2017-09-09

非寛容になる覚悟を持て! ~割れ窓理論実践しよう~

なぜ割れ窓理論なのか

割れ窓理論とは、1982年アメリカ心理学者ジョージ・ケリングが考案した理論である。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。

日本における様々な社会問題は、いじめ問題貧困による問題などを見ていく限り、小さな問題が大きな問題につながっているケースが多い。例えば貧困問題は、福祉システム税金システムの不備という小さな問題が平均所得の下落を引き起こし、最終的に絶対的貧困者の生活苦体感貧困率の増加に繋がっている。

例えば日本の三大疾病のひとつである癌は、初期の段階で放置しているとやがて少しずつ悪化し、最終的には生命危険に至る。だから、どこの保健機関も「癌は早期発見し早期に治療せよ」というのがスローガンになっている。

では、割れ窓理論が実際にどのように活用されてきたのか?一番有名なものニューヨーク市治安改善である1980年代治安危機を感じた当時のニューヨーク市軽犯罪を徹底的に取り締まることを徹底した。最初は強い反発もあったが、次第に軽犯罪取締りの強化に伴い中規模犯罪や大規模犯罪発生件数が減少し、現在ではニューヨーク市アメリカもっと治安のよい都市位置付けられるようになった。ニューヨーク市成功事例を受けて、日本でも7大都市圏を中心に軽犯罪減少キャンペーンが展開され、現在犯罪件数は毎年のように過去最少を記録するようになっている。

ブラック企業貧困問題

ブラック企業貧困がまかり通るようになったのは、富や労働力の再分配が不十分であることが原因である富の再分配とは、税制の改造や富裕層自助努力によって富の一部を貧困層中流に分け与えることを指す。すなわち、消費税システム日用品公共インフラには非課税にし、贅沢品にはなるべく高い消費税(10%程度が望ましい)を課すように改善することや、脱税取締りの強化を行わなければならない。もちろんこれは政治家官僚モラルが善良であることを前提としている。

ブラック企業に関しては、人事が体力・メンタル的に仕事面で合わない人間採用しないようにする、労働力最適化する、長時間労働抑制する賃金システムにするといった複雑な改善必要になってくるだろう。それ以前にゆとり世代さとり世代といったメンタルモラルに欠陥のある人間に対する啓発や再教育なども必要となるが…

右傾化極右問題

現在ホット話題になっているのがまさにこれだろう。人種差別歴史修正主義反知性主義の台頭を野放しにしてきた結果が現在安倍政権であり、欧米における右傾化がある。これに対しては人種差別歴史修正主義反知性主義に対して知識層が批判非難し続けることで鎮圧させることが重要だ。

2017年9月8日東京京橋twitter本社前におけるデモ話題になったが、まさにこれも割れ窓理論に基づく運動であるSNSにおけるヘイトスピーチに対する粛清行為は、ニューヨーク場合における軽犯罪の取り締まりに相当する。これを政治の場面でも活用すべきではないかと思う。

鉄道迷惑施設問題

現在日本人には鉄道=迷惑施設というイメージが定着しており、そのためか鉄道趣味1990年代2000年代に比べてかなり下火になっている。鉄道利用者モラルの低下も叫ばれているが、この大元問題インフラ老朽化などにあるのではないか

地震対策鉄道故障トラブルによる定時率低下が叫ばれるようになってから人身事故(鉄道自殺)や痴漢犯罪社会問題化されるようになった。解りやすくいえば、安全対策防災対策が不十分の、老朽化した鉄道車両鉄道施設が野放しにされることにより、鉄道会社が注意を払っていないと認識した悪徳利用者鉄道自殺痴漢行為引き起こしている。

この問題については、完全な結果を出すことは難しいのかもしれない。何せ日本世界的に見ても珍しい、鉄道会社都市企業化かつ多様化している国だ。しかし、大幅な改善可能であろう。きちんとホームドアを設置する、監視カメラを設置する、鉄道インフラ更新する…こういった地道な努力をすればよい。

国民低能問題

氷河期世代ゆとり世代さとり世代の台頭以降、日本人低能ぶりが露見する自体が多発している。学力の低下、政治意識の低下、娯楽中毒…挙げていけばきりがない。

彼らに対する対策学力政治意識、適度に娯楽と向き合うことの大切さや大変さを学校等で学ばせることにある。日本人学習能力の高い人種であるといわれているので、人種性に合わせた教育を行えばよい。もちろん、違う人種に対してはその人種に合った教育法で教えさせるべきだ。

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