2015-05-16

住宅街保育園に関する、情緒的ではなく、構造的な問題

もう、子供の声を「騒音」というのはやめようよ。

http://potatostudio.hatenablog.com/entry/2015/05/16/090000

これなぁ、行政公共施設と「地元」との関係であって、少子化の話とは分けて考えた方が建設的。

情緒的に「やめようよ」というのは本当に簡単だが、そうやって自分けが安全圏でご立派なことを言うこのブログの下衆さはひどいものだと思う。

っていうか、このブログ馬鹿が書いた馬鹿ブログで、中身ゼロ中学生感想レベル

本当に中学生だったらごめんなさい。っていうか中学生にしては文章うまいね。何か他のエントリ読んでも中身ないし本当に中学生かもしれないけど。

自分建設系のコンサルをやっている。土地利用や公共施設の設置についてああだこうだ資料作成したり、コンペ要項作ったり確認申請したりとか。

民間企業なのだが、大変ニッチ仕事なので自分がやってるブログでは書かずに増田に書くが、首都圏では保育園建設ラッシュである

行政によって、保育園区分とか手続き方法建設補助金額とかはちょっと違うのだが、

1都3県で保育園新設の仕事をいくつかしてる中で思うのは、特に民営保育園については、準備期間が短すぎる。

ひどい場合、そして多くの場合、設置希望時期(大体は3、4月)の半月前ぐらいに要綱が出たりする。

保育園業者は、役所から情報をもらいながら準備はするものの、申請時期は、建物設備を準備する時間を考えたらギリギリスケジュール

パターンとしては「この場所保育園作りたいので誰か手を挙げて」という場合が多いのだが、

その場合、近隣住民がそれを知らされるのは要綱が出て、入札があって落札された後だったりすることも少なくない。

本当は役所が、当該の土地保育園作るよって周知してほしいと思っているのだが、なぜかそれが全然周知されていない。

それは、役所がどこも人手不足で忙しいからだ。建設都市計画関連ももちろん、保育関連の部署死ぬほど忙しい。法に定められた以上のことが出来る余裕がない。

業者スケジュールがカツカツななかでやってるもんだから地元住民への周知や理解促進は後手後手である

地元住民はある日突然、保育園から「よろしくお願いします」とあいさつされに来る。それならまだマシな方で、

建設業者だけがタオル持って近隣説明をする場合や、もっとひどいと何も知らずに、いきなり保育園が出来てたりする。

保育園ママの送迎カーが多くなってこの通り何だか最近騒がしいねなんていって知る羽目になるケースもある。

もちろん建築に関する法律上近隣への説明義務はあって、その範囲のことは当然やっているので法的には問題はないのだ。

でも、地元民にとっては割と大きな変化なんだよね。

それがコンビニだったり自分にも恩恵があったり、完全に民間のものであれば環境変化に腹を立てる人もそのうち慣れる。

街の風景って大抵が、半年すると慣れてしまうので、色々あっても気持ちは収まる場合ほとんど。

でも、地元に住んでる人が、ただでさえ環境変化にナーバスになりがちな年寄りだったりすると、公共施設からこそ、納得できない思いが生まれしまうらしい。

そりゃ老害乙と言えばそれまでなんだけど、公共ってことは自分に害をなすことから一番遠いところにあると、誰でも思いたいものから

それが、急に毎日騒がしくなったり、朝の散歩するのに何だか車が多いなぁなんて思ったりしちゃうと、嫌悪感けが育ってしまう。

役所は、移動人口状況や窓口の相談件数や用地情報予算やら、色々な条件を見ながら「ここに保育園」と決める。

もうちょっと準備が早くならないかとは思うが、でも、人手不足と、それ以上に保育園は需給バランスを取るのが本当に難しい。

それに、昨今の「市民の目」によって一番厳しく監視評価される部門であるため、色々な問題もあるらしい。要するに市民団体あたりの外野がうるせー。

保育園業者は、自分たちがこれからそこで経営する責任があるんだから、近隣との円満関係形成は大切だよと、実際に仕事してて何度も説明してきた。

しかし、割と世の中から褒めそやされているような業者でも、その辺はおどろくほど無頓着だ。

善意の結果の悪意というか、自分たち絶対善をおこなっているという自負があるのか、近隣調整した方がと言ってもしてくれない。

人手不足金不足もあるのだが、今まで保護されてぬくぬくやってた業者なんかは、「近隣と調整」という問題があること自体理解できないらしい。

この辺は、まぁ元記事や、一部のお花畑ブコメ見たら、まさに「外野のいい子ちゃん」メンタリティと一緒だと思う。

そしてお前外野じゃねーんだぞ、って思うことは多いが。保育業者ってホント酷いところは酷い。世間ずれしてなすぎというか。

保育園利用者の人たち、99.9%の親御さんには何の罪もない。もちろん奇声を上げる子供には一ミリも罪はない。ただ、0.1%のひどい親はいる。

この本当に一握りのひどい親が、「よく分からないうちに近所の環境が急に変った…」とくすぶっていた地元の人の神経を逆なでするという構図は、

割と多くの保育園で、立ち上げの1、2年の間に起こっている。

後もう一つには、保育園って、ほとんどの用途地域で建てられるんですよ。ダメなのは工場しか建てちゃダメ工業地域ぐらいか。

一方で、第一種低層住居専用地域というのがあって、これに指定されているのは、基本的には「超良好な住宅地である

かいしかないような場所。物凄く厳しい建築規制がされているし大きな建物も建てられないが、保育園は建てられる。

なので、今までは学校とか幼稚園保育園がなかったような場所にも、保育園が増えてたりする。建蔽率40%なんて、園庭にちょうどいいしね。

問題になってるケースがどれに当てはまるかは、まぁ知ってるのもあるけど知らないモノの方が多いから何が誰が悪いとは言わないが

少なくとも、真面目な中学生程度の情緒的な感想では、問題の解決はできないどころか、

ブコメ参照の通りに似非善意現実の間の谷を深くしてるだけの罪深い文章である

ブコメを見ると、お金で解決すれという人と、お金でどうやって解決するん?という人がいた。

少なくともお金が潤沢なら、ある程度の防音設備は付けられる。

が、それ以上に、近隣の人への理解協調促進する時間が出来やすくなる。実は騒音問題ゴミ屋敷問題は、地域問題・老人問題である側面も小さくない。

地域の困った老人は、適切なコミュニケーション協調体制によって黙らせることができないこともない。

ただ、現状ではお金も人手もないので、それぞれの現場でそれを望むのはほぼ不可能だと思う。

少なくとも、外野中学生ライクな似非善意の輩は黙ってマスでもかいて寝てろと言いたい。

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