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2019-08-28

全てのSWエンジニアプログラミングをしなくなる未来

勤めている会社組込みソフトウェア開発で、matlab simulinkを使ってモデルベース開発をしているメンバがいる。

simulinkでは、scratchレゴのmindstormのようにブロック図を書くと、ソースコード自動生成される。

それを聞いたとき、直接ソースコードいじれないなら細かい調整が利かなさそうという印象と、プログラミングしないエンジニアってろくなもんじゃなさそうという印象を持った。

そこから気になってモデルベース開発を調べてみると、ブロック図でシステムを作り込むので設計者の意図が他メンバに共有されるハードルが低かったり、システム問題が発生したらブロック図つまり上流工程修正させるので場当たり的なコード修正による時限爆弾のようなバグが増えにくかったり、確かに感心するようなメリットがあることもわかった。

場当たり的なコード修正が後々の大きな問題となってプロジェクト工数を食いつぶす経験がある諸兄は多いと思う。

モデルベース開発みたいな、設計成果物を与えればあとはAIプログラミングしてくれる未来はすぐそこまで来てるのかもしれない。

それはそれで面白そうだと思う反面、いままで培ったプログラミングスキル不要になるのは寂しいなと老害のような気持ちも湧いてくる。

SWエンジニアプログラミングをしなくなる未来、ぼくたちは幸せを感じているのだろうか。

2018-09-12

anond:20180910094331

なんか書いといたほうがいいような気がしたので書いておく。

組み込みといっても範囲が広く、

最初あなた相手にするのはRAM 1kB, ROM 4kB、クロック 20MHzなどというMCUである

なんてところもあれば、中身はARMLinuxですみたいなところもあるし、その中間RTOS使ってます。ということもある。

ただ、歴史的経緯として、マイコン制御などと呼ばれていたような時代から組込みソフトウェア開発がはじまって、

時代をくだるにつれて最終製品機能が高機能化、複雑化するにしたがってソフトウェア開発の規模も比例的に、

あるいは指数関数的に拡大しているわけで、NonOSアセンブラやCで書くという仕事相対的に減っている。

(なんせ、ある程度高価格、高付加価値製品を作らなければ国内メーカーは潰れるしかない)

なので、一番規模が小さいところの仕事はなくなりはしないし、働いている人は食いっぱぐれないとは思うけど、

わざわざ新たに飛び込むのは正直オススメしない。

で、問題は規模の大きい方で、当時マイコン制御をやっていたようなベテランやそれに薫陶を受けた開発者

勉強」をせずにこちらの方にコンバートするとどうなるかという話だ。

コンパイラC++11,C++14であるにもかかわらず、Cもどきコードを書くし、プロセスは巨大だし、

強烈に古臭いアーキテクチャを擬似的にOS上に構築してしまう。

その結果出現するのは、ひたすら肥大化アンタッチャブルになったコードと原因不明バグである

IoTがどうのこうのなんて言っていても、組み込みが専門じゃない人がラズパイセンサー買ってきて

一日半あればできるようなことを、ああだこうだやっているようじゃやっぱり生き残る道はないんじゃないかなー。

2013-11-03

意識の高いベトナム人論破されました

こんな時代中小SIerなんかやっていると大変だ。

官公庁自治体から随意契約を取れるよう、格安競合SIerと絨毯爆撃で凌ぎを削り合いながら、元請SIerへの接待で経費が嵩ませる。その一方で、オフショア開発先の企業見積もりで戦う感じだ。

並行して新規事業自社開発のASPアプリを幾つか走らせているが、受託開発の人員を自社開発用員へシフト出来るほど安心出来る売上にはなっていない。

だいたい売上10億未満のSIerであればどこもこんな感じだろう。

こうした実情の中、腹の立つ出来事がある。

俺に力が無いので、どうにもならない問題だ。

オフショア開発先は、主にベトナム活用している。

彼らと話すと、「私たちは300人の組織です。土日も休まず働き、24時間体制でやります」と言う。

それはすごいな。と思い、火消し案件で一回取引してみたら、交代制では無い。同じ人間ベタ付きしてくるのだ。しかも確認してみたら残業代も出ないとのこと。これはダメだ。

ベトナム社会主義だ。

日本が対中政策で何か動けば、対越政策が逆転する可能性はある。

そうした時に、実質日本企業残業休日出勤強要していた。みたいな遡り訴追で一撃喰らう可能性など十分にある。うちみたいな小さな会社はそれで終わりだ。そんなことよりなにより、こんなブラック企業文化輸出してんじゃねえよ。誰だか知らねえけど。

ベトナム企業担当役員と飲んだ時にこういう話になった。

「飲んだ後も仕事に戻られるんですよね。日本人を見習えといつも会社で言っています

いや、帰るし、そんなところ見習われると困る。

「怒っているんですか?」

同じ年齢ぐらいで、同じぐらいの立場の君のマネジメントポリシーを聞かせてくれないか

「私の部下は喜んで残業しています

そうじゃない。君のポリシーを聞いている。

「逆に質問ですが、残業休日出勤をしないで大きくなった組織を教えてください」

自分会社以外の労働環境の正確な実数なんて誰も持っていないよ。質問おかしい。

「私が日本企業で、組込みソフトウェアエンジニアとして出向した時は3日徹夜して働きました」

自動車エレクトロニクスなど、製造業の下請の現場はそんな感じということは知っている。でも、それだけが企業競争力じゃないだろ。車やエレクトロニクス産業レッドオーシャンに仕掛けるのがやりたいことなのか?

「そういう考えです」

あ、そっか。なるほど。君は優秀なんだな。そんな優秀な君を育てた学校の教師は、そんな過酷環境仕事をしていたか

公務員民間は話の次元が違います。私は今のベトナム民間企業労働環境ぬるま湯から日本式仕事術を取り入れてベトナムをいつか日本のような経済大国にしたいと思っています。それが問題ですか?」

日本を褒めてくれるのは嬉しいよ。ありがとう。ただし、日本人経営者の考え方が必ずしも一致している訳じゃない事を覚えておいて欲しい。

「分かりました。まあ飲みましょう」

帰り道いろいろ考えた。

向こうのやり方を否定して、営業利益が落ちたって俺が責任が取れるわけじゃない。

でも、いつか俺のやり方を貫いて、否定した連中の営業利益責任が取れるぐらい会社が大きくなればいいなあと思った。

 
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