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2023-08-03

ゴジラ対ヘドラを見た

唐突ながら見た。

ゴジラはほぼ見たことなくて近作もシンしかみてないけど唐突昭和ゴジラへ行った。

採用理由はふらっと見るなら知名度があるヘドラかなと思って選んだ。

(モスラキングギドラメカゴジラシリーズもの過ぎる気がして避けた。)

 

テーマソングの「かえせ! 太陽を」は結構好き。でも汚れちまったときたら悲しみにが脳に割り込み処理されて困った。

同時に流れる海のヘドロもよくできてると思った。

映像と言えば試験管やシャーレのオタマジャクシのCG?はよかったし、チャレンジングなアニメーションも今から見ると昭和実写映像より見所があったし被害地域シームレスになる演出はええやん!て思った。ミニチュアとかも予想よりはマイナスにならず気にならなかったけど、テレビへの映像はめ込みはなぜか、かなり気になった。我ながら細かい

 

ヘドラの造形もいいよね。目が横型でまぶたが外側になっているのがお気に入り。瞳が赤いのもいいしおたまじゃくしよりかはデメキンっぽいなと思ってた。ただ飛行形態はちょい雑かなって。あと光線の出る場所ももちょっとこだわって瞳孔から出すか涙腺を意識するかしてほしかった。なんか目の辺りから適当に出してた印象。

 

対してゴジラは、うーん…クソダサくない?もっとダサいゴジラも居ると思うけど単体で見てもなんかね。首あたりが。やっぱ着ぐるみ首長は合わないよなあとゴジラが苦手な原因を再確認。でもなぜか最終決戦ではそこらへん気にならなくてかっこいいまであった。謎。

しかし最終決戦は最終決戦で空飛ぶゴジラがありますからね。

飛行シーンは最初見たときそりゃねえだろって気持ちとまあいいかぁ!って心が二つある~。最初飛ぶのはもう昭和センスからかと許せたけど、せめてポーズはもうちょっとあっただろといいたかったし、許した後にヘドラを掴んでカムバック飛行したときはそら許せませんわなぁ!となった。掴んで飛ぶことありきで最初単独飛行もあのポーズになったと理解してやっぱ許せねぇ!ってなるよ。

 

そういう怪獣の動きは全体的によくはなかった。特にゴジラ

怪獣映画はまあ怪獣プロレスを期待してるしゴジラ過去シリーズのどこかはそういう傾向になったらしかたことも見たことあったんだけど。それでも(思考が)人っぽいなあと感じることがあった。

ヘドラゴジラを掴んで飛んでいい感じのくぼみに落としてヘドロ攻めするところとか。余談だけどこのシーン、ヤギコン好きな人にはたまらないだろうなと思う。ドロまみれであがくゴジラえっちくない?

ゴジラは人っぽい動きのうえに意味不明が重なって最悪だった。

ヘドラと鳴き声で意思疎通してる風なシーンがいくつかあったけど意味を推察することはできなかった。後述すると思うけどゴジラ立ち位置もわからなかったし。

一番辛かったのがしつこく繰り返される腕をちょいちょい(こいこい?)動かす場面。変則でちょっと顔を触って腕ちょいちょいもある。

あれまっっっったく意味わからんかった。最初は「帰れ帰れ」かと思ったけど終盤でもしてるし、「俺はやるぜ」的なヤンキーポーズなのかなと捉えたけれど、いやいらんだろ。俗っぽすぎる。人っぽい。人外生物の威嚇でも成立してない気がする。なんだろ、当時流行っていたポーズオマージュなのかな?とにかくゴジラが独り腕を動かすだけのシーンが出るたびにテンポ死ぬし人っぽいしイライラした。

 

さらに悪い知性でいうと最後の人類の兵器ゴジラ活用して倒したこと人類が一度動作させたのを見ていたならわかるけど一度も動かなかった謎の建造物活用して倒したのは(偶然にしても)最悪だった。しかも一度ならず活用している。最後執拗死体損壊からの徹底的な焼却は動物本能で飲み込んだけど、ゴジラ自分の熱線より強い人類兵器を(熱線を使い)活用して倒したのは賢いゴジラというよりは強者生物プライドがないゴジラだなぁと感じた。もう少しシナリオカバーできた部分だと思う。(ゴジラは他でも賢いしコミカルな・俗な動きもするヤツだといわれればそうだろうけど)

ウルトラマンポーズは…一瞬だしサービスシーンとして許すよ。

 

そんな感じで作品の悪い部分はだいたいゴジラに集中する。そもそもゴジラ水爆実験放射能汚染誕生したんだっけ?詳しくないんだけどたしかそんな風だったと思う。で、人類への怒りとか警鐘テーマとして少しは背負ってたのかな。

そんでヘドラ公害汚染からまれ怪獣で、ある意味被害者の会の友じゃない?人っぽい動きするなら人っぽく共感が生まれそうだけど。

それをヘドラから人類を守るってのはなんかなぁ。執拗人類を狙わず海でひっそり暮らせってスタンスならわからんでもない(からゴジラの腕クイクイは最初、余計なことせず帰れ帰れの意味じゃないかと考えた)

過去作で人類との和解があったのか既にヒーロー路線に入っていたのかはわからないけど、そんな人類(地球?)の守護者的なのはガメラさん担当じゃないのん?って。ガメラもしらんけど。今回空飛ぶし。それガメラさんちゃうの?って。後追いの後追い?

なぜゴジラが現れるのかってのはもうこの時代ですでに考えないお約束になっていたのだろうか。(住処の海をヘドロで汚染された怒りが拡散させそうなヘドラにも向いてたのかなぁと考えている)

 

公害テーマもわりと淡々としていて、ヘドラが出現したことによる人類全体への警鐘反省感はやや薄い。いえね、本当に100万人集まって公害反対できればよかったねと言いたいわけではないの。あの彼ら以外のメディアとかの人々のヘドラの出現やその原因についての反応が結構淡白で、公害からまれちゃったかーしゃーねーどうやって倒すべかなって雰囲気。まさに当時の人々そのままで風刺しているとも言えるけどね。環境を綺麗にするとか体内のヘドロを浄化するとかでアンチヘドラするんじゃなくて(ゴジラの初登場含め)焼却してまえ人々は退避してまえとヘドラへの向き合い方は普通のいち怪獣だった。だから公害あくまで当時取り上げたテーマで、反公害への"強い"メッセージ性はそこまで感じなかった(無いとは言わない)。見る前の印象が「かなり異色中の異色作」だったから、視聴後はギリ普通作品範疇かなと印象を落ち着かせた。

ゴジラ最後のひとにらみが警鐘だ、と解説されてもうーん。わからんかったよ。人が作った兵器で倒して人にメンチ切るのはダサいと感じた。ただ「人原因のヘドラを俺に尻拭いさせんなよ」的な怒りは伝わった。悪く外して読むと「兵器ちゃんと使ってお前らで始末つけろや」みたいな(ゴジラさんのプロレスで壊れたんだけど)

 

不満たらたらな部分を多く書いたけどヘドラ怪獣の出来はいいしテーマもいい。人間部分もそんな悪くない。昭和映画と身構えても全然見れる映像だったし、トータルでいうと悪くない作品ゴジラがあまりよくないとは逆に言えば別にゴジラきじゃない人間には減点になりにくいのかもしれない。

 

あ、あとゴジラさんなんかリジェネかかってません?目がつぶれっぱなしのヘドラに比べてヘドロが落ちてたりとダメージ描写はあるけどピンピンしててずるいと思いました。

 

他のゴジラ作品見てみようという気に少しはなる作品でした。

 

 

なお、作中一番好きシーンは車のライト誘導されるも爆弾邪魔されてテンション激落ちしてガチ萎えているヘドラさんです。

 
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