※この駄文にはゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ」で現在開催中のイベント「ストーリー・ストーリー」のネタバレを含みます。
アンティーカを救ってくれ。
他のユニットと同じくらい読んでて「面白い!」と思えるシナリオを彼女たちにも与えてくれ頼む。
正直に言いますと、
まっっっっっっったく面白くなかった。
なんだあれ。あそこまで面白くないシナリオ作れるの才能か?????
お餅をつくやつも正直面白くなかたったけどまさかあれを更新するシナリオなんてある???なんで???
一回落ち着きます。
私は一応アンティーカの幽谷霧子ちゃんを推してます。最初期からずっと彼女と「W.I.N.G」で勝つために戦ってきました。カードも少ない頃のシャニマスを何周もやって、初めてのW.I.N.G優勝もTrueEndも彼女でした。それくらい愛着がある子が所属してるということでアンティーカのシナリオも追ってきました。
ユニットメンバーのシナリオは流石に引けてない限定P-SSRも沢山あるのでその辺りは触れず、基本的に全ユーザーが平等に見れる「アンティーカ」のシナリオを見た上で話を進めようと思います。
そもそも基本無料のガチャゲームで「限定SSRを見てないと面白くない、全ユーザーが見れるイベントシナリオ」を入れるのはナンセンスだろ。だったら月額制とかにしろって話なんですけどね。「見てた方がシナリオに深みが出る」とかならまだわかりますけど。
話がそれました戻ります。
まず導入が面白くない。読み手に続きを読ませようという熱意がまるで感じない。なんだあのギャグ??あれだけ不穏()な予告したのに??
何が全米が泣いた映画じゃしょうもな。あの導入で「これから面白くなるから読んでくれ」ってさせるのは正直厳しいものがある。
正直この時点で読むモチベがほとんど消失したし「あぁ前回(お餅をつこう)みたいになんとも言えないシナリオなんだろなぁ」という気持ちになったので知り合いを通話に付き合わせて読むことに。今思えば完全に巻き込み事故でしたねこれ。
ここからアンティーカのテラスハウスみたいな生活の話が始まるんですが、まぁ正直にいうと見どころは特にない。4話まで本当になにもない。無。虚無。最後の重要な伏線なんかも当然ない。
ざっくり言っちゃえば
「恋鐘と三峰の次の仕事の為になるべく長く収録できるように頑張ろうーおー!でも番組側ががまみみと咲耶と霧子があんまりウケないからテコ入れかさっさと終わらせようとしてるみたい!いったい私たちの共同生活、どうなっちゃうの~!?」
こんな感じ。ここまで全体の半分を使ってるのにほぼ進展なし。なんだこれ。一応フォローするなら4話の最後あたりでようやく話が動き出すがあまりに遅い。普通のアニメだったらとっくに切られてるぞお前。
まぁ咲耶がちゃんと「番組の取れ高のために頑張ってみたけどダメだった」と正直にメンバーに言えて相談できた点は良かったと思う。いや感謝祭シナリオ後と考えればそうであって当然なんだけども。
さて5話。先ほど述べた咲耶とまみみ、霧子たちが行ってた取れ高(取れ高にはなってない)の映像を見て三峰がアドバイスをする。ただこれがあまりに正直かつストレートだったため番組側に意図しない方向に編集、放送されてしまう。おまけに三峰が真のリーダーなんて意見もSNSで現れてどうしましょう、というのが大まかなあらすじ。
ここが正直、今回のイベントで一番やらかしたポイントだと思う。恐らく書き手側としては感謝祭シナリオの咲耶にように三峰を切り崩したかったのだろう。そして今回は意図しない番組側の編集とSNSの話題という2つの外的要因で崩そうとしたのだと思われる。
ただ悲しいかな、アンティーカには絶対無敵の最強ポジティブリーダー・月岡恋鐘がいる。彼女がいる以上アンティーカが外的要因で切り崩されることはまずない。言われない中傷だろうが意図しない編集だろうが彼女がいる以上「それはなにも知らない人が勝手に言ってるだけ。ウチらはウチら。」と間違いなく言うしメンバーもそれに付いていくのは、今までのシナリオ及び月岡恋鐘というキャラクターを考えれば容易に想像がつく。
そもそも感謝祭シナリオが面白かったのは咲耶が1人で抱え込みすぎた結果起きたすれ違いであり、内的要因では月岡恋鐘の対応は後手になってしまうことを考えれば三峰もその方面で切り崩すほうが面白いシナリオになったと思われる。三峰結華という人物にも切り崩せそうな素材は沢山あるわけですし。(未だに信用してるはずのメンバーにさえオタクを隠そうとしてる性格とか。)
前と違ったアプローチで切り崩したかったというのもわからなくはないが、それでシナリオが面白くなかったら意味がない。特殊な調理法を使って美味しくない料理ができるならシンプルで美味しい料理の方が絶対いい。
そんなこんなで6話と最終話。アンティーカは「この家でアンティーカで居れないならこの場所にいる必要がない」と家出を決意し、その後なんやかんやで戻って番組の方向性を自分たちなりの「ストーリー」として舵を切り直し、収録は上手くいくのでしたお終い。
なにこれ。
やろうとしてたこともなんとなくわかる。わかるのだけど、ただただ面白くない。
ここも一応フォローするのなら霧子が「絵本のときみたいにストーリーを作ろう」「嘘があっても”本当”のアンティーカがないのは寂しいから」等の台詞は良かったと思う。(特に後者は、変わらない本当の自分を受け入れて進む決意をしたW.I.N.Gシナリオの後の幽谷霧子だからこそ説得力が増す台詞だった。まぁ今までそういう台詞がほぼなかったのも問題だが。)
さて、終盤の展開だがどうもどうも私のなかで言い当て妙な表現が思いつかなかった。それくらいの虚無で読んでいた。
そのためここではTwitterの感想でよく見かけた「VS世界」という表現を使わせてもらう。
「VS世界」。行き過ぎた編集をした番組側の想定する「ストーリー」を自分たちなりの「ストーリー」にしてやろうということなのだろう。
は?
いや仮にそうだとして演出下手か?そもそもその「VS世界」みたいなやつは「薄桃色にこんがらがって」で既にやったし、もっと言えば「Straylight.run()」の時点で既にやっている。そして、前者は個々人の想いと、たとえ敵わないと思っても「それでも」と自分に正直に心のままに挑むシナリオ、後者は「世界」側が想定してる理不尽なフィールドで時には自分の想いとは違うこともある、それでもそんな理不尽に勝つために戦うための始まりのシナリオ、という形できれいに、そして「面白い」シナリオだった。
「ストーリ・ストーリー」にはそれがない。いや無くはないが正確にいえば「薄桃色」と似た切り口で「薄桃色」の焼き増しのようなシナリオになっている。
正直、「アンティーカの内的要因による切り崩し」は感謝祭と被るから避けたのに、「VS世界」の構図は焼き増しというのはちぐはぐな印象が強い。おまけに焼き増し元のシナリオより全く面白くない。最悪の2番煎じである。(そもそも2番煎じというのも「薄桃色」に失礼である)
別に「VS世界」という構図のシナリオが悪いとは言わない。同じ構図で面白いシナリオのゲームは沢山ある。結局は調理の仕方が恐ろしく下手なので、どこかで見たような面白くないシナリオになってしまう。今回の「ストーリー・ストーリー」がまさしくそれだった。これでシナリオには2重、3重でチェックが入っている(2周年記念インタビュー参照)というのだから驚きを隠せない。なぜ通した。もっとやりようはなかったのか。他のユニットが話題になるほど面白いシナリオをもらっているなかで、アンティーカが好きなユーザーはどうすればいいんだ。
私は恐らく今後アンティーカのシナリオには一切の期待をしないと思うし、なんなら今回のシナリオで愛想がつきた。(もともと「お餅をつこう」が微妙だったことと、幽谷霧子ちゃんのシナリオがあまりにも酷い内容が多いので冷めかけてはいた)
なのでこれを期に他に好きなアイドルとユニットの方を優先すると思う。いくら愛着があるアイドルでもいつまでも面白くないシナリオばかり見続けるのは苦しい。別のアイマスシリーズで似た経験をしたのでもう沢山だ。
アンティーカを救って欲しい。きちんと「面白い」と言えるようなシナリオを書いて、他のユニットと並ぶくらいにしてほしい。
最後に
🤘(👁👄👁)🤘長ウィー