よくご存じですね。委員会の人ですか?
医者に出来ないことはありますが、医者行くのやめたら健康になる可能性に賭ける、という主張に合理性はありません。
よくできたアニメ、よくできた物語は、ある程度人の心を動かす力があります。それで足りないと思うなら、それ以外の方法論を捜すことはできますが、「単にテーマ追求をやめる」ことには意味がないです。
作品のゴールが、売上やエンタメ作劇論でいう面白さ以外にあるとしたら、けもフレ2が失敗だったのかさえまだ判断できないでしょう。
私は前に「商業作品なのだから、ファンへの悪意で作品を作るわけはないだろう」と主張しました。
もし、けもフレ2スタッフが商業以外の目的のために、エンタメの基本的な面白さ、そこから来る売り上げを捨ててるというのなら、彼等は要するに、商業的な基準で動いてないわけです。だとすると、彼らが一期および一期ファンへの悪意で作ってるという推測も同程度に合理的ということになります。
他の目的もあるけど、商業的な目的も重視してる、というのなら、商業的な面では失敗ですね。
すいません。アイデアの語を選んだのが誤解を招きました。「一般的な作劇として...そこに意味を持たせるわけです。キュルルが人類の罪深さを知って、それを贖罪しようとするとか」について言ったつもりです。
「とか」と書いた通り、キュルルが贖罪する必要はないのです。意味を持たせろと言っています。
なるほど。それはそれとして、ビーストの生死を隠す作劇のために、キュルルを薄情に見せたら、作品の評価が下がるという点は変わりません。
お話の流れ的にはキュルルの「解りあえなかったとしても、解ろうとするのは別にいいじゃん」から来てるのに、全然解り合おうとする様子も、解り合った様子もないところが、まず肩すかしです。
次に怪獣に人格がない場合は、「家族を怪獣のせいで失って復讐鬼となった男」とか「怪獣によって故郷を失った人々」とか、そういった感情移入要素を起きます。ビーストの場合、特に何とも誰とも繋がってないので、感情移入が、ほとんど、できません。
”必要がある”とまで言える理由がありますか。俺のようなネット考察班が表立って声を上げにくいのは、養護即悪の空気があるからです。
「必要」と書いたのは書きすぎかもしれませんね。初見で面白くないと感じる作品の、考察は、されにくく、されても特に人気に繋がらない、と、訂正します。
違います。「酷い目にあって当然だ、と、思えるキャラが酷い目に遭う」のが気持ちいいのです。「酷い目に遭って当然だ」と思えるのは、悪いやつ、嫌いなやつだったり、悪いことに対して責任があるキャラクターです。
不快感を与える行動をしたとしても、そいつに責任がないと同情できるキャラは、酷い目にあってほしくありません。
より細かい話をすると、そいつに全く責任がなくても、あまりにも疫病神なキャラに対して「酷い目に遭ってほしい」と思う場合もありますが、そういう場合は、そのキャラ自体が嫌いになっています。
ところでキュルルちゃんの評価下落はある程度は、けものフレンズ全体として問題ないのではないでしょうか。売りたいのはサーバル・カラカル・ペパプといった動物の擬人化キャラクターでしょう。人気アンケートをやったらけもフレ2が生み出したイエイヌは、かばんちゃん・サーバルと二位を争えるレベルの人気になるのでは。
前にも述べましたが、主人公キャラに不快感を感じると、作品全体の評価が下がるんですよ。またイエイヌは相対的に人気が出たでしょうが、「イエイヌは好きだが、けもフレ2という作品は嫌い」という人は、イエイヌグッズとかを買う可能性が低いので、ダメです。
区別がつかないのはそのとおりだと思います。しかしもともとのお話は”悪意”かもしれないが”無能で説明がつく”だったでしょう。どちらでもあり得るわけです。「いい加減な脚本ではない」と説得はできませんが、「現実的な厳しさを描いた」で説明可能と申し上げています。視聴者の悪意説を推していますが、確かに、退屈だったから説にも説得力を感じました。実態は両方なのかもしれません。
ですから「現実の厳しさを描く」ために、わざわざ伏線を放棄してつまらないと思わせる必要はないのです。
現実の厳しさを描くからといって、面白い作品を作ろうと思えば作れるのに、わざわざ、つまらない作品を制作者が目指した、というのは、私から見て悪意のある解釈です。
「また会おうね」「約束だよ、かばんちゃん」。これは通常のドラマであればどちらかが旅立つときに言うセリフではないでしょうか。でもこの後は両者ともパーク内に留まるわけで、これは作劇的にはおかしいといえるのでは。「遊びに来てね」「行くよ… 絶対」などのほうがふさわしいように思います。素人でも秒で思いつき、しかも尺も取らず演出も変わらない。制作の無能では説明するのは厳しくないですか。
そのセリフについて制作者が無能だと言ってるわけでも、現実の厳しさを目指すのが悪いと言ってるわけでもないです。単に、現実の厳しさを目指しながら、伏線を処理して、面白い物語を作れるでしょうという話です。
ポスター的な告知絵(なんていうんでしたっけ?ああいうの)は楽しそうにしてるサーバルとカラカルですが、あれを例えばカラカルに腕組みさせるとか… そのような感じでしょうか。でもそれはどれほど効果があるのでしょう。
もっと全く違う印象のものにしたほうが良いでしょうが、さておいて「これはけもフレ1とは違う作品で、違う切り口で作っているんだな」と視聴者に心構えをさせ、けもフレ1と違っても、単なるミスではなくて、何か意図があるのかなと考えさせる効果があります。つまり、けもフレ2をけもフレ2として評価しやすくします。
アンチするやつはするでしょうが、そういう層の数や説得力が減るでしょう。
けもフレ1の最終戦闘は、感情的にも、アクション作画的にも非常に盛り上がるところであり、かなりリピートされてるかと思います。
そのため前期では戦闘の期間を一話くらいに短く収めた。今期では長くして多くのフレンズの交流を絡めた代わりに、緊張感を抑えたのでは。ホテルでのパンダの振る舞いやペパプへの妄想など、戦闘中にさえ気を抜ける掛け合い漫才が入ってきます。
けもフレ1でも、これまでのフレンズが、これまでのかばんちゃんとの思い出を生かす形で大勢出てきますし、フレンズとの交流を絡めることと、緊張感を保つことは両立します。
戦闘中に長い掛け合いや、ほのぼのとしたコントはやりにくいですが、戦闘中にやらなきゃいいだけの話です。
エンタメドラマ的には失敗。そのご意見には納得できました。これはエンタメドラマではなく… ミステリを目指したと考えるのはどうでしょう。バラエティ的漫才とミステリの間の子です。視聴者のタイプを A.漫才で和む B.ドラマを楽しむ C.考察する の3つに分けて考えて、A,C を重視したためにBへのフォローが疎かになってしまったのでは。
ミステリなら、「謎の存在であるキュルルが、スケッチブックという手がかりを追って、おうちを捜す」という話で、キュルルの正体もおうちも見当たらない時点で、零点です。
漫才で和むのはいいんですが、「恐ろしい敵との生死を賭けた戦闘中に、緊張感のない漫才をやる」は、両者の良いところを打ち消しあってます。
皆アニメを料理に例えるのに躊躇はないけど、それぞれで想像しているものが違う。これを面白いと思いました。でも看板にハッキリ”優しい世界”ですと書かれてはいなかった。観客側の受け入れられる間口が狭すぎるのが問題かと申し上げています(その狭さを作った責任が観客にないとしても)。
観客に問題があるとしても「商品内容をはっきりさせて誤解させない」ことは商売の原則、倫理であり、そっちはそっちで問題だというだけの話です。
人が動物の上に立つモチーフ、イルカ・アシカやイエイヌが、けもフレ1以後の「人間がいなくなってる世界」でそれを強調されることが視聴者にとって不快で、それを書くなら悲劇性...
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人間が動物に迷惑をかける点ですが、フウチョウたちが「確かにヒトのおかげで助かったケモノもいるが、ヒトが不用意に近づいたばかりに、迷惑するケモノもいたかもしれんぞ」と明...
物語を使って視聴者に特定の行動を促すというのは実は無理なのではないでしょうか。 物語に過大な期待をしすぎです。どんな集団にも過激な人はいるし、けもフレファンの集団でも...
テーマに絡めることを諦めて、中途半端なエピソードにしておけば「人間が歪めた動物について考え」るかというと、そういうものではありません。 そうでない理由はないでしょう。...
そうでない理由はないでしょう。その可能性に委員会は賭けたんです。 よくご存じですね。委員会の人ですか? 医者に出来ないことはありますが、医者行くのやめたら健康になる可能...
「よくご存じですね。委員会の人ですか?」そういう言い方をされるのは腹立たしいです。俺のほうが何か不当な振る舞いを先にしていてたなら教えてください。もちろん一般的にネッ...
「よくご存じですね。委員会の人ですか?」そういう言い方をされるのは腹立たしいです。俺のほうが何か不当な振る舞いを先にしていてたなら教えてください。もちろん一般的にネッ...
提示だけして居心地を悪くすることは、作品に悪印象を残すことになり、悪い印象の作品から何かを学ぼうとすることは人間はあまりしないので、負の効果があるでしょう。それを超え...
作品全体が好評価になるのを見越してこの手法をとったのでは。悪印象を挽回できるほど全体が良ければこの手法は機能するわけですよね。 作品全体が好評価の場合でも、「提示だけ...
やりとりも長くなってきたので、そろそろ切り上げさせてください。俺は基本的にはエンタメ技法論については貴方の意見を信用しています。提出した疑問点に対して「こうすればいい...
別に鵜呑みにしなくても良いのですが、「初見で面白さがわからないものを何度も見返す人が少数派」という点について、個人的には確認するまでもないことだと思ってました。「つま...
(「初見で...少数派」ごく微妙にですが論理が替わっています。) 貴方と話せてよかったです。ありがとうございました。