2023-08-17

Twitterによくいる電車大好きおじさんの話

Twitterやってると、電車のこと言うと引用RTでワーワー言ってくるアカウント、いるよねぇ?(小◯製薬)

その人の趣味嗜好にケチつけるのはしょうもないんだけど、同じ電車オタクとしてみっともないなぁと思える属性があるのでちょっと書いてみる次第。

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電車大好きおじさん

勝手に「電車大好きおじさん」と呼んでいる。特徴としては、「事業者の側に立って発言する」「自称交通政策通」「有名人政治家鉄道に関する発言サンドバッグにする」「鉄道マニアを見下している」「年々語気が強くなっている」あたりだろうか。あとは文章の書き方や出てくるエピソードとして若くはないことも注目ポイント

オタクならそれぞれ当てはまる箇所は二つ三つ出てくると思うが、これを全て兼ね備えているからタチが悪い。それぞれの何がダメなのか下にまとめてみる。

事業者の側に立つ

コロナ禍を超えて、鉄道会社は大小関わらず大ピンチである。そうすると、減便や観光列車廃止サービスの終了などネガティブ話題がどうしても多くなる。それらに対して、電車大好きおじさんは背景を察して理解を示す。

これ自体はそんな問題ない。また、何か議論をしたいのならこの前提に立つ方が良いとすら思う。しかし、自分が「鉄道会社に理解のある彼くん」になったことで無限擁護できると勘違いし、その事象に反発するオタク著名人、果ては一般アカウント引用RTで「お前は何も分かっていないクズだ」と言って罵倒してくるのである

これも、元々はオタクが好き放題言った挙句現場を困らせていることの反動かなとも思っている。けれど、電車大好きおじさんが幅をきかせてきたことで率直な感想すら言えなくなってる気がする。そもそも他人お気持ちをわざわざ検索して引きずり出してくるのは真っ当な人間と思えないのだが。

自称交通政策

鉄道会社のプレスリリース決算報告書行政交通に関する資料など、一次資料を読み込んでは中身をよく発信している。四六時中張り付いていられない自分にとってこれは正直ありがたい話である

しかしながら、一次情報を発信することで自分アカウントメディア錯覚しているように思えてならない。これは後述する発言の強さに直結しているようだ。

有名人政治家サンドバッグにする

鉄道公共交通機関であるので、観光乗客ほっこりエピソードと言った明るい話題だけでなく、事故事件と言った暗い話題にも事欠かない。それらに対して有名人政治家はあれこれ発言し、ニュースになる。自分でも眉を顰める発言は少なくないが、それをやっぱり引用RTしては「お前は何も分かっていない」とやっぱ罵倒するのである

百歩譲って、政治家だったら交通に関することは頭に入れておいてほしいものなので同意する箇所はあるが、単なる芸能人別に電車に詳しくなくても生きていける。それをわざわざ焚き付けるのは性格悪いなと引いてしまうのである

サンドバッグにする対象にもブームがあり、息の長いものだと北海道新聞、ここ数年で盛り上がっているのは静岡県知事だろうか。

鉄道マニアを見下している

同族嫌悪とはよく出来た言葉である自分コミュニティ外の鉄道マニアは基本的に敵と見做しているようだ。撮り鉄はもはや朝敵扱いである、これは分からんでもない。でも酷いものだと、フリー切符旅行している乗り鉄も「正規料金を払っていないクソ野郎」と言っている。不正乗車なら論外だが、自分が愛してやまない事業者が用意した商品を使っているのに文句を言うとは……理解に苦しむところだ。

年々語気が強くなっている

メディア化する、有名人サンドバッグにする、と密接に繋がっているが、インプレッション肥大化するにつれて、それ欲しさに注目されやす言葉を使いがちなようだ。昔から時々見かけるアカウントが久しぶりに流れてきたと思ったら汚い言葉の羅列で驚いたものだ。

から見たら炎上商法、よく分からんインフルエンサーと同じなのだが、自分はどうやら違うと思っているらしい、ちゃんちゃらおかしい話だ。

そんな電車大好きおじさんだが、それを真似した若い(と思われる)人が少しずつ増えてきているのはちょっと気がかりである

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彼らを懲らしめる、みたいなつもりもないが、弱点があったのでまとめてみた。結局のところ、オタクにはよくある話なのでスルーしてもらっても結構です。

意外と電車に乗ってない

一次資料を読むのは大好きで、それをよくツイートしているが、不思議なことに電車に乗ってどっかに出かけたという内容のものほとんど見かけない。

時差投稿しているのかな?とも思ったが、メディア顔負けの発信をする人たちがレポートをしないのは不自然なので、やっぱり乗りに行ってない気がしている。

いわゆる弱者男性

はい、出ました!これ言えばなんでも解決する魔法キーワード!でも便利だから使っちゃうよ〜!?

本来はその人の生き方なので、ケチをつけることでもない。そもそも自分もそっち側である

それでもこれを言いたくなるのは、誰もが利用する鉄道という交通機関に対して、知識がないというだけですぐ罵倒するのは、利用者のことが見えていないことに他ならないのではないだろうか。利用者というのはほとんどが一般である普段から交流がないと、一般人が利用することへの想像力が一生育たないと思う。

電車オタクが謎の一般人像を作ることはよく見る痛い光景であるものの、交通政策を考える風な人までも結局は同じ状況に囚われているんじゃない?と笑えてしまうところだ。

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自分自身も重度の電車オタクであり、電車大好きおじさんにシンパシーを感じる箇所がないでもない。でもそれに引っ張られて色々損をしないために、今後気をつけようと思ったことをまとめてみる。

電車は乗ろう

鉄道のことを考えたいなら、山手線だろうが超ローカル線だろうが、まずは乗らないと始まらない。魅力だったり課題だったりは乗ってこそ分かるものだ。

これはイベント列車だろうが日常利用だろうが関係ないし、別に日本全国乗り潰しマストという話でもない。ただ、時間お金が許す限り、極力電車には乗ること。これが理解を深めるシンプルながら大事アクションだろう。

人間関係はきちんとしよう

鉄道を分かっていない人たちと接する機会がないと、「鉄道が分からない人たちの鉄道の使い方」が想像できず、事業者事情だけで押し通す残念なおじさんになってしまう。鉄道のこと以前に、いろんな人と関わりながら生きていく方が人生楽しいと思うし。

しろ人間関係きちっとしていたらより視野広がって面白い論述ができそうなものだけど、おじさん達はピンとこないものなんだな……

同じ穴の狢と心得よう

撮り鉄だろうが乗り鉄だろうが、同じ趣味を共有しているという事実覚悟を決めて向き合うべきだ。同族嫌悪したって仕方ないし、ならその趣味やめるか?と自分にも相手にも問えないんだから腹を括るしかないだろう。それをする暇があったら自分の立ち振る舞い、身なりを整えた方が生産である

電車オタクマジで色々いるし、自分もだいぶみっともない。けれど、これ以上見苦しく、みっともなくはなりたくないので、今のうちに気をつけておこうと思うのであった。

  • この増田のほうが鉄道だいすきおじさんより脅威では

  • 怪文書おじさん

  • 「きちんと」あらゆる修正は正しいように(正しくなかったら修正ではない) きちんとするというのは何かを言っているようでそうでもない

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