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2024-10-23

ヤングマガジンアッパーズ史上、最重要漫画5選

このシリーズが人気なので作ってみた

1.R-16 原作原案 佐木飛朗斗作画 桑原真也

一般漫画史上初めてレーティングを出した作品

また従来不良漫画では、貧乏な不良キャラ等はあったが在日コリアン等の日本社会差別されて不良にならざるをえなかったマージナルパーソンのアウトローを描いたことで知られる


2.全日本妹選手権!! 作者 堂高しげる

21世紀オタク文化を作ったといっても過言ではない作品

腐女子概念を初めて体系化し、また現在おっさん趣味美少女キャラやらせたり、声優芸能人への露悪な悪口誹謗中傷を初めて漫画表現した(ただしコミックス版では改変されている)

あと何気にマガジン漫画最初サンデー漫画コラボした漫画でもある


3.バジリスク甲賀忍法帖〜 原作原案など 山田風太郎甲賀忍法帖作画 せがわまさき

5号機の傑作


あとはピアノの森、おとぎの街のレナREDからどれか2つだけど

ピアノの森青年漫画として初のピアノ漫画だったら確定だと思う


ヤングマガジンアッパーズって休刊で移ってきた漫画が多いかプロパー重要性が高いのって上記3つだわ

2021-12-06

美少女」と「萌え絵」はちょっと別ではという走り書き

オタク文化の源流を辿る議論が始まってしまってるけど、シベールとかの話は「美少女」の発明の話で「萌え絵」の話とは違うよなと思った

そもそも萌え絵ってなんだよ、誰が定義したんだよという話なのだが(「美少女」のほうは議論がたくさんあるからさら新規の説は立てようがない)

まず現代萌え絵ってなんだろうというと、人目につくとこに掲示される絵で判断するのが一番で、「コンビニで売ってる雑誌の表紙」と「パチンコ屋の店頭看板のぼり旗」がもっと判断に適している気がする。これらはオタクオタクじゃない人も誰もが目にするからだ。

ということで、パチ屋店頭を眺めつつ私見で分類してみる

 

パチンコ海物語……昔に比べるとだいぶ寄せてる気はするが、まだ萌え絵には至ってない

北斗の拳……劇画判断する人のほうが多いだろう

せがわまさき……これは人によって判断が分かれる気がする。劇画認定する人がおそらく多数派だろうが、石川賢記憶がある人からすれば萌え絵認定されそう

まどかマギカ……萌え絵認定異論を唱える人はあまりいないと思われる。が、よくネット炎上槍玉に挙げられるタイプの「萌え絵」とはまるきり別系統でもある

エウレカ……たぶん萌え絵認定なんだろう。なんだろうけど吉田健一系統って萌え絵なのか?

エヴァ……たぶん全員一致で萌え絵認定されるのはこれだけではってぐらい共通認識。ただ貞本義行の顔ってかなり古典的な部類であり、「量産される深夜アニメ」「量産されるエロ同人誌」とはまるきり別系統

シンフォギア……これはさすがに萌え絵でいいだろう

ツインエンジェル……シンフォギアとは別系統萌え絵分類の代表例か。いわゆる「アニメ絵美少女絵=萌え絵」という認識にピッタリとはまりそう

攻殻機動隊……押井守アニメの印象が強すぎてハードイメージがあるが、少佐劇画じゃなく萌え絵分類だと思う

……こんな感じだろうか。並べただけである

で。並べてて思ったのだが、初代マクロスの美樹本絵は「萌え絵」になるのだろうか

美樹本晴彦というと「美少女」の代名詞だが萌え絵と言われると違和感が強い。似たような例だと、あだち充も「美少女」の代名詞だが萌え絵とは言いづらい。

おそらく、美樹本・あだち系美少女が入ってこないのが、自分認定する萌え絵を、往年の美少女絵につながるものと考えにくい大きな理由だ。

じゃあ他には?

からなかった。

 

ということで別アプローチを考えてみる

日本国内で「萌え絵」が一般認知されたのは圧倒的にパチンコパワー(およびソシャゲのTVCM)だと思うが、マンガでいうと、ガンガン分水嶺という気がする

ガンガン以前は、すこしづ勢力を増していても、表にでてくる量としては意図的に抑えられていた感じがある。ジャンプでいうと本誌の「そういう枠」はウイングマンバスタード黒岩よしひろあたりという認識。なおオレンジロードは「美少女」ではあっても現代萌え絵系統とは別枠だと思う

週刊誌月刊誌でなんとなく棲み分けされてもいて、月刊誌枠は「そういう絵柄」が多少は許容されてるイメージ。増刊サンデーが当時のオタク少年御用達といった

で、「オタク少年向け」枠に少年キャプテンコミックコンプが参入して少しづつ売り場面積が増えていったが、「そっち系の絵柄」でメジャー制覇したのはガンガンだろう

ではガンガンは「美少女」で成功したのか? というと、それは違う感じがある

それまでロリコンブーム以降の同人誌の盛り上がりやマイナー誌での蓄積を整理、洗練された上で、「黒岩よしひろとかああいう感じの絵ばっかりの雑誌」が美少女じゃない路線成功したということだと思う

そうすると、「ガンガン」の時点で、いったん「美少女」は途切れてしまっている。実際、年齢層的にも、それまでのキャプテンや増刊サンデー世代より下の世代向けで成功したのだろうし

 

萌え絵」といって、世間的に「なんかオタクっぽい絵」というときガンガン代表される絵でしょ、というイメージが、自分の中にはある

そうなるとそれは「美少女」とはちょっと違う。世代がある程度まで一新した上で、改めて、既にある美少女概念が借り物として再導入されたと見るべきじゃないのか

その際には当然、以前からの「美少女」も参照にされているが、そこは一直線で見るべきではない気がする。たとえば、あだち充的な美少女はそこにはいなかったように

 

しかし、ガンガンと言い切ってしまうのも違う気がする

同人作家が既に年商千万とか億とかいわしてたのを背景に、そこから作家を連れてきて成立してたわけだし

だいぶ迷走してきた

うーん

 

///

 

2021/12/8追記

反応ありがとう。ちょこちょこ読んでるけど消化しきれてないので返事はごめん

読めばわかると思うけど、「萌え絵はいひとつ曖昧な使い方にしかならない気がするんだけど、しか自分でも漠然とはイメージがあるし、とりあえず自分内の定義を探してみっか」という話です

ひとつだけ反応すると

ガンガンの具体的にどれ?

特定のどれかって感じじゃないですね

いかにもそれです、って探すというと夜麻みゆきとかがいかにもそれっぽいんだけど、そこに限った話でなく

それまでの少年マンガ誌ぽくなさの一方でやっぱ少年マンガ誌ぽさはある、という感覚

たぶんでいうと、既存の「劇画の気配」とか「少女マンガの気配」とかがないってことかなと

いかにも鳥山明フォロワーでござい、って感じなのに全く鳥山明じゃねえよっていう絶妙な表紙って大事だったのかも

 
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