2023-09-19

東京で食べられる香港ヌードルにハマった感想

ビーフンでもフォーでもない、米線(ミーシェン)をご存じか。

私は知らなかった。

【これはハマる…!】 香港大人気のスープヌードル店が日本上陸! 全6種のオリジナルスープ&新食感のぷりっと麺を食べてきました

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2206/24/news016.html

このネット記事を読んでからその味が気になり、試しに譚仔三哥(タムジャイサムゴー)に足を運んだところドハマリした。

ある程度通ってみてのレビューを書いた。

店舗について

新宿恵比寿吉祥寺の3店舗あるが、新宿ピー時間帯以外も客が多め。比較的入りやすいのは恵比寿吉祥寺だ。

原則として店舗ごとにメニューの違いはないので、行きやすさで決めてよい。

余談だが恵比寿店は店舗入口からキッチンまで距離があるので、タイミングによっては店に入ってもフロア店員がおらず、席を案内してもらえないまま待ちぼうけを喰らう事がある。適当に好きな席に座っても特に怒られないけど気まずい。

お客さんには中国人もよく見受けられるが、今のところ接客する店員さんは日本人なのでコミュニケーションの難しさなどはない。

◆麺について

米線は米と水で作った麺で、もちもち+ぷりぷりの食感だ。歯切れの良さは白滝に近いが、もっともちもちと柔らかい。麺自体の味は感じない。

私はうどんラーメンを食べると血糖値が上がってか眠くなりやすいのだが、米線は体感的にこの眠気があまり感じられないように思う。

腹持ちは普通冷麺ほどすぐ空腹になるような感じではない。

麺の多さは小(−20円)・並・大(+150円)と選べるが、ここの並盛は少々量が多めだ。店員さんもお客さんにそう案内していたし、Twitter上でも麺が多いとディスってた人がいた。

カップヌードルを食べる時、普通サイズで食べた気になれる人は小でいいかもしれない。BIGじゃないと満足できない人は並以上が良さそう。

あとはトッピングをたくさん入れたい時や、サイドメニューを頼む時は麺の量で調整したほうがスマート

スープについて

スープは6種類の中から1つ選ぶが、大変好みが分かれる。独断偏見感想を述べる。

1.クリアスープ

辛さ0のマイルドスープ。他5種類のスープベースになっている。中華料理店で出てくる中華スープをまろやかにした味。あるいはちゃんぽん麺の汁。

丸みがある塩気が(ラーメンスープなどと比べたら)体に優しい雰囲気である

そのままでも美味しいが、サイドメニュースープに入れることで味変が楽しめる。個人的オススメは、豚バラチャーシューにんにく乗せトッピングニンニクバチバチにきいて、黒酢ラー油でコクが深まったエナジースープが完成する。もちろん他5種類のスープでも可能だが、それぞれスープの味が強いのでトッピングをより活かすならクリアスープが適任。

素直なスープ故に、薬味好きな人には物足りない可能性がある。店内に卓上スパイスはないので注意。

2.マーラー

お店オススメ。一番定番とされている、花椒が効いたいわゆるシビ辛スープ花椒唐辛子が同時に主張してくるので、選んだ辛さレベル以上に刺激を強く感じる。

正直、初めて食べた時の感想は「自分花椒苦手かもしれない」だった。日本国内の中華料理屋で出てくる程度の花椒普通に食べられるが、この麻辣スープ花椒はそのラインを超え、辛さレベル5でも圧倒的にビリビリ痺れる。具体的にはセブンプレミアム蒙古タンメン中本汁なし麻辛麺(冷凍まぜそば)よりももっと痺れる。

花椒独特のシビ辛が好きな人日本離れした味を食べたい人にはオススメしたい。

3.トマト

その名の通り、スープカットトマトがかかっている。公式曰く、女性に人気が高いらしい。

大変申し訳ないが、私がこの味が苦手だ。トマト自体は大好きだが、このカットトマトは酸味よりもフルーティーな甘みがかなり強い。甘い炊き込みご飯かぼちゃ煮物など、甘みが強い主食・おかずが得意ではないのでこれは合わなかった。

ただ、良い意味中華料理っぽくはない新鮮な味わいだった。エスニックという表現的を得ている。

甘めの食事抵抗がない人、味の情報量が多いほうが好きな人には向いていそうだ。

4.サンラー

辛さレベルが選べない酸っぱ辛いスープ

後述するサムゴーサンラーと比べて中華料理特有スパイス感が少ないので、素直で日本人でも親しみやすい味わいである。辛さレベルとしては5程度なのでそこまで辛くはない。暴君ハバネロ普通に食べられるなら問題いかと思われる。

酸味の度合いも一般的に食されている酸辣湯などと同レベルなので食べにくいことはない。個性の塊のような他のスープと比べれば、割とスタンダードな味だ。

公式ホームページに「スタッフおすすめ」としてスープトッピングの組み合わせ例が乗っているのだが、サンラーだけハブられている。確かにサムゴーサンラー方向性似てるけど、かわいそう。

5.ウーラ

クリアスープ唐辛子の辛さを足したスープ花椒のシビシビやお酢の酸味はなく、辛さと旨味が感じられる。味自体に癖はなく、初めて食べる日本人でも馴染みやすいが、ちょっとカレーのような香ばしいスパイス香りがするので初対面時は面食らうかもしれない。味にカレー要素はない。

もしこの店でカプサイシン由来の辛いものが食べたい!と思ったら、ウーラーを頼むとより楽しめるだろう。

私の思い違いでなければ、デフォルトで細切りのザーサイが入っていることがある。ないときもある気がする。詳細不明ザーサイが苦手な人は念のため店員さんに聞いてみたほうが良いかもしれない。

6.サムゴーサンラー

ウーラーへ更に酢を混ぜ込んだような、トマトとは別方向に情報量が多い味。使用している酢は中国酢らしい。スパイス香りが強いせいか塩気も酸味も濃く感じるし、その分一度ハマると中毒性が高い。私は見事このスープにハマり、月1以上のペースで辛くて酸っぱいものが食べたくなる体質になってしまった。

これだけデフォルトで粗みじん切りの唐辛子が入ってくる。そのせいかは分からないがサムゴーサンラーウーラーの同じ辛さを注文しても、前者のほうが少し辛味を強く感じる気がする。見栄を張って辛さレベル高めを頼むと痛い目を見そうだ。

◆辛さについて

セブンで売ってる蒙古タンメン中本味噌オイル入りで食べられるなら辛さ3で良いと思われる。

北極が美味しく食べられるなら小辣もイケそうだが、自分が食べられるのは辛さ2までであるので、それ以上の辛さは未知。

トッピングについて

デフォルトもやしニラ高野豆腐が入ってくるので、それ以外に追加する具材選択する。

(パクチーなど一部を除く)トッピング提供前に煮込まれるので、スープ具材の味や香りが移って風味が変わることがある。

最近提供されるパクチーの量が少なくなったというツイートを見た。値上げの影響か?個体差

同じトッピングダブルで頼むことも可能なので、マシマシも可能

トッピングの豚バラチャーシュー一品料理の豚バラチャーシューは同じものなので、特に意図がないなら重複しないように注文したほうが良さげ。

三角揚げ」は豆腐ではなく魚のすり身らしい。

◆その他

夜18時以降に頼めるお得な夜専用セットがあったが、新宿店は終了。残り2店舗2023/9/22(金)で提供終了するらしい。悲しいが、まあ絶対利益率低いだろうしなアレ。やむを得ない。

LINEで友だち登録すると、スタンプが溜められたりトッピング無料クーポンが配られるらしい。私は宗教上の理由LINEを使えないのでつらいものがあるが仕方ない。非友達として通う。

元は「タムジャイウンナンミーシェン」というお店だったが、一部の人独立してタムジャイサムゴーとなったらしい。なので地元人達はどちらの店派か意見が分かれるとか。餃子の王将大阪王将ほっかほっか亭ほっともっとみたいだな。

自宅からまり近くないのでもっと近所に出店してほしいが、良くも悪くも香港ナイズドな味なので多店舗展開は難しいのかもしれない。

個人的応援してるぞ~。

  • いまどき「香港好き」とか行ったらヤバイ人と思われそう。共産主義者とか独裁主義者と思われる。 そんな風潮になりつつあるよね。 台湾ヌードルにすれば?

  • 中華麺は具沢山でいいよね。 日本のラーメンも麺スープチャーシューだけで差別化じゃネタ切れになるだろうし、そろそろ具で差別化する流れ来ないかな?

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