高校時代からずっと抱いている考えだが、現代の世界に男性は不要だと思う。
ある種族の繁殖可能な数はメスの数によって決まり、オスは優秀なのが一匹いればよい。その他のオスは不要。だから多くの哺乳類は一夫多妻制。人間だけがなぜか基本的に一夫一婦制。人間の祖先の類人猿が危険なサバンナで生きていくために夫婦で協力せざるを得なかったためらしい。
アンコウの仲間にはオスがメスの10分の1以下の大きさで、メスの体に寄生しているものがいる。カマキリのメスは交尾後にオスを食い殺す。蜂や蟻は殆どがメスでオスはわずかしかいない。
現代人は狩猟に出かける必要がない。機械の発達した現代では、男性でないとできない労働は存在しない。軍隊にすら女性兵士や女性将校がいる。男性は女性より体力面で勝っているが、狩猟採取時代と違い、今日では男性の体力や筋力はなくてもよいものである。
しかも、現代では精子の保存が可能だ。夫の死後に夫の凍結精子を使って子供を産む女性がいる。
妊娠出産と授乳は女性しかできない。男性の育児参加が進んでも、男性は女性に取って代わることはできない。育児に参加しても、男性は細やかさで女性に敵わないだろう。
男児の育児は女児より手がかかる。男児は協調性や社会性に欠けるためトラブルが多く、事故や病気も男児の方が多い。大人になっても男性は、犯罪率が女性よりはるかに高い(8対2だという)。100人以上いる死刑囚のうち、女は6人しかいない。殺人も強盗も暴行も、加害者は殆ど男。強姦や痴漢、強制猥褻で捕まるのは全員が男。暴力犯罪の被害に遭うのは男も女もいるが、犯罪を起こすのは決まって男。セクハラをするのも男。過労死社会を作ったのも男。赤ん坊や子供に暴力をふるうのも男が多い。戦争をするのも男。
女性は、学校でも会社でも互いに助け合う。男性は攻撃心が強く、互いに蹴落とし合って出世を競う。女性はコミュニケーション能力が高く、知能も優れている。男性中心社会が作り出した文化のせいで能力が低く抑えられているが、本来は女性の方が勉強も仕事もできる。男性がいなければ、世界は今よりはるかに平和で、人と人とが穏やかな関係を結び、互いの能力を高め合って、もっと高度な文明を発達させるだろう。
しかし、人類が存続するためには男性の創り出した精子が必要だ。どうすればよいか?
子供については次のようにする。
男児は12歳までは女児と同じように学校に通わせ、12歳を迎えたら親から引き離して男子収容所に入れる。
男子収容所では、健康管理と性教育のみを行い、自由に過ごさせる。
収容所の男子に精通が来たら、週一回のペースで精子を採取する。
子供の欲しい女性は、男子から採取した精子を使い人工授精で妊娠する。精子の値段は男子の遺伝情報によってランク分けされている。
セックスがしたい女性は、収容所を訪れて、気に入った男子を指名し、料金を払ってセックスする。男子はそのために、普段から女性を気持ち良くするセックスの技術を学ぶ。どの女性からも指名されない男子は温情的措置として、1か月に1度、公費で風俗嬢のサービスを受ける。これは男性不在社会で失業した風俗嬢の救済策でもある。
収容されている男子が17歳になったら死んでもらう。安楽死といきたいところだが、ギロチンによる即死で我慢してもらう。
17歳の誕生日を迎えた男子は、全裸にされて解剖台に仰向けに横たえられ、固定される。解剖台には小型のギロチンが付いており、時間が来たら斬首される。斬首直後、まだ心臓が鼓動している段階で、腹を裂き、臓器を摘出して、移植用に利用する。脳死移植と同じだから使える臓器は多い。
少年の遺体から血抜きをし、肉を食用に利用する(麻酔をかけた安楽死ができない理由)。人肉食の需要がなければ、ペットフードや動物園の猛獣の餌にする。もしくは肉骨粉や肥料に加工する。皮膚は火傷の治療用や、財布などに加工する。なお、斬首した首は親元に返される。以上のように、男子の肉体を資源として利用し、その収益で収容所の運営費用を賄う。男子は教育によって、このような自分の運命に誇りを感じるよう洗脳する。
かくして、この社会では、男子は死ぬ間際まで衣食住を保証され、温かく世話をされ、性的な満足も得て、幸せな一生を送る。女子はその潜在能力を発揮し、男性による暴力を一切恐れることなく、のびのびと成長する。この社会では女性は何でもできる。「ガラスの天井」は存在しない。