私はゲイの女ですよ?
LINEとかメッセンジャーみたいに即レスが可能なツールは、逆に言えば他の仕事に対する集中力を妨げる代物だと思う。
一言即レスすれば終る話ならともかく、一度返事すると延々とやり取りしようとするようなのは、仕事に集中したいときには迷惑だと思う。プライベートで暇なときは即レスして、延々とやり取りしたい方だが、基本的に集中力が低いので、集中したいときはメッセージとかなるべく見ないようにして仕事しないと何も進まない。
人によっては大勢からメッセージが来て、それにいちいち即レスする時間が無駄な場合もあるだろうし、そういう人に即レスを求める方が相手の都合を考えない自己中人間だと思う。
「うわっ」とひかれるのはある程度仕方ないと思う。
お、でたな年収400万円以下くん
その人たちはあなたの父母ではないぞ
先日地元の元同級生の男友達から、その友達のためにデートしてあげられないかと頼まれた。
「ほら、2組に田増ってやつがいたろ?」と言われたが全く記憶になかった。
その男友達とは部活が一緒で長い付き合いらしいが、私は少なくとも一緒に何かしたという記憶はない。
で、その田増君が前からずっと好きだった女の子に告白をしたら振られてしまい、今とても落ち込んでいるということだった。
田増君を振った女の人はすごくいい子だと思ってたのに実はあちこちの男と付き合ってたとか色々言ってた。
(あとになって考えるとその情報もなんだか怪しいところが多い)。
その話の流れで突然言い出されたのが「あいつとデートしてやって」ということだった。
なんで私が?と思ったが、少し前に友達が田増君と話した時に「他にも女はたくさんいるだろ。気になってるやつとかいないの?」と聞き出した時に私の名前が出たんだという。
高校時代から気になっていたが、話しかける勇気がなくてそのままになっていた。その時に行動できなかったことがトラウマになって自信をなくしているのかもしれない。というのが田増君談。
私は今の所彼氏とか欲しくないしそもそも田増君のこと全然覚えてないと言ったが友達は「別に付き合うとかじゃなくて、あいつに過去のトラウマをなくさせてやる手伝いをしてほしい」ということ。
まあちょうど用事があって地元に帰ることになっていたので、その時に昼間数時間くらいならお茶をするくらいいいかなと思い、男友達の熱心な説得に親切心で応じてみることにした。
待ち合わせ場所に来た田増君は痩せ型で顔色が悪く、話しかけてもすぐに返事をしないようなタイプだった。
駅前で待ち合わせて簡単に挨拶をしたが、それからどこに行こうとか今日はどういうスケジュールかとかそういう提案が全くなく、無言で何もせずその場で数分がすぎた。
ぼーっと突っ立っていても仕方ないので私がとりあえず駅ビル内のカフェに入ろうかというと、蚊の鳴くような声で「はい」と言ったような気がして私のあとについてきた。
席についても当然何を話すわけでもなくただお互い向かい合って座ってるだけで時間だけが過ぎた。
ちなみになぜか田増君はトマトジュースを注文していた。
時間がもったいないとは思ったがまあせっかく来たんだし何か話でもしようかと、ずっと地元にいるの?とか、紹介してくれた私の友達と同じ部活だったんだってねーみたいな当たり障りのない会話をして少したった。
でも何を話しかけても「ああ」とか「うん」とか全然乗ってこないし、私の方が気を使ってヘラヘラ盛り上げようとしてるみたいでだんだんめんどくさくなってきた。
もういいかなと思ったところで突然田増君が口を開いた。
「ねえ、いつもそういう話し方するの?」
「?え?たぶん」
そう言われた瞬間ゾッとして、これは早めに帰った方がいいなとわざと時計を見て「それじゃ」と立ち上がろうとした時にまた再び田増君が口を開く。
「それで、どうするの」
「どうって、何が?」
「だから、付き合うの?」
うわーこの人気持ち悪いわ。
ていうか自信なくしてるどころか自信満々すぎて怖いと思って、曖昧にごまかしながら席を立って別々に会計を済ませて外にでた。
それで、自分は友達に言われたから来ただけで全然付き合うとかない、どうも行き違いがあったみたいで時間をとらせて悪かった、それじゃと立ち去ろうとした。
その時も田増君は「はい」とだけ言ってそのまま突っ立っていた。
怖かったがしばらく歩いて角を曲がるところでそっと振り向いたらまだ同じところに立っていてこちらを見ていた。
怖すぎるんだけど、友人に話してもうまくこの怖さを理解してもらえない。