はてなキーワード: ガンダムファイト国際条約とは
エヴァも見たことないのでセカイ系なんぞ知らんがなという20代ですが、セカイ系について思うことを整理。言葉自体は聞いたことが相当前からあったのですが。定義自体捉え違えている可能性があるので、あまり情報の正誤にはこだわらないよう。
なんかこういう定義っぽいのを聞いたとき、僕が最初に思い浮かんだのはワイルドアームズ2ndだ。
WA2は国家が複数存在するので、国際法的な問題が、現実問題としては考えられる。
実際そういう問題があることはゲーム中でも仄めかされ、そういう問題があるかのように序盤は話が展開していく。
ただ、プレイすれば分かると思うが、結局それはおつかいゲームの壁として用意されたかのようにシンプルな問題に矮小化され、お遣いを済ませば国交は自由ですよーというわけで自在に領空を飛べるようになる。
これは社会をある程度提示しているケースだが、ドラクエなんかはもはや国境なんぞ存在せず、作中登場人物そのものが超法規的とも言うべく行動を「ゲームだから」という理由で許されている。空だって飛び放題、ツボだって割り放題、女湯だって覗き放題。
つまり、「僕が世界を救う」という題目においては社会がどうあるべきかなんてのは考慮のうちには入っていない。社会ははじめから捨象されているのだ。
そういう意味で、僕はセカイ系をRPG系とみなせるのではないかと思う。ドラクエはセカイ系として扱うには異色かもしれないが、WA2以降、WA4あたりは根性論的セカイ系RPGと言っても差し支えないと思う。
と思ったのはGガンダムのガンダムファイト国際条約を聞いてからのこと。ガンダムファイトをすれば当然家屋がぶち壊れるわけだが、ガンダムファイト中はそれらの損害について弁償しなくていいというではないか。なるほど便利な条約である。
こういったセカイ系が社会を捨象しているのは、やはり現実=社会はストレスだという共通認識が得られているからではないだろうか。細かいことはいいんだよ、という具合だ。
そういう話を進める上で邪魔なものをすべて消去していった結果セカイ系が生まれ、さらに日常的生活を押していくと空気系になるのではないか。
部活や学校生活は、めんどくさい社会とは切り離された別社会であり、このごろ厨二病を発病する人も多かったのではないか。
部活のそれを描くにしろ金銭問題なんかはとことんクリアされ、学生のうちの挫折がないように見える(実際の学生生活は挫折が一度くらいはあるものだが)
というわけで、まだ社会の選別を実感しない、格差の現実に直面しない高校生活というのがなんだかんだでセカイ系の究極なんじゃないかなどと妄想。