はてなキーワード: ジェラトーニとは
9月9日10日と、ディズニーランドホテルに宿泊して2日間ランドとシーで遊び倒してきました。
ランドホテルを取るには半年前に予約をしなければなりません。友人たちととりあえずこの日にしようか、と言ってなんとなく決めた日がたまたまパークのハロウィン期間の初日になりました。
ハロウィン期間、パークでは全身仮装が解禁される日があります。
ハロウィン期間の最初と最後に設けられているらしく、初日と2日目も当然コスプレ可能な日でした。
わたしはなんとなく好きになれませんでした。
やけに横に太いアリエルとか、おじさん顔のジェラトーニとか、おじさんが女装したジャスミン姫とか……原作のイメージが壊れるような仮装もたくさんありました。
でも、わたしがもやもやしたのはむしろ完璧にキャラクターになりきっている(キャストと見分けがつかないような)仮装でした。
見つけるたびに「本物?偽物?」ってキョロキョロするのも疲れました。
まあでも、完成度の高いコスプレは思わず見てしまうものです。すごいなぁとも思います。
そこまでは別にいいんですよ。個人的にルールを守って楽しんでるんだから。
気になったのは、完成度の高いプリンセスが他のゲストとツーショットを撮っていたこと。また、その人とツーショットを撮ろうとした人達でちょっとした列ができていたことでした。
コスプレとはまたちょっと違いますが、似たような件でもうひとつ。
パーク内の通り道にぬいぐるみを並べて動かしている一般の人と、それを写真に撮るために周りにできていた人垣を見たときにも同じような気持ちになりました。
なんと言ったらいいのでしょう、同人誌即売会で一般参加者が空いてるスペースに勝手に自分の同人誌を広げて売っていたという話を聞いたときの感覚、と言えばいいのでしょうか。
例えがオタクすぎて分かりにくければ、魚市場に買い物に来た客が、店の横で自分で釣った魚を並べてるような、と言えば伝わりますか?
とにかく、プロの横でアマが勝手に商売を始めたような感覚なんですよ。(同人作家はプロじゃないかもしれませんが)
でも、これはパーク側から禁止された行為ではありませんし、コスプレをしていた人はただ写真を撮らせてくれと言われたから応じたに過ぎません。
なにもルール違反をしていないからこそ、その行為にもやもやしてしまいました。
本来はパークにキャストを見に来ているはずなのに、見るための場所で、「見たい」よりも「見られたい」という欲求がわかりやすく露出しているような状況が、どうしてもわたしには好きになれませんでした。
ここで一応弁解しておきますが、コスプレをする人がみんながみんな「かわいいわたしを見て!」というつもりでやっているわけではないこともわかっています。
わたしの友人にもレイヤーがいますが、彼女は「絵も文も書けないから、コスプレという形で作品愛を表現している」と言っていました。
そういう人が大多数だということはわかっていても、個人の心情など知らないわたしから見れば「見られたい」という欲求の塊のように思えてしまいます。
2日間もやもやとし続けていたので、一気に書いてしまいました。
だからどうしてほしいとか、そういう話ではないんです。たくさんの人がルールを守って楽しんでいるイベントですから。
全身仮装解禁の日には二度とパークに行かないようにしよう、ただそう思っただけです。
独りだけのオフ会。
しかもメイン垢とサブ垢3人のオフ会で、3人にドタキャンされた体でやる無意味なオフ会だ。
単に4名予約して、独り寂しい感じで4人前を食べる宴会。
そして「どうしていきなりこれなくなったの?独りだったよ……」とかidコールで愚痴るシメまで考えている。
返信も「ごめんね」とか「それじゃ無理してでも行けばよかった」とか「4人前食うとデブるぞ」とか。
アロハを来てカラのスーツケースを持って朝早く羽田空港まで行って、屋上で日焼けして飛行機を見て帰ってくるみたいな、
なんだかDPZみたいだろ?っていう、そういう日曜の過ごし方に、実は少しウキウキしていた。
すぐに悲しそうなのは変かな?とか、スマホでチェックするふりもいるかな?とか。
でもそんなちょっとしたウキウキも、受付をしてくれた店員の返答で消し飛んだ。
「あ、やっときた。私はアイディmasu_okaこと、岡田です」
「俺はmasu_oreこと、飯田だ」
「ま、増田です。アイディはmasudaです」
じゃあ、ビールで良いかな?という気遣いを見せる竹田君が注文をしてくれて、手際良くコースが開始される。
「やっと4人で会えたね。結構idコールする仲なのに、オフ会したことなかったし」
「まあまあ、とりあえず乾杯しようよ」
カンパーイ、の声とともに、先に揃っていた3人がさっきまでの話題を僕に教えてくれる。
「実は増田さんが来るまでの間に、オフ会の難しさについて話し始めてたんだよ」
「竹田くんは、もっと議論するような堅いのがオフ会なんだと思ってたんだって」
「俺は飲めれば何でもいいけどな」
「あ、そ、そうなんだ」
「増田くんは、あ、幹事してくれてありがとう。結構雰因気良さ気なお店だね」
「例の部長が絡んできた宴会だろ?もっとガツンと言えばいいんだよ」
「女子なんてもっとメンドイよ。お酌とかさー。あたし気も利かないし」
は、ははは、と作り笑顔で笑いながら、心の中はハテナマークでいっぱいだった。
というか、誰なんだ一体。
確かに、masu_okaはネカマとして僕が作ったサブアカウントだ。
女性っぽいアカウントだと、ディズニーやダッフィー好きを表に出せるし、ネカマは完全に別人格で面白い。
今もジェラトーニの話をしてる。そう、あの猫は僕も好きになれそうなんだ。
masu_takeは、気さくでちょっとリア充なサブアカウントだ。
普段非モテだの孤独だの言う事が多いけど、そうじゃないこともある。そういうのを書きたいときに便利だ。
今も如才なくサラダを取り分けたり、おかわりを聞いたりしている。岡田さんの隣りに座ってても緊張していない。
masu_oreは、攻撃的な言説を取り扱う専門のサブアカウントだ。
会社の愚痴とか、ちょっと攻撃的すぎるかなと思ったブコメを残すときに使う。例のNGリストにも無事載っていた。
飲めればいいと言うだけあって、よく食べてよく飲む。思っていたよりも嫌なヤツ感は無いけど。
「で、増田はどう思うんだよ?」
「集団的自衛権とか、難しいよね?」
「まあまあ二人とも。増田さんは、政治ネタって大丈夫な人だよね?」
「そ、そうだね。国連では認められてる権利だけど、憲法では使えないだろうって解釈の話だから」
「自分の国での取り扱いから入るのも、一つの切り口だと思うよ」
「ねー、ディズニーとかそういう話に戻ろうよー」
割合に楽しく時間が過ぎていき、何故か成功したオフ会の雰囲気が漂った形で宴会はお開きになった。
「日曜日だし、みんな社会人だもんね。次はどっか遊び行ったりしようよ」
「それも良いかもね。お酒抜きで遊ぶのは、社会人だと珍しいよね」
「俺は飲みたいけどな。まあ、たまにはいいか」
じゃあね、と店の前で比較的あっさりとした別れ方をして、ふわふわとした気分のまま帰りの電車にのった。
なんというか、すごく楽しかった。
4人で、しかも話も合って、お互いにネット上に載せてることは知っている。
直接会うから喧嘩にもならないし、適度に散漫で、適度に理知的で、良いオフ会だった。
会計の精算をしそびれたけど、次に遊ぶときにで良いだろう。切り出すタイミングが難しいけど。
そういえば連絡先交換しなかったなと思いながら、電車の中でさっそくidコールで三人に感想を送った。
結構悩みながら文面を考えたけど、結局は「楽しかった。またぜひ遊ぼうよ」って。
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