2014-10-20

ボラ流行ってるからアウトブレイク感染列島を観た

邦画ってどうしてこんなにつまらないんだろうと思った。

予算のせいじゃ絶対ない。

演技やCGの安っぽさのせいでもない。

脚本がつまんねえ!

ウィキペディアによると脚本書いたのはこいつらしい。

https://twitter.com/japansuke

まじで何を思ってこんな突っ込みどころ満載のクソみたいな脚本書いたんだろう。

誰もこの脚本のクソさを指摘しなかったのか?

アウトブレイク突っ込みどころは大量にあるさ。

「僕はごく平凡な陸軍少佐新人研修を終えたばかりでドジばっかりさ!だけど実は無線の傍受ができるしヘリもエース並の操縦テクで銃も百発百中なんだ!もちろん血清だって作れちゃうよ!」

ってお前はどのラノベ主人公だよって脇役出てくるし。

いくらテレビ局ジャックして探しても、逃げたサルは二度と捕まらないだろ、なんてね。

でもこれは、ご都合主義とかお約束ってもんで、そんな上手く事が運ぶかよーなんて突っ込みながらも、主人公たちの豪快な活躍は見ててスカっとするもんだ。

感染列島への突っ込み主人公たちが無能すぎてイラっとする類のものだ。

素人でも分かる登場人物たちの無能っぷり。

見てて一切スカっとしないしスリルも感じない。

観てない人のためにいかに登場人物バカか分かるシーンを紹介しよう。

未知のウィルスパンデミックが起こりかけて、病院患者パンク寸前!

そこにWHOから凄腕の美人医師が送られてきて、さあ対策会議が始まったよ!

というシーンで、そいつはみんなの前でホワイトボード

それは何か?

それは何をするのか?

それはどこから来たのか?

それはどう殺すのか?

と書き込む。

これだけでも「なに当たり前のこと言ってんだ?」と混乱するが、一旦タメを作った後で自信満々に

「これを言い換えると」

と言いながら

それは何か?      → ウイルスの正体

それは何をするのか?  → 感染者の症状

それはどこから来たのか?→ 感染経路の究明

それはどう殺すのか?  → 治療

「このようになります

と、抽象的な概念(笑)をより具体的で分かりやすい形に言い換えて説明してくれちゃうのだ!

「え、なにこれ!小学校の作文の授業!?

観てる人は混乱のるつぼである

これから国家存亡の危機に立ち向かうって場面で、突然作文の授業だからね。

いや、この後でさらに具体的な状況分析が続くならいいけど、これが会議の中身の全部だからね!

こんな調子の「え、この人らバカなんじゃないか?」が延々2時間続くわけ。

きっとこの脚本書いたやつは相当頭悪いんだろうと思って経歴を見たら、こいつ大学入学するのに25歳までかかったらしい。

なんと7浪。

そんなになる前に、自分勉強に向いてないなって気づかなかったんだろうか。

でも大学名だけ見たら京大から、きっと学歴厨には効果絶大なんだろうな。

そのせいで誰もゴミ脚本ゴミだって意見できなかったんだろう。

映画業界アニメ業界と違って、ヤマカンゴミゴミ言われてんのとは真逆な現象が起きてるんだろうね。

そりゃゴミがそのまま世に出ますわ。

まあ、邦画ゴミばっかりだ。

さて、批判ばっかりでもつまらないから、どうやったら少しは面白い脚本になったか考えてみる。

まず、ウィルス感染力の設定を10倍に増強する。

そんで物語全編の長さを1週間程度で起きた話にする。

そうすれば登場人物がヘボで無能で、パンデミックを防げずに1000万人も人を殺したとしても納得がいく。

設定上、症状が出てから1日で死ぬ上に、もともと演出がヘボくて時間の経過はテロップのみで表現されてるのだからシーンを撮り直す必要もない。

ただ、テロップで何日経過、って書かれてるとこの文章差し替えるだけの、予算スタッフにやさしい脚本上の変更だ。

つーか、もう完成しちゃったけど、今からでも変更できんじゃないか?

時間が切迫してるってだけで、観てる人はスリリングに感じるはずだ。

作中で明らかに浮いてる野良研究者ウィルス発見するシーンも、これなら納得できるし、一気に輝くシーンになる。

世界中が全力で探してるけど、12時間やそこらじゃ、さすがに見つからなかった。

だけど野良研究者徹夜顕微鏡覗いていたら、たまたま、本当に奇跡的に見つけた。

一夜にしてヒーロー誕生

カタルシスだ!

世界中研究者が何ヶ月もかかって見つからなかったウィルスを、ヘボい研究者普通に顕微鏡で覗いて見つけるって、アホか、なんでそんな脚本書いたんだよお前。

感染力を大幅に増強したのだから一般人も致死性ウィルスに怯えきって防護服、防護眼鏡、防護マスクの完全装備で街を歩くような描写を入れられる。

それでも感染は止まらないんだから安心して登場人物に賢い行動をとらせられる。

防護眼鏡なんて普通持ってないから、水中メガネ代用することをテレビを通して呼びかけるシーンを入れたら、さらによくないかな。

みんながウィルスに怯えながら、ゴツゴツした不格好な格好をしながら、それでも満員電車に乗って出勤するシーン入れよう。

これが物語開始から3日目で、正常化バイアスのせいで異常な行動とってるって表現だな。

全ての観客が突っ込んだ、なんでただの勤務医ウィルスの発生源を探しに国連に加盟すらしてない謎の田舎な国まで出かけるんだよってのも、

ばっさり削れって思うけど、どうしても入れたいなら、4日目くらいのエピソードにしよう。

最初感染者の親父が菌を持ち込んだってのが判明するのが、4日目の午前中。

たった一晩で感染者が日本全国で100万人を超えて、政府が慌てて非常事態宣言海外への渡航が禁止される直前って設定だ。

そんで、その国への最終便のチケットを確保。

周りは散々、「なんでお前がいくの!?」とか「民間機じゃなくて政府専用機自衛隊とかが行くよ!」とか説得するが、主人公一喝

「それでまた1日対策を遅らせるのか!ウィルスが恐くて会議室から出てこない政治家どもが当てになるか!!!

とかなんとか熱いセリフ叫んで飛び出していくようにしよう。

翌朝、主人公が現地についた頃にやっと、政府要人専用機を準備し終わって隊員派遣を決定だな。

野党与党グダグダ責任のなすりつけ合いと保身のための工作の結果、対策が遅れたってことだな。

政府を叩きたいマスコミ的にも納得の展開だろ。

で、現地で主人公感染源特定した所に、要人専用機がやっと到着。

主人公と一緒に日本に帰るって寸法よ。

一介の勤務医が一気に政府要人だ。

カタルシス

やっぱり観客に散々突っ込まれた、なんで東京地球滅亡後の廃墟みたいになってんだよwでも病院には電気きてんのかw

ってのも、これくらいの速度で事が進めばリアリティが出るぞ。

死ぬことが分かりきってる100万人が病院にも入れず外で暴動だよ。

日本警察なんて20万とか30万とかいう数だからな。

どうやったって鎮圧不可能

インフラ病院などの拠点自衛隊が守るにしても、銀座の街は無理だろね。

そうやって一日で荒れ果てた街を、飛行機から主人公が眺めるわけよ。

これが6日目。

で、ここらでヒロイン感染して、次の日に死んで涙ながらにお終いって感じか。

感染止めるのは、例の完治者から作った謎の血清治療がなぜか抜群に効くってことでいいじゃん。

たったこれだけの変更で、ほとんど話の流れ変えること無く圧倒的に面白いものになるだろうよ。

  • 感染列島全然知らないんだけど 世界中の研究者が何ヶ月もかかって見つからなかったウィルスを、ヘボい研究者が普通に顕微鏡で覗いて見つけるって、アホか、なんでそんな脚本書い...

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