年齢27
昔から祖母が少女漫画雑誌を買ってくれていたこともあり、アニメや漫画は好きでした。
姉がいたので、姉がりぼん、私がなかよしを買ってもらって回し読み。
腐女子やBLも知っていたし、男同士のやりとりにキュンとすることはありましたが、仲良くしてる男性アイドルを見てる気持ちだと思ってました。
高校生になって
クラスの女子から「おもしろいよ」と借りた漫画がおもしろくて一瞬でハマりました。
その日の帰りにコンビニで連載雑誌を立ち読みしそのとき出ていたキャラに衝撃が走り、完全に腐女子として覚醒しました。理屈じゃないんです。
当時はすでに携帯電話のパケット使いたい放題プランはありましたので、携帯電話でサイトを巡りました。携帯サイト主流の時代ですね。
漫画を貸してくれた子も、クラスの女子もオープンな腐女子でしたが黙ってました。
今でこそスクールカーストという言葉がありますが、私は自分の容姿に自信がなく当時で言う「イケてるグループ」「派手なグループ」の子達とつるむわけじゃないけれど、挨拶をしたり雑談はする中間の位置をキープしたかったのです。
ここでオープン腐女子と一緒に騒いでしまっては「普通の子グループ」から転落するのではと思ったのです。
漫画を借りてから1ヶ月後にはサイトを作ってました。日記で萌えを語り大好きなカップリングの作品をたくさん上げました。
もちろん興味はありましたが右も左もわからず一緒に行く人もおりませんし、なにより笑ってしまう話ですがイベント会場でクラスの女子に遭遇したらどうしようという恐怖が一番にあり縁のない別世界のことのように思っておりました。
ありがたいことにサイトでは毎日のように感想がもらえるようになりました。
匿名のweb拍手が主流だったので気軽にメッセージをくださってたんだと思います。
サイトを運営されてる方からもメッセージをいただけ、相互リンクやバトンなどして交流しておりました。
しかしこれも笑ってしまう話ですが、交流が続いて会おう、オフ会しようとなったらどうしようと、身バレしたりブスだと思われたらどうしようという思いが強くなり苦痛になりました。
高校生でしたので、日記では少し「イケてるグループ」を気取っていたのです。
交流が苦痛になったのでサイトは閉鎖しました。しかし萌えを吐き出せないのはもっと苦痛でした。
性懲りも無くまたサイトを開設しました。休止や閉鎖を繰り返しました。
ちなみに、最初にハマったジャンル意外にもハマり、ほぼよろずサイトとしてやっておりました。
今ほど注意書きもなく好き勝手にしてましたね。
わたしは就職しました。当時の日記では萌えを語ることなく愚痴や日常のみだったような気がします。
当たり前ですが更新のペースが落ちました。時間感覚も変わりましたので自分ではいいペースで更新してると思っても更新履歴を見たら2ヶ月が経過してたり。
そのうちなにも生み出せなくなりました。19歳の頃すっぱりサイトをやめて萌えを吐き出すことなく過ごしました。
変わらず漫画やアニメは好きでしたが、このまま腐女子は卒業かなと思っておりました。
しかし、22歳だったでしょうか、アニメを見て急激にハマる作品と出会いました。即サイト開設。
マイナージャンルだったのでカウンターの回りや感想の数など寂しいものでしたがその作品が好きでただただ楽しかったです。
そんなときアンソロジーのお話をいただきました。オフ経験はありませんので悩みましたがお誘いいただけたことが嬉しくて参加させていただきました。
満足のいく作品が出来ましたが、なんといいますか、発行後の主催者様の対応に疑問を感じました。本は何ヶ月待っても届かず、お礼としてお菓子を同梱してくださってましたが賞味期限が届いた日の翌日だったり。
後から気づいたことですが主催者様は熱しやすく冷めやすいタイプの方ようで発行のときにはすでに別のジャンルのことで頭がいっぱいだったようです。
アンソロジーといえど初めてのオフ活動、がんばった作品、結構なショックでジャンルに罪はありませんがもうそのジャンルは見れなくなってしまいました。
集めたグッズなどはすべて売りました。
そして、今まで家族共有のパソコンが1台しかなかったのですが、自分のパソコンを購入しました。たくさんのサイトを巡りました。pixivというものも知りました。
大好きなサイトではイベント楽しかった!とよく綴られておりました。
アンソロジーの件は被害者のような気分でいましたが、オフのことを分かっていない自分にも問題があるのではと思いました。
昔のように怯えることもなくパンフレットの注意事項もしっかり読み向かいました。
結果、とても楽しかったです。
ただ本を買うだけでしたがこんなにも楽しいのかと感動しました。よくわからず一般のお店のように本を取ってこれくださいと渡したりしてしまいましたが。
最初にハマったジャンル、もう誰も活動していないあの頃ハマったジャンル、大好きだったサイトの方は今このジャンルにいるのか。いろんな思いがありました。楽しくて楽しくてしょうがなかったです。
腐女子の友達は相変わらずおりませんので、本を読むことで萌えを語り合ってるような気になったのでしょう。
少しでも萌えるジャンルに出会うとすぐ同人誌を購入するようになりました。自分では創作しようという気は一切なくなっておりました。
25歳で衝撃的なジャンルに出会いました。ジャンル自体は大きいものでしたがハマったカップリングはマイナーでした。新幹線に乗ってイベントに行くようにもなりました。
このカップリングで久しぶりに自分で書きたいという思いが生まれました。しかし何年も遠ざかっておりましたのでうまくいきませんでした。買うことに慣れてしまったのでしょうね。
うまくいかなくても18歳のころより更に時間感覚が変わっています。あっと言う間に日だけが過ぎます。
そして急に最近の話になりますが、某ソーシャルゲームに大きな動きがありました。
とても大きなジャンルなので私も例に漏れずハマり先ほどの衝撃的なジャンルほどではありませんでしたが、いかんせん少しでも萌えると際限なく買うようになっていたので、ジャンル内でもトップクラスの人気カップリングを大量に購入してました。
そうです。そのトップクラスの人気カップリングに大きな動きがありました。
急いでゲームを立ち上げわくわくしながら見ました。しかし私は首を傾げてしまったのです。
今まで受けだと思っていたあの子は攻めだった、こんな関係性なのか、まったく萌えませんでした。
このジャンルが特殊なのは承知です。燃料になった方も逆燃料になった方もいらっしゃると思います。
ふと、家にある1500冊を超える同人誌の山を見ました。
このジャンル、アニメは見てたけど原作読んでないな。そんなものばかりでした。
最初にハマったジャンル、同時期にハマったジャンルはほとんど同人誌を持っておりません。高校生でしたしね。
19歳まで二次創作していたジャンルは今でも大好きです。25歳で出会った衝撃的なジャンルも大好きです。どちらも原作を読むときはいい年してお恥ずかしながらドキドキときめきます。
しかし同人誌を買っていただけのジャンルは本当に好きなのか分からなくなりました。
絵が好きだから買う、作家が好きだから買う、文の組み立て方が好きだから買う、皆さんいろいろな理由で同人誌を買われるでしょう。
私は買うことだけが楽しかっただけなのかもしれません。何度も読み返す本は一部です。
コレクター気質なのでサークルさんの本はすべて揃えたい気分になります。
買ってるだけのジャンルの、原作はもうあまりわくわくしません。読んでないものもあります。
イベントデビューしてからたくさんのジャンルにハマりました。たくさん同人誌を買いました。
某ソーシャルゲームの件で気付きました。あまり二次創作は読まないほうがいい、と。
もちろん二次創作は最高です。大好きです。しかし私は二次創作だけを追うようになって原作を捨ててしまっておりました。
アンソロジーの主催者様を熱しやすく冷めやすいと少々批判してしまいましたが、私がずっと創作を続けていたらそうなっていたのだろうか。それとも今でも最初のジャンルで二次創作をしていただろうか。
後悔はしておりません。
1500冊の同人誌には楽しい思いをさせていただきました。手放したものもあるので、実際は倍は読んでいる気もしますが。
今、女性向けのジャンルはとても目まぐるしく動いております。サイクルがとても早いです。同人誌は時期を逃すと手に入りません。
しかし、今一度しっかり自分の萌えと原作への愛を確認することが大切だと気付きました。
最後に、これは某ソーシャルゲームへの批判や愚痴ではありません。
長くなりましたがお付き合いくださりありがとうございました。