2024-03-23

anond:20240322124250

数年前に亡くなった祖母は15年ほど車椅子ユーザーでした。高校生の頃は介護もよく手伝っていました。そんな私が今回の騒動で感じたことを書いてみます

今回の騒動では、そのインフルエンサー普段の行いだとか、感謝もしないとか、そういう面がよく取り上げられています過去の似たような炎上もそうでした)。

が、この問題の始まり劇場側のスタッフ物言いが悪かったという点です。そこに関してはイオン側も認めて謝罪しています

車いすユーザーに近い立場いたこと 劇場スタッフ物言いが悪かったこ

別に前提としてこれをもってくる必要性がないと思います

持ってきた時点で関係者であった優位性と、劇場スタッフ側の問題性について傾けたい意図が感じられて正しく問題について考えられないと思われます

今回の件で映画館側の、今後のバリアフリー化に対する課題が生まれたのは良いことだと思います

課題が生まれ

別に誰であろうとよりよい環境サービスがあればそれを受けてみたいと思うでしょう

それを料金以外で利用が可能とみてだれも適していないと明言をしていないからといって使用することとそれをSNSで流すことは問題行動であってそれを課題と見るかは関係者裁量です

お金がないけどプレミアムシートでみたい、という人にお金がないけど見れるサービス抽選などで行うというのも「課題」だとすれば課題として「生まれる」かもしれません

そらくほとんどが健常者の社員だと思います当事者じゃないと分からない課題というのはどうしてもあるため、障害者からリアルな声が上がったことは良かったのではないでしょうか。

ただ、問題はそれ以外のところにまで広がっています

よく目にするのは、「車椅子専用席があるんだからそこで見れば良い」ということでしょうか。

車椅子専用席って、位置的にスクリーンは非常に見にくいです。想像したら分かると思いますが。

そういう不利益があるから障害者は安い料金で映画を見られるわけです(もちろんそれだけが理由ではないけど)。

ただ、あの見にくい席で映画を見るのは嫌だという気持ちも十分理解できます。だったらお金を払ってでも良いシートで観たいと思うのは、別に悪いことでは無いと思うんです。

一方で、非常時の避難誘導の際はどうするんだ!という声もありました。

③それ以外の問題

そういう問題サービス提供で補っているのだから通常必要がないとされているので通常の運営では提供していないのだと思います

まあそれもそうなんですけど、毎週映画館に行くような人でも、非常時に遭遇することなんて一生に1度も無いと思うんですよね。

(昨今地震が多いですから確率は上がってるかもしれませんが)

ほとんどの人が、非常時に遭遇することなんて想像していないし、遭遇しても(仮に死んでしまっても)「まあ運が悪かったよね」としか言いようがありません。

想像によるリスクバランス配分

それで済まないか安全対策があるのです

そんなほんの僅かな可能性を引っ張りだして「非常時は!」「非常時は!」と責め立てるのは、正論ではあるけれど言葉暴力に感じます

ガチの非常時がおこったら、車椅子席で見ていたとしても他の観客は速やかに逃げられるでしょうが車椅子だとそうもいかないでしょう。

車椅子ノロノロと進んでいたら、健常者の我々の命だって危険です。極論、障害者は同じ空間にいるだけで健常者にとってはリスクになるんです。

「だから障害者は一切外に出るな!」と思いますか?(思う人は少なくないんでしょうね…)

施設側は安全には十分な配慮をしなければいけません。

バイトしていたスーパーでは、毎日手回し充電ラジオ懐中電灯のチェックをしていました。正直無駄だと思いましたよ。週一でいいじゃんと。

でも安全のために仕方がないのです。

想像によるリスク配分の展開

どう感じようと、自分がたった1件の車いすユーザー関係者であった事をあげてきている以上、その1件をもってしてその関係者たる意見を支える骨子にしていますよね

しかたないですまない1件がユーザーの数だけいるわけです

あなた自分家族の非常時を「しかたない」ですませられるかもしれませんが、100人いればそれですまない人がそのうちに何人かいるわけです

この部分は先の運がどうのと、運にまかせてはいけないと混ざって全体の目的不明瞭にしています

だったら、建設的に今回の騒動を取り上げたほうが良いと思います

想像によるリスク配分の上での対策必要性

そのためにすでに施策がとられて、そこに車いすが入ると想定されていないわけです

それを「あらた課題」として「車いすを通したら(いや通さないで現状ある)」とすることで「なにをすべきか(今しなくてすむようになっている)」をわざわざする必要性

車いすだっていい席で見たい(車いす以外にもいい環境映画をみたい人はいる)」をとりあげる意味がわかりません

それをすることで経済文化のなにかが向上するのでしょうか

安全対策は現状で十分に取られています

車椅子の人があの位置映画を見るのはちょっと見づらいよね。じゃあ通常料金にはなるけど、車椅子の人でも見やすい席は作れないか

そのためには劇場をどのような設計にすれば良いか。どうすればスタッフ負担をかけすぎずにそれができるか。

いろいろ考えることはできると思うんですよ。

⑦考える事のコスト

考えるだけならタダですけど車いすユーザーがそこまでして映画の席を整備してもらう必要性が、映画館のどこにあるのかを説明すべきでしょう

自分は年に一回しか映画にいけない、それだけの経済的余裕がないとする人が自分のために一年に一度だけだから特別に席を用意してほしいと願うなら、なにをしてあげられるでしょうか

特に必要性を感じませんが、その1個人についてのみ解決必要とするとお考えならその人にチケットを誰かが渡すだけでよいはずです

映画館がたった一人のだれかについて、ほかの全体の映画視聴者をまきこんで対策をする必要性を感じるならそれを述べるべきです

たった数人しかいない利用者のためにそこまでする必要があるのか?と思う気持ちも分かりますが、なぜ数人しかいないのか?そういう劇場設計から諦めてきた車椅子ユーザーがそれなりの人数いるからだと考えることもできます

介護疲れという言葉があります。私も介護疲れで、祖母が亡くなった時は、申し訳ないと思いながらも身体が軽くなりました。

介助側にも休息は必要です。

障害レベルの差はあれど、障害者でも1人で気楽に外出できるような環境が整えば、私のような介助者が休める時間だって増えるはずです。

社会バリアフリー化が進めば、我々健常者の負担は減るんです。

街中で障害者を見かけても手助けする必要が無い社会を目指す必要があると思います100%無介助とまでは言いません)。

関係者の状況考察想像

その実情が、車いすユーザー自体改善努力我慢映画の状況を左右するのかどうかということです

SNS話題になってそうしないと社会的な批判を受けて株価の低迷や売り上げの低下につながりとなった場合対策をせざるを得ないという状況にはなります

それこそが暴力ではないですか?

ユーザーが多くてそうしてほしい声が多いならその声をもってして改善必要性を掲げるべきではないですか?

今回のようにインフルエンサー過去を引っ張りだしたり、どこかの団体とつながっていたり、そういう問題外の部分で叩くのは不毛です。

問題の内容と発信者の分離の必要性

SNS拡散による社会的不利な立場批評をあつめるような行動で、経済活動存在を与えんとした行動をもってして問題なので不毛でもなんでもなく、そこが原因だと思います

声をあげた最初の行動が、不利益をちらつかせて改善提案するという情報の流布から問題提起をする事と、それによる注目度という活動自体目的利益がある事自体問題です

障害者に優しい社会は、健常者にも優しい社会だという考えをもう少し持ってほしい。

今回、インフルエンサー側に立っている人たちは「もし自分障害者になったときの事を考えてみて!」というような事を言っていますが、それだけじゃ甘いです。

もし自分が介助者になったときのことも考えてほしいと思います

⑩優しい社会へ・自分が介助者になったときのことを考えて

ほかの人間がどれほどのコストを支払ってその道を譲ってくれているのかまず気が付いてもらってから言ってもらいたいものです

記事への反応 -
  • 数年前に亡くなった祖母は15年ほど車椅子ユーザーでした。高校生の頃は介護もよく手伝っていました。そんな私が今回の騒動で感じたことを書いてみます。 今回の騒動では、そのイン...

    • 数年前に亡くなった祖母は15年ほど車椅子ユーザーでした。高校生の頃は介護もよく手伝っていました。そんな私が今回の騒動で感じたことを書いてみます。 今回の騒動では、そのイン...

    • 甘い あれって系列の店全部調べて1/100の対応してないとこを狙って行ってごねるんだよ 今回もそう あの店で車椅子対応してないのは10以上あるスクリーンであれだけ 他の店もほとんど...

      • 障害者割引効かず3千円だけど寝転べる席だからなあ 寝転べる席ってむしろ足悪い人にこそ需要がありそうだから使いたい気持ちはわからんでもない

        • そういう問題じゃなくて使えないとこを探して突撃して問題起こしてお金(視聴者)を稼ぐという何十年も前からある商売なので 快適なとこで見たい人は快適なとこに行くんだよ

          • 今まで使えてたとこに行って突然使えませんって言われるだろうと見越してたってこと?

            • サポートされてないところで従業員に手で介助させられれば勝ちで従業員に勝利の写真撮らせてアップ 断られれば炎上させて勝利 必勝の戦法やで

          • 陰謀論乙。初利用じゃないんだよなあ

            • サポートされてないところで従業員に手で介助させられれば勝ちで従業員に勝利の写真撮らせてアップ 断られれば炎上させて勝利 必勝の戦法やで

    • あのインフルエンサーが悪質だから叩くってのは別の話で、あれが話題になったことで世の中のバリアフリー化について考えるきっかけになれば良いのにって話をしたつもりです。快適...

      • 今すぐ全財産を車いすのために寄付してきたら? 細かい問題のほとんどはお金で解決できますよ。 あなたの善意を示す時は今しかないよ

        • その理屈(社会に不満があるならまず自分の全財産を使ってから言え)が自分に返ってくる可能性とか考えないのかしら 幸せな人なんだろうね

          • コストで解決できる程度の問題にコストを支援したらって当たり前の話じゃん 潰れそうなお店の支援とかもしたことない偽善者未満の口だけ人間なの?

        • 少なくとも私は多少の寄付なりしているし、街中で困っている人を見かけたら積極的に声をかけるタイプの人間です。 なので、残念ながら「善意を示す時は今しかない」なんてことは全...

      • 悪質な奴がいるとそれを根拠にすすめなく出来るから意図してやってるなら悪だよ

    • こいつらって私人逮捕系Youtuberに便乗して正義面してた連中と一緒なんだよな ただただ己の欲望のために悪事を働いたクズ 山上以下 お前は社会に一石を投じたつもりになって気持ちよ...

    • 「ほとんどの人が、非常時に遭遇することなんて想像していないし、遭遇しても(仮に死んでしまっても)「まあ運が悪かったよね」としか言いようがありません。」 非常時に施設側の...

    • こういう話は、「サービスを上げる事で上がるコストと上がる責任を誰が負担するか」の解決がそのまま具現化されるんだけど まあサービス料については本当にやるんだったら一人当た...

      • 前スクリーン全タイプのシートの車椅子設備対応、従業員のトレーニング、失敗した時のための保険、全部合わせて1円なんかじゃ全然済まないよ それじゃ全国で一年1億5000万くらいにし...

    • まあそれもそうなんですけど、毎週映画館に行くような人でも、非常時に遭遇することなんて一生に1度も無いと思うんですよね。 (昨今地震が多いですから、確率は上がってるかも...

    • 障害者の人たちで障害者専用映画館でも建てればいいのに… 応援はしないけど邪魔もしないから頑張ってくれよな あ、公の補助金とかは使わないでくださいね

    • ここは発想を変えて段差をものともしない車椅子に代わるモビリティを検討しよう

      • キャタピラ化すれば解決とか言ってた暇空みたいなバカの発想はやめなよ

    • VRであーる!

    • 文章がぐちゃぐちゃでよく意味がわからなかった。 地震のような、健常者も障害者も生命に関わる非常時については確率が低いからと切り捨てるのに、その口でバリアフリーを進めろと...

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