2022-12-19

防衛費をいきなり2倍にした時に起きること

「いきなり防衛費2倍」に防衛省OBとか身内から疑念が出ているが、ここではめんどくせえので防衛力増強するのがいいかどうかは触れないでおく。

しかし過大な予算を付けられた省庁が何をするかの経験は共有されているのに全然言及されていないのがとても気になる。

 

過大な予算問題は消化できないこと

予算が余った省庁はどうするかと言うと「予算を消化する」。

一見トートロジーだが、要するに余らせないために必要のないことやモノに金をぶっこむって事だ。或いは設備投資などを前倒しにする。

前者の代表コロナ補助金で作ったイカ銅像が有名で、後者代表は年度末の道路工事だ。

そうして予算を消化しておかないとその部署来年度の予算が減らされる。

イカ銅像」みたいなことが何で起きるかというと、前例が無いからだ。やる事が例年決まっているなら予算が余った時は追加発注すればいいし前倒しにすればいい。

でも前例が無い、若しくは前例で処理できるのを超えた過大な予算場合は頓珍漢な発注をして金を使ってしまう事になる。代表例がクールジャパン(以下CJ)で、CJ自体は0年代初期から細々と続いてきた政策だが、第2次安倍政権予算肥大させた結果、外国デパートに誰も買いに来ないCJ売り場が出来たり国内広告代理店に金が流れるという結果になった。「海外への日本文化宣伝」の方ではあまり成功していないわけだ。「英語日本文化宣伝チャンネル」には日本語コメばかりが並んでいる。

 

いきなり防衛費2倍もトップダウン政策なので下の防衛省の方では予算の「適正な」消化が難しいのではないかと思われる。

 

取引粘着

適正な消化が出来ない場合どうするかというと、頭を捻って考える、というよりは商社相談した方が早い。多分今頃各商社名刺持って営業始めてる頃だろう。

でもその中には役に立たん、怪しい商社営業も入ってくる。そして後に大きい予算運転軌道に乗った時にはそいつらがいつまでも居座ったままで予算を圧迫させるようになる。これは法人取引粘着性の為だ。

ドライネット取引などが出来ても新規事業でもなければやや高額でも営業経由で取引するのが主流なままだし、この辺は購買担当対外的職務をした事がある人なら判るだろうと思う。営業経由にしないと「営業との相談」が出来ないので担当者には高いスキル調査する時間必要で、結果「たか担当者」を交代できなくなるという経営上のジレンマが出来てしまう。だからネット通販専業のDELLだって法人担当営業マンは置いている。

 

そういう訳で調達元と癒着が出来るといけないので役所関係調達競争入札式や公開プロポーザルなどにして透明化して役人接待されるな、ゼロ円入札させるな、という事になっている。

ゼロ円/赤字入札が可能なのは取引粘着性がとてもとても強くてその後に楽々回収出来るからである

そんな感じで変な商社虚業シンクタンクみたいなのと契約すると後々まで切れなくなってしまう、という懸念がある。

 

防衛省官製談合問題

実は増田は「防衛省官製談合」の現場に居た事がある。

とすると大事件のフィクサーみたいだが、なんてことない、防衛省では「あ~、それについてはA社さんと相談してそっちで決めて」っていうのが当たり前に行われて居たのだ。

当時運送会社に勤務していてオフィスプランニング会社下請け仕事が多くあった。

オフィスの組換えで土曜日に居残りした事ある人は判るかもしれないが、例えば床を工事する時に「配線工事の上流ってどこの会社だっけ」とかいちいち考えるのは大変だ。今次作業発注先の下の会社だったら相手に任せておけばいいが別会社場合自分の方で連絡取っておかないと作業日にその部分が出来ずにやり残し、追加作業って形になる。

から各社の関係者が居る時にその2人で相談して決めたのを参考にしたりって事はままある。

でもこれは前述のように役所がやってはダメなのだ。規模極小であっても官製談合になるからだ。

防衛省場合はなんというか普通に相談して決めて」が行われていて昭和役所っぽかった。それで休憩時間に他の人らと「あれってほんとはダメなんだよね(苦笑)」とか話していたのである

下働きの我らがなんでそんな判断できたかと言えば、他の省庁では「あ~、それについてはオタクらで決めて…ってうちが言えないか(笑)あとで連絡する」一同ワハハ、ってやり取りがよくあったかなのだ

しか六本木庁舎から市谷への大引っ越しがあったのでその前後で大量の追加発注やポンギから持ってきたけどやっぱ不要とか机配置の変更など(セキュリティ高いオフィスではフロア毎のスタッカブハブを使うので席変更は線引き直しになって大仕事)があって「あれはどこの社だっけ」というのが大量に発生しており「A社さんと相談して」も多かった。

まり他の省庁が晒されて来た厳しい談合監視みたいなものがなくてなんていうかルーズ

 

そういう感じなので変な営業への耐性とか大丈夫なんですかね?というのは思うところなんである

最近だとWILLとかHanada誌の周辺で自称防衛シンクタンク実態youtuberヘイト本編プロみたいなのが防衛省防衛産業をよいしょしまくるっていう、田舎水商売みたいな事をやっていて、その結果中に立ち入ったり中で講演したりしているようだが、こういうのも見ると大丈夫か?と感じるところである自分なんかは営業におだてられたりすると逆に不愉快になるのだけど。

しかもそういうのを「人間誰でも肯定的な人に靡くのは当然だろ」的に擁護されていたりする。いや権限与ってる人間がそれやったら普通左遷免職されるんですが。

因みに「外国スパイ」っていうのは煽てと肯定、腰が低くて実態がある事業の振りしてくるもんですし、ソ連スパイ右派サンケイ新聞にいたんですが。

 

この手の変な自称シンクタンク以外にも「ネットでの評価評判を自在操作できます」と営業かける逆SEO業者など怪しい業者が手ぐすね引いて待ってます大丈夫なんでしょうかね?

予算余り」に就いては過去批判的な言説と経験が積み重なって居るはずなのになんで参照されないのでしょうかね?

  • 長くてよくわからん とりあえず上げちゃっていいってことでオッケー?

  • この言葉すごく嫌いだがここでは言わざるをえない 「馬鹿は黙ってろ」

  • 多分、装備の更新だけで全部消える。

  • 年度末の道路工事=予算余り って昭和みたいな発想で「予算余らせると消化のためにろくな事に使わないから気をつけろ」ってのをこれだけ長い文章に仕立てた時間の無駄遣い。 大掃...

  • 訓練用の弾丸買ったら増えた分の防衛費くらいすぐ消化できるんじゃないですかね

  • 自民党経由で反日壺統一教会がうじゃうじゃいるのに防衛費あげても、焼石に水じゃね? 強固な壁を60兆円で建設したけど、壁の中にスパイがうじゃうじゃいるって状態なわけで。 日本...

  • 防衛費をいきなり2倍にした時に起きること この人は間違いなく嘘つきだわ。 「いきなり防衛費2倍」に防衛省OBとか身内からも疑念が出ている 実は増田は「防衛省の官製談合」の現...

    • 俺も自衛隊に知り合いがいる普通の人だけど、書きたかったこと殆ど書かれてしまったw

    • 日本の防衛の実態はボロボロということ? 予算配分も適切に計画できないのなら、ロジスティクスやコスト分析などのオペレーションズ・リサーチも満足にできないということになりそ...

      • 自衛隊のオペレーションズリサーチは部署ごとの 「痛み(笑)」をアピールして予算増やしてもらうぞ! 予算めっちゃ節約して上手く行ってると言い張り頑張ってる感出すぞ! とにか...

    • 自衛隊においては、航空機において整備中などで使用していない他の機体から部品を外して転用する「共食い」による部品転用が2010年代初頭から常態化しており、平成24年度に約2000件だ...

    • 増田が書いてることが本当なら、予算2倍になっても予算2倍の枠内で非効率なオペを続けるだけなのであんまり効果なさそう

    • もう何年も嘘つき投稿は幅をきかせてる感じ いつも都合よく時事情報に合わせて専門家が長文投下してくことが多いから不自然すぎるんだよね

    • 保育園落ちたの時点からこんなもんヨ〜

    • そしてお前も嘘つきという事だな

    • ここははてブではなく増田だぞこの嘘つきめ

    • 反日壺カルトが与党の国で、正義感出すと辛いぜ?

    • 翌々日にならないとブクマがつかないんだね・・・

    • 10台のうち1台の修理を諦めれば1台分の修理費+1台分のパーツが丸っと手に入るわけで残りの9台からすれば修理予算1.3倍ぐらいの効果があるんだろうな。 「現場レベルでカ...

    • 中の人で草

  • 朝鮮カルト自民党のお友達である、電通とパソナがなぜか大幅黒字化する。これはガチで起きる。

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