吉本坂46をご存知だろうか。
乃木坂、欅坂に続く3番目の坂道シリーズにして吉本興行のタレントで構成されたアイドルグループだ。12月にはCDデビューも決まった。
話題になりそうな要素で構成されたグループだが、びっくりするほど盛り上がっていない。
それゆえ、到底納得できない結果となっメンバーオーディションについても今ひとつ知られていないし、まとめらしきものもない。
結論から言うと私の推しは落選したわけで、私怨といわれればそれまでなのだが、経緯を誰かに知って欲しく、ここにまとめる。
私の推しである男性タレント(名前は伏せるが、同担であればピンとくると思う)は、自慢ではないがアイドル、という観点では並み居る候補者の中でもトップクラスだったと思う。
ルックス、歌唱、ダンスは文句なし、トークにしても吉本の中では霞むが通常のタレントとの比較であれば十分張り合えると思っている。
とはいえアイドルは別に総合能力で決まるものでもなし、推しより能力的には劣っていても、思いや努力ゆえに推しが負けても仕方ない、そんな候補者もたくさんいた。しかしそんな候補者もまとめて落選した。到底納得できなかった。
推しがオーディションを受けているのを知ったのは書類選考の結果発表だった。推しはなにもいわずオーディションを受けていた。本業に専念して欲しかった私からすると素直には喜べなかったが、推しが頑張るというなら応援しようと思った。
続く二次選考、面接だったらしいが詳細不明。推しはここも通過した。この時点で残る候補者は173人。ここまでで落ちていてくれればこんな思いしないですんだ。
続く三次選考。15秒の自分CMを作成し、一般投票下位30名が落選。推しはちょうど忙しい時期でクオリティが高いとはいえない動画であったが、1週間の投票期間、私は毎日投票したし友人にも協力を依頼した。結果は十分上位と言えるものだった。
このときの1位の得票数が66284票、ボーダーラインが2320票、最下位は547票であった。
https://yoshimotozaka46vote.com/ranking.php
結果をみてもらえばわかるが、かなりの有名タレントも容赦なく落ちているし、上位陣には初めて聞いたタレントも多い。ある程度はガチの投票であったと思う。
(投票の性質上、CMの出来というよりは抱えているファンの数の影響が大きいが、運営はそんなこと百も承知であろう。)
続く四次審査、今度は水着(とはいっても定義は「水に入れる服」だったので何でもありだった)の写真による一般投票で、前回と同様一週間、下位30名が脱落。ここも推しは難なくクリアした。というか正直三次審査と実質同じようなもので、結果も似たり寄ったりであった。
https://yoshimotozaka46vote.com/4thround/ranking.php
ちなみに、数えた訳ではないがおそらく総票数は三次より減少している。明らかに客が飽き始めていた。
この頃、SNSで吉本坂の評判を調べると概ね不評であった。老若男女混成、ルックスもよくないとあって坂道シリーズのファンからはなぜ坂道シリーズでやるのかという声が挙がっていたし、一歩引いた人たちからもアイドルとしてなにをやるつもりなのかわからない、という声が多かった。
また同じくこの頃、吉本坂のドキュメンタリー番組が深夜帯で始まった。オーディションに取り組む候補者に密着し、スタジオでコメントを述べるというよくある形式だ。
この番組の視聴者からは、少しではあるが「がんばっているから応援したい」という声も聞かれた。
そして問題の五次審査。113名が80名まで絞られるダンス審査であった。
みてもらえばわかるが、かなり難しい。
経験者であってもある程度の練習は必要だろうし、初心者であれば数日間は練習が必要だろう。
講習会も開かれていたようで、候補者たちはかなりボロボロになって取り組んでいた。
推しも仕事が立て込んでおりあまり時間は取れなかったようだが、しっかり練習して本番に臨んだ。
http://yoshimotozaka46.com/news/26.php
それぞれのバックグラウンドが違いすぎるため力量に差がでてしまうのはやむを得ないし、それを踏まえた審査になるのも仕方ないと思う。
ただ、みてもらえばわかるとおり、数名本当にヤバい候補者がいる。できるできない以前に練習をほとんどしていないであろう候補者が。驚くべきことに、そういう候補者(端的にいうとベテラン芸人)は軒並み受かっているし、なんなら最終メンバーに選ばれている。
この審査、審査員のネームバリューだけは一流であり、超有名バラエティーのプロデューサーが名を連ねている。(前述のURLの最下部に記載がある。)
にも関わらず結果が全く納得できない。踊れている人、必死で努力したひと、そういう人たちが簡単に落とされる。
出来レースをしたいのであればこんな難しいダンスにする必要はなかったのではないか。必死で練習したひとたちはなんだったのか。
この結果は素人目にみても吉本の意向が強く出ていることがよくわかる。ぜひ一度見てみてほしい。
ちなみに推しはここも通過した。
そしてついに最終審査、秋元康の面接である。ここまでくればもう大丈夫だと思った。
秋元康の名を冠する以上あからさまなベテラン贔屓はないだろうと思った。甘かった。
結果発表は都内のホールにて行われ、一般向けにも1枚460円で観覧チケットが販売された。チケットは十分ほどで完売だったがなんとか入手し、仕事を早抜けして参加した。
最初にも述べたが、推しの名前がここで呼ばれることはなかった。呼ばれる名前は有名ではあるが三次四次で上位とは言えない順位、五次ではひどいダンスを見せていた人たちばかりだった。これまでの審査は、推しが費やした時間はなんだったのか。到底許せなかった。
http://yoshimotozaka46.com/news/30.php
ある合格者は壇上で、明日からしばらく海外だから活動に参加できない、と笑いながら報告した。
また別の合格者は地方にいたらしく中継だったが、居酒屋でだべっている中の報告であり到底本気は感じられなかった。(本人も合格に驚いていた。)
合格者の発表が終わると、呼ばれなかった候補者は退場となる。悲しくて仕方がなかったが、周りの観覧者をみると軒並み落ち込んでいるように見えた。
私の座った席はかなり前方で、席は整理番号制の自由席だったため発売と同時に購入しないと座れない席だった。つまり私含め、その周囲は推しが候補者に残っていた熱烈なファンであったのだと思う。
そんなファンをもつタレントたちを落とし、一般に広く知られているタレントを残す、そういう審査だったのだなと思った。それならば書類審査で最初からわかっていただろうに。
その後上映された秋元康からのVTRは、とてもじゃないが最終選考をしたとは思えない他人事感に溢れたものだった。
そしてその中で伝えられた二期、三期も予定しているというメッセージ。ふざけるなと思った。ここまで全力で参加して落選した候補者によくそんなことが言えるなと思った。
最初からそういう構想で、一期は一般知名度で選ぶ気であったのなら最初からそうしろと。これまでの努力はなんだったのか。
この結果は不合格者たちも納得いかなかったのか、直接的ではないが不満を漏らす人も多かった。それどころかセンターである斎藤司すら不満を表明している。
https://www.oricon.co.jp/news/2121130/amp/
貢献度ってなんだ。そんなの最初からわかりきっているじゃないか。
そして前述のドキュメンタリー番組の司会の一人も微妙なコメントを残している。
https://twitter.com/Piu_P/status/1031567196642631680?s=09
(言及されているイケメンは、勝手ながら推しのことだと思っている。)
結局私がいいたいのは、知名度で選考するのであれば、大々的に長い時間掛けてオーディションなんかせずに、最初の書類で対象外は落として欲しかったということ。こんなの不合格者は文字通り踏み台でしかない。推しが掛けた時間を返してほしい。
吉本坂46について自分も否定的な立ち位置です。 推しが卒業したため、今は違いますが元々坂道グループのファンでした。 記事にもあるように、アイドル達が頑張って築いてきた乃木坂...