2016-02-24

認可保育園に落ちてから7日間

0日目

区より認可保育園への入園不承諾の通知が届く。

見学に行ったあの保育園に入れないんだ、残念と気落ちする。

昨年2月に第一子が生まれ育休中の妻は4月から職場復帰予定。

我が家の点数は両親フルタイム共働き + 親族が遠方の加点くらい。

1日目

東京都では待機児童数が多いという耳にしていたし、

認可保育園に入れないことも覚悟していたので、認証保育園にも複数応募していた。

認証保育園見学職員の方から聞いた話だと、認可保育園はなかなか入れないので認証にも申し込むことが一般的

ちなみに、その園にはすでに申し込み数が数十件ほどあるそうで、定員をはるかにこえていた。

しかし、いずれ認可保育園に決まった家庭がごそっとキャンセルするので、認証保育園にいくつか申し込んでおけば

どこかしら入園できますよ、と説明してくれた。

というわけで、昨年の夏後半から秋にかけて認証保育園もいくつか見学し、3つほど申し込みをしていた。

そして認可に入れないことが確定した今、滑り止めの認証が頼りとなった。

認証保育園からの連絡はいつくるのかな、この保育園空いているといいな、など妻と話をしていた。

2日目

妻が認証保育園電話をかけてみることにした。

仕事の合間に携帯確認してみると妻からメッセージが届いていた。

認証保育園職員の方が申し込み家庭に順次電話してキャンセル確認をしている。

確認はしているけど、我が家に順番が回ってくる望みは極めて薄い状況らしい。

程度の差はあれ3つの保育園どこも難しい、ということだった。

家に帰ってから混乱気味の妻と話し合い。

こんなに厳しいなんておもわなかった。どうしよう。

もっと早くにたくさん申し込むべきだった。

妊娠中に申し込む人もいるらしい。知らなかった。

話の収拾がついていないが、夜も遅くなってきたし明日仕事もあるしで就寝。

3日目

仕事に行って帰宅してからまた話し合い。

  • 申し込んでなかった認証保育園はもうだめかな?だめもとで連絡しよう
  • 区外でも通勤経路の途中なら送迎できるね。探そう。
  • 認可外保育園にも当たってみよう
  • 保育ママという制度があるらしい。区役所に行こう

そして、就寝時間になるまでひたすら区外の保育園ネットで調べる。

明日妻に電話をかけてもらう。

区外の保育園だと息子と一緒に通勤電車(混みあっている)に乗り、途中下車保育園に預ける、という感じになる。

朝の電車不安だが背に腹はかえられない。

4日目

やはり区内の認証保育園に空きはなかった。

そして区外の認証保育園も当然のように空きはなかった。300人待ちなんて凄まじいところもあったらしい。

しかし、いくつかの認可外保育園に空きが見つかった。

昨日、一昨日と妻は息子の保育園が決まら不安で眠れなかったらしい。

明日は妻と一緒に保育園見学に行くことにした。

5日目

会社には休みをとらせてもらった。

午前は妻と一緒に区役所へ。保育ママを申し込んだ。

午後は認可外保育園見学へ。


自宅の近くにあったのは認証保育園ばかりだったこともあり、

認可外保育園見学に行くのはこれが初めてだった。

1件目

スナックが立ち並ぶ通りを抜けて到着。

古びたアパートの一室(広さは3LDKくらい)を利用していた。

職員の方には失礼かもしれないが、異様な雰囲気だった。暗く重苦しい。

これまで見た保育園の壁には可愛らしい飾り付けがあったりするが、

そういったものは全くない。しか壁紙は薄汚れ、ところどころ破れている。

子どもがちぎって口にいれたりしないだろうかと思った。

「お昼ご飯はどうしているんですか?

調理師資格をもった保育士が一人います

人手不足、財源不足なのだろう。専属調理師はいないようだ。

アパート備え付けの年季の入った流し台に案内された。

認可保育園で見た調理室の設備とは天と地の差だ。

認可だ認証だと騒いでいた我が家世間知らずの甘ったれ

こういう現実があるんだ、と打ちのめされた思いがした。

最後に料金の話をしてその保育園を出た。

妻になんて話しかけていいか分からなかった。妻も口をひらかない。

自分のほうから沈黙を破った。

「どこも大変なんだね。次の保育園を見に行こうか。

妻が泣き出した。

「いやだ。認可外に預けたくない。

言い争いになり、妻は帰宅自分一人で2件目の見学先に向かった。

2件目

やはり古びた感じの保育園だったが活気がある。ほっとした。

お昼ご飯はそれぞれの家庭で用意したお弁当の持ち込み。

弁当用意の手間はあるが安心だ。

(実は息子には私のアレルギー体質が遺伝してしまっている。)

この保育園24時間、いつでも保育の対応をしているのだが、

それを6人くらいだったか、少ない人数で回しているらしい。

確かにどことな保育士さんに疲れが見えるし、部屋も散らかり気味。

一生懸命職員さんには申し訳ないが、少し不安を感じてしまった。

しかし1件目よりは断然こちらだ。

3件目

この保育園はすでに4、5人待ちの状態だが、4月ないし5月に空きがでるかもしれないとのこと。

最近できたので綺麗だったが部屋は一番狭い。

お昼はお弁当を外部に委託している。自宅から持ち込むことも可能。

1件目、2件目に比べて料金は少し高い。それでもこの3件目にお願いするかもしれない、と思った。

保育園まで自宅から徒歩40分弱、歩くか自転車にするか、とにかく電車に乗らなくて済むのは大きい。

見学を終え、複雑な気持ちで家に帰った。認可外もいろいろなんだな。

この状況でなお保育園を選り好みしているなんて、とも思う。

それでも息子の通園の負担だったり、衛生面や安全面を考えたりすると簡単には決められない。

から2通メッセージが届いていた。読めということらしい。

乳児死亡事故は認可外保育施設に集中、保育施設の拡充は間に合うか?

http://irorio.jp/agatasei/20150204/202209/

高熱でも子供放置しひもで縛る…女児放置死疑いの保育所 驚くべき実態

http://matome.naver.jp/odai/2143771088211052101

それから妻と夜遅くまで話をして、とりあえず3件目の保育園見学には

改めて妻も一緒に行くという話になった。

6日目

こんな状況の中、今日は息子の誕生日

息子はまだケーキは食べられないしロウソクの火も吹けないが

それでも妻はケーキを作ってお祝いしたいらしい。

そうだね、1年前は大変だったね。無事うまれてくれてよかった。

誕生日プレゼントには靴を用意していた。

妻「似合う!保育園に履いていけるといいね

涙が出てしまった。

7日目

一昨日休んだ埋め合わせで休日出勤

ついつい保育園のことで頭がいっぱいになる。

妻は自宅で保育園探しを継続中。

思うところ

  • 引っ越すべきか否か
    • 今の生活の延長上に将来を見据えていた。
    • 仕事を辞めて田舎に帰っても仕事にありつけるか、将来像がイメージできない。
    • 養う家族もいるのに一大決心すぎて正直踏ん切りつかない。
  • 子どもを生まなければよかったのか
    • そう思うことはない
    • 家族が増えることは喜ばしいこと。
    • 父母が私を育ててくれたように私も次の世代を育てたい
  • 結局どうすればよかったのか
    • アンテナを高くし「保活」を繰り広げればよかったのか
    • それはさらなる保活を加熱させ、入るべき児童の枠を潰すことにはならないのか
  • 保育園増えてほしい
    • 例えば認可保育園の枠をオークションにして財源に充てたらどうだろう。
    • 全枠だとお金持ちしか入れないので枠の半分くらいをオークションで。
    • 裕福な家庭は余分な出費があってもあの園に入れたいと思ったりするだろう。それが新たな空き枠の増加につながる。
    • 加点のために離婚したり、不必要に認可外にいれ入園料支払うよりも健全な気がする。

そんなこんなでぐるぐる考えて気づいたら1日がおしまい

保育園なんとかならいもんかな。

  • 田舎で暮らせ いくらでも保育園の空きがある 金がないなら無理して東京にしがみつかずに田舎でくらせ

  • 子供が小学校入学まで1人で支えられない程度の収入なら施設にでもやったほうが良くね?それまで嫁はパートで良いじゃん。

  • 結論から言うと関東ならどうにもならない。 早く現実を見ることをお勧めする。 というか、嫁の給与が保育園期間無いだけで生活が立ち行かないなら子供を持ってはいけなかったのでは...

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