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2012-12-09

人間の理性を過大評価しちゃ駄目です

小田嶋さんも言ってるけど、最高裁判官国民審査は非常に「うまく」できている。

あれがもし、「信任する裁判官に○をつけよ」方式だったら、これまで何人もの裁判官罷免されていてもおかしくないと思う。

それほど、人間はいとも簡単に「システム」に左右される。

このことから目をそらし、人間過大評価している限り、システムとの戦いに勝ち目はない。

最高裁裁判官国民審査

再来週は選挙なわけですが、それと同時に最高裁裁判官国民審査も行われます

普段はなにも考えずに無記入で投票してきた私ですが、今回は考えさせられる記事を幾つか目にしたため、考えを表明しておきます

江川紹子 選挙後に「こんなはずでは」と言わないために》

http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/politics/elex/gooeditor-20121205-01.html?pageIndex=2

簡単に抜粋

 今年、再審無罪となった東電OL殺害事件では、一審が「疑わしきは被告人利益に」
 という刑事裁判の鉄則に忠実に無罪判決を出したのに、東京高裁がそれをひっくり返
 して有罪とし、最高裁がそれを追認した。このような明らかな誤判があっても、誰も
 何の責任もとらないどころか、なぜ間違ったかという検証さえ行わない。誤判で無実
 の人を刑務所に送り込んだ3人の裁判官のうち2人は今も現役で、出世街道を進み、
 今は東京高裁東京地裁裁判長だ。

 このような状況に対する批判も込めて、私は全ての裁判官に×をつけようと思う。10
 人に×をつけるので、勝手にこれを「×10(バッテン)プロジェクト」と名付けてみ
 た。

これだけの記事であれば、

・そうかぁ「全部×」を入れる人ってこういう人たちなんだろうなぁ。。

・それって、単に妬ましいだけなんじゃないのかなぁ。。

・わざわざ他人を否定するために「×」を書くのってネガティブで気がひけるよなぁ。

というのが正直な感想

なんだか性悪説に基づいているみたい。

それならばむしろ人を信じる意味でも「×」は書かないで信任したい。うん、立派な裁判官たちのはずだ、と思いたい。という気がします。

しかし、次の記事を読んで、ちょっと考えを改められました。

さすがマッキンゼー出身(と思われる)Chikirinさん、Q&A形式になっていてとても読みやすいし、論点もまとまっていて分かりやすいです。

下記の記事はできればリンククリックして全部読んでみてください。。

《Chikirinの日記 国民審査一票の格差

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20121206

 Q9.でも、過半数の不信任がないと罷免できないんだから、ちゃんと意思表示して
    も無駄なんじゃないの?

 そんな気もしますよね。でも、ちきりんは違う考え方を持っています。下記は前回の
 国民審査の結果です。

 <前回、2009年8月国民審査の結果>
 氏名(元職業) 	罷免要求票数	率%
 桜井龍子行政官)	4,656,462 	6.96
 竹内行夫行政官)	4,495,571 	6.72
 涌井紀夫裁判官)	5,176,090 	7.73★
 田原睦夫弁護士)	4,364,116 	6.52
 金築誠志裁判官)	4,311,693 	6.44
 那須弘平弁護士)	4,988,562 	7.45★
 竹崎博允裁判官)	4,184,902 	6.25
 近藤崇晴裁判官)	4,103,537 	6.13
 宮川光治弁護士)	4,014,158 	6.00

 率のところに★記がある2名の裁判官は、この審査の前に、「一票の格差憲法上問
 題ない」というトンデモ判決に賛成していた2名です。ちゃんと不信任率が高いです
 よね。
 さら東京都神奈川県などの都会部(一票の価値において非常に軽んぜられている
 地域)では2人の罷免要求率が10%を超えるなど、より明確な結果が出ています

むむ。

正直10名の名簿をみても誰が誰だがわからない、ってのも「×」を書きにくい一つの原因ではあるのですが、ただ、上記のように人によってブレがあるということは、見ている人は見ているんだなぁ、、という気もします。

ただ、国民審査では今まで罷免された人はおらず、最高でも15%程度しか行っていないとのこと。

ということは、見ている人が見ていても、ほとんどの票が白票(信任票)になっているため、見ている人の判断が活かされてない状態になっている、とも考えられます

とするならば、全部「×」を書くという行動は、以下の考え方をすることもできないだろうか?と思いました。

自分は10人の裁判官の誰が誰だかよくわからない。。

ネットで探すも、どうも意見が偏っているようで信じがたい側面もあるし。

・ただ、世の中で言われているように、一票の格差問題は合憲とかいちゃう裁判官もいるし、検察の異常な取り締まり放置している裁判官もいるのは事実

最近、偽装クリック誤認逮捕されて、自白を共用された冤罪事件もありましたよね・・・。)

・でも、世の中にはちゃんと見ている人は必ずいます。結果にばらつきがあるのがなによりの証拠。

であるならば、その人たちを信じて、判断を委ねてみるのはどうでしょう

・具体的には、票に「全部×」を記入して、罷免要求率のベースを上げるのです。

・少なくとも、今の状態ではちゃんと見ていて投票している人が報われない仕組みになっています

・そういう人たちを助けるために、罷免要求率(×)のベースを上げる取り組みの手助けをするのです。

決して他人を否定(罷免)するというようなネガティブ感覚から投票するのではなく、ちゃんと見ている人を信じて、その人たちを助けるために投票してみませんか?

という考えに傾いてきた時に、ダメ押しの記事。

あの"おだじまん"が柄にも無く関連記事を。(笑)

小田嶋隆ピース・オブ・警句 最大与党を代表して一言

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20121129/240317/?P=5

  総選挙と並行して行われる最高裁判事国民審査については、はっきりしている。
 私は、こんなにバカげた制度は無いと思っている。

  「×をつけなかった場合承認したと見なす」

  という設定が、そもそもどうかしている。

  どこの商店でも、どんなお見合いでも、「選ぶ」「承認する」「賛成する」「結婚
 する」という決断は、「棚から手に取る」「◯をつける」「クリックする」「レジに
 持っていく」「プロポーズする」という、消費者ないしは選択者の側の「積極的な行
 動」を待って成立することになっている。

 「×をつけない以上承認する気持ちがあったはずだ」

 という類推は、一種の詭弁だ。背理法。まるでたちの悪い法廷じゃないか

まぁ確かに。(苦笑)

おかし制度ですよね。

そんな制度は変えなくちゃですよね。

同意されたかたはぜひ、最高裁裁判官国民審査票には全部「×」を。

http://anond.hatelabo.jp/20121209175151

「アイツだけは落としたい。あの政党から当選させたくない。」

っていうマイナス選挙国民審査みたいに×をつけるやり方で選挙やったら、自民党議席って25%を割り込むと思うよ。

それやると寝てるだけの駄目議員が増殖するのが自明

活動的な議員は良くも悪くも目だって味方も敵も多い

空気無能議員は知名度が低すぎて敵が居ない

選挙結果民意だなんてマジで言ってんの?

今回の選挙は、どんな結果になろうと、国民の多数が残念な気持ちになる選挙だと思う。

たぶん、小選挙区マジック自民単独過半数を取るのだろう。

手堅く公明党は勝つだろう。

自民党支持率はざっくりいって25%くらいだ。

支持率が25%の政党が、過半数の議席を取る。

過半数どころじゃなく、6割くらいは取りそうな気がする。

国民の半数は選挙いかないし、選挙に行ったって投票した票の半数以上が死票になる。

有権者の1/4にしか後押しされていない議員たちが政治を動かす。

しかも、そのプロセスだってどこで投票するかで一票の重みが2倍以上違ってるときたもんだ。

順位だけ見れば一応は一番国民に支持されてるし、日本の舵取りを出来るのは自公だけ。

っていう理屈って、日本中国に、自公中国共産党に読み替えたって成り立つだろ。

さすがに金正恩政権チャベス政権あたりは国民からノーを突きつけられると思うけど。

「アイツだけは落としたい。あの政党から当選させたくない。」

っていうマイナス選挙国民審査みたいに×をつけるやり方で選挙やったら、自民党議席って25%を割り込むと思うよ。

民主党議席だってそうだろうけど。(たぶんもっと酷い)

当選すれば禊が完了とか、そんなテメーの理屈成り立つかっての。

選挙を通じて政治に参加する権利とか、ちゃんちゃらおかしいわ。

本気で政治に参加したかったら、一票を投じるより、気に入らない候補者を刺したほうがずっと効率的だろ。

2010-10-29

最高裁裁判官国民審査と一緒に不法行為犯罪歴のある国会議員国民審査もして欲しいな。

国民の代表なんだから全国民審査されるべきじゃない?

2009-08-15

http://anond.hatelabo.jp/20090815135826

新聞でもテレビでも国民審査は毎回取り上げられてたはず。

見てないのに偏向・捏造・詰まらんといいたがるタイプの人?

http://anond.hatelabo.jp/20090815135826

「救い」って誰にとっての?

ネットの住民にとっては常識」って何が?国民審査が?御殿場事件が?

青年人生は殺されたって第三者が決め付けてしまうのはあまりに傲慢で残酷じゃないのか?

判決に対する批判はわかるし俺もあれはおかしいと思うよ、

だけど「青年が死んだ」なんて他人が決め付けていいもんじゃないだろ。人の人生をなんだと思ってる。

冤罪を作り出す裁判官罷免されるか?

女子高生自己保身のためについた嘘で捕まった青年

裁判の途中で嘘が発覚したにも関わらず有罪。そして実刑判決

青年にとって二度と訪れない18歳から21歳までの3年間が奪われた。

そして「前科」がついている。青年人生は殺された。

その判決を下した裁判官桜井龍子」は今ものうのうと最高裁判所にいるわけで・・・・

国民審査がもうすぐやってきますね。

http://f13.aaa.livedoor.jp/~hiroppe/gotenba/gotenba.htm

マスゴミ国民審査100%スルーでしょう。金にならないものね。

ネットの住人にとっちゃ常識のような出来事でも、一般の人はほとんど知らないでしょう。

なんだかんだ騒いだって、ネット上の言論の力なんてゴミみたいなものだってことが良く分かる試金石になる。

じゃあ何でここに書いてるかって?

一つでも多くの×がついて、他の裁判官よりも多く否定されてるってのが見えたら・・・ほんの少しだけ救いになるかもしれない。そう思ったんだ。

2009-08-09

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51497531.html

編集元:痛いニュース+板より

67 オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! :2009/08/07(金) 00:54:59 0

お前ら、衆院選もいいが、同時に行われる

最高裁判所裁判官国民審査も忘れるなよ。

審査候補は以下の方々。

竹崎博允長官東京大学  裁判官 

那須弘平    東京大学  弁護士 

涌井紀夫    京都大学  裁判官

田原睦夫    京都大学  弁護士 

近藤崇晴    東京大学  裁判官  

宮川光治    名古屋大学 弁護士 

桜井龍子    九州大学  行政官 

竹内行夫    京都大学  外交官  

金築誠志    東京大学  裁判官 

彼らがどのような判例を出したのかをよく見て考え、投票しよう。

貴方の投票次第で、今後の最高裁判決の結果が変わるかもしれない!

70 オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! :2009/08/07(金) 00:57:48 O

>>67

だってよー

テレビ新聞判例とか載せちゃくれないぜ?

しかも一般人にはそんなのわかんねーよ

77 オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! :2009/08/07(金) 01:09:14 0

>>70

確かにいきなり罷免する裁判官を選べと言われても難しいよね。それはどうしようもない。

裁判官の関与した裁判プロフィール、心得などは

http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/index.html

にある。(該当裁判官名前クリック

ここで彼らがどんな判決を支持したのかを見れば(名前クリック後のページの一番下)、

裁判官がどのような考えを持っているのかが予想できるはず。

あとは貴方が賛同できる考えを持つ人を残し、そうでない人を罷免すればいい。

2008-11-30

http://anond.hatelabo.jp/20081130142229

一部の国民が文句を言ってるから全部の国民に負担を押し付けいいわけじゃないだろ。

実際国民審査じゃ肯定派がいつも多数なんだから。

裁判員国民審査で×をつけた奴の中からだけ選べ。

2008-11-05

http://anond.hatelabo.jp/20081105012012

また最高裁判事の信任投票によって罷免された事例はかつてない。

比較憲法学的にみて最高裁裁判官国民審査制度は由来が不明なんだよな。

日本国憲法事実上モデルになったアメリカ合衆国憲法にはそんな規定は存在しない。

2007-09-22

http://anond.hatelabo.jp/20070922212148

国民感情によって存置しているということと、民主主義的に決まったということは違う。

でも民主主義体制下では国民感情に従わずして決めるのは無理だよね。

ちなみに、日本においては、というより世界的に死刑制度は民主主義より先に存在した。

民主主義より先に存在してたことと民主主義的に決まってないというのも違うよね。

国民感情に振り回されて判決が変わるようなら、衆愚政治の第一歩だよ。

でも判決を決める基準となる法律国民感情によってきまってるわけでしょ。国民審査の可否だって民意と無関係ではないし、法律を変えれば判決も変わる。しかもこれからは司法を専門としてない一般国民衆愚?)も裁判に参加させることが民主的な手続きによって決められたんだから、ますます国民感情が反映されやすくなるんでないの。

2007-07-31

anond:20070731144514

最高裁裁判官には国民審査なんてのもある。

国民審査でクビになった裁判官は今までいないけどねー。

でもそういう制度が存在すること自体が大切だ、みたいな話かな?

だとすれば逆に言えば、「改心する見込みがあるかどうか」を客観的に判断できる(と客観的に認められるw)制度なり手続きなりを作っちゃえばいいってことにもならないかなー。

んで、「改心するかどうか、そんな方法でわかるもんか」的なシステムができちゃったりして。

「そんな方法でわかるもんか」的なシステムってすでにいろいろあるような…

2007-05-19

最低投票率かぁ

http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/archives/000417.htmlおおやにき

つまり私は、棄権も白票も同じくnon commitment (関与なし)であり、その意味するところは双方に0.5票ずつ加算するのと同じだと、こう理解している。non commitmentに独特の意味を認めないこのような視点からは、たとえば朝日前掲社説に以下のように言われても……


仮に投票率が4割にとどまった場合には、最低投票率の定めがなければ、有権者のわずか2割の賛成で憲法改正が承認されることになる。それで国民が承認したとは、とうてい言えまい。

なんで? と真顔で聞き返すしかなくなる。投票しなかった6割は半分支持・半分不支持と計算されるので賛否双方に3割ずつ加算されることになり、すると2割+αが積極的な賛成票を投じているのであれば合計して賛成者は5割+αになるではないかと、そう思うわけだ。積極的な意思表示をしなかったことは、賛否に中立としか捉えようがないではないかと。

へんな論法。真顔で聞き返すということは上記のロジックは自明であろうという前提が垣間見られる、が。。。

「non commitmentに独特の意味を認めないこのような視点」を自明のものとしてとらえていいのであれば、わざわざ視点を提示することもなかろう。

私の感覚では「投票しなかった6割は半分支持・半分不支持と計算される」という、国民審査類似のなロジックほうが不自然に感じる。

ことに憲法有権者コミットメントが正統性を担保する非常に重要ファクターであるのだから、朝日新聞の主張のほうがわかりやすい。真顔で聞き返すほどのへんな主張とは思えない。

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