?)だなあ。

さて、俺が読んだことあるのは下記のやつだけ。中途半端なんだ。他のはもう今読んだら恥ずかしいようなので、ストーリーさわりと主な登場人物だけ教えて。あっ、犯人まで教えちゃやだよ。

で、全部の犯人が分かると、どんないいことがあるの?幸せになれる?

アリストテレス形而上学』 

ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』 

ヘーゲル精神現象学』 

デカルト省察』 

パスカル『パンセ』 

カント純粋理性批判』 

スピノザエチカ

ニーチェ権力への意志』 

ハイデガー存在と時間

サルトル存在と無』

ベルグソン時間と自由』

ラカン精神分析の四つの基本概念

フーコー言葉と物』

ソシュール『一般言語学講義

ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』 

ドゥルーズガタリアンチ・オイディプス』

バタイユエロティシズム』 

フロム『自由からの逃走』 

シオラン歴史ユートピア

ブランショ文学空間』

2007-09-07

http://anond.hatelabo.jp/20070907033816

自閉傾向があるんだったら、いっぺんに全部やろうとしないで、確実に判る部分に注力なさい。

普通情報が殺到すると負荷を減らすんだけど自閉気味の人はそれができないから注意力が

無いとか言われてしまうわけで。あと DHA/EPAビタミン B のサプリを取れ。糖分は減らせ。

独我論に関しては知らん。ウィトゲンシュタインの書いたものでも読めば少しは気が晴れるかも。

2007-03-05

独り言を言う癖がある

本に書いてあることを何気なく音読したり、ふと思い付いたことを口に出したりする。

自分の発音が気に入らなければ何度も何度も繰り返し音読する。

この前は「うぃとげんしゅたいんのゆめ」と6回ぐらい音読していた。

「と」がきっちり発音できないと舌の辺りがむずがゆくなってしまうのが主な原因である。

ちなみに、本を読んでいるときは常に誰かに語りかけている感じで独り言を言う。

「そうじゃない」とか「こう考えても面白い」とかetc.

多分そういう思考回路が俺に染み付いてしまったわけで、同じようなことをやっている人間もそう少なくはないだろう。

まあでも、こういうのはひょっとしたらチック症の一種みたいなものかもしれない。

俺はチック症の主な症状と見なされている行動をほとんど我が身でもって体験してきたので、

必ず一日に三回は襲ってくる「やっちゃ駄目なのに無性にやりたい」という感覚に凄く敏感になっている。

そして、その感覚に自分で気が付いてしまったが最後、一分も耐えられずに俺の舌は勝手に動き出しているわけである。

独り言を言う癖はもはや完治を諦めているというか、別に誰の迷惑にもならないのであれば勝手にしようと思っている。

しかし、問題はその独り言の内容である。

「これを言ったらさすがにまずいだろう」という言葉を何度も何度も音読してしまう、ということがたびたびある。

卑近な例を挙げれば「○○のおまんこ」とかそんな言葉である。

この言葉は凄く迷惑だ。

何故かと言えば、○○の部分を色々いじくるだけでも無限の可能性が生まれるからだ。

石原慎太郎のおまんこ、なんて逆説的でなかなか破壊力のあるフレーズである。

○○の内容が自分の知っている人間であるとさらにひどい。

肉親だと最悪。

もうこれ以上は例を挙げるべくもないが(各人色々と○○の中身をいじくって、それを口に出すことの恥ずかしさを思い浮かべてもらいたい)、

とにかく、自分でより恥ずかしいと思えるフレーズが想起されればされるほど、逆にそれを口に出す圧力は高まっていく。

そしてそれを五回ほど口に出す。

まるでその言葉に対する世界の耐久力を確かめているかのように、入念に、丹念に、口に出す。

それを音読しながらまた別のフレーズが想起されれば、今度はそちらを口に出す。

もうやめたい、という思いで泣きそうになっている俺を尻目に、深夜五時の俺の部屋には無数の言霊fromおまんこが浮遊している。

何よりも耐え難いのは、恥ずかしいフレーズの雛形が思い浮かんでしまうたびに、それらが知識として俺に吸収されてしまうことだ。

それらは俺の口から発せられることを期待して、今も喉の奥のどこかに眠っている。

そして、そのことを認識するときに俺は、自殺するのもいいかもしれないな、と思ったりする。

それらのフレーズとこれから30年も40年も付き合っていくのかと言うと、もはや絶望以外に思い浮かぶことはない。

ウィトゲンシュタイン言語ゲーム・形式について思索していた年齢にもなって、俺はおまんこおまんこと独り言を言っているのである。救われない。

母親に顔を見るだけでいらいらすると言われたときも、同級生にうんこの臭いがすると言われたときも、

そしたら本当に学校うんこを漏らしてしまったときも、自殺するまでは考えたことはなかった。

その一瞬だけの圧倒的な不名誉よりも、人生にどろりと付着した個人的な不名誉のほうが、強く訴えかけてくるものがある。

どちらかと言えば、絶望というのは刹那よりもむしろ安定を好むのだろう。

その証拠に、今こうして文章を書いているときだけは、不思議と独り言を言いたいという欲望は襲ってこない。

これは文章を書いているときぐらいは許してやろうという絶望様の心遣いかもしれない。

ただ単に、文章を書いているときは俺の知能レベルが低下して、独り言を言う暇がないだけかもしれない。

いずれにせよ、ブログの文章を練りながらキーボードを叩いているときは、平静な気持ちでいられる。

これだけでも、ブログが俺に与えてくれたものは大きい(これがチャット掲示板だと、うまくいかないらしい)。

書きたいことがなくなった。

「この内容を登録する」ボタンを押せばたちまち、俺はまた放り出されることになる。

いつ独り言を言いたい欲望が襲ってくるのか分からない、不安定な世界に。

まあ絶望様もそこまで非情ではないようなので、三時間ぐらいは落ち着いた時間を俺にプレゼントしてくれるだろう。

次に絶望様がその姿を見せたら、そのときは大人しくベッドに入ろう。

さすがに、希望絶望ウィトゲンシュタインも、睡眠には勝てないようだ。

2007-01-30

中田

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