名前を隠して楽しく日記。
わかる、真綿で首を絞める感じの言論統制だよ
飲みながらは趣味の話や最近のこと、あともちろん政治の話なんかもしたんだ。酒はどんどん進み、酔いも回って俺たちは馬鹿話に花を咲かせて大いに笑い合った。
今ではもう何を話したのかはよく覚えてないが、それでもとても楽しかったことだけは覚えている。
世間は岸田のことを悪く言うようだが、それは彼のことをよく知らないからだ。飲めば気の良い奴だってすぐに分かるだろうし、それにこれだけは断言できる。岸田はそれほど悪い奴じゃない。サシ飲みした俺が言うんだから間違いないよ。
Apple製品持ってないのに何故か『高いっていうな!』ってオギャってる謎増田にはわからんのかもだが、
Appleガジェット買っている人は、高いのはApple税って認識だぞ
私は25歳になる同人女。
Twitterやピクシブでは細々活動していたんだけど、イベントに出ようとは一切思ってなかった。
そんな私がこの度初のサークル参加をしてきた。
キラキラした同人女たちが二次創作活動を通してワイワイするストーリーで、同人あるあるネタ(毒マロとかジャンルの神との確執とか色々)がふんだんに使われてて最初はただ楽しく読んでいたんだけど、だんだん憧れを持つようになった。
Twitterのアイコンの向こうにはどんな人がいるんだろう。
きっと「同人女の感情」に出てくるようなキラキラした素敵な人達だ。
イベント参加したらこの素晴らしい絵を描いた人と友情が生まれたりして。
社会人になってから新しい友達なんて中々できないし、アラサーになったことだし死ぬ前に一回参加しようかな。
そんな夢や希望と共に20pのペラペラ漫画本10冊を持って迎えた当日。
私が今活動しているのはジャンルは伏せるがキラキラ系カラフルアイドル男子達がわちゃわちゃする結構な大手ジャンル。弱小絵描きでもそこそこファンはついてるしきっと仲良くしてもらえるだろう。ついでに同人女の感情も買いに行こう。
そんなことを思って会場に足を踏み入れると、モデルみたいな可愛い人からどこで服買ってるんだみたいな雰囲気の人までいろんな人たちでごった返している。
が、この時点で「モデルみたいな人」は少数。
どちらかと言うと「どこで服買ってるんだ」系の割合の方が多い。
しまむら系とかGRLとかそういうレベルじゃないんだ、なんというかアレだ、スーパーの中に併設されているような服屋に並んでいる奇抜すぎるデザインの服とか、あとは地元の薄暗いリサイクルショップに「アンティーク」と銘打って何年も放置されていたような服とか、あと占い師か?みたいな狐の尻尾みたいなネックレスしてるとかそんな感じ。
いやまあいい、きっと私が好きな絵の人はもっとお洒落だ。そうでなくても普通だ。会社にいる人ぐらいの清潔感のある服装はしているはずだ。
希望的観測だった。
私のサークルの向かいではゴテゴテの和装に大量のつけまつ毛で目がなくなっている(白目の部分が無くなるぐらい大きな青いカラコンをしていた)人が気取った口調で「うふふ」と笑い声をあげていたし、その隣には全身真っ黒の格好で後ろで一本で縛った女が早口で「××君モブに囲まれて酷い目にあって欲しい(もっと過激な表現)」「その後お清めですね〜!(もっと過激な表現)」「××は複数が似合う〜!(××があられもない姿になっているポスターを掲示しながら)」みたいな人たちがいて、私のサークルの隣のスペースにはメイクもヘアセットもしていない、赤縁メガネにフワフワワンピースを来た女の子が気まずげに俯いている。そういう光景が広がっていた。
地獄。
巨大版アニメイトじゃん。
あと会場がほんのり汗臭い。
その後トイレ行くふりして他のサークルを眺めてみたけど、キラキラしてるのもう本当に一部。しかも日常で出会ったらフツーぐらいのレベルだけどここにいるから綺麗に見えるとかそんなんばっか。まあ私もそんな人のこと言えないけどさ。
私は早速後悔し始めてたしなんなら撤収も考えてた。
まあひとまず買いにくるって言ってくださった方いるし、仕方ねえその人たちのために帰らんでおくか、と、そのままいたら、
「あの」
「はい」
「ああ、お願いします」
「あの、わたし、」
向かいのサークルの下品すぎる声が彼女のウィスパーボイスを遮る。別にいいけど声量を抑えろ。ラブホの廊下でキスをおっ始めるカップルぐらい迷惑だぞ。
遠慮なく顔を顰めていると、眼鏡の子も気まずそうに笑った。よく見たらかなり若かった。多分大学生ぐらいだと思う。
「…………気まずいですね…………」
「……本当にね」
「私実はサークル参加初めてで」
「そうなの?私も」
「同人女の感情って漫画が好きで、サークル参加に憧れて参加したんです」
「マジ!?私も!」
その後打ち解けるのは早かった。眼鏡の子は私にとっての唯一の味方だったから。色々聞いた。
自分に自信がないこと。交流が苦手なこと。でも作品を作るのは好きで、勇気を出して参加したこと。エロにはそこまで興味がないこと。
その間も向かいのサークルは着々と、大々的にドギツい会話をしながら準備をしていく。そこそこ大手らしく部数も沢山あった。
「でも、ああいう絵を描ける人の方が、きっとたくさん好きって言ってもらえるんでしょうね」
「自分が好きなもの書いて好きって言われた方が絶対いいよ。無理しなくていい」
そう励ますと、眼鏡ちゃんはニコ、と笑った。可愛かった。自信持ってよ、あなためちゃくちゃ可愛いよ、と思った。
結局開場してから、向かいのサークルは列ができるほどの盛況だった。一方私のはまあフォロワーさんがちらほら買いにくるぐらいで、眼鏡ちゃんの作品は3、4人ぐらいが買ってった。
「わたしの作品を買ってくれる人がいるって、目に見て実感できるのってこんなに嬉しいんですね」
私はそこで同人女の感情を買うために一旦席を外した。並んだけど売り切れて買えなかった。くそ。
スペースに戻ってそのまま撤収作業に入ろうとすると、眼鏡ちゃんが話しかけてくる。
「あの」
「はい」
「一冊いただけませんか?」
どうやら眼鏡ちゃんは小説と漫画では漫画の方が価値が高いので等価交換にならないとTwitterで学んだらしい。そんなことないだろ。
「いえいえ、是非」
そう言って交換すると眼鏡ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。まーかわいい。こちらこそありがとうね。
そう心の中で思いながらもう二度と来ないだろう会場に背を向け私のイベント参加は終わった。
家に帰って風呂から出た時、Twitterに新しい通知が来ていた。フォローとリプの通知だった。
「こんばんは。今日お隣だったものです。今日はありがとうございました」
この書き出しで私の新刊の感想がリプされていた。このコマのこの表現がいい、このコマのこのキャラの表現がいい、と事細かに褒めてくれていた。なんていい子なんだ。
私もフォローを返してから急いで彼女の本を読んでリプを送った。文学性の高い文章ですごく読みやすかった、表現が美しかったという短い内容だった。
彼女は本当に喜んでくれて、再びリプでお礼を言ってくれた。
「今日本当はイベント心細くて、人見知りで怖いし帰りたかったんですけど、やっぱり行って良かったです!」
まーかわいい。本当に。
という訳で、同人女の感情はやっぱフィクションだと思う。現実あんなキラキラしてないしキラキラ女子もいない。ジャンルによるかもしれんけどさ。
でもいないなら作ればいいから、とりあえず眼鏡ちゃんをキラキラさせる事にした。
今度一緒に化粧品買いに行く。
二人で団子食ってるとき
昔ほど見る機会減った気がするが、未だにこの揶揄を見る。
一昔前に一気に広がった気がするが、初めて見たときからこの揶揄への違和感、気持ち悪さがすごい。
基本的にこの言葉は"気持ちの大きさから間違った認識や言動で周囲を困惑させる人"に向かって使われるものだと思うが、登場時からそこまで間違ってもいない意見にも「お気持ち表明w」と揶揄する場面に出くわす。
そもそも前者のパターンでも間違った言動をしているならそこを突けばいいだけの話を、なぜか"お気持ちを出している"部分を突いていることに違和感を持つ。
派生として「お気持ち長文」という言葉もあるように、このワード使う人たちはまず長い文章が読めないのだろう。
文章を読んで間違った言動を見つけて指摘するという簡単なプロセスが踏めない。日本人の識字率100%は嘘である。
そして”お気持ちを出している”部分をわざわざ突くということは、気持ちを伝えることが恥ずかしいことだと認識している。
家族や友達と腹を割って話したことがないのだろう。人生経験の浅さが伺える。
また相手に効くと思って文脈を無視して使っているところを見るに、いかに楽して相手を効率よく罵倒するかしか考えていない。
思い返してみればネットの著名人でこのワードを使ってる人を見たことがない。
罵倒にならないと思っていたり、自分の格を下げる言葉だとわかってるんだろう。
自衛として自分から先手でお気持ち表明と題して文章を書き連ねる人も散見されるので、そんなくだらない言葉には負けないでほしい。
じゃあ俺を射殺してみるのはどうですか