「最小国家」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 最小国家とは

2020-06-30

anond:20200630013826

当たり前だけど、自由を重視する俺も、構造弱者存在するってことは公正な自由競争を行う条件が整ってないってことなんだから弱者救済には賛成だよ。でもそれは自由で公正な社会のための地ならしであって、弱者の救済そのもの目的じゃない。あくまでそれは手段で、最終的な目標自由社会の実現(この手段としての弱者救済を否定するリバタリアニズムには明確に反対)。だから弱者側の要求自由や公正を脅かすのならそれに反対する。

リバタリアニズム弱者救済を否定していない。公権力による強権的な弱者救済を否定している。

自分意志自分財産を元に弱者を救済することは何も否定していないし、その行為を称賛する人や何なら賛同して寄付する人もいるだろう。

公権力による弱者救済を否定する根拠は、もちろん自己所有権侵害自分意志に反して自分財産接収され、自分意志に反する用途使用される)だけど、

もう一つ、公権力による弱者救済のための規制や介入は、市場原理に任せるよりも不効率であるということも大きな理由だし、(何をもって「公正」とするかにもよるけど)リバタリアンにとっては不公正でもある。

また、"実際に"弱者生活を良くするのは、資産を取り上げてばらまくことではなく、技術革新である

例えば、事故障害をおった人々の生活を"実際に"良くするのは、車椅子義手機能改善ロボット技術の発展だろう。

公権力による強制的財産移転は、資産の集積を元にした技術革新とそれによる生活の向上を阻害し、結局は弱者生活を良くすることにはつながらない。

現代富裕層貧困層格差原始時代格差よりも格段に大きいが、現代貧困層原始時代貴族よりも良好な生活環境に有る。

弱者救済について問題とすべきは相対的格差の解消(=富裕層から貧困層への資産移転)ではなく絶対的レベル改善(=技術革新安価大量生産)ではないだろうか。

上記無政府資本主義のようなかなりハードリバタリアニズム意見で書いたけど、

よりマイルド古典的自由主義最小国家主義では、例えば教育補助のための資産移転なども議論されている。

(その場合公教育ではなく、私教育を受けるための教育バウチャー制度のような形になるが)

リバタリアニズム社会全体の福祉向上や弱者救済を考慮していないかのような認識は改めてほしい。

2020-06-26

anond:20200625144805

あくまリベラリズム派生であるネオリベラリズムと、リバタリアニズム全然系統思想

リベラリズム」は最初ジョン・ロックアダム・スミスを元にする(消極的な)経済的自由個人的自由をともに重視する思想だった。

20世紀になり、積極的自由のために市場への公的介入や財の分配を許容する福祉国家的、社会市場主義的な「ニューリベラリズム」が派生し、

次第に優勢になるにつれて名前から"ニュー"が外れて「リベラリズム」と呼ばれるようになった。

その後、「リベラリズム(ニューリベラリズム)」に対して個人自由市場原理を再評価し、経済的自由制限を緩和する方向として「ネオリベラリズム」が派生した。

1930年代戦後期に「リベラリズム」という言葉が指すものが今で言う古典的自由主義から社会自由主義へと変化した後で、

1960~70年代古典的自由主義を基礎とする消極的自由を尊ぶ思想が再興した際に、積極的自由を尊ぶ社会自由主義(現代リベラリズム)との混同を避けるためにリバタリアニズムと呼ばれるようになった。

アメリカでのリバタリアン党結党1971年

という歴史認識一般的だろう。

まり、今の言葉歴史を書くと、リバタリアニズム(古典的自由主義)→リベラリズム(社会自由主義)→ネオリベラリズム(新自由主義)という流れで同じ系統思想

(ただし、現状のリバタリアニズム古典的自由主義に加えて最小国家主義無政府資本主義の大きく3つの派閥に分けられて、後ろの2つは社会自由主義よりも年代的には新しい)

もっとも、消極的自由を尊ぶ古典的自由主義積極的自由を尊ぶ社会自由主義は、同じ"自由"という言葉を使っていても思想根拠全然うから

リベラリズム」の中で古典的自由主義社会自由主義に変化したのではなく、

社会自由主義という全く別系統思想古典的自由主義からリベラリズム」という名前を奪ったという認識であれば、

リベラリズムネオリベラリズムリバタリアニズムとは別系統という言い方も出来なくはない。

が、多数派とは言えないかな。

【参考】

http://tanemura.la.coocan.jp/re3_index/3S/si_neo_liberalism.html

自由主義 https://ja.wikipedia.org/?curid=1889353

古典的自由主義 https://ja.wikipedia.org/?curid=1004464

社会自由主義 https://ja.wikipedia.org/?curid=1061153

2017-03-23

http://anond.hatelabo.jp/20170323085447

↑↑ではないけど横から失礼。

少なくとも現代一般的区分では、リバタリアンリベラル国家の大小の違いはあるけど、個人自己決定権を重んじるのは同じだよ。

語源からしてlibertyだし、リバタリアンリベラルから出てきたものだし。

そこら辺はリベラルが(リバタリアンからみて)自由じゃなくなってきたという政治哲学史の話になるのでややこしいけど、とりあえずはノーランチャート(政治思想を「個人自由」と「経済自由」の二軸で分類)を調べてみるといいと思う。

>最小国家法律とか最小限のルールだけ決めてあとは市場原理に任せて好きにやってれば最適化されるんだからそれでいいんじゃね

というのは主に「経済自由」についての主張で、ここはリバタリアンリベラルが違う部分。

経済最適化には個人自己決定権を重視すべきで、国家は小さいほうが良い→リバタリアン

経済最適化には国家による強制や再分配も必要だ→リベラル

2017-01-19

http://anond.hatelabo.jp/20170119000305

インフレを最も必要としているのは国家肥大化させようとする人たちですよね

最小国家主義者規制緩和観点から国家肥大化抑制観点からも、

最低賃金の無理な上昇を批判するのは、頭がおかしいと言われるほど論理破綻していないと思います

まぁ、言いたいのは「最小国家主義者は頭がおかしい」なんでしょうが

それはこのエントリ趣旨からは外れていきますし、もう夜も遅いのでまたどこかで

2017-01-18

http://anond.hatelabo.jp/20170118225149

理想最小国家ですね

現実的にはなかなか難しいでしょうが

最初庶民暮らしを良くするという話に戻ると、

最低時給を上げても同じだけインフレすれば、

今まで持っていた現金資産が目減りした分マイナスですし、

その影響は全資産に置ける現金資産割合が高い庶民のほうが大きくなるでしょう

リフレ論者の言う景気回復でどこまでマイナスを打ち消せるかですが、個人的には懐疑的です

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん