失敗すると一生言われるから。
こればっかりは金額の問題ではないのでほぼボランティアのつもりでやったほうがいい。
「お金いりません。いやいやそこまでいうのなら。」のてい。
1.ロケハン
何はなくともロケハン。つまり事前の式場チェック。最低一回は式場に事前に足を運んでおくこと。
おおよその照度、照明の種類、会場の広さ、大体の撮影ポイントなんかが把握できるのことも大事だけど、それ以上に何よりまずスタッフの人とコミュニケーションが取れる。
やってみて意外だったのは、式場カメラマン以外冷たい対応されるかな?って思ってたけど、流石にあちらもサービス業のスペシャリストだけあってゲストのゲストにはとても親切。
あくまで招待客の1人だけどカメラマンを頼まれたっていう前提だからかもしれない。
もちろんこちらも事前にしっかりと好印象を与えておくことは大事。
これをやるとやらないとでは、当日の段取りが全く変わってくる。
当日いきなりスタッフさんとかに挨拶しても、向こうは忙しいわこちらは時間ないわでめちゃくちゃ。無理ゲー。
事前に挨拶しておくと、次はどういうシーンなのであの辺にいるといいですよ。とか教えてもらえることもある。
教会風の結婚式ならお祈りの時間はシャッター厳禁。ステージ上も立ち入り禁止。
そこまではお決まりなんだけど、決まってるけど敢えてそれを神父さんに確認する。
そうすると神父さんからみて、このカメラマンは禁止事項を理解しているという風に見られるので、神父さんは安心して式に集中できるようになる。
これを怠ると要所要所で神父さんから冷たい視線が送られてきて、それが入っている写真は全て没になるので注意。
ただし、式場カメラマンには基本的にNGがない。これは式場カメラマンに撮影を依頼する一番大きな理由といってもいいくらい。
それを無視して式が中断になることはさすがにないけど、雰囲気を台無しにするようなメンタルは自分にはありません。
3.機材の準備
アットホームな距離感なら40~80mmくらいの明るい単焦点。
会場が広い、新郎新婦に近づけない作りなら200mmくらいの望遠。
EF70-200mm F2.8L USMなら14万くらいだな。
標準レンズが一番中途半端。F4通しならまだしもテレ端F5.6は役に立たない。
ロケハンのときに実際の照明に近づけてもらって、テスト撮影してWBを確認しておくこと。
それに合わせて必要なだけストロボのカラーフィルターを持っていく。
レンズを付け替えている暇なんてないので、広角側はコンデジかスマホ。どうせボケは得られないから。
3脚に28-70mmくらいを取り付けたミラーレスを構えておいてもすぐにビデオ撮影とかできて便利。
どちらの親族にもまずはご挨拶。カメラマンやります!って伝えておく。
そうじゃないといきなりカメラを向けられると人間はキョドるから。
できるだけ好印象。一度その時点で集合写真とか撮っても面白い。
5.撮影
挙式
披露宴~各種催し物
お見送り
この辺のスケジュールを大体把握しておいて、事前に装備を切り替えておく。
ケーキカットとか出遅れたら終わるので、基本は新郎新婦席の近くに待機。
大体の式場も披露宴会場も照明が暗いシーンなら望遠は諦める。とにかく足で稼ぐ。
食事は諦める。酔ったら終わり。
少なくともご祝儀の元なんてとってる暇ないです。
6.現像
大体平均して2~3000枚の中から絞り込む。
この辺はカメラの連射性能や動体追尾が求められるので、いわゆるハイアマチュア向けのモデルが必要になってくる。
現像していてどちらも捨てがたい似たようなシーンがあった場合は心を鬼にしてどちらか1枚に選ぶ。
どんだけ捨てがたい写真でも、消してしまえば新郎新婦はその写真の存在なんて知らないままだから大丈夫。
そうやって絞り込んでから今度は一枚一枚を絵作りする。
特に目まぐるしく照明状況が変わる披露宴なんかは現像設定のコピーが使えない場合がほとんど。
いい忘れていたけど基本的にミックス光、低照度の式場ではRAW撮影が基本。JPEGなんてもってのほか。
撮影時はややアンダーで手ブレ・被写体ブレを回避してRAWの力で掘り起こすのがコツ。
プロユースの現像ソフトだとブラシで加工できるので、照明があたっている箇所ごとに色温度を調整すると全体が自然に仕上がります。
例えば手前側はスピードライトと天井照明のミックス光、背景は天井照明、ドレスの一部はスポットライトみたいなときとか、場所ごとにブラシを使ってWBを設定してあげればいいよってこと。
7.フォトブック
これが結構喜ばれる。
写真データ、個別印刷ももちろんだけど、ある程度レイアウトしてあげて製本。
安いサービスいっぱいあるけど、こればっかりは記念品なのでハードカバーで1冊5~6000円が望ましい。
新郎新婦、各ご両親合わせて3冊くらい。
大体こんな感じ。
途中専門的な話がでてきたと思うのだけど、式場で撮影するならその辺の知識レベルは最低限必要という意味でご理解下さい。
マウントを取りたいわけじゃなくて、これが理解できないとほぼ間違いなく失敗する。それくらい式場での撮影はシビア。
労力的にもおそらくこの辺が最低ライン。(フォトブックは別として)
これだけのことを2~3万で引き受けるなら、むしろお金はもらわないほうがいい。
もしくは事後評価。
確かに式場カメラマンは定形に収まりがちだけど、そうでもしないと失敗が量産されるので仕方ないかなって思うし、それが嫌なら事前にどれだけリクエストできるかってことかかってくると思います。
結論。
結婚式の写真を頼まれたら絶対に断る。それが費用を要因とするものなら尚更。
式場カメラマンの料金なんて残りの人生を後悔で終わることと比べればタダ同然。
その上で書いてあることをできる範囲で実践して、出来上がった写真を渡す。
何も期待されていない中で、期待以上の写真を渡すのが一番幸せだと思います。
頼む側の人も相手のこうした技術的な部分を見極めようともせずに、お金をケチりたいだけで依頼しようとすればやけどして当然。
SNSなんて下手な鉄砲を当たるまで撃ってる人が大半な世界で、アップされている上手く撮れた写真だけを見て判断するのがそもそもの間違い。
この長文をしこしこ打ち込んでたのかと思うと笑えるな
横だけど 笑いのつぼが人と違ったり、長文を見るだけで条件反射で面白くなっちゃう性癖をお持ちとか?
人のためになること一つも書けない妖怪がなんかいってら
人のためになること一つも書けない妖怪がなんかいってら
妖怪wwww わかんねーwww
カメラ全然分からんけど、コミュニケーション取っとくと後々楽だよってのはなんか身に染みるわ
真っ先にいい場所陣取ってスマホカメラでパシャパシャ撮る人もどうかなって思う。プロのカメラで一番いい場所から撮らせてやれよって。
プロのカメラのF2.8ってスマホと何が違うの?
1億800万画素のスマホだって出回ってるしなぁ
レイヤー友達から妹の結婚式の前撮りの写真を頼まれそうになったことある。一眼レフ持ってるからって理由で。 妹さん側は常識のある人だったんで写真はプロに頼むからいいわーって...
分かるけど、そろそろスマホ写真で十分なんだろうなあと思う。 集合写真だけ何枚かプロに撮ってもらえればいいかなあ。 アルバムが届くのって式から1か月後とかで、興奮とかはとう...
https://anond.hatelabo.jp/20170415172249 以前これを書いたカメラマン増田です。 結婚式の写真について目に入ったので書きます。アカウント消えてなかった! これを書いた方すごいですね。こ...
知り合いに結婚式の写真を頼む人ってこういうプロみたいな写真が欲しくて頼むものなの?プロが取らなそうな普通の写真を求めてるように思うんだけど。
安い金でプロみたいな写真を求めてるぞ
まず素材から!!
これをロハで?! 尊すぎて意味がわからん
デジタルになって簡単になったと思われがちだけど、撮影そのものの手間も撮影する為の手間もフィルムの時代とはほとんど変わらんのよな。 安くあげたい気持ちはわからんでもないが...
順位 全体順位 ブクマ数 タイトル 日付 備考 1 1 2566 料理家のアメ横(御徒町)買い出し指南 12/28 2 7 1681 何がしたいの...