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はてなキーワード: 鋳型とは

2013-10-16

加藤周一のことを考えていると、彼の話の是非はさておき、彼の周りには語るべき時代・語るべき社会構造がはっきりと存在したのだということを意識させられる。

加藤に限らず、そうした構造に掻き立てられて多くの小説評論は生まれてきたのだろう。

現在ではそうした社会構造霧散し、イデオロギー対立もなくなり、ふわっとした時代になってしまった。

それと期を一にしているのかそれとも偶然なのか、私や周りの人は日々特に考えなしに「つぶやき」を重ね、時に「考察」なんていわれるようなことも書いている。

それでいいとは思わない。ぶっちゃけ文章やその根本となる発想の仕方を見てても面白くないのだ。面白いという明確な根拠がないのだ。

そんな時代からこそ違う意味面白いのだろうが、ちょっと時折さみしくなる。

おいらっちノンポリなんですよ~」と臆面なく言える人が、はたして面白い文章かけるのだろうか?

ふわっとした時代が当たり前で、それについて無自覚な人間面白く物事を捉えられるのだろうか?面白く生きられるのか?

本当に何も考えずに気軽に思ったまま「つぶやき」していいのか?思考の在り方が時代鋳型によって定められていることに無自覚すぎやしないか

2013-08-22

http://anond.hatelabo.jp/20130822095807

酔ってるせいなのか小ネタが若干くどいけどw、面白く読んだ。ありがとう

仕事を通した自己実現環境従業員に与える仕事」とか、うわカユイ!カユい!ムヒ塗らんと死ぬ!ってなりません?

思考から変えろ、と彼らはいう。お店っていう鋳型にハメて人を成形しなおせと。

行動を変えるために、思考様式そのものアプローチせよ!と彼らは言う。

僕は思う。なにすっげえそれ気持ち悪い、と。ワタミ臭がすごい、誰か水で薄めたブリーチ剤撒いとけ、って思っちゃう

↑この辺の感じ方はすごく同意

他人の思考にアプローチするのがきもちわるい。

社長です。バイトとか正社員とか使ってます。業種は飲食。

まぁ、もーかんねえ仕事ですが全体を通してみればわりと上手くいってるんじゃない?

お盆は盛大に入客爆死したけど、赤ってわけじゃないし馴らしてみればなんとかなってんじゃん?

そんな感じの店を何軒か経営してます。27歳、若造です。

わりと、部下のマネジメントに苦労してます

それで、人材育成についてなんですよ。

っていうのもね、僕こないだ「コレであなたも名経営者!このセミナーさえ聞けば部下の心は鷲掴み!これが5000円とは激安!」

って感じのセミナー行ったんですよ。まぁ、付き合いで。ほら…同業のエラい人に誘われると断れないやん?そのあとの飲み会まで断れないやん?死ねばいいのに

で、なんですけど。なんていうか、得た結論はこーいうことで

「なるほど、これ大体合ってるのね」ってこと。いや、すげえ正しかったです。超正論

実際これをカンペキにやれればかなりいいとこ行くと思った。やれないけど。

で、僕はっきりわかった気がしてるんだけど、人材育成術、ないしは僕の如き小規模対面ビジネスに於ける

末端社員アルバイトの育成。これって、要するに「どうやって効率良く従業から労働力搾取するか」って技なんですよ。

ほら…ね?僕レストランとかバルとか色々やってんだけど、要するにキレッキレのサービスマン使いたいなら求人出して

取りに行けばいいじゃないですか。普通に考えて。今なんて不況デフレなんだから月35も出せばイケてるサービスマン取れますよ。

ウマイ飯を作る料理人雇いたいならシンクロフードに求人出せばいいじゃないですか。45も出せばイケイケのが取れますよ。運さえよければ。

でもね、ぶっちゃけ飲食屋ってこんな給料出せないんですわ。

もうね、ムリ。利益でない。出資者のハゲ野郎に上納金払えなくなる。ぼく暮らせなくなる。嫁は怒る、赤子は泣く、金魚は全滅する。とにかくムリなんですよ。

それで、そこを代替する次善案としてこーゆーのが定着するんです。

「クソやっすい給料で働くアルバイトさんと、若くて何のスキルもない激安正社員ちゃんをモリモリ働かそう!」

はいこれマネジメント(笑)ってやつですよ。このスキルってほんとに、窃盗なんですよ。

給料は安く抑え、それでも人間の稼働効率を高めよ!っていうね。まぁ、法的にマネジメントは禁止されてないので窃盗は言い過ぎなんですが。

いやでも、ワタミのアレの技は強盗だよな。ってことは、「窃盗まではOK!」ってルールなんですよ要するに。

なんなら強盗もアリらしいっすよ。議員なっちゃったし。議員報酬が羨ましくてタマネギ刻む気がしねえわ。ストックソース切れてんのに。

そういうわけで、許されてるならコレをやらん手はないってことで僕もワインバル多店経営クソ野郎に連れられて講義を聴きに行くわけですよ。

知ってるぞ俺はテメーんとこのワインが原価10パー割ってるモンさえあること。おめーんとこの原価率ウチの4割引きだろ、従業員にもっと給料払ってやれよ。

こないだ聞いたぞ、テメーのアレ持ち物件だそうじゃねえか。それで店長給料うちより安いって、うわーマネジメント上手ゥーホント尊敬するゥー。

ああ、何の話だっけ。

ええとね、まぁ僕は飲食あるあるとしてこんな時間ベロンベロンに酔ってるわけなんですけど。店の冷蔵庫からかっぱいで来たシードルをガビガビと。

それでね、ああええとなにが言いたいってマネジメントって気持ち悪いんですよ。

それは給料わずに他人から労働力カスメ取る技じゃないですか。存在自体が卑しいじゃないですか。

でね、まぁいいんですよ。卑しく他人様から利潤をカスメとっての商売ですから

「ゲッヘッヘこのアイテムはまだ日本では原価が知られていない…ここは強気価格設定だゲッヒャッヒャ」って僕だって思いますよ。

それ自体はいいんですよ。商売ってそういうもんです。僕のボスくそハゲモアイ野郎もよく言ってます。いつか前髪毟り取ってやる。

でもね、マネジメント論ってなんかみんな「ポジティブ」なんですよ。

仕事を通した自己実現環境従業員に与える仕事」とか、うわカユイ!カユい!ムヒ塗らんと死ぬ!ってなりません?

いや、違うだろそれ。経営者がやりたいのは、「やっすい給料でむっちゃいい感じに働く従業員の作成」だろ。

だって、「良い従業員」ってのは「アホな資本主義社会参加者」じゃないですか。経営者が「良い」と思ってるってことは、

支払っている対価に対してより多いリターンが得られてるってことで。そんな状況を作るお仕事を、なんで「皆を幸せにする」とか言っちゃうんすかね。

こうね、いやわかるんです。確かに仕事楽しい方がいいし、適切なマネジメントの結果「楽しいお仕事が出現することもある。

だって、部下のシェフからウェイターまで楽しく仕事してくれりゃそれが最高だと思うし、「増田さんのお店大好き!大好きすぎて頭がフットーしそうだよぉぉ!」

って状況作りたい。マジ作りたい。でもさ、それってなんかほんとカユいんですよ。

まり、僕が思う人と人のフェアな関係って

「おまえさんが何考えててもいいんだけど、まぁいい感じに仕事してくれるとマジうれしい。給料分働いてくれ」って辺りじゃないですか。

思考はどーだっていいはずじゃないですか。行動さえ適切にコントロールできてれば。

お客様笑顔にしたい!」みたいなマインドって、そりゃ誰だってあると思うしすんばらしいモノだと思いますよ。

だって自分の考案したレシピ褒められるの大好きだし。「へっへっへ、青パパイヤのそういう使い方面白いっしょ?魚醤ライムばかりが芸じゃないんですよ?」

とかスゲー幸せな気持ちになるし。なんなら、お店が愛される以上の幸せってわりと少ないし。

でも、そーいうマインドってやっぱ経営者から強固にもてるもので、これを時給1000円で働くバイトと共有しようとするのは、

いや、その不可能じゃないだろうしやれる人はやるんだろうけど、その…きもちわるくないですかね。

少なくとも、僕は時給1000円で働いてた頃そーいうマインドは無かった。いや、なかったわけじゃないけどめっさ薄かった。

「はよ帰れゴミ客が!」くらいのことを平気で思ってた。従業員なんてそれでいいし、そんなもんであるべきだと思うんですよ。健康でしょこっちの方が。

でもね、「マネジメント」ってそうじゃないらしいんですよ。思考から変えろ、と彼らはいう。お店っていう鋳型にハメて人を成形しなおせと。

行動を変えるために、思考様式そのものアプローチせよ!と彼らは言う。

僕は思う。なにすっげえそれ気持ち悪い、と。ワタミ臭がすごい、誰か水で薄めたブリーチ剤撒いとけ、って思っちゃう

それが経営のために非常に大事スキルだってのは理解するけど、それでも気持ち悪い。

大体、僕だって労働力搾取される」側なわけじゃないですか。出資者の頭髪の貧しい人に。

ハゲがもうかってるってことは、僕がチューチューされてるってことじゃないですか。だから、僕は店舗経営に僕以外の代替人材がいない状況を作って

「文句あんなら辞めんぞオラァ!引き継ぎとか死んでもしないしそもそも不可能だ!」って状況を作ってハゲ対峙するわけですよ。マネジメントとかマジさせない。

俺のモチベーションとか思考様式にアクセスしようとした瞬間辞める。そらそうですよ。こちとら労働者ですよ。

自分給料裁量を最大化するために動くのは当たり前じゃないですか。そこで、お互いが妥協点を見出すのが「働く」とか「雇う」ってことですよ。

尚、キーポイントは僕しかからない業務上のブラックボックスを可能な限り残すことです。ああ、あと収益出しとくこと。

それで、ええとなんの話だっけ。

そう、僕だって早い話経営者というか出資者の奴隷なわけですよ。多少抵抗するけど、基本は搾取される側。

その僕が更に僕の部下から搾取しようと画策するって構図が、マッジ気持ち悪い。

マネジメント技術を売り物にする人たちが「よーするにアホを上手く使って稼ごうってことですゲッヘッヘ」

って言ってくれればさ、まだわかる。それなら僕も素直に聞ける。

でもね、彼らは違うんですよ。マネジメント従業員を幸せにするとか言うんですよ。

給料以外の対価を払う」とかいうんです。馬鹿言うな、給料以外に対価なぞ存在せんわボケが。

でもね、まぁ実際のとこいうと僕をマネジメントセミナーに連れてったクソ野郎は稼いでて、

僕は商売規模が似たり寄ったりなのに、彼の3割引きくらいしか稼げてないんですわ。いや、ただの予想だけど。

つまるところ、マネジメント(暗黒微笑)をやれってことなんですわ。

もっと社員精神の深いところにコミットし、自分の商売の歯車としてネジ込め!と。

バカな資本主義社会参加者をどんどん作成しろ!と。資本主義負け組を作れば作るほどもうかるわけですよ。

あああ、酒切れた!クソったれが。

でもね、僕やりたくないですよ。他人の心ってアレじゃないですか、わからないうえコワイじゃないですか。

触りたくないじゃないですか。僕は資本主義の利害対立の終着点として、人を雇いたいんですよ!

でもそれじゃもうからないじゃないですか。ああ、わかった俺もマネジメントで人を幸せにするわ!

恍惚の表情で時給900円でイトヨリダイ超上手にポワレする奴隷を作る作業に戻るわ!

ああああ仕事したくねええええええええええええええええええええええええええええええええ

2013-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20130519112532

いや、イデア論って鋳型やん?という。

プラトン「花の美というのがイデア界にある。個々の花はその似姿にすぎない。花の美に気づくことこそが真の想起すなわちアナムネーシス

小林「ねーよそんなもん。美しい花はあるけど」

っていう話かと思ったの。

プラトン本人によっては確か『パイドーン(パイドン)』でちょびっと言及されるけど、他のどの話に出てたかわからん

新潮の『弁明』に併録されてるよ。岩波パイドンひとつで一冊だったか、これもまた別のと一緒に収録だったか

2013-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20130517000500

アレかと思っちゃった。プラトンの。

花なら花の、馬なら馬の、人なら人の鋳型があるという。

「でもそんなのホントはないんだよ」っていう話かと。

2012-12-28

http://anond.hatelabo.jp/20121227222049

そもそも、こういう「日本人は●●だ」や「アメリカ人は●●だ」ってのは、単なるエスニック・ジョークなら面白いが、たまに本気でそう思っていて、しか科学的根拠など欠片もない連中が居るから困る。そういう、人を国籍鋳型にはめて物を見る連中より、血液型占いとか信じてる奴の方が、まだまともに見えるレベル

2012-11-29

http://anond.hatelabo.jp/20121129002451

その知人も元増田の態度見透かして相当に嫌ってそうだな

自称普通」の人は他の人が「普通」な行為をしないと矯正したがる

資本主義社会鋳型に嵌ったロボットみたいな人は退屈だ

多分その知人も元増田もいずれNNTで苦しむことになるだろうね

コミュ力あってそこそこの容姿コネがありそこそこ良い成績を収められる人でないと

正社員内定貰えないよ 

コミュ力だけでもあればある程度使い捨て前提の「営業(ソルジャー)」でなら内定貰いやすいだろうけど

その知人は周囲に居たら好きになれそうにないけど、元増田から受ける印象はもっといけ好かない

[追記]2人ともまだ治そうと思えば就職活動に間に合うと思う

2012-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20120518154450

本当に同意できる。アジア旅行とか、日本一周とか、サークル幹事とか、バイトとか、シューカツで受けの良い活動はいろいろある。

でもそれに対するオトナの評価っていうのは、期待に沿って規定通りに活動した人間に対して向けられた規定通りのもてはやしに過ぎないんじゃないか

『オトナの人から受けの良い活動』ってのがそういう意味ガチガチに固まってるから、本当は自由なのに規定に沿ったシューカツの話題作りをしなきゃいけない、それをしないとオトナ受けしないんだ、っていう閉塞感がある。一見すると何をしてもいいんだけど、自分の才能の生かせる好きなことをやっても、けっきょくそジャンルに割り当てられた枠にはまった評価しかもらえない。

例えば、アジア旅行という唯一無二な経験は、周りから賞賛されることでいつの間にか周りが期待する定まった鋳型の中に溶かし込まれてしまう。そのときアジア旅行はもうすでに人生との深い関わりとしての貴重な経験ではない。ちょうど名刺履歴書に略歴の一つとして書き込んで、「はい、こういう者です」とオトナに差し出すような、学歴とか資格と同じような権威ひとつになっている。

から、自由なのに実は『ライフハック的な「いいこと」』へのオトナの強い期待をシューカツ生はシューカツの中でひしひしと感じ取らざるを得ないし、結果としてどうしてもみんなそっちの方向に歩み寄ることになる。

シューカツの気持ち悪さっていうのは、個性とかクリエイティブとかお題目を唱えながら、その裏でオトナとの関係の間で生まれる得体のしれない権威必死に寄り添ってるシューカツ生の苦慮を見て感じるものじゃないのかなあ。

2011-07-07

漫画ってだいたいどれくらい連続して読めるものですか?

最近時間があるときでも連続して十冊も読むとへとへとになってしまます

調子が悪いと一冊でダウン。三十分以上読み続けられなくなってしまます

よっぽど小説のほうが読みやすいようにさえ思ってしまます

まあ小説にしてみても、字面をなぞるだけのような読み方になっているきがするのですけれど。

この際だからどちらも纏めてしまますが、本を読んでいると、そこに何かが描かれていることは分かるんです。分かるんですけど、いまいち飛び込んでこない。

漫画にしても小説にしても、高速でスライドショーを眺めているような気分になるのです

いい話だったなあとか、面白かったなあとは思うけれど、肉薄してくるような感想が抱けない。

原因を漫画小説押し付けることは簡単ですが、どうにも自分自身の集中力というか意識というものが散漫とし過ぎているのが問題であるように思うのです

広く薄く漂う認識主体では、確かに得られる情報の量は増えるでしょうが、読み取る情報の質に劣化が見られるような気がしてなりません。

どうすれば以前のようにシャンとできるのでしょうか。それとも、変化というものは一方的なものしかいから、元の鋳型に嵌ることはできないのでしょうか。

残念でなりません。

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