はてなキーワード: プリオンとは
灰色の砕石と安全柵に囲まれたアイボリーの立方体「キュービクル式高圧受電設備」
金網の内側にもたれて待っていた姫カットのお嬢様はおもてを上げた。
「待ちくたびれましたよ。おかげでオリンピックを作ってしまいました」
「オリンピックを作る?」
姫カットのお嬢様は青・黄・黒・緑・赤、五色のインシュロックをW字型に結びつけたものを示した。
「……深遠なセンスをなされているんですね」
「お褒めにあずかり光栄至極」
おさげのお嬢様は溜息を深呼吸につなげて止め、サンダーのスイッチを入れた。
金の卵をこしだめに構えて、まっすぐ進む姿はさながら古代の丸ノコ鮫ヘリコプリオン。
渦を巻く歯に噛まれたら、ただではすまない。
機械の牙を突きつけられた姫カットお嬢様は遠慮なく金網を盾にした。
もろちん金卵で切り裂きに掛かるが、インシュロックを指に挟んだ手はそこを上から狙う。
あわただしい攻防は、おさげお嬢様が予備の金の卵を手裏剣にしたことで均衡が崩れる。
「それ、何枚もっているんですか!?」
サンダーだけにサンダーが落ちるに等しい事故が起きない算段が必要だ。
姫カットお嬢様は新手を投入する。それはインシュロックを数珠繋ぎにして作った、七夕飾りによくある奴(輪飾り)だ。
「るろっ!」
顔に迫る鞭は切断されたが、反対側の腕も別の鞭を繰り出していた。
「うにっ!?」
紙一重でかわせそうな一撃は、眼前で伸びてサンダーを持つ手にヒットする。
そいつは黒と白のインシュロックで作られた遠近を狂わすしましまの鞭だった。
痛みよりも見えるものが当たった驚きに思わず取り落としたサンダーが即座に蹴り飛ばされる。
だが、あきらめの悪いおさげのお嬢様は腰の後ろから二つのインパクトドライバを抜いた。
「何ですってっ!?」
突き出されたドリルとホールソーが、すんでのところで下から五色に跳ね上げられた!
姫カットお嬢様は相手の腕をひねり上げながら、鋭く低い足払いを繰り出した。回転体使いは地面に叩きつけられる。
「……降参です。あと、武器を奪っていいのは本当に公式のルールですからね?」
委員長っぽい娘に言われると、そんな気もしてくる。
最初からインシュロック以外を使う気のなかった姫カットお嬢様は失念していた。
彼女は、卑怯と思ったおわびに、おさげを結びなおしてあげた、インシュロックで。
そして、サンダーを蹴ったときに靴紐が切れていたので、インシュロックを代わりにした。
彼女の小指の赤いインシュロックに繋がった未来の旦那様は誰だ。
残り3人!
前回
http://anond.hatelabo.jp/20160412123242
次回
http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20150910/k10010224521000.html
私も昨今の釣りタイトルの多さには辟易しているが、この件は違うと思うので解説したい。
まず最初に、アルツハイマー病とアルツハイマー型認知症は違う。
アルツハイマー病は、極めて稀な遺伝性疾患で若年性認知症を引き起こす。
映画「私の頭の中の消しゴム」の主人公が罹患した病気。
原因はβアミロイドという異常タンパク質が膿の神経細胞に蓄積して細胞死を起こすことによる。
ゴミが溜まりすぎて死んじゃった状態。神経細胞がどんどん死んじゃうから認知症になる。
アルツハイマー型認知症は、老人性認知症の約半数をしめるもので、
よくある病気というかむしろ正常な老化現象のひとつとも言える。
なぜアルツハイマー型認知症と呼ばれるかというと、βアミロイドが脳の神経細胞に蓄積していて、
クロイツフェルト・ヤコブ病や狂牛病はプリオン病と呼ばれ、異常プリオンが脳の神経細胞に蓄積して細胞死を起こす病気。
正常プリオンは成体に必須の大事な分子で、用済みになると分解されるのだが、
異常プリオンは分子のたたみ方が違うので分解できずに蓄積してしまう。
基本的には遺伝性の代謝異常で起こる病気だけど、外来性に異常プリオンを多量に摂取することで遺伝性背景のない人でも発症する。
狂牛病やクールー病のように異常プリオンを含むものを食べたり、
医原性ヤコブ病のようにヒト由来手術材料(脳の手術をした後に穴を塞いだりする)とか成長ホルモン投与などで起こる。
アルツハイマー病は従来ではβアミロイドの合成・分解に関わる遺伝性の代謝異常と考えられてきた。
しかしながら、このたび医原性ヤコブ病の脳を調べた結果、プリオンだけじゃなくてβアミロイドも蓄積されていた。
ということは、プリオンのみならずβアミロイドも、外来性のものが蓄積する可能性があって、
間違えないでほしいのは、ヤコブ病でも認知症をきたすことは知られているが、今回の研究はその認知症の仕組みを探ったものではなくて、
あくまでもアルツハイマー病の原因となるβアミロイドの蓄積が顕微鏡的に認められたという現象論だということ。
「βアミロイドも人から人へ伝搬されうるよ」っていうのがもの凄いインパクトで、Natureに載るのもうなずけるぐらい凄い研究。
ここでまた補足するけど、病原物質が個体から個体に伝搬されることを感染と定義する。
感染というと飛沫感染とか空気感染とか接触感染とかをイメージするかもしれないけど、ヒト材料による医原性感染も立派な感染だ。
したがって、上記の現象をまとめると、
「アルツハイマー病の原因物質であるβアミロイドが、人から人に感染する可能性が示唆された」ということになる。
それをさらに要約して、「アルツハイマー病の原因物質 人から人に感染か」
というタイトルをつけるのは、医学的・生物学的に正しい表現だし、的外れでも大袈裟でもない。
「バカがこのタイトルだけ読んだら『呆けた年寄りの近くに寄ったら自分も呆けちゃう』と勘違いして差別に繋がる」
なんてことを勝手に危惧してNHKを叩くのは、余計なお世話だしパターナリズムじゃないか。
余談だが、昨年にアイスバケツチャレンジで話題となった筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因は、
輸血・血液製剤に対する安全性が高まり、輸血・血液製剤による感染症はほぼ存在しなくなる現在では考えられなかったでしょうが(輸血の安全性を高める日赤の努力が日赤を赤字に落とすほどの努力によって支えられている安全性ですが)、以前はnonAnonB肝炎といわれていた原因不明の肝炎だったHCV。
新たな感染症が発見されて、病原体が同定され、その病原体の体内分布・伝播経路が判明して、その知識が一般化するまでどれぐらい時間がかかるでしょうか?
例えば、現在進行形の狂牛病(BSE)の原因に関するプリオン仮説なんて、未だに異論がある程で、病気の概念が確立されるまでどれだけ時間がかかるでしょうか?
血液製剤使用後、数年経過後に肝炎があることが判明した人に対して、製薬会社が保証する義務があるでしょうか?
(血液製剤使用とはindependentに肝炎に感染した可能性がある)
血液製剤使用後すぐに肝炎を発症したということが判明していれば、それは血液製剤に伴う有害事象でしょうから話は別ですけどね。
さて、HCVの伝播経路は
via. http://www.cdc.gov/ncidod/diseases/hepatitis/c/plan/Images/figure2.gif
via. http://www.cdc.gov/ncidod/diseases/hepatitis/c/plan/HCV_infection.htm
日本にはInjection drug useがなかったと仮定すると...
アンパンマンは伝染性(伝達性)餡子状脳症(Transmissible Beanjamform Encephalopathy, TBE)に侵されており、アンパンマンの餡は異常プリオン蛋白(プリオン - Wikipedia)により脳が餡のようなものに変質しているという事をここに報告する。
調査の結果、
アンパンマンの脳に感染していると思われる異常プリオン蛋白は経口感染によってしか感染しない事が確認されており、
頭を食べさせるという行為は感染を拡げるという行為に他ならないと判明。
その手口は近年の人間社会において極めて有用で、まずは相手を信用させる所から始まっていると思われる。
身近な人が「あたしを食べて」、「ボクのをお食べ」などの台詞を用いた場合は病院での検査を強くお勧めする。
餡子のような状態の脳(脳のような餡子)についてだが、
頭を分け与えても生存が可能であり、「考える筋肉」のようなものとされる。
またアンパンマンの必殺技が一向にアンパンチだけな事、一話毎に話の流れが変わらない事から、
通常の脳にはあるはずのシナプスの伝達による思考、創発などは行われていないと思われる。
これらから餡子のような状態の脳(脳のような餡子)は脳のある程度の機能は保持するが、同等のものではないと判断される。
また同時に調査した宿敵のバイキンマンについて、
バイキンマンはアンパンマンに感染している異常プリオン蛋白に対して非常に危機感を抱いており、
「人を信用させて感染させるなど卑怯極まりない。
これからも明るい菌社会の未来の為、粉骨砕身の思いでアンパンマンの餡と戦って行く」
とコメント。
もはや彼の脳にはそれ以外の新たな友達、又は概念、知識が生まれる事はないという無慈悲な事実だったのだ。
異常プリオン蛋白に侵される前の彼への祈りを込めて、ここに報告を終了する。