「矮小化」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 矮小化とは

2011-01-27

セカイ系の個人的な整理

エヴァも見たことないのでセカイ系なんぞ知らんがなという20代ですが、セカイ系について思うことを整理。言葉自体は聞いたことが相当前からあったのですが。定義自体捉え違えている可能性があるので、あまり情報の正誤にはこだわらないよう。

なんかこういう定義っぽいのを聞いたとき、僕が最初に思い浮かんだのはワイルドアームズ2ndだ。

WA2は国家が複数存在するので、国際法的な問題が、現実問題としては考えられる。

実際そういう問題があることはゲーム中でも仄めかされ、そういう問題があるかのように序盤は話が展開していく。

ただ、プレイすれば分かると思うが、結局それはおつかいゲームの壁として用意されたかのようにシンプルな問題に矮小化され、お遣いを済ませば国交は自由ですよーというわけで自在に領空を飛べるようになる。

これは社会をある程度提示しているケースだがドラクエなんかはもはや国境なんぞ存在せず、作中登場人物そのものが超法規的とも言うべく行動を「ゲームから」という理由で許されている。空だって飛び放題、ツボだって割り放題、女湯だって覗き放題。

つまり、「僕が世界を救う」という題目においては社会がどうあるべきかなんてのは考慮のうちには入っていない。社会ははじめから捨象されているのだ。

そういう意味で、僕はセカイ系RPG系とみなせるのではないかと思う。ドラクエセカイ系として扱うには異色かもしれないが、WA2以降、WA4あたりは根性論的セカイ系RPGと言っても差し支えないと思う。

と思ったのはGガンダムガンダムファイト国際条約を聞いてからのこと。ガンダムファイトをすれば当然家屋がぶち壊れるわけだがガンダムファイト中はそれらの損害について弁償しなくていいというではないか。なるほど便利な条約である

こういったセカイ系社会を捨象しているのは、やはり現実社会ストレスだという共通認識が得られているからではないだろうか。細かいことはいいんだよ、という具合だ。

そういう話を進める上で邪魔なものをすべて消去していった結果セカイ系が生まれ、さらに日常的生活を押していくと空気系になるのではないか

部活学校生活は、めんどくさい社会とは切り離された別社会であり、このごろ厨二病を発病する人も多かったのではないか

部活のそれを描くにしろ金銭問題なんかはとことんクリアされ、学生のうちの挫折がないように見える(実際の学生生活は挫折が一度くらいはあるものだが

というわけで、まだ社会の選別を実感しない、格差現実に直面しない高校生活というのがなんだかんだでセカイ系の究極なんじゃないかなどと妄想

2011-01-15

自動車損害賠償責任保険料(自賠責)が値上げされるという話。

自賠責は、交通事故で発生した被害のうち、死亡や後遺障害に対して保険金を出すという仕組みである。この仕組みは特別会計の一つであり、保険料を取り過ぎていて剰余金として積み上がった約6000億円を、国庫に対して貸与している。

この貸与金は、来年度に全額返済される筈だったのだが、税収の不足を理由に、先送りされた。埋蔵金として使い込まれてしまったと言ってもいいであろう。つまり、自賠責契約をしてきた人々は、6000億円分、何の法的根拠も無く徴税されたという事である

自賠責保険金の支払い額が増えているので、保険料を値上げしたいと言う主張も、出てきている。これには二つの理由がある。一つ目は、飲酒運転厳罰化の影響で、轢き逃げによる被害者の重態化や死亡者が増加したという点で、法改正の失敗が原因である。もう一つは、保険会社等の経営上の都合である保険は、本質的統計データが直接採算に反映される仕組みであり、平均値が変動すれば、その変動に対して採算も変動する。国民所得水準が低下しているということは、加入者数が減少していくという事であるのに、保険会社人件費や営業所維持費といった固定費は変わらない。天下り監督省庁幹部の縁戚といった縁故採用した人の人件費も下げられないしリストラも出来ない。さらに、生命保険ガン保険といった非損保分野の売り上げが低迷している分を、所有者が強制加入になる損保分野でまとめて補おうという話になっているのである。非損保分野の余剰人員を損保分野に回すというのは、保険会社雇用の維持という点では正しいが、部分の最適化が全体の最適化にとっては真逆の効果に繋がるという、典型的合成の誤謬となっている。

損保分野の採算悪化は、若者自動車離れが直接の原因であるが、非損保分野を含めた保険というビジネス全体の採算悪化は、若者世代が独立した世帯を持てないような経済環境根本的な原因である。さらに、税収の悪化と社会保障コストの増大は、家族制度破壊して核家族化を進め過ぎたという政策の失敗と、既存企業を優遇する余り、新技術や新製品新サービスの開発・実現が不利な愚行となってしまっている、産業政策の失敗にある。

実行すべき課題は目の前にあるのに、自賠責保険料の値上げや消費税増税といった財源が問題である矮小化して時間を浪費するという点では、民主党政権自民党改革派政権でも変わらないようである

2010-12-29

「女は産む機械」「専業主婦病気」でのはてなダブスタ調べ

これは何だ?「はてなーの相当数は、「産む機械問題」の時も、「専業主婦病気」の時も同様に文脈を読んで判断していたように思われる」とか言ってるんだけど。


はてな村は元々そういう場所じゃない? - ネットの海の漂流

http://blog.fut573.com/114


なるほどね。それでは、少し調べて見たよ。面倒だからそんなに調べてはないけど、少し調べても出てくるんだから、もっと時間をかけて詳しく調べたら、はてなのバカさ加減はまます分かるね。


ちなみに、このこと↓

専業主婦病気の件では文脈を考えろと言ってるのに、女は産む機械の件では文脈を考えないで批判してたということ。


仙谷氏「専業主婦病気」と問題発言か 本人は「記憶にない」と釈明

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012271319010-n1.htm

はてなブックマーク - 仙谷氏「専業主婦病気」と問題発言か 本人は「記憶にない」と釈明 - MSN産経ニュース

http://b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012271319010-n1.htm


こういうのが出てきたよ↓


なんだかなあ

http://anond.hatelabo.jp/20070203234315

はてなブックマーク - なんだかなあ

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20070203234315

FTTH # |ω・)…… ちっちっち、「一部分を切り取ると格好の攻撃材料になるような発言」を公の場でしてしま危機管理能力のなさは、大臣にしておくには問題ですぜよ? 2007/02/04

blackdragon 政治 問題の本質矮小化しすぎで、なんだかなぁ。 2007/02/05


天皇機関説女性機械説、自衛隊暴力装置説・・・: EU労働法政策雑記

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-654e.html

はてなブックマーク - 天皇機関説女性機械説、自衛隊暴力装置説・・・: EU労働法政策雑記

http://b.hatena.ne.jp/entry/eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-654e.html

bogus-simotukare 「産む機械」は明らかに女性差別(ないしそう受け取られても仕方のない失言)だろ?。今回の件や天皇機関説とどこが似てるんだか? 2010/11/19


痛いニュース(ノ∀`):【政治女性=「産む機械装置柳沢厚生労働大臣が発言…自民島根県議の決起集会

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/908075.html

このブクマ↓とかは、脊髄反射して文脈を無視して「女は産む機械」を叩いているのばかり。

http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/908075.html


こんなはてなで、↓の「専業主婦という病気」を文脈を見て判断しろとかいうのが、爆笑だよね。


保育政策は人づくりと労働の長期的国家戦略

http://www.yochien-joho.com/headline/photo/20100501/001.pdf


それで、「女は産む機械」の文脈無視叩きの件で、産む機械バッジとか産む機械Tシャツを作ってるのもいるね↓


minx [macska dot org in exile] - 新発売!産む機械バッジ

http://d.hatena.ne.jp/macska/20070203/p1


Child-Bearing Machines Apparel : CafePress.com

http://www.cafepress.com/macska/


最初に言ったけど、これは大して時間をかけて調べてないからね。少し調べただけでも、はてななんかこんな程度。文脈無視、読解力なし、立場が変われば言うことが全く違うダブスタばかりが、はてなはてな信者が持ち上げているだけ。


こんなのもあったよ↓

http://b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012271319010-n1.htm

ohnosakiko 社会, 女, 言葉産む機械」は女を生殖する存在に限定する言い方、「専業主婦という病気」はある時代の社会の現象を指した言葉全然違うのに何故か一緒だと騒いでいる人が/平易な言葉を使ったために悪意で言葉尻を捉えられた一例 2010/12/29


この屁理屈は無理があるね。文脈を考えれば「女=産む機械」と言ったわけではないんだから産む機械生殖で使われてきたとか関係なく、文脈を見て「女は産む機械」と言ったのか?という問題。機械で例えるやり方は生殖でなくても行われているから、「女は産む機械」で生殖なんとかと言って「女を産む機械」叩きを擁護するのは、機械がどう使われてきたのかも知らないで墓穴を掘ってるね。


↓こんなのとかもあるね。

産む機械」はどのような文脈で使われたのですか。- Yahoo!知恵袋

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1310703358

2010-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20101227234626

性コウ、発想としてはいいけど、性交っぽいwww

つか、よく考えたら小学生同士でもセクハラってよんでもいいような気がしてきた。

なんというか、学校で起きる犯罪をなんでもかんでもいじめって呼ぶのは問題を曖昧にして矮小化してるような気がして

呼び名を変えたほうがいいように思ったのですよ。

つきあってくれてありがとう。

2010-11-28

死から逆算するイマの大切さ

大学生になり自分が賢くなるに連れて親父の凄さが分かってきたところだった。本を読めば読むほど知識が増えれば増えるほど、政治経済から歴史に至るまで親父の知識の量と見識の深さに気付くようになり親父と話すことが一番の楽しみになり、話せば話すほど俺の考え方も知識も問題に対する切り口も論理構成力も一段上へと進化していっているところだった。自慢の親父で本当に尊敬していた。そんな時間が当たり前のものになっていた。

しかし親父は単身赴任をしていて50を過ぎているのに平日は一人で暮らしていた。週末帰ってくるので2日しか会えなかった。それでも平日は親父が購読しているメルマガから面白い部分を抜粋し俺転送してくれていて、週末帰ってきては趣味化しているコーヒーを豆から買ってきて自分で入れて飲ませてくれるのだがこれがまた最高に美味かった。

身長高校生の時に数センチ抜かし体型はここ10年で明らかに太り、ハゲかかって前髪が後退した額は俺に将来の毛根の不安感を与えるのには十分だった。そんな日常は当たり前のものだと思っていた。

日曜日、俺はいつも通りバイトを終えて携帯を見ると着信が死ぬほど入っていた。

ー 親父が死んだ

そこからはよく覚えてないけど、心が折れた母の代わりに喪主を務め、葬式にきた人間からは「しっかりしている長男さんだね」とか「20歳なのに精神力強いわね」みたいなことを言われていた。

実態は、想像もし得ないことがあっさりおきたので気持ちの整理がつかなすぎて、感情崩壊していたのだと思う。涙も出なければ死に目にあえなかったことも特段なんとも感じなかった。ただそこには、親父が死んだという事実しかなく、それを受け入れる準備ができていなかった分、その死がただただ自分の生にとって一つの通過点でしかないと本能的に感じていたのかもしれない。

親父が死んでも空の色は同じく、世間ではアホカップルが愛を誓い合い、時は流れ明日は必ずやってきた。しかし変化は微妙にあらわれる。

まず、平日、親父からメルマガ転送されなくなった。奇しくも、最後転送されたメルマガは「戦争による死の矮小化」だった。土曜日がきても親父は帰ってこなかった。そしてコーヒーは入れられていなかった。しかたなく、自分で入れることにした。そこで始めて涙があふれた。

親父の記憶とともに膨大な後悔が脳裏に浮かび視界は水没した。こんなことすればよかった、こんなことしてやればよかったということ。もしこの日に死ぬと分かっていたのなら、もっと多くの時間をそしてもっと多くの感謝を形にしていた。その後悔が脳を壊し心がなくなったような衝撃が俺を襲い視界は真っ白になった。

俺は夢から覚めた。

あまりにリアルすぎる夢で焦ってリビングに行くと親父がコーヒーを入れていた。

おはよう

この日常が当たり前のものではな奇跡連続だと感じるようになった。

さすがに神が存在するのかと疑った。

ここまでリアルな夢を見るということ自体はたしか縁起の良いことではないかもしれない。しかし、縁起が良かろうが悪かろうが、自分家族、大切な人はいつかは必ず死ぬ。それが明日なのか20年先なのかはわからない。しかし、死なれた時にになって初めて後悔するのは馬鹿だ。大切な人が生きているイマを強く意識することで感謝を形にすることができる。その感謝の積み重ねがいずれくるべき時になり事実を受け入れることができるようになる。だから縁起がどうこうではなく、一度自分の大切な人の死をリアルに考えることが必要なのかもしれない。軽々しく死を扱うなとかは的外れな指摘だ。事実、命は軽く他人の死も一つの出来事にすぎない。

一方で自分の死んだ後を想像する人間もいるがそれは多いに間違っている。死後どう思われたいかなんて考える時点で宗教狂だと認定していい。死んだらそこで俺らの人生は終わる。死後にあるのは無であり実質そこには何もない。死後が現在を規定するというならどうやってそれを確認するというのだろうか。(これも一つの宗教なのかしら

死ぬの対義語は生まれるであって生きるではない。

生きるというのは状態であり対義語は死んでいるである

だから、自分の生の流れの中に他人の死は起こり、自分の死はその生の流れを止める。

俺は常々目標や夢はその状態になっていないということが原因で自分に対するプレッシャーとなってブーメラン化する心の負債だと表現している。その原因は夢や目標といったものが極めて前向きであるからだ。今よりよくなるということを想定しているためどうしても向上的なものになる。しかし死について考える時、俺らはとんでもなく後ろ向きな仮定から始める。例えば「今日母親が死んだ」とか「彼女が死んだと連絡があった」ということを考える時、俺らは、そうなってほしくはな未来について考えるためそれは心の負債にならない上に、もし本当に死んでしまった時への心構え、さらには後悔しないためにやれるべき事をやっておこうと考えるようになる。

イマを強く意識して生きていくことこそ大切なことだと思うんだけどなぁ。

2010-10-04

http://anond.hatelabo.jp/20100928141152

処女じゃなきゃダメとか、半分ネタだと思ってるけど真剣に言ってる人がいるみたいで、

ネタだろうが、何だろうが真剣に全力を尽くすべきです。

遊びだからと矮小化してしまう淫売どもは滅んでしまえ。

過去に人を好きになって、真剣に愛した結果、経験したんだったら良いのじゃないだろうか。

真剣恋愛した結果=セックスなのが全く理解できない。

真剣に愛した相手が処女じゃなくなるなんて、そんな恐ろしいことがどうして出来ようか。

誰のために主張してるの? 処女の人に主張してるの? 非処女に主張してるの? それとも同じ考えの人?

私の主張に共感してくれる、新たなる処女厨原理主義者を求めて。

非処女お断り」的なスタンスの主張は聞いてもいないし、別にお互い様だと思うけどなー。

淫欲におぼれた脆弱人間が何を言っても無駄です。

http://anond.hatelabo.jp/20100922170647

2010-09-24

http://anond.hatelabo.jp/20100924003754

っていうかさ。

SFっていうものが、ジャンルではなく方法論の一つへと矮小化したんでないの?

ロボが出て来る未来お話、っていうだけではもう飽きたっつーわけで。

主題がガジェットになるなんてよくあることじゃん。飽きられただけ。

あと、プラネテスの人は「SF作家」ではなく「青春物語作家」だと思うんだよね。

ビルディングス・ロマンの味付けにSF要素を使ってるだけで。

SFの新しいあり方っていうよりも、青春モノのヴァリエーションって感じ。

2010-09-22

http://anond.hatelabo.jp/20100922140622

たたかれてるのは、はるかかなたの城壁であって、

あなたの部屋のドアではないのですよ

「はるかかなたの城壁」w

こんな認識だもんなあ

わざと矮小化したいのかもしれないけど。

2010-08-27

差別

ネットでは在日差別ばかりが取り沙汰されるが、他にも同様の差別はあるんだよ。それに多くの人間無意識に関わっているのであり、どれかをNOというならすべてにNOと言える態度が当然求められる。逆に言えば、これは差別だけどこっちは差別じゃない、というのは絶対にあってはならない。考え方の多様性は自己矛盾を保証するものではないからだ。

差別はたいていが各々のレベル定義される閉じた共同体において、その構成員が予め備えているとされる資質(それは大抵が曖昧であるが、「ふつう」「常識」とするものが多い)を欠いた者に対して行われるケースが多い。

差別は、

などに分類されよう。差別とは「区別と序列」が前提にあるのは明白である。自分が他人と同じなのか、違うのか、また上なのか、下なのか、を認識してそれに見合った振る舞いをすることは、社会では必須のスキルである。

たとえば、自分と同じ共同体で、自分より上だ、と思う人には正の差別を、下だ、と思う人には負の差別を行う。しかしながら自分と異なる共同体場合はそうとは限らない。人類が考える最大の共同体は、今のところ地球であるから、異なる国家を超えて評価されている人物は、人類地球という枠組みで評価されていると言ってよい。逆に言えば、自分と思想が相容れない共同体の牽引者は、立場が上でも強烈に批難することがある、ということだ。

それに見合った振る舞い、というのは同調圧力と換言できる。共同体の中の役割を演じることで、共同体の他の人から承認されるのである。それをしないものは共同体内の自浄力によって排除されるだろう。これを村八分いじめ、叩きという。

差別糾弾したからと言って、逆差別の正当性が保障されるわけではないことを意識する必要がある。一度差別されたから、と差別し返すのは何も許された話ではなく、同じ穴の狢に身を落とすことにほかならないことを、理解する必要がある。

また、ネット上では多くの情報が行き交い、個人レベルでの情報処理能力が問われることになる。そこで、一部はレッテル貼りをすることで対象を矮小化し、処理しやすくしているようである。もちろんそれは処理された側からすれば不当なものにされる可能性が多くあることは言うまでもない。

2010-07-25

雑文

まとめてないし、まとめてもブログに書けないので、

思いつきで書き走ったメモ増田に捨てておく


普通幸せだと気付いた人間は不幸なんだろうか

見てる視線が一緒なら、そりゃ何年経っても同じに見える

集合知万能幻想

能動的な悪を声を上げて明確に否定しないことは、

悪をのさばらせる消極的肯定でしかない、という話

自分理不尽被害者であり、

何もせずとも救ってくれるだろうという甘え

何もしなくても悪を裁いてくれるという甘え

被害者は相手が悪なのは当然として証拠を集めない

悪は自分が悪であるという証拠は集めない

誰かも相手が悪であるという証拠は集めない

不法投棄

Pixivにおけるマルチリク


男女、婚活、オタ、喫煙

全ての不毛な対極論争はこのメカニズムで発生している

自分が所属しない勢力に社会悪を押し付け

・自勢力に有利な、極端にあるいは明らかに社会悪の虚像を想定する

・大悪(相手)を非難するために、小悪(自分)は許容する

社会的に肯定される言葉を用いて何か批判をするのは

多くの場合明確に理由の無い感情論であること

ルールマナー常識・良識

嗜好の先鋭化がもたらす人物像の姿

オタクとして始まった趣味が、プライドを伴う先鋭化が進むと

 ごく狭い範囲により深く沈む事を至高とする○○マニアになる

ネットの行動原則論

自分利害関係に無い「悪」に原因を押し付けて納得する

  PTAの悪者探し

自分が所属しないカテゴリ自分が理解出来ないものの理由を求める

自分を善良の側にしたいが為に

一番の悪を消める終わりの無いマスゲーム

理不尽言いがかりに近いものほど決め付けがおきやすい

腐女子行動

自分が所属していないグループで内部抗争が起きているときに、

 自分たちが所属しているグループの融和を確認し同意を求める

 ・同調、優越感

  236 名無しさん [sage] 2010/05/28(金) 15:18:06 ID:OyCrGS9P

  奈落がまた荒れてるな

  まったりしてるほうがいいのにねw

お題:二次元産業はいい加減旧スク水をやめるべき

要旨

・喜ぶのはリアルタイムだった20代後半以上だけ

・作ってる側が古いものに拘り、それが絶対と勘違いしていないか

・それ以下の世代には二次元的記号以上の価値が無い

・ズルズルと自分たちのノスタルジーに嵌まってるとそのうち見向きされなくなる

こんな感じ

お題:二次規制って自業自得じゃね?

・売るための過激な表現曖昧ゾーニングが流れを生み出した

ゾーニング以外の問題に関連付けるのは問題の矮小化を招く

  二次元に問題を押し付けようとしてるPTA など

・反対のための反対をしている層が賛成派に言質を与えている(無能な味方)

お題:正義厨が一番性質が悪い 最強の荒らし正義厨」

自分が絶対的に正しいと思ってるから他の意見を受け入れない

・他の意見や反論を悪と認定する

2010-07-21

http://anond.hatelabo.jp/20100721133458

その点はちゃんと書いてあるのに、数限られたワンパターンな型にはめて物事を理解するのが癖になり過ぎてるな。

このように2chにたくさん触れていながら免疫がつかず、逆に洗脳されている人もいるから、ちゃんと特殊な対策が必要なのだ。

2chでは、アンチ信者の争い、荒しと住民の争いのような立場間の抗争が多く見られる。

そこまでは良いのだが、問題なのは自分と異なる立場の考えを矮小化して捉えてしまうことにある。

ひろゆき2chねらーの考えというのは、汚いものも全部いっしょくたで良くて、法的に問題ある場合を除いて言論規制など必要ないというものだ。

それはそれで一理ある考えではあるが、この考えを拡大解釈して、その考えの反対者を知的潔癖症扱いするところに問題点があるということ。

この点は2ch初期から声高に叫んできたのだが、いまだ浸透に至ってないというのが率直な感想である。

2010-06-02

http://anond.hatelabo.jp/20100602200457

個人的には政治家から現金をもらったかどうかに問題を矮小化されてしまいがちなのがおかしいように思う。

直接現金もらわなくても政治家から極秘情報もらってそれのおかげで新聞雑誌の記事や書籍にして金儲けできてるわけだから、これだって小銭をもらうよりはるかに大きな便宜供与になってるのに、なぜか問題視されない。間接的で回りくどければ問題視しなくていいなら、結局「ばれなきゃいいだろ」といってるようなもんなんだが。営利企業記者プロジャーナリスト政治家官僚から非公開情報もらってる奴には機密費問題を批判する資格はないといいたい。

2010-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20100505221656

人生がどんなに複雑だろうと、人が人を判断するためには

たとえレッテル張りだろうと対象を単純明快、且つ矮小化しなければならない。

それが理解できないなら社会に参加しない方がいいよ。

2010-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20100420034338

そんなのはその人の祖国によって千差万別だよ。

>そのとき、お前は、一個人としてアメリカ日本に有利な政策を採るようにわざわざ活動すると思うか?そもそも、そんなことは現実的に可能だと思うか?せいぜいが、日米の友好を目指す政治家に一票を入れて満足するのが限度だろう。

そう?たとえば日本人拉致に荷担した北朝鮮工作員の半分近くが日本生まれなのは知られた話でしょ。朝鮮学校の中でも特に優秀なエリートだったわけだし。北朝鮮に行って現地の連中に日本語教育とかしてた奴も居たし。

それに一時期、日本にはスパイ防止法が無いからCIAだのMI6だのが大手を振って歩いてるとか言い張ってた人もゴロゴロ居たでしょ。多分今も居るんじゃないかな。

>つかね、結論ありきで抽象的に考えるせいで、話がおかしくなる。個々の外国人なんて、自分人生を生きるだけで精一杯。国政を左右するほどの勢力なんて築こうとも築けるとも思っていないだろう。数人で意見を束ねるのだけでも大変なのに、政治を左右するほどの勢力を築くのなんてもっと大変だろう。

別にそれほど大変でもないけどね。何せこっちは「遠く離れた土地で同じ祖国を持つ者同士」って共通したアイデンティティあるから。だから朝鮮総連とか民団とか何十年も存続してるし、日本国会議員におべっかを使わせる程度の影響力は持ってるし。在○○県人会みたいなのだって日本人もあちこちの国で作ってるでしょ。

自分の生活を守るためには徒党を組むのが一番だよ。

>頑張りに頑張って地方議会に一人自分達の代表を送り込んだとしても、議会多数決で決まるんだから、母国のために便宜を図れとか議案を出しても、そんなことはどうでも良い他の議員に圧倒的大差で負けておしまいだ。つまりは、議会なんて過半数をとるくらいに勢力を拡大して初めて意味が出てくるもんだからな。(しかも、議会で多数をとって議決しても、外国にただ便宜をはかるような行為は法律上許されないから、裁判所に止められて終わりだが)

そりゃないわー

今の日本政権とか見てたら分かるでしょ。郵政なんたらとか、政党支持率1パーセントも無いような国民新党重要法案をごり押し出来ちゃってるじゃん。衆参併せてたった5人の党だよ?

最大勢力が過半数維持に汲々としてるような状況だと、ほんの数議席の勢力でも容易に状況を引っかき回せるよ。外国人参政権に必死になってる連中もそれが目当てだし。

>ついでに、帰化人とかを選ぶのは、自分の立場に理解のある人間政治家になって貰いたいから、そして議会自分達の意見を代弁して欲しいからであって、いちいち母国への便宜を図って欲しいとか思ってないだろ。そもそも、地方自治体レベル議員一人には、予算を動かす権力なんてありはしないんだから、期待する意味すら疑わしいし。

そりゃ大半の生粋日本人はそうは思ってないだろうね。

でも帰化人は前半でも書いたように、彼らが自分達の生活を守るために組んだ徒党の出身者とか普通にいるし、そういったある程度まとまった人数の組織的な支持とか支援があるから議員になれている面もある。生粋日本人じゃなくてそういうバックグラウンドを持ってる人間をわざわざ敢えて投票するって事は、つまりはそういう事だととらえて良いと思うけど?

なんか全体的に俺らの力をやたらと矮小化したがってるように見えるけど、それこそ生粋日本人帰化人を下に見ているようで気分が悪い。たかが虫けらに何が出来る?みたいな論法で。

http://www.asahi.com/national/update/0418/NGY201004170042.html

話題の自宅会計士家族だけどさ、

>「兄の『買い物依存』をどうすればいいのか」。

って「買い物依存」だと認識してる時点でかなりキテルね。

というか自ら問題を矮小化してる。

まぁこの状況でまともな判断出来るわけないか。

相談受けた側もまともに問題と向き合うわけないしw。

2010-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20100329193356

han_org:日韓条約締結後も、在日コリアンに対するさまざまな差別は温存された。「日本人に準じる様々な権利が付与された」という歴史事実ひとつでも出せるか。

miyadai:差別はなくなっていない。だからといって「在日強制連行」図式を前提にした政策を継続するべき理由もない。強制連行の虚偽を知れば永住権を与えているだけでも相当なもの。永住権には生活保護社会福祉の受給権が含まれている。

2 歴史問題を矮小化する傲慢

han_org:強制連行がなかったのは「ウソ」ではないけど、植民地支配によって伝統的秩序と経済基盤が破壊された。それで朝鮮半島の膨大な人口半島外へ流出したのだから「強制移動」だ。マクロ社会状況を見ていない。

miyadai:朝鮮半島一部の人日本に出稼ぎに来ただけなのを「強制移動」とするのは嘲笑されるか、水掛け論。それなら在日政策を強制連行を前提にしないで強制移動を前提で実行すればよい。

コリアンは長年「強制連行された」つーて日本を罵ったり交渉材料にしたりしてきたくせに

嘘がばれたら「嘘つきました、すみません」もなく次のポジションに移ろうとしてる。それは通らないだろう。

「村で話をしてたら突然縛られてトラックに詰め込まれた」みたいな臨場感溢れる作り話をたくさん流布させてたんだぜ。

その話を信じてたら本当に奴隷商人みたいな感じに朝鮮人を100万人さらってきました、みたいな認識になるし

日本人は長年そういう認識すりこまれて対応してた。

まず、嘘だったじゃんと。

外国人参政権について宮台真司miyadai vs 金明秀han_org

1 平然とデマを流布する傲慢(数字は金明秀氏がblogでつけた論点)

han_org:日韓条約締結後も、在日コリアンに対するさまざまな差別は温存された。「日本人に準じる様々な権利が付与された」という歴史事実ひとつでも出せるか。

miyadai:差別はなくなっていない。だからといって「在日強制連行」図式を前提にした政策を継続するべき理由もない。強制連行の虚偽を知れば永住権を与えているだけでも相当なもの。永住権には生活保護社会福祉の受給権が含まれている。

2 歴史問題を矮小化する傲慢

han_org:強制連行がなかったのは「ウソ」ではないけど、植民地支配によって伝統的秩序と経済基盤が破壊された。それで朝鮮半島の膨大な人口半島外へ流出したのだから「強制移動」だ。マクロ社会状況を見ていない。

miyadai:朝鮮半島一部の人日本に出稼ぎに来ただけなのを「強制移動」とするのは嘲笑されるか、水掛け論。それなら在日政策を強制連行を前提にしないで強制移動を前提で実行すればよい。

3 マイノリティ生き方を決めつける傲慢

han_org:「参政権がほしいなら国籍を変えて」とマジョリティ知識人マイノリティ生き方に口をはさむのは傲慢。「特別永住者には無条件で日本国籍を選択できるようにすべき」であれば、まだ理解できる

miyadai:一般永住外国人参政権を与えないのに、特別永住外国人参政権を与える合理性があるか否か。一般永住者を含めた手続簡素化論を展開するなら道理が通る。

4 国際標準を語る愚かさ

han_org:国籍エスニックアイデンティティ重要な役割を果たしているケースも少なくはない。

miyadai:エスニックアイデンティティ国籍と関係あるのは当たり前。それが「民族国家」の定義

han_org:国籍エスニックアイデンティティ独立している例もあるが、そういう国は国籍が出生地主義だ。「世界標準」などと一概に言えない。無知をさらけだしている。

miyadai:OECD加盟国のほとんどで「●●系○○人」というのが自明参政権がほしいなら●●人から「●●系○○人」になるのが普通。もしそれらの国は二重国籍があるからと言うなら、参政権より二重国籍を認めろと運動すればいい。

5 簡単ならやってみるがいい

han_org:日本国籍をとった在日コリアンの知人で国籍取得を「容易だ」と言っている人に会ったことがない。おまえがやってみろ。

miyadai:一般永住者にくらべれば特別永住者帰化は容易。そう言っている知人も複数。それに大変かどうかは水掛け論。それに「帰化がとてもメンドー。国籍が取得しにくい。だから参政権がない。だったら国籍なくても参政権を与えろ」は馬鹿げた理屈

miyadai:特別永住者と違って一般永住者には、生活保護社会福祉の受給権があるのに窓口で追い払われてるケースが大半。一般永住者の処遇がめちゃくちゃであることを直すのが先決問題。処遇の滅茶苦茶さゆえに、子供世代が言葉も喋れず、参政どころじゃない。

hang_org:miyadai はごちゃごちゃ書いてるけど話がずれまくってる。議論どころかケンカにもなってない。

*かってな要約と対応づけになっているので、本文や細かい言い回しが気になる方は

金明秀氏の方は http://han.org/blog/2010/03/post-140.html

宮台真司氏の方は http://twitter.com/miyadai

を見てください。

2010-03-26

http://anond.hatelabo.jp/20100326152326

それは、一部の男女であって、多くの男女に当てはまることではないと考えます。

平等に相手をモノ扱いしているのが一部だけであるということがあなたは、言えますか?

言えるのであれば、その根拠を示してください。

多くの男女の思想を矮小化して考えるべきではないでしょう。

2010-02-28

これだけははっきりさせたい

必ず全員には賛同されない(~~内は飛ばせ)

~~~~~

「生きてれば必ず良いことあるよ」と何も考えてない風に言ってのける

「他に解決する方法がある」と適当に言う

「若い頃は誰でもそう言うことを考えるものだ」と矮小化する

倫理的でない、親や周りの人に申し訳ないの?」と問題をすり替え

だけど、だけど、だけど

「死ぬ事は原因療法」に変わりはないんだよー・・・といつも思う

「そんな事をあなたは言うけど、死ねないじゃん、矛盾しすぎプゲラw チキン乙www」

うっさいよ、そんなの分かってるよ理想論だよ

死にたい言うくせに構って貰いたがったり、物欲性欲あったりして欲まみれってなんか変じゃね?上手く言えんが」

欲があるのが嫌だから死にたいんだよボケ

「本当は嫌じゃない」とかが半分あるのも気持ち悪いんだよボケ

「で、結局逃げなんでしょ?たらたら理屈垂らして、論理的に見せかけて現実から逃げてるだけじゃん卑怯者 何が理性的だ」

その通りだよ 論理的であろうとする事にも疲れたんだよ

意思の疎通が、自分の思考が、膨大な要因で正確性を落としていくことに我慢できない

あらゆる問題は山済みで、他者と共有する事も出来ず、解決の為の手段は見つからず、手段を探す手段もなく、蓄積されて負荷となる

こういう事を含めたあらゆるメタな部分でさえ制御できない要因が歪みを与えてると感じ

「ああ、もう何もかもは歪んで、何もかもは何にもならない」と思って

それならばと、感じたそのままを伝えようとするも、さらに歪んで

そして「多くの人の目に止まる場所に書けば誰かが・・・」と思っても

「この文読み返してみたけど、自分だったら全部読まないで他の読むなぁ」と感じ

「ああ、もうどうしようもないんだ」と感じた時

~~~~

「死ぬ事で、あらゆる問題は解決する」

なぜなら、考えたり観測する主体が存在しなければ、考えられたり観測されるものは存在しないと同じだからだ

「死んでも意識記憶が残ってたらどうするの、天国とかあの世とか」って問題があるが

「ああ、願わくば魂的な物など存在しませんように」と毎日願いながら

「ああ、今日死ねませんでした、残念」と生活するしかないよ

2010-02-17

リフレ村の司祭様かく戦えり

せっかく2時間もかけて前のエントリーを書いたのに、丸一日経っても誰も読んでくれないよ…と涙に暮れていたのですが、なんとお褒めの言葉付きで長文のリプライが!「もうこれは2chに自作自演宣伝書き込みをするしかない」、と悲壮な決意を固めかけていたのですが、ああ、神様、どうやら私は人の道を踏み外さずにすみそうです。

馬鹿なことを書くのはこれくらいにして本題に入りましょう。

http://anond.hatelabo.jp/20100217164344

「中銀が高めのレートでインフレターゲットを実行する」能力も意志もないのです。処方箋はあるのに肝心の中銀がそれを採用しようという意思がないのです。

こんな中銀ですから、平時においてインフレ率を高めに誘導しておく必要が、すなわち名目金利引き下げの余地を残しておく必要があるのです。

名目金利引き下げの余地を残しておいて流動性の罠に陥らないようにしておかないといけないのです。

まず、ブランチャード(フランス語読みではブランシャール)らがここで書いた文章の表題をもう一度確認してみましょう。”What we thought we knew”とあります。直訳すれば「我々が理解していると考えていたこと」でしょうか。

ここで過去形になっていることは非常に大きな意味を持ちます。これは「今はもうそうは考えていない」ことを意味しているからです。日本語的な発想では「過去にそう考えていたとして、今どう考えているかは分からないのでは?」と思いがちですが、今も引き続きそう考えているなら英語では現在完了形を使わなければなりません。

英語はこの辺りの時制のコントロールに対して非常に厳密です。ですから、1970年のJohn Smithの論文がこう主張している、という表現をするときには、J. Smith (1970) arguesと書くのが普通です。論文自体が書かれたのは40年前ですが、Smithの主張が今も有効であるならば、現在形になるのです。逆に Smith (1970) arguedと書いた場合、この著者はSmithの意見を既に時代遅れなものと見なしていることになります。

つまり、私の翻訳した部分はブランチャード自身が「既に時代遅れである」と判断したことについて書いてあるのです。翻訳では若干時制が不明確になってしまっていますが、『中央銀行が将来の高い名目マネーサプライ成長率とひいては将来の高いインフレーションコミット訳注約束)できるなら、中銀は期待インフレ率の上昇によって将来の予想実質金利を低下させ、それによって現在の景気を刺激することが出来る』という下りは、原文では

The formal argument was that, to the extent that central banks could commit to higher nominal money growth and thus higher inflation in the future, they could increase future inflation expectations and thus decrease future anticipated real rates and stimulate activity today.

となっています。過去形に注目してください。ブランチャードはこの議論を最早信じてはいないことがここからも分かります。過去形解釈について納得がいかない方はマークピーターセンの「日本人英語」辺りを読んでみると良いでしょう。

つまり、ブランチャードが批判的に取り上げているのは、「処方箋があるにもかかわらずそれを採用しようとしない中銀の存在」ではありません。処方箋に問題があるにもかかわらず、それを中銀の意思と能力の問題に矮小化してしまった経済学者の態度こそが批判されているのです。だからこそ、前回翻訳した最後の部分で『公平を期しておくと、Fed日本経験を無視したわけではなく、2000年の初めにデフレリスクを憂慮した論文を発表している』と添え書きされているわけです。経済学者にも良心的な態度を取った人がいたことは、公平のために言及しておく、と。もしも「リフレ処方箋」にコミットする能力と意思を中銀が欠いていることをブランチャードらが問題視しているなら、to be fairなどと書くはずもないことは文脈から明らかでしょう。

ですから、

将来のマネーサプライ増と将来のインフレとにコミットする能力も意思も欠いた中銀だからこそ、4%のインフレ率が必要となるのです。

将来のマネーサプライ増と将来のインフレとにコミットする能力も意思も欠いた中銀だからこそ、流動性の罠など恐るるに足るのです。

流動性の罠に陥らないようにするために、4%(具体的な数値は検討の余地があるでしょう)のインフレ目標が必要になるのです。

この解釈ブランチャードらの論文から引き出すことは出来ないと思います。この論文で議論されているのは徹頭徹尾経済学の問題であって、「能力と意思を欠いた」中央銀行に対して批判的な表現は、(上でも書いたとおり)少なくとも私の読んだ限りでは全く見当たりませんでした。中央銀行能力も意思もないから、それを前提に現実的な経済理論を再構築しよう、とも書いていません。今まで半ば普遍的に信じられていた、「2%前後で安定したインフレ率が望ましい」という経済学者コンセンサスそれ自体に疑義を唱えているのです。

加えて、中銀が無能ないしは怠惰であるという理由以外で能力/意思を欠いているのであれば、それは中銀の問題(だけ)ではなく処方箋の側に(も)問題があると考えるのはごく普通の理解であろうと思います。例えば、中銀にそもそもコミットメント能力が備わっていないならば、それを前提とした処方箋は無効であることは当然ですよね。

「いかにして流動性の罠に陥らないようにすればよいのか」を問題にしているブランチャードが、「いかにして流動性の罠から抜け出せばいいのか」という問題への処方箋であるリフレ政策を支持するはずも否定するはずもないのです。

前回翻訳した部分をもう一度参照してください。なぜブランチャードらは2%のインフレ率を望ましくないと判断したのでしょうか。ブランチャードらは過去にも「2%のインフレでは低すぎる、利下げ余地が小さすぎる」という懸念があったことを紹介しています。そして、その懸念は「ゼロ金利になっても、中銀が将来のインフレコミットすれば大丈夫だ。」という、Eggertsson and Woodford (2003)らの議論によって葬り去られました。そして、日本金融政策の失敗を受けても、一度葬り去られた懸念が見直されることはありませんでした。

そして、世界中ゼロ金利の罠にハマった後、ブランチャードらはようやく「2%のインフレでは低すぎる、利下げ余地が小さすぎる」という懸念を復活させます。それは、「いやいや利下げ余地が小さくても問題ない、打つ手は他にある」、というリフレ派の議論がもはや有効とは言えないと考えられたからこそなのです。繰り返し書きますが、「流動性の罠から抜け出す簡単な方法は存在しない」からこそ、利下げ余地が論点として再浮上し、高いインフレに伴う経済への負担を覚悟してでも流動性の罠に陥らないようにしようという結論に至る、という論理構成なのです。この論文はかなり読みやすい英語で書かれていますので、暇があれば通読なさると良いでしょう。

また、以上の説明から、最終段落で言及されている「ブランチャードらは流動性の罠から脱出するためのリフレ政策を支持していると読めないこともない」点は、誤読であると申し上げるより他ないことはご理解頂けるのではないかと思います。この辺りも、原文に当たられた方が文章の雰囲気と構成("stood more uneasily in the way"や"to be fair"など)をよりはっきりと掴めるでしょうから、原文を当たられることを繰り返しお勧めします。

最後に、ブランチャードが書いた部分を、少し分かり易く脚色してみます。

とあるところにあるリフレ村で司祭様が村人に説教をしています。

司祭 「全能なる我らが神はこの村の人々を温かく見守ってくださっておる。なんの心配もいらないよ、君たちは選ばれた民なのだから。100年前の大飢饉大恐慌)では人々は神への祈りを捧げなかった。だから多くの民が死に絶えたのだ。だが今は違う。私が正しい神への祈り方を教え授けている。神は我らの祈りを請け給うたのだ。」

 「司祭様。それでは何故私の父は病に苦しんでいるのでしょうか。既に10年以上、病床を離れることが出来ません。」

司祭 「…それは、あなたの父親の信心が足りないからだ。神を理解する能力に欠けるからだ。彼が心から神を信じているならば、彼の病が長引くことなどあり得なかった。家に帰って彼に伝えなさい。悔い改めよ、と。さすれば彼はたちどころに快復するであろう。」

これは新興宗教の必勝パターンでありまして、この父親が毎日祈りを捧げても(量的緩和)、喜捨の額を増やしても(国債買いオペ増額)、病から快復しないならば「信心が足りない!まだ不十分だ!」と言い続ければよいのです。楽な商売でございます。

ただし、この戦法は多くの村人が病にかかってしまうと通用しなくなります。挙句の果てに村の外からは賢者様がやってきて、「いや、そのお祈りじゃ患者は救えないでしょ。治療法は確立されてないし、一度病気なっちゃうと後が大変だから、とりあえず患者が増えないように予防策を考えようか」とおっしゃっておられます。

さぁ司祭様の立場は一気に悪くなってまいりました。石もて追われる5秒前!しかしこのまま大人しく村を去る司祭様ではありません。一発逆転の隠し玉は当然用意してあるはず。疫病快癒の大祈祷でもって見事リフレの神のご威光を天下に知らしめ、村人達笑顔を取り戻して下さるに違いありません。

というわけで、外野増田矢野先生(及びリフレ村の司祭様方)の逆転の一撃を心よりお待ちしております。

2010-02-16

国母選手の服装が問題となっているが、では鳩山脱税はどうか

国母選手の服装が問題となっている。

オリンピック選手という国の代表として闘う立場な故、このような批判が巻き起こるのも仕方のない部分がある。

しかし、では鳩山首相脱税はどうなのか。

日本国のまさに代表である鳩山脱税の方がよほど問題ではないのか。

国母選手品格を問う声があるが、あの年齢で母親から小遣い(!)をもらう人間のほうがよほど品格がない。

しかし鳩山ぼっちゃまの犯罪が、この服装問題より大きく報道されただろうか。

総理大臣犯罪矮小化して報じるマスメディア正義を問いたい。

2010-02-05

ドルジ

暴力事件と引退の問題を「横綱品格の問題」に矮小化しようとする動きが、

引退は当然と考える人たちと、引退を不当と考える人たち、両側から見られて面白い

2009-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20091208071006

これしきのババア説教が、それほどの暴言になりますか。

もともとの問題を矮小化するのは、反対意見を封じ込めるための常套手段だね。

いじめを訴え出た生徒に対して、「あれくらいのことがいじめになるの?あなたは大げさに騒ぎすぎ。」と言って生徒の口封じをする教師みたいなw

性犯罪責任を女に被せ、服装の自由を制限しようとする言説が「これしきのこと」なら、性犯罪責任オタクに被せ、表現の自由を制限しようとする言説も「これしきのこと」だよね。

アグネスの放言くらい大したこと無いだろwwwオタク騒ぎすぎwww

2009-11-25

歴史に関するテレビ番組を見ていると思うのが

http://anond.hatelabo.jp/20091125175400

歴史って歴史学者たちがイデオロギー脱臭して正確たらんと論争積み重ねている訳じゃないですか。

で、テレビではその議論を使って娯楽性に満ちた番組製作するじゃないですか。

そうなった時点で、テレビしか見られない人たちは「歴史番組って娯楽番組なのか」と思い込む訳ですよ(CiNiiですらネトウヨがいることに驚いた)。万人が大学に在籍している訳じゃないからね。

時代劇作ってる局が「俺の歴史番組は正しい歴史」っつっても、それがフィクションなのか本当に正しい歴史なのか分からない訳ですよ。

本当に正しい歴史ドキュメンタリー啓蒙したいのなら、大河ドラマ製作はしちゃ駄目だ。逆に視聴率獲得のために歴史番組を利用している局は歴史を語る資格がない。彼らは歴史を自ら矮小化して、その上で歴史の正しさ(なのか物語としての正しさなのかははた目からは分からない)を押し付ける。歴史を冒涜するんじゃない。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん