幸せに生きるためには、やらなければならない事と、やってはいけない事があると思うんです。
それは多くの場合、常識や文化として親から子へ伝えられるものなので、「あたりまえ」にできたり出来なかったりします。
今日、4歳の息子が指を失うところでした。
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原因は「ガードがない扇風機に指を突っ込んで切断」というものです。
普通の扇風機です。前半分のガード部分が完全にありませんでした。そして、電源に繋がれ、回転して、涼しい風を送っていました。その扇風機は義母の部屋にあったもので、今日はリビングのすぐ前の廊下に、少し下向きにして設置してありました。
自分と息子が風呂から上がると、その扇風機はすぐ目に入る場所にありました。
扇風機に近づき、しゃがんで顔を近づけて覗き込み、指を回転している羽根の中央に、指を差し込もうとしました。自分の目の前で。
怒鳴りました。何やってんだ!って。それで息子は離れた。同時に怒鳴りました。
何考えてんだ、こんなところにこんな状態のもの置くなんて!!!
ふざけんな!!!
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指を切断って思ったけど、もっとひどいことになっていた可能性もあるんですよね。指を弾いたあと、倒れ込んできて顔に当たるとか。そうそう、髪の毛が絡むみたいな事故もあるんですよね。扇風機って。ガードがないむき出しにで使っていれば、ちょっと引っ掛けただけでグチャグチャです。
扇風機が義母の部屋にあった事自体、今日まで自分は知らなかったんですが、息子は義母の部屋に行くことがあるので、他の日に同じ状況になっている可能性がありました。
ブチ切れました。
そんな危ないものを平気で置いていることに。彼女にも伝わるように例えを書くなら、義理の母親が息子を殴っているのを目撃した感じ。言っておくけど「危険性」はその例え話の比ではない。そんなことができる人間がいるなんて信じられない。
まあ、なんですけど、結局。
なんでブチ切れてるんだ、態度が悪い。というのが、彼女と義母と義父の感想だったみたいです。義母が言うには「鉛筆やこよりを突っ込んでどうなるか見せ、あぶないと伝えていたから大丈夫だと思った」ということでした。んなわけあるかよ。
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話を聞くと、義母の親が結構な毒親だったらしくて。70近いですがそこから逃れることは出来なかったのかもしれません。彼女は昔ながらの高級バーっぽい店をやっているんですが。妻と結婚する前、お店の中でお客さんが段差で転んで、頭に怪我をした場面に出くわしたことがあります。
彼女は一生懸命「そんなことが起こるとは思わなかった」「気をつけていれば起きなかったのに」って言ってました。この土地でこういう商売をしていて、このレベルの対応なのかー。と暗澹たる気持ちになったのを覚えています。結構高い金とる店なんですけどね。救急車も呼びませんでした。その後聞いた話によるとそのお客さんは当日一定期間内の記憶を失っていたらしいです。
それを見たことがあるので、彼女の店に、自分の友だちを連れて行ったことは一度もありません。これからも絶対にないです。プロとしての彼女に価値を感じないからです。
余談でした。
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もう一つ、事例を。自分の実父の話です。
『彼』は、兄を水の事故で失っています。『彼』が小学生になる前のことで、彼の兄は小学校の4年生だったそうです。
天気が悪い日が続き、その晴れ間のある日、川が増水していると聞いた『彼』は、慕っている兄に見に行きたいと強くせがみました。いつも見慣れた川がどうなっているのか、知りたかったみたい。詳しくはわからないのですが、彼らは二人で、少し離れたその川を見に行きました。そして足場が悪いところに入ってしまい、兄は川に流されました。後に下流で遺体が見つかりました。
話を聞く限り、それを誰も止めなかったし、子供だけで川に言ってはいけないと言われてもいなかったし、川までの道すがら誰かが声を掛けて止めることもありませんでした。そこが炭鉱の町で、ほんとうの意味で「地元」の人が少なかったことや、そもそもお互いに注意し合う雰囲気ではなかったのかも知れません。
ともかく、事故は起き、『彼』の兄は死にました。
もちろん、これは人づてに聞いた昔話でしか無いので、もしかしたら本当に、ただ、どうしようもなく起きた事故だったのかも知れません。
母親は「お前が殺した」「おまえは地獄に落ちるぞ」「出て行け」と『彼』に言い、宗教に逃げました。そして、三男を猫っ可愛がりするという方法で『彼』を攻撃しました。
父親はほとんどその昔話には出てきません。常日頃は面倒見のいい人だったし、仕事も出来た人らしいのですが。もともと戦争でPTSDを負ってしまった人だったようで、夜中飼い犬がうるさいと言って撃ち殺したなんていう話が伝わっています。その人は『彼』が高校生の時に炭鉱の事故で死にました。『彼』は自分の父親のことがよくわからないと言っていました。
兄の友達からもかなりいじめられたみたいです。小学生ですからね。そしてなぜか、子供の間でも「彼のせいで死んだ」という話になっていたようです。子どもたちの間でも『彼』は、事故で死んだ友達の弟であるとか、兄を目の前で失った気の毒な下級生ではなかったんです。
『彼』は大学に行ってようやく親やその場所から逃れることができ、結婚して子供も出来ました。子供が本当に小さいうちはそれなりに接することができたみたいなんですが、その子が小学生になり大きくなるに従って、だんだんと接する時間が短く、仕事に逃げるようになりました。その子供も、まあ、いろいろありまして、素直にまっすぐ何の問題もなく育つなんてことはなく……。トラブルを抱えたら『彼』はもうちゃんと向き合うことは出来ませんでした。
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いっぱいあるんですが、自分が義父や義母が嫌いになった一つのきっかけなど書いておきましょうか。
鉛筆やハサミなどと一緒に。刃渡りでいうと15cmくらいのやつが二本。
彼女(...つまり自分の妻ですが)は、本人が持つ病気の素養と、事件に巻き込まれたPTSDが合わさって、彼女が中学の頃からずっと鬱状態と希死念慮と戦っています。常習的にオーバードーズやリストカットもしていて、腕の傷跡なんか右も左も白樺みたいな、ひどい状態です。結婚して、また持病に合う薬もなんとか解りつつあり、ようやく腕を切ることはほとんどなくなりました。長袖いつも着ないといけないって、今では本人もすごく気にしているんですけどね。
ね。
ここでちゃんと違和感とか、嫌な気持ちを持ててますか?「刃渡り15cmのナイフが食卓の文具立てにいつも置いてある」んですよ。
「死にたくて腕を切った次の日の朝、食卓で刃渡り15cmのナイフを目にする」なんて、どういうシチュエーションだよ。どんなメッセージなんだ、それは。
刃物を台所から持ち出さないとか、ちゃんと片付けるのは「危険物に慣れさせない」という意味もあるし、ふつう、この状況になったら刃物は一切遠ざけるでしょう……。
妻も、義父も、義母も、たぶん息子も、違和感を持っていないでしょう。それが「あたりまえ」だから。
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もちろん、事故とか怪我とか病気とか、犯罪に巻き込まれるとか、本当にどうしようもないことって起きます。だから、不幸に原因を求めることは「絶対に」「絶対に」良くないことです。
ただ、確かに、「幸せに生きるための文化」があれば、起きなかった「かもしれない出来事」ってあるんですよ。危険の確率だけは減らせるんだ。そして、もし仮にどうしようもなくそれが起きても、フォローしたり、助けたりするために「やらなければならないこと」「やってはいけないこと」は確かにある。
そうすれば、悲しいことはそこで終わらせることができるはずなんだ。
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ちなみに、彼女は二度目の妊娠中なんですが、タバコを辞めていません。(お酒とナマモノをやめたのは評価してます)
彼女はお金の使い方がわかってなくて、リボ機能でカードの残枠埋めながら、夫には嘘をついて使い続け、任意整理に追い込みました。年収600万くらいにようやくなったんで、債務整理と副業含めればなんとかなるとは思うんですけど。
上記文章の通り同居なんですが、義父名義の家のローンも終わってなくて、娘婿から取る家賃は15万/月。税金逃れのために「家賃」ではなく「分担金」と呼びます。もし離婚したりして家賃が入らなくなったら家を売るしかなくて、義父・義母も仲悪いから一家離散するでしょう。その上で、孫を危険にさらし、それに対してふざけるなと怒鳴った娘婿は追い出す気みたいです。彼女は夫より息子より、自分の親との関係が大事だってさ。
ちなみに、書いてないだけで、まだまだいろいろあるからね?笑
ははは。
ね?わかる?
文化って、怖いよね。
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ねえ、君は、ほんとに、どうするの?
文章の端々にアヌスが露出してるんだけどどうしたの?パンツはきわすれ?
血まみれで泣き叫んでるところ想像したら泣けてきた。 怖かった。 ものすごく怖かった。