政権は自民党が握っていたほうが良いと思う。何だかんだで総じて人材が優秀なのはは自民だし、この国には長期目線で考えなければならない政策課題が山積しているので、政策も政府も安定していたほうがよい。一度民主党にやらせてみたときの有様を思い出せば、彼らに政権を任せるのは当面難しいと思う。一方で、安倍一強が続いている今の状況も問題で、驕りや癒着が顕在化しつつあるのも事実だ。自民党内で派閥の均衡が保たれていて、定期的に新陳代謝が起こるような状況が健康だと考える。世論調査では、今回の選挙も自民圧勝の様相を呈しているようだ。そうなれば、ますます安倍一強が強化される結果になる。逆に、野党との得票差が想定よりも小さい結果になれば、自民にも危機感が生まれ、多様性を取り戻すきっかけになるかもしれない。そう考えて、自分はこの選挙、全く支持していない野党に投票したいと思う。そもそも衆議院では自民が与党でありつづけるし、万一今回の選挙で野党が大きく議席を伸ばしたとしても、大勢は変わらない。自分の一票で状況が変わるとは思えない状況であるからこそ、このような投票行動もありなのではないかと思う。
こういうことか
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いまの政権を支持する人々は、津波が迫っているのに自宅から逃げない人々と似ている。今まで大丈夫だったから、今回もこれからも大丈夫、避難なんて億劫だから自宅にいればいい、と思っているうちに濁流に呑まれる。どんなに災害予知が進んで危険を予測できても、どんなに景気悪化や自由の侵害が予想されていても、今の状況を変えることがとにかくしんどいし何も変えたくないという人々がいる。そこまで疲れ切っているのか、それとも、何も考えたくないのか。
その割には、とても威勢のよい「野党がだらしない」というスローガンのようなものを、あちこちで見かける。最初の出所がどこなのか分からないけれど、いつしかテレビのコメンテーターが二言目には「野党もだらしないんですけどね」というのが定番になった。よく聞いてみると「野党がだらしない! なぜなら、野党だから」などと同語反復、つまり無意味なことを喋っている。
いまの政治がダメだとすれば、それは政権を担っている「与党がだらしない」からだ。良いことはすべて与党のおかげ、悪いことはすべて野党のせい、という論理は成り立たない。すべてのことには原因と結果があるのだから、たとえばプレートが動けば地震が起こり、地震によって津波が起こる、そうやって一つ一つ検証していけばいいはずだ。だけど現在の政治は、あの地震はナマズ(野党)が暴れたせいですよ、津波(民主党)は悪夢でしたね、などと自らの失政から目を背けさせることに全力を注いでいる。だから、次に押し寄せようとしている津波、消費増税や景気悪化にも対処しようとしない。
自然災害とは違って政治経済は人がコントロールできるのだから、本当は、目を背けさえしなければ、いくらでも身の危険を回避することができる。すぐそこにまで迫っている危険に、今のままで大丈夫大丈夫と唱え続けるのか、それとも自分の生活を守るために行動するのか。
ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグの違いがわからない