ホロライブと中台関係について詳しく書かれていた記事を見たのだが、そのブコメ等を見てもあまり共有されてないのかなと思って。
ホロライブが中国の政治的にセンシティブなとこ、もっと言えば「一つの中国原則」のような独立運動が燻る領域に突っ込んだのは今回の件が初めてではないという話。
湊あくあが昨年3/31の『【Vtuber】一週間お疲れ様でした。【湊あくあWEEK】19:00』の配信中に中国と台湾を別の国と認識していると捉えられなくもない発言をしてbilibili側が荒れた騒動。
大体経緯はこう。
4. bilibili側は荒れて、それを知ったがあまり理解できていない湊はいらすとやの土下座イラストに自分の顔を貼り付け「ごめんね」と書かれたコラをツイート
5. bilibiliのあくあのチャンネルが凍結される
まあ「日本の飲み物のシークワーサージュース飲んだよ」「沖縄の飲み物だよ」「沖縄の飲み物なんだ」みたいな感じ。
沖縄は台湾の代わりの喩えとして不適切?まあそうかもしれないけど。
何にせよ要するに「中国の飲み物」を否定し「台湾の飲み物」だと訂正した発言だと捉えられたわけだ。
とはいえ、この騒動は「炎上」と評されがちだがBANはされども特に公式の謝罪はなかったはずだし実際そこまで燃えていなかったようだ。
当時の書き込みを調べると無知な湊を誘導するようなコメントを書いたのが許せないという論もあったようだし。
一方で台湾を独立した国だと捉えているような発言をすればBANされるという可能性をこの時点で示してもいたのである。
癒月ちょこの6/11の配信『【#ちょこオネア】第6回ちょこオネア今回のゲストはスバおかコンビ!無事クリアすることができるのか?!』においてチベットを独立した国として扱っているかのような出題を行い問題視された騒動。
事前に視聴者から募集した問題として次のような問題が出された。
Q.日本の十二支に猫がいないのは有名な話ですが、世界には十二支に猫がいる国があります。では、次のうち十二支に猫がいない国はどこでしょうか。
まあbilibiliでは「チベットは中国の領土であり国ではない」ということで燃えました。
特に今回はタピオカの時とは違って前準備の段階でチェックできたはずでしかも国と明言されているという違いもある。
ここに至ってカバー公式も言及せざるをえなくなりbilibiliに次のような声明が投稿された(何故か日本語)。
上記の問題について弊社は深く反省し、事態の重大さを改めて認識致しました。
今回のクイズに関しては、監修が不十分だったため、それぞれの問題について確認が疎かになっていました。
その事で、中国のファンの方々の感情を深く傷つけてしまった事を深くお詫び申し上げます。
今後同様の問題を避けるために、コンプライアンスに対する教育や研修を進める中で、中国に関する知識の教育も行なってまいります。
これまでのご声援、誠にありがとうございます。
この問題を投稿した視聴者が叩かれるという可哀想な出来事もありつつも声明以降炎上は終息していった。
「今後同様の問題を避けるために、コンプライアンスに対する教育や研修を進める中で、中国に関する知識の教育も行なってまいります。」というわけでタピオカの件から1年越しで中国進出による政治的リスクへの対策も取られることが明言されしばらくこの手の問題は起こらないと思われた。
9/24に赤井はあとが配信した『緊急会議!はあちゃまのプロヂュース作戦!』において「どの国が多いか」という質問に対しYouTubeのアナリティクスを読み上げたのだがその中に「台湾」が入っていた。
これによりbilibili側が燻っている最中、翌日9/25、時間にして約12時間後に桐生ココが『あさココLIVE 9/25 #asacoco』を配信しその中で今度はアナリティクスそのものを開示した。
もちろん内容はYouTube側が作ったグラフそのものだが、「上位の国」に「台湾」があるという構造になっており国扱いしていると炎上した。
結局赤井・桐生両名はbilibiliでの生放送権限が剥奪されることとなった。
赤井の権限剥奪が先だったか桐生の配信が先だったかは今となっては調べようがない(記事:https://ytranking.net/blog/archives/36947によれば赤井が剥奪されたのが先っぽいか?)が、これを問題視する中国人からすれば赤井の配信が燃えている最中に桐生が問題視されていた行動と同様の行為を更に一歩踏み込んだ形で行ってきたように映ったようだ――つまり不幸なことに赤井はミスだが桐生については偶発的事故ではなく重大過失または故意があると見なされたのだろう。
特に一部の過激派は桐生の行為は台湾問題に敏感な中国人に対する挑発的な宣戦布告と受け取ったのである。
一方で赤井の発言はそれなりに問題視されどもそこまで大きな炎上となってもいなかった。
もちろん最近上がった記事で解説された諸々を巡る政治状況や以前からあったbilibili側の不満等が無ければ桐生に悪意があると捉えられることもなかっただろうし複雑な背景が絡み合った結果でもある。
ただ、仮に赤井の件がなく桐生がアナリティクスを言及したのが最初という状況なら、炎上は起きてただろうがここまで悪し様に解釈されたかは微妙なところではないか。分からんけど。
この後のカバーと「ひとつの中国」を巡る話はブコメでもよく知られているので省く。
カバーは中国から事実上撤退するようだがそれは間違った行動ではなかったと思う。むしろ自分は支持している。
というのもカバーがチャイナリスクと付き合えるとは到底思えないからだ。
著作権問題の際にも6月に問題が発覚してから過去の動画を一部非公開するだけの場当たり的対応をした(任天堂には直接謝罪を行ったようだが他については不明)ために、7月末にそれまで放置していたゴーストトリックの配信アーカイブを権利者削除されて結果所属VtuberがYouTubeのペナルティを受けて休止に追い込まれている。
今回の中国問題についても、「台湾を中国と別の国だと捉えたと解釈されるとBANされる」「チベットに対して国という表現をすると燃える」という先例を身をもって知っていたはずであった。
それにも関わらず再発を防げなかったのである。
こうした弥縫策ばかり行う傾向にあっては騒動が起こるのは早いか遅いかでしかなかった。
これは事の善し悪しの問題ではない。しかし現地調査をして政治的タブーやリスクを避けるのは海外進出の際の必須条件ではなかろうか。
それができないのであれば目に見えて大きな地雷が埋まっていた地域、今回で言えば中国には進出するべきではなかったろう。
まあ英語翻訳の最大手だったHololive Moments(解散済)は中国人運営だったし、そう考えると海外展開は今のような形と変わっていたのかもしれない。
その点日本の韓流ファンはBTSの騒動でむしろあっちの肩持ってるんだからほんと寛容だよねェ
肩持ってるのは工作員と、それに扇動されてる情弱だろ…
あの騒動は昔からの蓄積でああなったからなぁ 石事件とかも中国ファンは荒れて字幕組が頑張ってたんだわ あのあとアンチ字幕組とか出てきたりと混沌としてたのになーんも対策せずに...
ネトウヨのいうチャイナリスクってやつかw